2010年01月21日

「ニコマスライフについてのアンケート」結果に関する雑感

「ニコマスライフについてのアンケート」結果

dbdbPのところでアンケートが実施され、自分も回答したのでアンケート結果について思うところを書く。ただし、感想を書くにおいて、自分もブコメで書いたし皆が書いていることだが、ニコマスPを中心とするヘビーユーザー、それもかなり界隈に入り込んでいる人から順番に1000人が回答したものであるため、これが現在のニコマスの実像というわけではない、ということは念頭に入れておく必要があるだろう。しかし、むしろ平均的なヘビーユーザーの像という意味では、かなり有意義なアンケートとなったのではないだろうか。以下、カッコ内は自分の回答。


1、あなたの年齢は?(20代前半)

大方の予想通りの結果。おっさんが多い。20代前半も一応三番目に多い回答枠ではあるものの、やはりニコマスの主力は20代後半から30代全般にかけて、ということになる。しかも、おそらくヘビーユーザーほど年齢層は高くなっていくのではないか。10代及び40代となると途端に数が少なくなるものの、50歳以上が普通に4票存在している。ニコマス最長老候補は有名PだとデンこうそP森江春策Pがいるが、お二人ともまだまだ元気である。アイマスに年齢は関係無いな。


2、あなたの性別は?(男性)

これも順当な結果。男性が多いのは当然だろう。しかし、ニコマスPでも女性PはこんにゃくPや翼Pなど独特の作風が多く、好きである。アイマスに性別はry


3、あなたはニコニコ動画のプレミアム会員ですか?(はい)

ヘビーユーザー中心の回答とはいえ、これはひどい。自分も加担しているのではあるが、それにしても約84%とは……ライトユーザーを含めていっても、50%は超えているだろうと予測。見る専限定としても、やはり50%は優に超えているだろう。


4、あなたがニコマスを見始めた時期について教えてください。(2007年前半)

意外と古参が多い。最近ありすえPとか忘れ去られてるんじゃないか、とか不安に思っていたがそんなこともなさそうな結果である。ただし、タクヲPが「見始めた時期というのがポイント」と指摘していたが、それはその通りであって、「はまった時期」という設問であったら、全体的にもう半年ずつくらいずれたのではないかと思う。あと、2009年下半期が24票もあったことに驚きである。もちろんPにせよ見る専にせよ新規参入者が増えるのは、成熟したニコマス界隈としてこの上なく喜ばしいことであるが、今から過去作を追うのはめちゃくちゃ大変だろうなぁと、他人事ながら思った次第である。自分の場合、βのセクハラPやとかち大盛りから見てるし、週マスもほとんど最初から見てるので、なんかもう最初からどっぷりである。その割りに、プレミアム会員になったのは2009年5月だったりするが。

このアンケート結果は綺麗に古参ほど多いということになったが、これが「アイマスを知った時期」や「アイマスにはまった時期」という質問だったなら、かなりばらけたのではないか、とふと思った。アケマス世代がどのくらい今のニコマスに現存しているのか、というのは興味深い。


5、あなたは以下のどれに該当しますか?(見る専)

ニコマスPが多いが、これは冒頭に書いたように、アンケートの性質が大きく影響している。加えて、ヘビーユーザーともなればどうしてもニコマスPになってしまいがちであるので、むしろ見る専が50%を超えたのは意外と健全な割合と言えるのではないだろうか。ただし、あえてアンケートに細かい注文をつけるとすれば、見る専は二項目に分けるべきであった。たとえば、同じ見る専でも、ブログ持ちや卓球Pの半年ごとの20選や、その他見る専祭りにに参加したことがある人と、本当に完全に純粋な見る専では、かなり意識が違うのではないか。また、ヘビーユーザーであるにもかかわらず純粋な見る専を貫き通している層がどのくらい存在しているのか、というのは気になるところである。


6、あなたは一ヶ月に、平均何本程度ニコマスを視聴しますか? (151〜200本)

実はこれが自分にとって回答に窮したところである。最近だと、まずランキングをざっと見て目に付いたものを視聴。これが3〜4本くらい。次に継続視聴している架空戦記、ノベマスの新着が来てないかチェックして視聴。これが1〜2本。あとは、自分のマイリストを見て、古いものを適当に保管庫入りさせる。これが1〜2本。つまり一日におおよそ5〜8本見ていることになる。ただし、新たにシリーズ物を追うことに決めた場合は、過去作から最新作まで一気に見るし、PVでも「これは」と思いつつも見知らぬPの作品だった場合、そのPの過去作を掘り出しに行くので、そういう日は日に20本くらい見ていることになる。そうすると、5×30+αで200本弱かなぁ、という計算。

しかしこれはここ1年くらいの話で、保管庫を作っていた2008年の夏から冬の時期は、1日20本くらいは平気で見ていた(正確には7/15から11/21のようだ)。ニートだからできる所業である。しかも、当時はプレミアム会員じゃなかったのだから恐ろしい。601本以上に43票入ってるのを見て「そんなに廃人いるのかよ」と思った方、いるんです。告白しますが、あの時期の私は紛れもなくニコマス廃人でした。

自分語りはこのくらいにしておいてアンケート結果を見ると、皆案外見てないんだなーと思う。100本以下が半数というのは、かなり寂しい。無論それを非難することはできないが、しかし、このアンケートに答えるような気力旺盛なヘビーユーザーがこの状況では、今の衰退状況もやむなしと言わざるをえない。一方で300本以上見ている廃人も多く、見てる人は見てる、見てない人はヘビーユーザーでも見てない、という状況が如実に現れる結果となった。


7、アイドルマスターカテゴリにおいて、あなたが好きな動画は何ですか?(複数回答可)(PV、ノベマス、架空戦記、ランキング系)

古参なら知っての通り、架空戦記が誕生したのが2007年9月頃。それからノベマスが分化したのは2008年の春頃だった。しかしこの頃というのは「ニコマスはPVである」という意見が根強く、週マス編集部二期・三期の面々の努力や、桃月Pによる架空戦記の開始、嘘字幕の流行、ストP一門や24時間で解消されていった、という経緯がある。このようなことは昔こちらの記事でまとめている。(どうでもいいが、今でも増田の記事を読むと事実誤認のはなはだしさに腹が立ってくる)

それを考えると、これだけ幅広い分野がPVと大差なく見られている現状は、やや感動的ですらある。しいて言うなら、ランキング系がやや弱いのが気になった。おそらく、週マス以外は何も見ない、という層もそれなりに多い。「やってみた系」が弱いのは、週マスに載らず、カテゴリ別ランキングにも載らない、という影響が強そうだ。逆に、生放送が20%もいるというのあたり、ヘビーユーザー中心のアンケートであることが読み取れるように思われる。

自分の話をすると、「やってみた系」であろうと正直な話おもしろければなんでも見るので、この設問は回答にやや困った。踊ってみた、とか意外と好きである。逆にまったく見てないのが生放送で、実はまだ一度も見たことが無い。抵抗があるというよりも、あれは時間が湯水のごとく吸い取られるのが分かりきっているので……


8、あなたが視聴する動画を選ぶ際に、注目する要素はどれですか?(複数回答可)(タイトル、サムネイル、マイリスト数、再生数)

アンケート結果は順当なものである。自分はおそらくヘビーユーザーの中では珍しく、マイリスト数、再生数をけっこう気にするタイプで、これはニコマスに限らず「人口に膾炙しているものは必ず何かしらおもしろい要素があるに違いない」という自らの人生哲学による。ただし、これも保管庫を作っていた時期は例外で、あの頃は片っ端から見ていた。


9、あなたが動画を初めて見るときに、最も多い経路はどれですか?(ランキング、2chスレ)

前述の通り、私の動画発見方法はこの二つによるところが大きい。特に、8で回答したようにマイリスト数、再生数を重視しているのでランキングべったりだったりする。実はもっと自分のようなタイプは多いと思っていたので、このアンケート結果は意外であった。そうか時代は進んでるな……皆みてれぅchとtwitterなのね……


10、ニコマス動画の再生数について、どれくらいから「伸びている」と感じますか? (5000再生)

これは時代が変わってしまったためである。1年前、いや半年前なら「1万再生」と回答していた。前述の通り、比較的マイリスト数や再生数を基準にした視聴をしているので、こういった数字はけっこうしっかり覚えているのだが、1年前ならランキングをざっと見て、とりあえず1万再生を超えているものと、それ以下だが趣味にあうものだけピックアップして視聴しても、1日5本以上は見ることになり、十分満足できたのだ。しかし、ここ半年ほどはその基準を日に日に下げていかないと「見るものが無い」という状況に陥ることがしばしばあり、伸びたの基準を半減させざるをえなくなったのである。さらに最近では、その基準を3000再生に下げなければならなくなりつつあり、さらに再生数三桁でも掘り出して見るようにして、なんとか1日3〜4本は見ているという状況である。

アンケート結果においても、1万、5千、3千が比較的僅差で並び、この三つで83%となっている。週マスや祭りの再生数、ヘビーユーザーの数などを鑑みるにニコマス人口自体はまだまだ1万数千人いて、全然減っていないように思える。にもかかわらず、再生数がこれだけ下がっているというのは、もはやニコマスの多様化では説明がつかない。似たような危機感を覚えている人は、それなりに多いのではないだろうか。


11、あなたはニコマスに関連した内容を取り扱うブログ等を持っていますか?(はい)

うちってどの程度ニコマスブログとして認知されているのだろうか?w実は以前gouzouさんに認知されているのを知って、嬉しくなって小躍りしたことがある。一見して1/3が持っているというのは多そうに思えるが、このアンケートのヘビーユーザー率、ニコマスP率を考えるに、むしろ少ないのではないかと思う。特に、ニコマスPが全体の4割弱であることを考えるに、意外と見る専ブログ経営者は少ない、ということになりそうだ。前述した私の疑問である「行動的な見る専と純粋な見る専の比率」を考えるのにも一つ役に立ちそうなアンケート結果であった。


12、ニコマスコミュニティを通じた友人・知人はどれくらいいますか?(ゼロ)

「ある程度の交流がある相手」とすると、ゼロかなぁ。IRCもtwitterもやっていない見る専ならこんなもんでしょう。ニコマスコミュニティはP同士の交流が盛んな世界で、良いことだと思う。ただし個人的な話をすると、自分がこういった交流に加わるのはそれなりに警戒心があって、作品の出来次第によってはどうしてもdisらなきゃならんという状況とか困るんだろうな、とか、その交流してる時間があったら新しい作品見るよな、とか、そもそもニコマスばっかり見てないでエロゲしなきゃ、とか。ここら辺は個人差が激しそうなところだ。



長くなったが、有意義なアンケートだった。改めて、アンケートを実施したdbdbPに感謝の言葉を。

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