2010年02月11日

同人誌の買い方・選び方(主にイベント編)

いくつか、自分の中での法則を。まず、イベント会場で買うかショップで買うかによって全然やることが違うので、とりあえず会場で買うことを前提に。実験的にですます調で書いてみた。一種の箴言集だしね。ショップ編はこちら。


・直前のサークルチェックはしっかりやっておく
衝動買いは資金に余裕さえさればどれだけでもできます。しかし、ことイベントにおいて、そこそこ人気のある中堅以上のサークルの本やグッズは開始2時間後までに消滅することが多い。とりあえず、当日本当に買うかどうかは別として、少しでも欲しいと思ったサークルはチェックをつけておくのが良いでしょう。しかし一方であまりにも大量のサークルチェックは物理的にまわることが不可能になるので、臨機応変に巡回できるよう、優先順位をつけて色分けしておくのがベスト。また、そのサークルがショップにおろしているかどうか、もしくはショップにおろさないグッズが存在しているかどうか、という点も優先順位の決定に大きな影響を及ぼしてきます。優先順位の細かな上げ下げは決して怠ってはならない。会場は戦場です。何が起きるかわからない。備えを万全にしておくにこしたことはありません。私のコミケのチェックリストも2、3日目あわせて大体100を越えますが、実際買うのはそのうち半分〜2/3くらいです。サンクリやオンリーイベントではチェック総数自体ががくりと減りますが、この割合はあまり変わりません。

・ジャンル買いは慎重に
私のコミケのチェックリストは東方とアイマスがジャンル買い、エロゲの原画家が作家買いの複合形態をとっています。個人的にはジャンル買いと作家買いに、本質的な違いはないと思っています。ジャンル買いも綿密な事前調査さえしておけば結局作家買いになります。一昔前はそれもしんどかったのですが、今となってはpixivがあり、またけっこうなイベントでHPに参加サークルリストが各サークルへのリンク付で掲載されています。コミケにいたってはCDカタログがあります。これらを活用していけば、会場で右往左往することはまず無いでしょう。

問題は新しくジャンルを開拓する場合です。その場合、たとえ新参と罵られようとも、とりあえず壁を絨毯爆撃したほうが安全です。なんだかんだ言っても人気は一つの指標であり、自分の好みにぶち当たる可能性が高いです。島を開拓するのはある程度イベントをこなしてからでも遅くはないでしょう。ただし、これを解消するためのイベントがオンリーイベントです。例大祭のような例外を除けば、大体50〜200サークル程度しかいないので、ゆっくり島をまわっても時間は余ることでしょう。ジャンルの雰囲気をつかむのには最適。


・優先順位と列の長さを天秤にかける
同人誌にはどれだけ列が長かろうが欲しい物と、買えたら買いたいという物があります。個人的にはその下に会場で立ち読みした結果で考える、の三段階でチェックリストを色分けしています。最上位の部類のサークルは仕方ありません。しかし、2時間という極めて限られた時間内で戦略的に、出来るだけ数多く買うには、列の長さと掃けの速さを見て時間を計算するということがどうしても必要になってきます。また、列の長さはどれだけ熟練してきても先読みするのが難しいものです。行ってみると前回とは打って変わって長蛇の列なんてこともありますし、午前中はひどい列なのに午後から行くとすかすかでグッズも残ってたなんてこともありえます。よって、初心者は特に、列の長さを見て「自分はそのサークルの同人誌本当に欲しいのか?」と三回自問してみることをお勧めします。その同人誌は最悪中古で買えるかもしれません。その場合、値段が軽く5倍になっている可能性もありますが。

・中身を吟味して買う
前述の「会場では時間が無い」に反するようですが、立ち読みできるなら立ち読みしてから買ったほうが無難です。全部読んでから買えるというのが会場最大の強みであり醍醐味です。もちろん必ず買うという優先順位の高いところはやらなくてもいいですが、やや下がるところは読んだほうがはずれを引かなくて済むようになります。特にめぼしいところを全て買い終わって新規開拓・衝動買いの旅をしているときなんかは、必ず立ち読みしてから買うということを心がけるべきでしょう。気に入ったものは半ばお布施のつもりで買う、買わないものは一礼して立ち去るということを心がければ別に迷惑にはなりません。ただし、もちろん長蛇の列のサークルでの立ち読みは避けるべきです。まあどうせそういった人気サークルのもので気に入らなかった場合、中古で売れば元値にはなるので、気にせず表紙買いでいい気もします。

・表紙買いはなるべく避ける
これは特にショップで買う場合に言えることですが、会場でもやってしまいがちなことでもあります。表紙は単純にカラーで見栄えが良いというのもありますが、カラーで化ける人もけっこういます。また、表紙は描き手が最も気を使う場所です。一番買い手の目に付きやすいわけですから。それだけに、意図的に表紙だけ気合が入っているもの、そうでなくとも普段の実力をこえて神がかったクオリティが発揮されているものも珍しくありません。むしろ日常茶飯事です。とりあえず表紙を見て買ったけどサークル名は知らない、家帰ってからサークル名でぐぐろうとか考えて買った本は十中八九はずれます、経験上。

・資金は余裕をもって持っていく
それができれば苦労しねーよ!という声も聞こえてきそうですが、大事なことです。同人誌は買わずに後悔するより買って後悔すべしを地で行くアイテムです。特にショップ売りのないサークルの場合、買えればラッキーくらいの精神が必要です。前述の二項とは反するようですが、迷ったら買うべきです。なぜなら、その同人誌は二度と購入機会が存在しない確率が極めて大だからです。たまに親切なサークルさんは既刊も次回イベントに持ち越して頒布してくれますが、新刊しかおいていない場合が多い。また、やってみればわかりますが、会場をまわっていると意外と衝動買いします。そして資金が尽きます。こんなに買うわけがない、こんなに買ったら今後の生活費が怪しくなる、という水準まで、資金は会場に持ち込んでおくべきです。使わなかったらそれで良いだけですので。

経済感覚は放棄する
元の子も無いことをいえば、同人誌は単価が高く費用対効果は圧倒的に低い。特に、はずれのエロを引いたときのやるせなさはこの点にも起因するものと思われます。同人誌二冊分の値段でエロ漫画1冊買ったほうがよほど長時間読めます。一般人はおろか他のヲタからも「同人ヲタはなんであんなもの買ってるんだ」と思われているということを自覚したほうが良い。しかし、その上で、我々は大いに同人誌を買うべきなのです。人によるかもしれませんが、部屋に同人誌が数百冊数千冊という状況になってくると、はっきり言ってあとから読み返しません。グッズも大体実用には向かないので部屋のインテリアになるか、押入れの奥深くに鎮座することになります。僕の友人には千冊以上同人誌持っていながらその大半が未開封という人もいます。さすがにこれはどうかと思いますが、会場やショップにいるときは、ある程度経済感覚を捨て去ったほうが楽しくなれるでしょうし、良い同人誌を発見できると思います。



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この記事へのコメント
ショップ編も期待していいんでしょうか?
Posted by 三毛招き at 2010年02月12日 20:46
正直ネタが無いw

でも期待されてるなら書いてみようかと思います。
しばしお待ちを。
Posted by DG-Law at 2010年02月12日 22:33