2010年04月04日
K-1WGP in 横浜 2010
けっこうおもしろい試合が多く、良かった。例によって左が勝者。
ついでに自演乙のことを書いておくと、当て勘の良さとノーモーションに近いにもかかわらず独特の軌道のフックは相変わらずで、かつカウンターの技術とタフさ、スタミナなど肉体面での強化が功を奏した形。ただし、足技の少なさとガードの弱さに関してはなんら改善されておらず、特に防御面はスウェイバックに頼り切っている。「気合避け」とはよく言ったもので、食らいボムじゃスペル取得はできないんだよということを今一度再確認して欲しい。
ついでに自演乙のことを書いておくと、当て勘の良さとノーモーションに近いにもかかわらず独特の軌道のフックは相変わらずで、かつカウンターの技術とタフさ、スタミナなど肉体面での強化が功を奏した形。ただし、足技の少なさとガードの弱さに関してはなんら改善されておらず、特に防御面はスウェイバックに頼り切っている。「気合避け」とはよく言ったもので、食らいボムじゃスペル取得はできないんだよということを今一度再確認して欲しい。
グーカン・サキVSシング・心・ジャティブ
何が一番驚いたって、ジャティブがインド人足立区育ちだったこと。3歳からの足立区民なので日本語しかしゃべれないっぽい。しかし、手足が長い。サキは昨年ややぱっとしなかったが、この試合のコンディションはばっちりだった。早い早い、バダ・ハリと並んで最速じゃないか。ジャティブは何もできなかった。あれだけもらって倒れなかったのは、サキの攻撃力の問題ではなく、ジャティブのガードがまあまあ良かったからだろう。両者スタミナもあって、3Rまで良かった。
ジェロム・レ・バンナVSタイロン・スポーン
体格差がどうかなと思ったが、タイロンのほうはでかい相手をやりなれているか。バンナは1R全力で行きチャンスをつかんだが、そこで体力を使い果たした感がある。タイロンのほうは2,3Rでかなり取り戻したが、2点取り戻すほどの成果はなかった。両者の弱点がよく出た試合。
アリスター・オーフレイムVSジャバット・ポトラック
アリスターさんすごいですね。でも膝蹴りのルールを厳格化して欲しいのは本当にその通りで、今のあいまいなルールのままだとまた困ったことが起きるような。アリスターにとっても不名誉な糾弾をくらうことになるわけで。
京太郎VSピーター・アーツ
アーツはコンディションが整わないことが年一回くらいあるが、今日だったということ。10kg減量は大きい。京太郎はいつも通りの戦略で、足を使いながら回り込んでいいところでカウンター。自演乙といい、日本人は案外こういう戦略が得意なのかもしれない。世界に向けても、武蔵のような戦い方である必要は必ずしもないということか。どうでもいいが「日本代表として京太郎が、サッカーのワールドカップよりも先にオランダを倒す!!」それは無理(後者が)
バダ・ハリVSイグナチョフ
すごく久しぶりにイグナチョフの試合。バダ・ハリは微妙にやりづらそうだったが、イグナチョフの意外と見ない(でも割とメジャーな)ムエタイっぽい構えのせいだろう。しかし、イグナチョフは積極性が足りなかった。バダ・ハリのほうは果敢に崩しに行ったが、結局崩せたのは数回だけで、ダウンも1回のみ。KO勝負には至らなかった。バダ・ハリにとっても完全に満足できた試合というわけではないだろう。谷川がイグナチョフはトップ戦線からは降格で東欧予選から再スタートと言っていたが、いい判断だろう。
セーム・シュルトVSエロール・ジマーマン
これが今回のベストバウトだと思う。シュルトはジマーマンをKOで倒そうとしてたし、ジマーマンはこれまでのシュルト挑戦者の中ではバダ・ハリと張っていいところまで行った部類に入る。何度か危ない場面も見られたが、先週の自演乙のごとくうまく衝撃を吸収して残ったところはけっこう感動した。言うまでもなく、ジマーマンの敗因はパンチが一部シュルトの顔面に届かなかったこと。逆に言えば、武器を半分もがれた状態であそこまで戦えたのだから十分な戦果だったと言えよう。この調子ならジマーマンは今年やってくれそうな。
Posted by dg_law at 15:00│Comments(2)│
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この記事へのコメント
やっぱり,アーツの体調が悪すぎたな〜。弟と電話で見てて,
「おい,試合が始まる前から顔が真っ青だ,やべえぞwww」
とか言っていたけど,昨日は全くプレッシャーかけられなかったし
キレがなくて残念だった。
ボクシングの世界でも,無理な減量をしたために,全く動けず,
攻撃の手が出ないうえにパンチを被弾しまくるという例が
けっこうあるぜ(「デラ・ホーヤVSパッキャオ」というスーパー
スター対決で,前者がまさかの完全フルボッコTKOに終わった)。
もちろん,京太郎も頑張ったけどにゃー。
シュルトさんの攻撃の7割は左から出て来るんだぜ。だが,
とにかく手数が出るのが厄介すぎお。しかも空手だと前に
出ているほうが利き手とされるんで,威力も高い。あれを
もらい続けながらも前に出て行ったジマーマンのタフネスと
根性はガチ。
あと,年齢的な意味でレジェンドとなっている,ノリカさんに
ついてのコメントがないぞ(・Σ・)ブェー
「おい,試合が始まる前から顔が真っ青だ,やべえぞwww」
とか言っていたけど,昨日は全くプレッシャーかけられなかったし
キレがなくて残念だった。
ボクシングの世界でも,無理な減量をしたために,全く動けず,
攻撃の手が出ないうえにパンチを被弾しまくるという例が
けっこうあるぜ(「デラ・ホーヤVSパッキャオ」というスーパー
スター対決で,前者がまさかの完全フルボッコTKOに終わった)。
もちろん,京太郎も頑張ったけどにゃー。
シュルトさんの攻撃の7割は左から出て来るんだぜ。だが,
とにかく手数が出るのが厄介すぎお。しかも空手だと前に
出ているほうが利き手とされるんで,威力も高い。あれを
もらい続けながらも前に出て行ったジマーマンのタフネスと
根性はガチ。
あと,年齢的な意味でレジェンドとなっている,ノリカさんに
ついてのコメントがないぞ(・Σ・)ブェー
Posted by カシンの化身 at 2010年04月04日 18:46
アーツに関してはですよねー、としか言いようがない。
しかし、弟と電話で見るとか仲良いなw
シュルトさんは攻撃の主軸が左だね。
でも右の使い方もかなり効果的だと思う。
そこら辺の左右の使い方は相撲も同じなので、格闘技に共通する感じかもしれない。
ジマーマンはマジがんばった。
ノリカさんに関してはうっさいのはわかるし皆けっこうバッシングするけど、
彼女はK-1創世記からあそこに座ってるわけで、
認めるかあきらめるかしてもいいんじゃなかろうかというのが拙者のスタンスでござる。
あとは、さすがに老けてきたなぁ、としかw
しかし、弟と電話で見るとか仲良いなw
シュルトさんは攻撃の主軸が左だね。
でも右の使い方もかなり効果的だと思う。
そこら辺の左右の使い方は相撲も同じなので、格闘技に共通する感じかもしれない。
ジマーマンはマジがんばった。
ノリカさんに関してはうっさいのはわかるし皆けっこうバッシングするけど、
彼女はK-1創世記からあそこに座ってるわけで、
認めるかあきらめるかしてもいいんじゃなかろうかというのが拙者のスタンスでござる。
あとは、さすがに老けてきたなぁ、としかw
Posted by DG-Law at 2010年04月04日 23:02