2010年09月21日

VictoriaR ほぼ全国家レビュー(1):列強の面々

2も出たことだし,大体全部の国を一周はプレイしたような気がしたので,自分の中での移行のふんぎりとするためにもちょっと書いてみようと思う。

強さ………列強入り,列強維持のしやすさ。
伸びしろ…スタート時点の強さからどれだけ伸びやすいか。
難易度……初心者御用達からそもそも存亡が難しい国まで。その国の目標に対する体感難易度。


●目標:列強首位

・イギリス
強さ………☆☆☆☆☆  
伸びしろ…☆☆☆☆  
難易度……☆☆☆

ゲームのタイトルにもなっている主人公国家。ただし,領土が世界中に散らばっており、管理が非常にめんどくさい。ゆえに、慣れたプレイヤーじゃないと思ったほど伸びない。また、巻き込まれ系イベントが多く、プレイヤーの意に沿わない戦争を大量にさせられるので自由度は低い。無印ではAIが工業点でアメリカ,ドイツに抜かれる史実通りの存在であったが,Rになってからは終始最強をほこる存在となった。その割りにコンバートすると途端に弱くなるのはどういうことなのだろうか。


・アメリカ
強さ………☆☆☆☆☆
伸びしろ…☆☆☆☆☆
難易度……☆☆

序盤は小国のように思われがちだが,実はGCスタート時点ですでに工業力4〜5位の十分な強国である。伸びしろは文句なく☆5つだが,いかんせん移民頼りではあるため,「工業点5桁目標」などのプレイスタイルではかなり運に左右されることになる。難易度も,米墨戦争・南北戦争以外に大戦争もなく詰みポイントもないため難易度は低いが,では初心者向けかと言われると移民国家の経営もそれなりに手腕がとわれるため,そこまで簡単でもない。その意味では,米墨戦争と南北戦争の苦戦具合が初心者と中級者の見極めとはなるだろう。いっぱしのプレイヤーならば,どちらも瞬殺(半年以内)に終わらせることができるはずである。


・プロイセン(ドイツ)
強さ………☆☆☆☆☆
伸びしろ…☆☆☆☆☆
難易度……☆☆

国内のRGOと人口に恵まれた国。ドイツ統一戦争は48年に始まり71年まで続くから大変長いが、一つ一つの戦争は相手が弱い国ばかりなので楽勝である。おそらく一番厳しい戦いになるのが普墺戦争だが、それもアメリカの南北戦争と並び初心者卒業試験として最適なレベルの戦争であろう。ドイツ統一にさえ成功すれば、あとはビスマルクの教え通り孤立主義を保って内政をしているだけで自然と工業力と国威が首位を独走する。暇ならフランスにでも戦争を吹っかけて衛星国化するといい。フランスはBBRが20を超えているか、エルザス=ロートリンゲンをドイツが所有している場合、戦力差にかかわらず5年に一回宣戦布告してくるやっかいな存在なので、早々に無力化してしまうべき。それだけの国力は、統一ドイツにはある。内政がうまく行っていれば、アメリカ最大の国力源であるドイツ人移民を減少させ、間接的にアメリカの国力を削ぐことができる。ただし,史実通り第一次世界大戦を起こしてしまい,ロシア・イギリス・フランス3ヶ国を同時に相手にまわすとさすがに厳しくなるので注意したい。それを打ち破ってこその上級者,という話もあるが。



・フランス
強さ………☆☆☆☆
伸びしろ…☆☆
難易度……☆☆☆☆

序盤はイギリスに次いで最強をほこるものの,国内のRGOのしょぼさに泣く。プレイヤーがかなりがんばっててこ入れしてやらないと内政にならない。また,イギリス同様巻き込まれ系のイベントが大量にあり,序盤はいいもののクリミア戦争(1853)辺りから次第に辛くなっていく。普仏戦争はドイツAIの気まぐれによるので難易度は不定。楽なときはラインラントを丸々かっぱげるほど弱いが,厳しいときはCSA選択時の南北戦争並の難易度になることもある。無印では白紙和平=ナポレオンの勝利扱いだったが,Rではドイツが成立してしまうので「60年ほど早いマジノ線建設」作戦はできなくなった。ザールあたりを割譲させるか,屈辱か賠償金で手打ちが妥当である。若干プレイヤーチート気味ではあるが,普墺戦争勃発直後ならオーストリアが同盟を結びやすくなっているので,そこで再起不能なほど殴っておく,という手段もある。イタリア統一は当然阻止。

普仏戦争さえ乗り切れば,あとの大きなイベント系の戦争は選択肢で回避可能なので、状況を見て判断すべき。ただし、メキシコ介入と米西戦争はアメリカが敵に回ることが多いので回避推奨。あとは資本家はあまり働いてくれないので,自由放任主義ではなく介入主義でがんがん増設しないと工業点が伸びずに詰む。アフリカの大地で国威を稼げば列強首位もとれなくはない。


・オーストリア
強さ………☆☆☆☆
伸びしろ…☆☆☆☆☆
難易度……☆☆☆☆

史実では反動的な君主専制を貫き,その結果多民族国家を維持しきれず,貴族が多すぎて資本家が育たず工業化が遅れ,最悪の結果を呼んでしまった。しかし,史実を踏襲する必要は全く無い。オーストリアの連邦化を目指し,他民族にも優しい統治を行い,資本家を育成すれば、豊富な人口と豊かなRGO,そこそこ高い識字率と技術水準に助けられ,列強首位は十分に狙える位置になる。イベントはイタリア統一戦争と普墺戦争のみちょっとした恐怖であるが,ともに対策は可能である。

イタリア統一戦争は,開始前にトスカーナ・モデナ・ルッカ・パルマを各個併合しておく,という戦略もとれる(ここで上がった10程度のBBRは,普仏戦争までにはなくなっている)。なぜなら,イタリア統一にはフィレンツェの占領がトリガー一つとなっているからである。また,半島が南北に分断され,AIは海軍の使い方が下手なため,進軍ができなくなる。大事なことは寡兵で防衛できるよう,陸軍技術を優先して開発しておくことと,工兵を養成しておくことだ。山岳地帯で塹壕が60まで掘れるようなら容易に勝てるであろう。あとは適当なところで白紙和平してしまえばよい。以後イタリアはサルデ,オーストリア,両シチリアの三国志が永久に続く。

普墺戦争は10万人の軍団を編成し,開戦直後ベルリンに突撃させればそれで終わらせられる。なぜならプロイセンは予備役頼りの国家なので,開戦二ヵ月後までに首都が占領されるとまるで戦力が乏しくなるからである。あとは全土占領して,シュレジエンでも返してもらえばよい。なお,AIプロイセンは普墺戦争に負けても普仏戦争が発生し勝つor白紙和平でもドイツが成立する仕様なので,何が何でも成立させたくないのならばフランスと同盟し,普仏戦争でも5年前の再現をして包括和平すれば,フランスの敗北は避けられる。

普墺戦争後は戦争が無いのでやっと内政に専念できる。だが,よくよく考えれば北はプロイセン以外全て弱小なドイツ諸邦でしかも普仏戦争後は同盟関係が切れている。南には統一失敗により弱体化したままのサルデと両シチリアしかおらず,東には瀕死の病人オスマントルコとその衛星国が鎮座するという刈り取り放題な状況でもあり、BBRにさえ気をつければ拡張し放題である。一心不乱の大戦争を望むなら,あえてドイツを統一させ,ドイツと同盟を組むという手段もある。AIドイツはプレイヤーオーストリアに友好的でかつかなり賢く頼りになるので、一緒にフランスいじめなりロシアいじめなりに精を出すといい。全体として,難易度は高いが伸びしろも大きく,可能性も多岐にわたり,非常にやりがいのある国家。


・ロシア
強さ………☆☆☆☆
伸びしろ…☆☆☆☆☆
難易度……☆☆☆☆

オーストリアと並ぶAIがやるかプレイヤーがやるかで全然伸びしろが違う国家。一応文明国だが,そうとは思えない技術水準と識字率の低さが,だだっぴろい国土とそこそこのRGO,腐るほどいる人口という本来の発展の余地をやや下げている。ロシア人,ウクライナ人,ポーランド人は大変我慢弱く,ちょっと内政をミスるとすぐアメリカに移民しやがるので,その点実はけっこう大変な国。が,逆に言えばうまく内政をすれば工業点5桁も手が届く。正直,AIはなぜ1500点程度で止まってしまうんだろう……ロシアAIはよほどバカなんだろうか。

クリミア戦争では強制的にイギリス,フランスという超大国と戦争させられる上に,イベント講和が無い=勝たないと大量の領土を割譲させられるという罰ゲームがある(AIイギリスはバルト三国,フィンランド,ウクライナをかっぱぐのが好き)。一方,戦争上手なプレイヤーがやればクリミア戦争で勝利はおろかBBR無視の世界征服も可能である。実はクリミア戦争は,国威-100と引き換えに回避可能。引くもまた勇気である。資金は目の前に中華銀行様がいる限り困ることは無いだろう。ドイツ統一は阻止すること。オーストリア,フランスとの友好度はゲーム終盤まで高い。クリミア戦争以後は特に不利となるイベントバトルは無い。



●目標:列強上位

・サルデーニャ/両シチリア(イタリア)
強さ………☆☆☆+☆
伸びしろ…☆☆+☆
難易度……☆☆☆

イタリア統一イベントは,役に立つよりもむしろ厄介な存在である。フランスにおいて七月王政が続いていれば両シチリア、ナポレオン三世が帝位についていればサルディーニャが主導権を握る。確率としては史実と違い両シチリアが支援されることのほうが多く,支援されない側には強烈なペナルティイベント「権威の失墜」が起き、事実上のゲームオーバーが宣告される。では仮にフランスの支援を得て史実通りの統一イベントを発生させたところで難易度が下がるかと言われるとそうでもないのが悲しいところである。

そこで,いっそのことイベントに頼らないイタリア統一を目指したほうが良い。GC開始直後にはとりあえずチュニジアを殴り,首都以外割譲+屈辱でで講和,5年後にもう一回殴って併合すれば,BBR+1で大量の現地民兵が手に入るはずだ。そこで第一次イタリア統一戦争を起こし,中部諸邦を全て併合。最後にトリノorナポリを占領すれば統一イベントが自動で発生する。(両シチリアの場合、狙い目はクリミア戦争期間である。この間、サルディーニャは本国が空っぽになる。)最速では1850年前に統一が成立しているはずである。

イタリア統一後はRGOがけっこう豊かなので,史実のごとく南イタリアを取り残すことのないように全土工業化していけば中位列強には入れる。ただし,いかんせん統一したところで国土が狭く,またイタリア人の脱走率が異常であるためちょいと内政でへまをするとすぐアメリカに旅立ってしまう。オーストリアからロンバルディア・ヴェネツィアを割譲させるイベントは存在しない上,同盟国フランスはまるで役に立たないため,「未回収のイタリア」回収は相当茨の道である。列強首位への道のりは遠く,その場合は難易度に☆1.5個追加する。


・日本
強さ………☆☆☆
伸びしろ…☆☆☆☆
難易度……☆☆

明治維新によってチート並に優遇される国。明治維新までは一見やることがないように見えるが,実はやることはたくさんある。まず,史実イベントによって大衆の急進性が上昇するイベントが多発するのでそれを抑える必要があるし,せっかく識字率が高く非文明国ながら大量の工場を抱えているのだから,これらも伸ばしてやらなければならない。内政が上手にいっていれば,フランスやイタリアの状況にもよるが,明治維新の瞬間列強下位に入ることも多い。

明治維新後は史実通り目の前に広がる中国の大地に目を向けても良いが,同時に南洋開拓も推進していきたい。文化系技術を早めに開発すれば可能なはずである。人口とRGOは世界でも恵まれている部類に入るが,一方いかんせん明治維新はゲーム中盤,どうにも技術水準がヨーロッパ先進国に追いつかない。史実同様,ロシアとの局地戦くらいなら勝てるかもしれないが……まあ中国と戦うことだけを考えていればいいのではないか。島国ゆえに生存も簡単で多少BBRが高くなっても懲罰戦争してくる相手も少なく,史実同様アメリカと真正面から戦う羽目にでもならない限り滅亡は絶対にしない。列強中位まではすんなり入れるだろうが,では本土の工業化だけで英独米との工業点競争で勝てるかと言われると「それは無理」。中国をステート化し,完全市民権&国家資本主義でバリバリやってしまうという,半ばプレーヤーチートじみた行為をしなければ,列強首位はとれないだろう。いや,それでもきついと思うけど。



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