2010年09月24日

VictoriaR ほぼ全国家レビュー(2):準列強

●目標:中位列強

・ベルギー
強さ………☆☆  
伸びしろ…☆☆☆ 
難易度……☆

ザ・初心者御用達。史実においても,イギリスについで世界で二番目に産業革命を起こした国で,しかも世界初の立憲君主制の成文法憲法を制定した国。大日本帝国憲法の父はご存知プロイセン憲法だが,プロイセン憲法の父はベルギー憲法であり,偉大なる祖父とも,真のオリジナルとも言える。開始と同時にオランダと戦争中だが,適当に放置しておけばイギリスとフランスが介入してきて自動勝利となる。それが済んだらもうイベントによる戦争は無いので,ゆっくり内政すればいい。単位面積あたりなら世界最高のRGO群と,これまた世界最高レベルの識字率,そして大量の工場を所有している。しかもイギリスAIと最高に仲が良い。イギリスと同盟を組み,ドイツ国境にさえ注意していれば国防上の問題も解決する。生存だけならこれほど簡単な国はないし,内政のコツも学べるだろう。外交はなんら勉強にならないが。

ただし,いかんせん国土が狭く人口が少ないので(人口密度は高いのだが),発展の余地があまり無い。とるべき道は二つ。一つはアフリカやアジアの大地に夢を見る対外拡張路線である。もう一つはせっかくフランス文化を持っているのだから,BBR御免の対仏大戦争である。フランスAIはヘボなので,普仏戦争に介入すれば大きく領土を西に広げることが出来る。イギリスAIと仲が良いからできる戦法である。

もう一つ注意として,19世紀末に突然社会主義者が増加するイベントがあり,その時点で内政をミスっていると彼らが共産化し,思わぬところで地獄に落ちることになる。共産党が政権を握って革命が勃発すると周辺諸国との関係が全て-200になるので注意したい。社会主義政党が与党になるところで踏みとどまればいいが,それでも社会主義政党は使いづらいので,できればそれもなんとかしたい。また19世紀末といえば,Victoriaでは最強の司令官の一人であるブリアルモントの姿が拝見できるので,ぜひ彼を活躍させてやってほしい。とりあえず,列強6位程度で終わらせることができたなら,次はスウェーデンかプロイセンに挑戦である。


・オランダ
強さ………☆☆☆  
伸びしろ…☆☆☆  
難易度……☆☆

こちらはザ・中級編。RGOだけ見ると完全な農業国で,蘭領東インドも豊かではあるけど植民地である以上発展性はない(なお,総人口の六割をジャワ人)。その分,「工業化による経済発展」はベルギーよりも実感がわくかもしれない。インドネシアの収入で本国を工業化,これが基本路線となる。古参の資本主義国なだけはあって資本家の数と識字率は悪くないので,一度工業化にさえ成功してしまえば財政面は相当困らない。終盤にはイギリスとベルギーの同盟が外れていることが多いので,許すまじベルギーを目標にしてもいいし,東南アジア制覇を目指してアチェやシャム,アンナンを滅ぼす旅に出てもいい。ただし,AIベルギーは案外と強いので油断しないこと。中核州ではないので,BBRにも注意。


・スウェーデン(スカンディナヴィア)
強さ………☆☆☆  
伸びしろ…☆☆+☆  
難易度……☆+☆☆☆

開発元,パラドックスの国。Vic開始年代の直前まではフィンランドとドイツ北部を領有する上位列強国であったが,ナポレオン戦争での立ち回りにミスり,それぞれロシアとプロイセンにとられて列強から蹴落とされる。それでも,準列強としての国力は残っている。Vicとしても,単に内政するだけならこれほど簡単な国も無い。ベルギーと並んで世界最高峰のRGOと識字率を持つ。開始時点では工場が少ないが,有り余る資金で適当に資本家を育てれば工業化は早い。これほど金に困らない国も珍しい。巻き込まれ系イベントも無い。初期中核州にフィンランドが入っているが,(ロシアの中核州にもなっている)カレリア地峡をあきらめれば,技術か切り取った非文明国の領土と交換で回収できる。

しかしスウェーデンには,実は史実でも良い所まで行っていながらも最後の最後で破談になった,スカンディナヴィア連邦へと発展するイベントがある。スカンディナヴィアへの道はイベント豊富でおもしろいが,その選択肢を選んだ瞬間難易度は跳ね上がる。何より第二次シュレスヴィヒ・ホルシュタイン戦争に介入する必要があり,そこでは強敵プロイセンと戦わなければならない。しかも実入りが大きいかといわれると,1000程度の国威ボーナスは大きいが,併合できるのがデンマークとホルシュタインだけなので,難易度に比べると若干物足りない。まあ,ぶっちゃけロマンだよね。

ナヴィアになるにせよならないにせよ,工業化だけではベルギーやオランダと同様人口不足に悩まされることになると思われるので,アフリカの原野を開拓するか,文化系技術を優先して開発していくのが良いかと思われる。腕に自信があるなら,ドイツ統一を阻止した上でドイツ諸邦を食いまくるという某AARのような手法もとれなくはないが,大味なプレーになるのであまりおもしろくはない。


・バイエルン
強さ………☆☆☆  
伸びしろ…☆☆☆☆  
難易度……☆☆☆

ドイツ諸邦ではプロイセンに次ぐ国土。人口とRGOには恵まれているし,初期で列強に入るほど工業化されている。そこそこ軍隊を整えたら雌伏のとき。まず自由主義革命で政府が転覆した国家は同盟関係が切れるので,転覆した瞬間宣戦布告してやればよい。次に普墺戦争を利用し,オーストリアと取っ組み合い中のプロイセンのわき腹を軽くつついてやればザクセン州くらいは回収できるだろう。オーストリアの勝利でドイツ諸邦の維持が確定したら,切れた同盟関係を利用して各個併合していけばよい。ドイツ諸侯にはイタリアのような「威信の失墜」が無いので,タイムリミットも無い。バイエルンスタートの場合国号がドイツに変わることは無いが,むしろそれも好都合かもしれない。なぜならフランスAIもオーストリアAIもバイエルンに対して非常に甘いため,ドイツ統一後はロシア国境を除けば国防は必要なくなる。

ただしバイエルンによる「事実上ドイツ」はプロイセンによるドイツと違って北ドイツを主要文化に持たないため,少しだけ不利である。ドイツ成立による国威ボーナスも無い。それでも列強上位には確実に入れる程度の国力は確実にあるのがドイツの人口,RGOの恐ろしいところではある。自力ドイツ統一戦争は戦争の腕前を問われるので,中級者の自信を深めるにはちょうどいい国かもしれない。

なお,バイエルンのままでも下位列強くらいは狙えないことも無い。もう一つ,普墺戦争ではプロイセンを支援して勝たせ,普仏戦争ではフランスに勝たせると,オーストリアの属国になる代わりにタダで南ドイツ全体が手に入り,国威にも大きなボーナスが付いて「南ドイツ連邦」へと進化する。最後に油断しているオーストリアのわき腹を思いっきりついてやれば独立達成である。ほぼ主要文化である南ドイツ人しか存在しない南ドイツ連邦は,「事実上ドイツ」よりも小回りがきいて扱いやすいかもしれないし,普墺戦争と普仏戦争の勝敗を左右するのは思ったよりも簡単である。また,楽に取れるとは言っても北ドイツ人しかいないドイツ諸侯を取るよりも,南ドイツ人が多く住んでいるオーストリア本国を割譲させたほうが豊かになるという可能性もある。オーストリアAIはさして賢くないので,バイエルンの立地を生かせばウィーン陥落はそれほど困難ではない。どの道を選ぶかはプレイヤーの選択次第である。


・オスマン=トルコ
強さ………☆☆☆
伸びしろ…☆☆☆
難易度……☆☆☆☆☆

国土の広さと人口には恵まれているが,RGOの貧弱さと識字率の低さ,技術水準の低さがまるで列強水準ではない。開始当初の国力はたいしたものだが,はっきり言って転げ落ちる一方でしかない。しかもイベントによる強制戦争が多く,エジプト,ロシア,たまにオーストリアを跳ね返さなければならない。特にロシアはイベントとは関係なくしつこく戦争をしかけてくる。クリミア戦争はほっとけばイギリスとフランスが代理で倒してくれるが,それ以降は英仏の助け無しに独力でロシアを撃退しなければならない。AIオスマントルコは終盤,列強落ちどころかほんとに(ロシアに併合されて)死んでいることが多い。

それでも発展の素地が無いわけではない。まず,アジアやアフリカをステート化可能であるという数少ない国である。特に世界でも有数の人数が存在するアラビア人を主要文化に抱えている。さらに実は,対アジア人限定ならば移民が来やすい国でもある。内政さえ上手にやればロシアとの国力差が段々縮んでいくはずである。また,ロシアの侵入経路はドナウ川河口かグルジアのどちらかしかないので,完全要塞化しておけば意外と自滅してくれることが多い。


・ペルシア
強さ………☆☆☆
伸びしろ…☆☆☆☆
難易度……☆☆☆

実は日本同様イベント文明化が可能であり,それも明治維新よりもかなり早い1848年にはもう発生する。AIペルシアは10%程度の確率でしか文明化イベントを選択しないため,弱いように見えるのだ。文明化さえしてしまえばそこそこ豊かな人口とRGOを抱えているので,識字率の低さと資本家の少なささえなんとかすればオスマントルコAIを出し抜く程度には強くなれる。イギリスAI,ロシアAIともにペルシアと友好度が高いので,どちらかと同盟を組んでしまえば国防上の問題も解決する(ロシアのほうが組みやすい)。外交上の利点はトルコよりも恵まれているため,むしろ難易度は低い。アケメネス朝最大領土……となると不可能に近いが,サファヴィー朝全盛期くらいならば実現可能な範囲だ。

ただし,文明化イベントまでに二回,全国民の急進性がMAX近くまで上昇する厳しいペナルティイベントが存在するので,文明化するまでと文明化直後は文字通り何もできない,反乱鎮圧だけに精力を注ぎ込むことになるので注意。全土に非正規兵を設置するくらいの根性を見せても良い。文明化以後,特に史実イベントは無い。


・スペイン
強さ………☆☆☆  
伸びしろ…☆☆  
難易度……☆☆☆☆

開始と同時にカルリスタ内戦というイベントが勃発し反乱祭。それを制圧した頃には自由主義革命と散々なスタートを切る。RGOが貧弱,加えて資本家がまるでおらず,貴族だらけという最悪に近い状況。人口も国土の広さの割には少なく,むしろ過疎である。頼みの綱はアフリカ植民による国威稼ぎである。ちなみに,1898年に米西戦争が勃発し強制的にアメリカと戦争になるが,よほどの強者でないと絶対に勝てない。ただし,イベントトリガーがスペインのキューバ及びプエルトリコ領有なので,さっさと手放しておけば回避はできる。仮に戦争になってもそこら辺+フィリピンを史実通り手放せば引いてくれることが多い(たまにアメリカAIがとち狂ってると本国まで攻めてきてどうにもならないことになる)。また,米西戦争はけっこう高い確率でフランスが介入してくれるが,99%焼け石に水,もしくは飛んで火にいる夏の虫なので気にしないほうがいい。生存だけなら簡単だが,中位列強入りを目指そうとすると難易度は比較的高い。


・ポルトガル
強さ………☆☆  
伸びしろ…☆☆  
難易度……☆☆☆

旧植民地帝国の名残を受けて,GCの時点でも世界中に植民地がある。中国のマカオだけ再現されていないのが残念であるが。人口は少ないがRGOはスペイン,フランスほど悪くはない。ある程度資金を貯めて工業化したら,やはり目指すは植民地帝国の再建である。幸いイギリスAIと非常に仲が良いので同盟を組めば国防上の問題はほぼ解決される。スペインAIとは良くも悪くも無いので,攻められる心配は無いし発狂するほどの力もスペインには無い。他国に取られる前に目の前のモロッコを刈り取ったら,植民地解禁の条件である文化系技術から順に発明し,アフリカ縦断の旅に出よう。海岸沿いと他国の植民地をふさぐように開拓していけば,ほとんど独占できることもある。国威だけで列強下位入りはかなり厳しいものになるが,できなくはない。歴史イベントが少なく,内政でできることも少ないため,悪く言えば暇な国ではある。


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