2010年12月13日

K-1GP 2010 決勝戦

今年のK-1はGP開幕戦を見そびれた上に,例の友人がチケットを取らなかったため,3年ぶりのテレビ観戦となった。しかし,現地に見に行けば良かったなと思うほど白熱した試合が多く,大変見ごたえのあるものであった。

それはそれとして,ハコの縮小が大変気になる。去年の横浜アリーナは17000人で大入りだったが,今年は有明コロシアムで12000人弱で大入りであった。谷川が「K-1も厳しい状況」と言っていたが,あんたの場合それは自業自得だろう。バダ・ハリやグーカン・サキががんばってる間は見届けてやろうと思っているのだが,そこまでK-1が持つのかが,どちらかというと心配になってきた。あれだけ隆盛を誇ったPRIDEも(人気がなくなったわけじゃなくて別の事情とはいえ)あっさり消滅したわけで,いろいろ心配である。そもそもK-1の場合,転機は石井館長の脱税で谷川登板→路線変更であったから,尚更。あの路線変更は,今更ではあるがボブ・サップ含めて誰も得してない。

まあ今年のGPに限れば,バダ・ハリとレミー・ボンヤスキー,ルスラン・カラエフと3人のスター選手を欠いていたという事情はある。バダ・ハリは今年2月の暴行事件の容疑が晴れておらず,レミーは網膜剥離で出術は成功したが本人は引退も考えている状況,ルスラン・カラエフは2010年の一年間ずっとコンディション不良でドタキャンが多く谷川ににらまれている。この3人が消えるとすると,来年以降のK-1もちょっと厳しい。


例によって左が勝者,右が敗者。



ピーター・アーツVSマイティ・モー

アーツのコンディションのよさがテレビ越しでも目に見えてわかる状態。マイティ・モーも気合は入っていたが,パンチがアーツに届かないのでどうしようもなかった。アーツは最近では見なかったハイキックが飛び出し,全盛期ほどの威力ではなかったがマイティ・モーを沈めるには十分であった。まさかの1R決着で,アーツはダメージもなく幸先の良いスタート。


セーム・シュルトVS京太郎

二人のあおりVTRが長すぎて,すぐ終わるんじゃないかと心配になっていた試合。実は全然逆で,3Rまできっちりとやった。京太郎は逃げ回ってタイミングよく中に入る戦略だったが,なんだかんだ言って入れなかった。おまけにスタミナ勝負の予定ではあったのだろうが,3Rで先にスタミナが切れたのは京太郎の側であった。地力の差が激しい中ではよくやったと思うし,ここでシュルトが疲れたことで次の番狂わせがあったと思うと,隠れた功労者ではある。


グーカン・サキVSダニエル・ギタ

これが本日のベストバウト。ギタはミドルキックでサキのレバーを完全に殺したが,サキの動きが早く決定打が無い。結果としてローキックの打ち合いになり,消耗戦の様相を呈したままEXRまでもつれ込んだ。見てる側も全身痛くなるような試合。判定となると手数が出てたサキが有利か。ダメージとしてはギタのほうがまだ少なそうではあった。いずれにせよ,トーナメントでやってはいけない試合。


アリスター・オーフレイムVSタイロン・スポーン

オーフレイムがつかんで膝蹴りという反則技をやり,警告を受けていた。投げ技については厳重に禁止すべきだとは思うが,つかんで膝蹴りはもろにアリスターつぶしのような。長時間のクリンチ禁止も,そこから膝蹴りにつなげていたシュルトつぶしではあったわけで,こういうことをしているからK-1は信用されないんじゃなかろうか。

1Rはタイロン・スポーンがスピードで翻弄し小刻みにダメージを与えていたが,ダウンにまでは至らなかった。2Rはアリスターがタフでタイロンの攻撃をしのぎきり,タイロンは逆にスタミナが切れ始めた。3Rでようやくアリスターのスイッチが入り猛反撃。しかしこちらもダウンまでは奪えず。タイロンの根性を見せてもらった。判定は僅差でアリスター。EXRまでやっても結果は同じだっただろうし,これで良いのだろう。


藤本祐介引退試合

引退試合なのにカットされたのでニコニコ動画で見たが,そりゃカットされるわ……ヘスディ・カラケスさん本当にお疲れ様でした。わざわざこの2分弱のために日本に来ていただいて,それもリザーブファイトでもなくこれのために。


ピーター・アーツVSセーム・シュルト

アーツはローキックが効果的で,シュルトが間合いを保つために使う前蹴り,三日月蹴りをうまく封じていた。1Rは互角の打ち合いだったが,2R目からシュルトがローキックのダメージ蓄積により引き気味になり,アーツが打ち込む展開が多くなる。3Rはとうとうシュルトの足が完全に止まり顔面にワンツーが入るようになった。アーツの判定勝ち。ピーター・アーツといい魁皇といい,今年の年末のスポーツはおっさんが活躍するターンらしい。しかし皆忘れがちだが,シュルトだって37歳で十分にベテランの域ではある。


アリスター・オーフレイムVSグーカン・サキ

サキはわき腹かばいながらなんとか戦ったと思う。しかし,ボディを狙われればサキは倒れるしかなった。アリスターがここではダメージなしで決勝に進出。


アリスター・オーフレイムVSピーター・アーツ

始まる前からほぼ決着がわかっていた試合。アーツのほうも心が折れてたわね。ぜひアリスターとシュルトの試合はワンマッチで別個にやってほしい。去年もバダ・ハリがアリスターを沈めたので実現してないわけで。

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