2011年12月28日

2011年自薦記事

昨年の自薦記事にて,「良くも悪くも一つの記事に対する気力は増したが,その分更新頻度は随分と下がったもんだと思う。」とか書いていたが,今年はその傾向がさらに強い。まあ,なんだかんだ言って隔日更新はおおよそ守れているので,来年もこのペースで。

昨年からの形式継承として10までは絞ったが,候補に入っていたものはそれぞれ次点としてリンクだけはっておくことにした。続編は1つでカウントしているので,記事としては全部で20ほど挙げていることになると思う。時間がないので紹介文は短めに。かわりといってはなんだが,けっこう印象的なブコメがついたことが多いので,それを紹介しながら。


1.大相撲八百長騒動について(2/16)
いろいろな義憤に駆られて書いた記事,と言える。少々言葉が汚かったり感情的だったりするのはそのせいで,今後気が向いたら書き換えると思う。別記事で後述したが,この記事に対して入った指摘として「最大の被害者であるはずのピュア層が魁皇に手拍子を送ることによって「互助」を支えていた。ピュア層には被害者面するなと言いたい。」は目から鱗であったことは,改めて強調しておきたい。
相撲関連では,次点として魁皇引退によせても挙げておく。べた褒めで締める記事が多い中,ここまで批判方向に踏み込んだものはおそらくあまりないと思う。


2.ピレンヌ・テーゼ考(3/15)
今年の歴史系長編というとこれだけ。もうちょっと書いたかなと思っていたがそうでもない。わりかし仕事が忙しかったところでエロゲに集中していた,とか言い訳しておく。


3.キリエ・エレイソン −キリスト教的に解釈するまどか☆マギカ(4/23)
キリエ・エレイソン(2) −魔法少女まどか☆マギカの私的解釈・感想(4/27)
これを自薦しないでどうするんだ的な。(1)については絵解きの要素を説に組み込めたのが,自分の特徴がでて良かったかなと。杏子とさやかの鏡合わせについては,本当にぶっさんに聞いてみたいところだ。偶然だとするなら奇跡的としか言いようがない。ブコメにあった「まどマギ=コード」については,本当にその通りだと思う。こじつけ具合的に。
(2)については,ネ右の書いてくれたブラスレイターとの関連記事で,ようやく締まったのかなと。一番重要な部分はブコメでハイキャンさんが見事に引用してくれているのだが,”確かに魔獣がいる世界での魔法少女は「理想をだいて溺死しろ」的であることに違いないのだが,まどかがやったことというのはむしろ「それを溺死だなんて間違ってる,貴女のことは私が弔ってあげる」でありまして。”というあたりで,これは世にあるまどマギ批判に一定の解答を出せているのではないかなと思う。


4.穢翼のユースティア レビュー(5/15)
今年はやたらとエロゲレビューに力を入れていたのだが,中でもがんばって書いたなと思えるのはやはリユースティアである。「素晴らしき日々」や,けなしてはいるけれども「仏蘭西少女」「G線上の魔王」も他のレビューではあまり見ないことを書けているんじゃないかなと思う。
特に「すば日々」は本来書くつもりのなかった倫理的観点からの文章は,リンク先と含めてよくまとまっているのではないかと思う。ただし,それぞれ異様な長文化傾向が見られるので,もっとすっきりした文章にしたい……


5.島耕作雑感(5/20)その後編
漫画批評を書き慣れてない中,それなりにまとまったのかなと。マンガ読みに褒めていただいたのが一番嬉しかった。


6.カオスラウンジ周辺諸問題について(7/31)
自薦せずにどうする的なその2。センター試験に潜む変態をかわして,我がブログトップの稼ぎ頭となった。いまだに「カオスラウンジ」の検索で飛んでくる人が多い。また,この年末になって玄米茶氏が復活し,全くおなじことをつぶやいていたのを見て,まあ普通はこういう風に分析するわなと,再確認した。「3.今後どうなるか」もおおよそ当たっていたようで,安心している。
これも,見事に1行で要約してくれたブコメがついてるので引用しておこう。「つまるところ現代アートの問題では全くなく、pixivの運営姿勢とカオスラウンジの力量不足、そしてなにより両者に誠実さが足りなかったことが問題」。これがわからずに,まったく見当外れな反論や主張も見ないではなかったが。


7.南北アメリカの歴史的相違点(8/6)
今年書いた記事で,伸ばす気もなく伸びてしまったものの筆頭。セルクマもしてない宣伝する気のなさである。「ブラックラグーン」に食いつく人が誰もいなかったのが,不思議と言えば不思議。ブコメにあった「アメリカ連合国が生き残っていたら」の場合の太平洋戦争は想像もつかないなぁ。


8.現代邦楽に関する議論について(9/1)
予想以上に伸びてくれて,またたくさんのお褒めをいただき,素直にとても喜んだ記事。しかし,kurukiraさんのまとめがなければこの記事はなかった。あらためて感謝するとともに,全てのtogetterはこれをお手本にすべきであると述べておく。


9.東方projectに関する一推察 特異点・転換点としての永夜抄(9/7)
これに関しては,その後の様々なインタビュー(特にフェブリの)を読むに,やはりこのようなことを考えていたということが確認された。こっそりほくほくしている。東方関連の次点としては,東方茨歌仙の要点がある。


10.ゆるゆり考察(10/20)
やたらと濃くてきもい語りである。しかしそれだけに,論考として読み応えがあると思いたい。今読んでてますます,やはり補足として「マリみて」の解説記事が必要だろうと思った。考えてみると極めて対照的かもしれない。新年に気合いがあればがんばろう。


この記事へのトラックバックURL