2012年01月17日

第202回『ドラゴンクエスト25th アニバーサリー 冒険の歴史書』スクウェア・エニックス

ドラゴンクエスト25周年を記念して発売されたもの。基本的にはドラクエ展で販売されていた。一般販売されているのか非常に不安だったが,amazon先生におうかがいたてたところ,ちゃんと売っているらしい。ISBN番号ついてるし,じゃあいいかということでここに簡単な書評を書いておく。

本書はドラクエシリーズ作品の登場人物やストーリー,世界地図などを見て読者に作品を懐かしんでもらうことに主眼が置かれたものである。冒頭にはドラクエ25年の歩みが書かれた年表もついている。メインコンテンツなだけあって,これら自体もよくまとまっており,クリアした人間は目論見通り懐かしい気分に浸ることができる。私の場合,4から後ろは大体覚えているけど,3から前はキャラを見ても関連したエピソードをなかなか思い出せず,頭をひねってりしながら読ませてもらった。3でやまたのおろちにいきなり行って全滅とか,海底神殿のキラーマジンガで全滅とかあるあるネタもしっかりと押さえている。

しかし,本書の真髄は各作品の紹介の合間に挟まっている題して「ドラゴンクエストシリーズ研究」であり,これはシリーズ通してやっている読者にはむちゃくちゃおもしろい。ストーリー関係ではロトシリーズと天空シリーズの比較に始まり,歴代主人公の身分がだんだん一般人に近くなっていく様子や,乗り物の比較,共通して登場する人物の比較(ビビアンやカンダタ,ルイーダ),モンスターの比較等々。ビビアンがこんなにシリーズ通して出演していたとか,本書で初めて知った人も,私を含めて多いのではないだろうか。

バトル・システム関連では,便利コマンドの歴史はシステムの進化が如実に現れていておもしろかった。ほかに毒沼・ダメージ床の変化,預かり所の変遷,戦闘コマンドの変化,4以降の「さくせん」の変化,パラメータの変遷など。そこに公式が踏み込んでいいの?と思ったものでは,メタル狩りの歴史なんていうのもあった。7はレベルを上げて物理で殴る」が効くから楽だとか,アリーナさんマジ最高とか,3はドラゴラムとか。読後に誰かと語り合いたくなること請け合い。

アイテム編では呪い装備の比較がおもしろかった。そういえばあまり気にしたことなかったが,言われてみれば確かに呪いの解き方が作品ごとによってぜんぜん違うのだ。各ゲームで最強の攻撃力を誇る武器の比較もある。当然最強はメタル系が多いと思いきや,実は4と5だけだったりする。個人的にドラクエというと伝説の武器が全然最強じゃないというイメージがあったのだが,システムが特殊な9を除くと1・3・6・8では主人公固有武器が最強であった。自分のイメージは周回プレイしてた5と7の影響だろうか。他にふんの比較,ラーの鏡・鍵シリーズの比較,下着・水着シリーズの比較など。ゼシカたんはぁはぁ。

呪文編では登場呪文の比較や威力・効果の比較,習得方法やエフェクトの違いなど。5ではヒャドが敵しか使えないなど,ここでもマニアックな情報が多い。興味深いのはやはりルーラの違いで,どんどんと便利になっていく様子がよくわかる。正直5以前の消費MP6やら8やらはだるかった。だったらキメラのつばさ買うよ的な。そして私はこの本で6以前と7以降ではダンジョン・屋内の判定が微妙に違うということを知った。本当に今さらな知識がよく頭に入ってくる本である。無論のことながら,パルプンテの比較もある。別項には特技や職業のもある。

最後にちいさなメダルやカジノなどの寄り道の比較と,裏技の一覧。ちいさなメダルは4や5の交換方式が嫌だったので,リメイク3で積立方式になったときにとても嬉しかった覚えがある。6はマップ全体をとうぞくのはなとレミラーマしまくったが,7以降はネットで調べたという時代の変化を思い出す。毎作思うのは,きせきのつるぎが安売りされすぎだろうと。どの作品でも集め始めて割とすぐに手に入ってラスダンまで使えるアイテムだ。裏技の歴史もメタル狩り同様今だから(そして公式攻略本ではないから)載せられるネタなんだろう,ロンダルキアの洞窟の落とし穴ネタや,ドラクエ5のカジノ・スライムレース必勝法など。

ドラクエシリーズ好きなら,買って損はない。是非に。


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