2012年07月12日
アイマスクエスト考察（２）
・光と闇
どちらも人間が生活する上で排出するもの。光は平時役に立たないが，緊急時光をまとった勇者を生む。闇は平時から世界に空気のごとく偏在し，魔物を生じさせる。魔物が生じるときに闇は消費され，魔物が倒されるとそのまま消滅する（ことが多い）。そのため，人間が魔物を生み，そして人間が魔物を（一定数）倒すことで自業自得（自給自足？）的な均衡状態となり，平時はこれで十分に回っていた。しかし，闇が濃くなると魔物が凶暴化し，魔王が生じると魔物が統率されて人間にとって大きな脅威となる。
・魔物と魔王
魔物は全てが人間を襲う本能を持っているわけではない。闇を生じさせた欲望を身にまとって誕生するため，元の欲望に沿った活動をする。ゆえに個人主義者が多く，野生動物と変わりないものも多いため，平時には統制がきかない。しかし，これを統制する存在が出てくれば話は別であり，魔物の力を糾合して世界支配を目論む強大な魔族が数百年から数千年スパンで登場する。これが魔王である。ここで逆に，ピサロは闇を制御できれば魔物と人間が協調する世界が作れるのではないかという理想を立て，闇を操る進化の秘法研究に打ち込みだしたのだが，魔王としては極めて例外的である。
・ロトの勇者
これに対し，神々の側が打った手が勇者というシステムである。おそらく元来戦闘能力に長けた一族であったのであろう，後にロトと呼ばれる一族に世界の光を集中させ，その光を持って魔王を打ち滅ぼし，魔王による世界征服を防ぐことに成功した。同時に魔王が滅ぼされることで，短い期間ではあるにせよ配下の魔物も消え失せ，一定期間の光に満ちた世界を人間は享受しうるのである。
勇者の資格は当初血統で決まり，また魔王が力を持った時には「閣下」の魂が乗り移ったのであろう。原作ドラクエ１・２はこれで良かった。しかし，２の後のローレシアがどうなったのかは，ネット上でほとんど公式と化しているあの漫画を知っていれば想像のつくところで。結局，閣下はゾーマの呪いの件もあり，「これ以降勇者のシステムは機能しないだろうから，神々の考えるシステムそのものを根本から変える必要がある」と考えた。そして閣下はロトの血脈もシステムも見捨て，後に魔王となる賢者エスタークの側に，その魂を宿らせたのである。
ところで，この項目を書いていて，ひょっとして，閣下の魂とはプレイヤーのこと？という，とてもメメタァな発想が思い浮かんだのだが，これはこれでおもしろいかも（某ゲームネタバレ注意うんたら17の発想に近い）。プレイヤーが乗り移るとか春香さんマジ主人公。この理屈でいくと，マスクエ世界に原作６は存在しない事になる。なぜなら，閣下の魂が経験していないから。
・進化の秘法と地獄の帝王
賢者エスタークが世界のシステムを解明した際に誕生した，恐るべき副産物。「闇は魔物・魔力を生じさせる」「黄金は闇を集める」ことを活用し，黄金を活用することで全ての魔物と魔法を従え，不老不死の身体を持つことに成功した。こうして賢者と勇者が融合して誕生した帝王エスタークは，世界の闇を全て自らが吸い続けることで世界から魔物の姿を消し，穏やかな世界を長期間存続させることで，「そもそも人間から闇が生まれなくなるのではないか」という可能性に賭けた。しかし，進化の秘法は使用者の精神に膨大な負担を与え，特に集まる闇が黄金だけで制御しきれなくなると，暴走して自らが理性を失い暴れ狂う「地獄の帝王」とかしてしまう可能性がある。本作における帝王エスターク，そして原作におけるデスピサロがこの例である。
しかし，少なくとも賢者エスタークは考えなしに地獄の帝王となったわけではない。一対で世界の闇の全てを吸い上げる黄金の腕輪，その片方を身に埋め込んだ地獄の帝王は，世界の闇を半分吸い続けた状態で眠りについており，しかも眠っている間は無害である。すなわち，ロト世代に比べれば魔物の凶暴性は大きく下がる。おそらく予言通りの結果ではなく，完全な追認だとは思うのだが，神々もこれを追認し，「地獄の帝王が復活するまでに，再度封印出来るだけの光が集まっていなかったら，世界終了かもわからんね」と言っている。原作４（や６？），そしてマスクエの特大ニフラム３発分を見るに，集まってはいるんだろうが……
・神々と天空兵団
すごい力があるようで，実は「予言を用いて曖昧に世界を導く」ことしかできない人たち。とはいえ，予言の効力は絶対とされる。しかし，少なくとも帝王エスターク関連では世界を思う通りに動かすことに失敗しており，その反省を活かして強すぎる人間を生まない天空の勇者システム，そして世界を直接監視する実行部隊としてマスタードラゴンと天空兵団を用意した。これらを遺憾なく発揮した原作６は問題なく収まった……のではないかと思ったのだが，よく考えたらマスタードラゴンは原作６で不在である。（１）で書いた考察でこれに引っかかるものは撤回したい。いずれにせよ，いかんせんマスクエ世界での原作６の扱いがわからないのでここらへんはなんとも言えない。
・天空の勇者
神々が考えるに，ロトの勇者が暴走したのは血脈による戦闘能力の伝授と閣下の魂であるということらしい。そこで，「勇者を使い捨て」にすることで，この双方の問題を解決した。しかも念には念を入れて，勇者は単体で魔王と戦えるほど強い存在ではなく，６〜８人の仲間込みでようやく立ち向かえる程度に弱体化させた。勇者の誕生には天空人の血を必要とすることにしたのも，ある程度マスタードラゴンの側で勇者誕生を調整できるようにしたのではないかと思われる。ここまでの設定を考えたておくれPはさすがとしか言いようがないが，この設定通りだとすると，そりゃまあマスクエの悪役は神々とマスドラになってしまうのは仕方ないところではあるまいか。正直，ゲスい。何がゲスいって，このシステム地獄の帝王が世界の闇の半分を吸い続けているから魔物がロト世代よりも弱いことが前提になっている点。これが思いっきりエスターク物語後編で明らかになったため，私の中で神々の好感度がだだ下がりである。逆に中間管理職的とばっちりを受けているマスドラには同情できる。
・ピサロ陣営内情とそれぞれの思惑
ピサロは進化の秘法を研究することで，前述の目標を達成できるのではないかと考えた。ひとまず黄金の腕輪を手に入れたものの，進化の秘法の危うさに気づき，途中で地獄の帝王討伐に目標を変更，さらに閣下復活後は「魔物を滅ぼす」を再度掲げた閣下に対し，魔物の守り手として挑戦することとなった。いずれにせよ，進化の秘法の研究は据え置き。黄金の腕輪を２つとも手に入れてしまったが，どうするの？
エビルプリーストは進化の秘法研究続行中。途中までは地獄の帝王を作り出すことに腐心していたようで，美希の活用も考えていたのだが，閣下のヤバさを見て路線転向，むしろ帝王エスタークの再現狙い？自らが成り代わるか？原作６（PS版）ではピサロを裏切ったが，マスクエでもこのフラグは見え隠れ。でも普通に裏切るのはておくれP的にらしくないので，もう一回転ひねって裏切らずに終わりそうな気がする。
だいまどうは真意が見えないが，美希かピサロの地獄の帝王化を狙っている，特に美希での達成を狙っていた点ではエビと交渉・同盟があった。にもかかわらずピサロには直接従わず，ロザリー誘拐後はむしろ完全に決別。そして閣下に従っているわけでもないという完全な”第四極”。世界が闇で染まればそれでいいのか？まだ他に狙いがあるのか？
・閣下
閣下の真意は今のところ明らかでないものの，どうやら再び魔物がいない世界を作ろうとしているらしい。徹頭徹尾の理想主義者なのか。だとするとこの物語があまりにも切なすぎるのだが。なんかもうこの設定だけで泣きそうである。しかし今はルビスのナイフで封印中。
・ルビス様
まず，ルビス様はドラクエ４・５には出演していないが，６には出ている。これをもってロトシリーズと天空シリーズのつながりを考察するサイトは無数にあるので，気になる人はいろいろ検索してみるといいかも。個人的にはムドーの島＝竜王の島説など，確証はないけどおもしろくて好きである。仮にこのへんの設定をておくれPが引っ張ってきているとすると，ルビス様と神々の意向は必ずしも一致しない。そんなようなことを１１３話のだいまどうもほのめかしている（いわく「今のところ計画通りに進めてるのは自分とルビスだけ」）。
結局のところ，ルビス様の真意が一番読めない。腹の中はバラバラながら一応進化の秘法研究という方向でそろってるP・エビ・だいまどうと違って，ルビス様は本当にわからん。まず，閣下を封じたいのか封じたくないのかのところからしてわからん。最終的には世界を救いたいんだろうけど，こう降り積もった設定を眺めると，「何が世界の救済なのか」が全くの不明瞭である。「今のところ」にせよ，だいまどうと計画の推移が一緒というのもなぁ。
・勇者パーティの今後と，特大ニフラムの使い道
遊びで来たはずなのに世界の危険さが十分判明したため，全員帰還が目標となったアイドル御一行。実は閣下が休眠状態の今，P＆アイドルたちが「自分たちがいなくなった後のドラクエ世界がどうなってもかまわない」というのであれば，今すぐにでも帰れたりする。春香が閣下の魂の器になっているので，春香の魂が引っこ抜けると閣下の持つ闇が漏れでて世界が闇に染まって滅んでしまう……って，ておくれPが言ってた。結局彼女らは世界を救わないと，帰れないのだ。
現在一番ヤバイ神々の予言が「もう一体地獄の帝王が誕生する」ことで，その候補者はピサロと美希とエビルプリースト。エビにうまいこと押し付けられればいいのだが，ピサロか美希のどちらかがなった瞬間詰む。なぜなら，地獄の帝王は理性を失う不死身であるため，帰還条件の「死ぬか，全員が帰りたいと願う」のいずれも叶えられなくなってしまうからである。地獄の帝王を滅ぼす唯一の手段は特大ニフラムだが，あと１発しかなく，この１発は春香に宿った「閣下の魂封印用」であるため使えない。つまり，神々の予言をねじまげるか，やっぱりエビに押し付ける（その上でエスターク神殿に再封印する）か，春香に代わる魂の器を閣下に提供して移ってもらうか（すると特大ニフラムが新地獄の帝王用で余る），いずれかくらいしかないのである。
ストーリー展開的には「予言をねじまげる」が一番ありうる展開で，作中の随所にそんな煽りも見られるのだが，どうぶっ壊すのかなー。楽しみだなー。ただ，「閣下のかっこいいところを描きたかった」というておくれPなら，滅びの美学というのもある一方，閣下の魂を保存しようとして，別の魂の器を持ってくる方向に話を描くかもしれない。ここらへんは本当に今後のお楽しみということで。
どちらも人間が生活する上で排出するもの。光は平時役に立たないが，緊急時光をまとった勇者を生む。闇は平時から世界に空気のごとく偏在し，魔物を生じさせる。魔物が生じるときに闇は消費され，魔物が倒されるとそのまま消滅する（ことが多い）。そのため，人間が魔物を生み，そして人間が魔物を（一定数）倒すことで自業自得（自給自足？）的な均衡状態となり，平時はこれで十分に回っていた。しかし，闇が濃くなると魔物が凶暴化し，魔王が生じると魔物が統率されて人間にとって大きな脅威となる。
・魔物と魔王
魔物は全てが人間を襲う本能を持っているわけではない。闇を生じさせた欲望を身にまとって誕生するため，元の欲望に沿った活動をする。ゆえに個人主義者が多く，野生動物と変わりないものも多いため，平時には統制がきかない。しかし，これを統制する存在が出てくれば話は別であり，魔物の力を糾合して世界支配を目論む強大な魔族が数百年から数千年スパンで登場する。これが魔王である。ここで逆に，ピサロは闇を制御できれば魔物と人間が協調する世界が作れるのではないかという理想を立て，闇を操る進化の秘法研究に打ち込みだしたのだが，魔王としては極めて例外的である。
・ロトの勇者
これに対し，神々の側が打った手が勇者というシステムである。おそらく元来戦闘能力に長けた一族であったのであろう，後にロトと呼ばれる一族に世界の光を集中させ，その光を持って魔王を打ち滅ぼし，魔王による世界征服を防ぐことに成功した。同時に魔王が滅ぼされることで，短い期間ではあるにせよ配下の魔物も消え失せ，一定期間の光に満ちた世界を人間は享受しうるのである。
勇者の資格は当初血統で決まり，また魔王が力を持った時には「閣下」の魂が乗り移ったのであろう。原作ドラクエ１・２はこれで良かった。しかし，２の後のローレシアがどうなったのかは，ネット上でほとんど公式と化しているあの漫画を知っていれば想像のつくところで。結局，閣下はゾーマの呪いの件もあり，「これ以降勇者のシステムは機能しないだろうから，神々の考えるシステムそのものを根本から変える必要がある」と考えた。そして閣下はロトの血脈もシステムも見捨て，後に魔王となる賢者エスタークの側に，その魂を宿らせたのである。
ところで，この項目を書いていて，ひょっとして，閣下の魂とはプレイヤーのこと？という，とてもメメタァな発想が思い浮かんだのだが，これはこれでおもしろいかも（某ゲームネタバレ注意うんたら17の発想に近い）。プレイヤーが乗り移るとか春香さんマジ主人公。この理屈でいくと，マスクエ世界に原作６は存在しない事になる。なぜなら，閣下の魂が経験していないから。
・進化の秘法と地獄の帝王
賢者エスタークが世界のシステムを解明した際に誕生した，恐るべき副産物。「闇は魔物・魔力を生じさせる」「黄金は闇を集める」ことを活用し，黄金を活用することで全ての魔物と魔法を従え，不老不死の身体を持つことに成功した。こうして賢者と勇者が融合して誕生した帝王エスタークは，世界の闇を全て自らが吸い続けることで世界から魔物の姿を消し，穏やかな世界を長期間存続させることで，「そもそも人間から闇が生まれなくなるのではないか」という可能性に賭けた。しかし，進化の秘法は使用者の精神に膨大な負担を与え，特に集まる闇が黄金だけで制御しきれなくなると，暴走して自らが理性を失い暴れ狂う「地獄の帝王」とかしてしまう可能性がある。本作における帝王エスターク，そして原作におけるデスピサロがこの例である。
しかし，少なくとも賢者エスタークは考えなしに地獄の帝王となったわけではない。一対で世界の闇の全てを吸い上げる黄金の腕輪，その片方を身に埋め込んだ地獄の帝王は，世界の闇を半分吸い続けた状態で眠りについており，しかも眠っている間は無害である。すなわち，ロト世代に比べれば魔物の凶暴性は大きく下がる。おそらく予言通りの結果ではなく，完全な追認だとは思うのだが，神々もこれを追認し，「地獄の帝王が復活するまでに，再度封印出来るだけの光が集まっていなかったら，世界終了かもわからんね」と言っている。原作４（や６？），そしてマスクエの特大ニフラム３発分を見るに，集まってはいるんだろうが……
・神々と天空兵団
すごい力があるようで，実は「予言を用いて曖昧に世界を導く」ことしかできない人たち。とはいえ，予言の効力は絶対とされる。しかし，少なくとも帝王エスターク関連では世界を思う通りに動かすことに失敗しており，その反省を活かして強すぎる人間を生まない天空の勇者システム，そして世界を直接監視する実行部隊としてマスタードラゴンと天空兵団を用意した。これらを遺憾なく発揮した原作６は問題なく収まった……のではないかと思ったのだが，よく考えたらマスタードラゴンは原作６で不在である。（１）で書いた考察でこれに引っかかるものは撤回したい。いずれにせよ，いかんせんマスクエ世界での原作６の扱いがわからないのでここらへんはなんとも言えない。
・天空の勇者
神々が考えるに，ロトの勇者が暴走したのは血脈による戦闘能力の伝授と閣下の魂であるということらしい。そこで，「勇者を使い捨て」にすることで，この双方の問題を解決した。しかも念には念を入れて，勇者は単体で魔王と戦えるほど強い存在ではなく，６〜８人の仲間込みでようやく立ち向かえる程度に弱体化させた。勇者の誕生には天空人の血を必要とすることにしたのも，ある程度マスタードラゴンの側で勇者誕生を調整できるようにしたのではないかと思われる。ここまでの設定を考えたておくれPはさすがとしか言いようがないが，この設定通りだとすると，そりゃまあマスクエの悪役は神々とマスドラになってしまうのは仕方ないところではあるまいか。正直，ゲスい。何がゲスいって，このシステム地獄の帝王が世界の闇の半分を吸い続けているから魔物がロト世代よりも弱いことが前提になっている点。これが思いっきりエスターク物語後編で明らかになったため，私の中で神々の好感度がだだ下がりである。逆に中間管理職的とばっちりを受けているマスドラには同情できる。
・ピサロ陣営内情とそれぞれの思惑
ピサロは進化の秘法を研究することで，前述の目標を達成できるのではないかと考えた。ひとまず黄金の腕輪を手に入れたものの，進化の秘法の危うさに気づき，途中で地獄の帝王討伐に目標を変更，さらに閣下復活後は「魔物を滅ぼす」を再度掲げた閣下に対し，魔物の守り手として挑戦することとなった。いずれにせよ，進化の秘法の研究は据え置き。黄金の腕輪を２つとも手に入れてしまったが，どうするの？
エビルプリーストは進化の秘法研究続行中。途中までは地獄の帝王を作り出すことに腐心していたようで，美希の活用も考えていたのだが，閣下のヤバさを見て路線転向，むしろ帝王エスタークの再現狙い？自らが成り代わるか？原作６（PS版）ではピサロを裏切ったが，マスクエでもこのフラグは見え隠れ。でも普通に裏切るのはておくれP的にらしくないので，もう一回転ひねって裏切らずに終わりそうな気がする。
だいまどうは真意が見えないが，美希かピサロの地獄の帝王化を狙っている，特に美希での達成を狙っていた点ではエビと交渉・同盟があった。にもかかわらずピサロには直接従わず，ロザリー誘拐後はむしろ完全に決別。そして閣下に従っているわけでもないという完全な”第四極”。世界が闇で染まればそれでいいのか？まだ他に狙いがあるのか？
・閣下
閣下の真意は今のところ明らかでないものの，どうやら再び魔物がいない世界を作ろうとしているらしい。徹頭徹尾の理想主義者なのか。だとするとこの物語があまりにも切なすぎるのだが。なんかもうこの設定だけで泣きそうである。しかし今はルビスのナイフで封印中。
・ルビス様
まず，ルビス様はドラクエ４・５には出演していないが，６には出ている。これをもってロトシリーズと天空シリーズのつながりを考察するサイトは無数にあるので，気になる人はいろいろ検索してみるといいかも。個人的にはムドーの島＝竜王の島説など，確証はないけどおもしろくて好きである。仮にこのへんの設定をておくれPが引っ張ってきているとすると，ルビス様と神々の意向は必ずしも一致しない。そんなようなことを１１３話のだいまどうもほのめかしている（いわく「今のところ計画通りに進めてるのは自分とルビスだけ」）。
結局のところ，ルビス様の真意が一番読めない。腹の中はバラバラながら一応進化の秘法研究という方向でそろってるP・エビ・だいまどうと違って，ルビス様は本当にわからん。まず，閣下を封じたいのか封じたくないのかのところからしてわからん。最終的には世界を救いたいんだろうけど，こう降り積もった設定を眺めると，「何が世界の救済なのか」が全くの不明瞭である。「今のところ」にせよ，だいまどうと計画の推移が一緒というのもなぁ。
・勇者パーティの今後と，特大ニフラムの使い道
遊びで来たはずなのに世界の危険さが十分判明したため，全員帰還が目標となったアイドル御一行。実は閣下が休眠状態の今，P＆アイドルたちが「自分たちがいなくなった後のドラクエ世界がどうなってもかまわない」というのであれば，今すぐにでも帰れたりする。春香が閣下の魂の器になっているので，春香の魂が引っこ抜けると閣下の持つ闇が漏れでて世界が闇に染まって滅んでしまう……って，ておくれPが言ってた。結局彼女らは世界を救わないと，帰れないのだ。
現在一番ヤバイ神々の予言が「もう一体地獄の帝王が誕生する」ことで，その候補者はピサロと美希とエビルプリースト。エビにうまいこと押し付けられればいいのだが，ピサロか美希のどちらかがなった瞬間詰む。なぜなら，地獄の帝王は理性を失う不死身であるため，帰還条件の「死ぬか，全員が帰りたいと願う」のいずれも叶えられなくなってしまうからである。地獄の帝王を滅ぼす唯一の手段は特大ニフラムだが，あと１発しかなく，この１発は春香に宿った「閣下の魂封印用」であるため使えない。つまり，神々の予言をねじまげるか，やっぱりエビに押し付ける（その上でエスターク神殿に再封印する）か，春香に代わる魂の器を閣下に提供して移ってもらうか（すると特大ニフラムが新地獄の帝王用で余る），いずれかくらいしかないのである。
ストーリー展開的には「予言をねじまげる」が一番ありうる展開で，作中の随所にそんな煽りも見られるのだが，どうぶっ壊すのかなー。楽しみだなー。ただ，「閣下のかっこいいところを描きたかった」というておくれPなら，滅びの美学というのもある一方，閣下の魂を保存しようとして，別の魂の器を持ってくる方向に話を描くかもしれない。ここらへんは本当に今後のお楽しみということで。
Posted by dg_law at 12:00│Comments(0)│
