2013年07月15日
アレッポの大モスクの話とか
・国立美術館の丸善との取引停止に関する影響ツイートまとめ (togetter)
→ そんなことありうるんだ……と思ったら,入札が安値すぎたのね。(丸善)
→ 取引している機関が機関なだけに,高学歴ワーキングプアー問題とやりがい搾取問題,下請けいじめ問題あたりの複合系なような。受けちゃいけない金額で受けてしまった丸善も丸善だが,そう強いたのはむしろ国立美術館の側ではないか。
・上坂すみれ「七つの海よりキミの海」インタビュー(ナタリー)
→ すみぺかわいい。超かわいい。
→ このインタビューはインタビュアーの知識があったので,良くなったのだと思う。しいて言えば,どうせならジャケ写の横尾忠則にもつっこんでほしかった。ロシア構成主義には言及したのだから。
>京橋の東京国立近代美術館フィルムセンターでソビエト無声映画のポスター展をやっていたので、それを観に行って
→ そういえばやっていたなぁ。見に行ったけどブログには書かなかった。近美でレーピンからロシア構成主義に至る展覧会を開いて,解説音声をすみぺに依頼しよう(提案)会場のBGMはハルサイで(中二病らしく)。
・シリアで世界遺産のモスクの塔破壊 政府と反体制派が非難応酬(CNN.co.jp)
→ 破壊されたのは無論のことながら残念極まりないが,「ウマイヤド・モスク」はアレッポではなく,普通ダマスクスにあるものを指す。ところが,これはアレッポの話である。
→ どういうことなのかと思い軽く調べてみたら,ウマイヤ朝時代に建てられたモスク(マスジド)は全体としてウマイヤド・モスクと呼ばないこともないようだ。が,これはどちらかというと日本語的な問題で,「ウマイヤド」自体が「ウマイヤ朝の」という意味合いなのだから,ムスリムからすれば訳し分ける意味は無い。カタカナにした瞬間区別がつかなくなって面倒になる。
→ なお,アレッポものものもダマスクスのものも,建てた人物はウマイヤ朝6代カリフのワリード1世だが,ダマスクスのもののほうが少し早い(というよりも最古)。さらに言えば,当然ながらアレッポにもモスクは多数あり,区別のために「アレッポの大モスク」と呼ぶ。そして,ダマスクスのものと混同される「ウマイヤド」よりは,こちらのほうが通りが良い。似たような例はほかにもあって,スペイン語でモスクはメスキータと発音するが,注釈なしに「メスキータ」と言えばモスク一般ではなく「コルドバの大モスク」を指す。bookと言ったら本,the bookといえばBibleになると同じ理屈だ。
→ ”アレッポの”とついているとはいえ,まんまカタカナにして説明を省くのは端的に言って手抜きであり,記者自身が「何が破壊されて問題なのか」という事件の様相を理解していないのではないかという疑念の元となる。というよりも,ぶっちゃけて言えばCNNの記者自身が後者だったんじゃないかと私は今でも疑っている。この場合,「アレッポの大モスク」が破壊された,が最も適切だったのではないか。
→ なおアレッポの大モスクは,神殿奉献の場面でイエスに祝福を与える祭司にして,洗礼者ヨハネの父であるザカリアの墓がある。その意味ではキリスト教徒にとっても聖地である……のだが,ザカリアの墓はイェルサレムでも主張されておりいずれか確定していない。積極的に守りにいけよキリスト教徒,と思わなくもないが,異説ありの,しかもザカリアレベルの人物となると関心も薄いのかなぁ。一方,ダマスクスのウマイヤド・モスクには洗礼者ヨハネの神殿(首が奉献されている)がある。
・「人生ゲーム」もソフト完勝 プロ、開拓地送りに(虚構新聞)
→ それコンピューターソフトじゃなくてTASさんじゃねーのって書こうとしたら既出であった。REA10爆発しろ。
→ 実際,TASさんが人生ゲームしてる動画ってないのかなと思って検索したら案の定あった。
→ ……これはひどい。いたストでもやりたい放題だったので,むべなるかな。
・【18禁】『沙耶の唄』英語版がマスターアップ。近日発売に(なお無修正版だそうで)(Kotaku JAPAN)
→ 沙耶の唄がアメリカで発売されるとか。クトゥルフネタは向こうでも通じるはずなので,いけるんじゃないですかね。
→ 無修正になるそうで,画像をちらっと見たが,改めて見ると大きすぎである。何がとは言わないが。
→ そんなことありうるんだ……と思ったら,入札が安値すぎたのね。(丸善)
→ 取引している機関が機関なだけに,高学歴ワーキングプアー問題とやりがい搾取問題,下請けいじめ問題あたりの複合系なような。受けちゃいけない金額で受けてしまった丸善も丸善だが,そう強いたのはむしろ国立美術館の側ではないか。
・上坂すみれ「七つの海よりキミの海」インタビュー(ナタリー)
→ すみぺかわいい。超かわいい。
→ このインタビューはインタビュアーの知識があったので,良くなったのだと思う。しいて言えば,どうせならジャケ写の横尾忠則にもつっこんでほしかった。ロシア構成主義には言及したのだから。
>京橋の東京国立近代美術館フィルムセンターでソビエト無声映画のポスター展をやっていたので、それを観に行って
→ そういえばやっていたなぁ。見に行ったけどブログには書かなかった。近美でレーピンからロシア構成主義に至る展覧会を開いて,解説音声をすみぺに依頼しよう(提案)会場のBGMはハルサイで(中二病らしく)。
・シリアで世界遺産のモスクの塔破壊 政府と反体制派が非難応酬(CNN.co.jp)
→ 破壊されたのは無論のことながら残念極まりないが,「ウマイヤド・モスク」はアレッポではなく,普通ダマスクスにあるものを指す。ところが,これはアレッポの話である。
→ どういうことなのかと思い軽く調べてみたら,ウマイヤ朝時代に建てられたモスク(マスジド)は全体としてウマイヤド・モスクと呼ばないこともないようだ。が,これはどちらかというと日本語的な問題で,「ウマイヤド」自体が「ウマイヤ朝の」という意味合いなのだから,ムスリムからすれば訳し分ける意味は無い。カタカナにした瞬間区別がつかなくなって面倒になる。
→ なお,アレッポものものもダマスクスのものも,建てた人物はウマイヤ朝6代カリフのワリード1世だが,ダマスクスのもののほうが少し早い(というよりも最古)。さらに言えば,当然ながらアレッポにもモスクは多数あり,区別のために「アレッポの大モスク」と呼ぶ。そして,ダマスクスのものと混同される「ウマイヤド」よりは,こちらのほうが通りが良い。似たような例はほかにもあって,スペイン語でモスクはメスキータと発音するが,注釈なしに「メスキータ」と言えばモスク一般ではなく「コルドバの大モスク」を指す。bookと言ったら本,the bookといえばBibleになると同じ理屈だ。
→ ”アレッポの”とついているとはいえ,まんまカタカナにして説明を省くのは端的に言って手抜きであり,記者自身が「何が破壊されて問題なのか」という事件の様相を理解していないのではないかという疑念の元となる。というよりも,ぶっちゃけて言えばCNNの記者自身が後者だったんじゃないかと私は今でも疑っている。この場合,「アレッポの大モスク」が破壊された,が最も適切だったのではないか。
→ なおアレッポの大モスクは,神殿奉献の場面でイエスに祝福を与える祭司にして,洗礼者ヨハネの父であるザカリアの墓がある。その意味ではキリスト教徒にとっても聖地である……のだが,ザカリアの墓はイェルサレムでも主張されておりいずれか確定していない。積極的に守りにいけよキリスト教徒,と思わなくもないが,異説ありの,しかもザカリアレベルの人物となると関心も薄いのかなぁ。一方,ダマスクスのウマイヤド・モスクには洗礼者ヨハネの神殿(首が奉献されている)がある。
・「人生ゲーム」もソフト完勝 プロ、開拓地送りに(虚構新聞)
→ それコンピューターソフトじゃなくてTASさんじゃねーのって書こうとしたら既出であった。REA10爆発しろ。
→ 実際,TASさんが人生ゲームしてる動画ってないのかなと思って検索したら案の定あった。
→ ……これはひどい。いたストでもやりたい放題だったので,むべなるかな。
・【18禁】『沙耶の唄』英語版がマスターアップ。近日発売に(なお無修正版だそうで)(Kotaku JAPAN)
→ 沙耶の唄がアメリカで発売されるとか。クトゥルフネタは向こうでも通じるはずなので,いけるんじゃないですかね。
→ 無修正になるそうで,画像をちらっと見たが,改めて見ると大きすぎである。何がとは言わないが。
Posted by dg_law at 03:00│Comments(0)