2013年09月06日

最近買ったもの・読んだもの(放課後しっぽデイズとか)

・『放課後しっぽデイズ』クリア。エロゲレビューとして個別に記事を立てるほどのものではないので,ここで簡潔に。本作は新原画家を起用するにあたっての完全な実験作であるが,実験はおおよそ成功であったと言ってよいと思う。絵のクオリティは十分に高かった。べっかんこうに似ていることもあり,塗りで近い雰囲気を出すことに成功しており,これなら混ざっても違和感はあまりないのではないかと思う。
→ ただし,エロゲの原画家は脱がすとパースがとたんに取れなくなるパターンがをしばしば見るので,本当に実験したかったのなら,むしろちゃんとエロゲーにして発売するべきだったのではないか。15歳以上推奨というのは中途半端だ。
→ シナリオ等については超短編なので評価のしようがない。2時間ほどで終わるので,1500円という値段設定は妥当というよりはむしろ高いくらい(普通のエロゲーが8800円で15〜20時間とすると,時間あたりの値段は割高)。というわけで,夏野イオ原画の次回作に期待して70点。


・『大室家』1巻。基本的にいつものゆるゆりだが,どちらかというと京子がいないときのゆるゆりではあって,彼女がいない話が続くとこうなるのかという点では新鮮だった。櫻子では京子の役はできない(しする必要もない)。撫子の友人達も花子様の友人達もキャラが立ってておもしろかった。美穂から漂う清楚系ビッチオーラが半端なさ過ぎていつ見ても笑える。あとみさきちの「今日はなんか身長の調子がわるい」がツボ。
→ 撫子の彼女が明かされるのははるか先のことなんだろう。今のところ全員ありうる感じだが,注意深く読んでいきたい。隠してあることを念頭において読むと,それぞれの話に緊張感があってよい。


・『なもり画集 ゆるなもり』。外装が段ボール状で中は海産物という設定,「取り扱い注意」だの「きときとだよ」(富山県の方言で「活きが良い」の意)だの書かれているという超富山県愛あふれる仕様となっている。一方画集自体も小学生の学習帳を模した作りとなっており,なんとも徹底している。なもりが4人という設定はもはや公式の模様。
→ 中身は169ページにわたってみっちりイラストが掲載されているが,定価が3600円超と普通の画集と比べても高いので,これくらい載ってないと困る。グッズイラストやpixiv投稿作はもちろん,かなり昔のものやマイナーなものまで載っているので資料価値はそれなりに高い。これを見ると2007年から09年の間に超絶進化を遂げている。『ゆるゆり』連載開始頃にはおおよそ今の絵柄になっているが,ここで1・2巻を読み返すとまだ昔の絵柄の名残が読み取れておもしろい。すでに見たことのあるイラストが多いとはいえ買って損はなかろう。


・ガルパン「DEEP PANZER CD」。内容は大きく分けて3つ。まず,東富士の自衛隊の総合火力演習に,戦車道の面々が招待されて演習を行ったもの。これはまあおもしろかったが,同時にドラマCDの限界でもあるかなと。やっぱり走っている戦車の映像が欲しくなった。
→ 次にあんこうチームによる合唱2つ「戦車道行進曲」と「雪の進軍」。「戦車道行進曲」はとても良いアレンジなんだけど,合いの手はいらなかったのではないかと。もしくは合いの手ありと無しの両方のバージョンを収録して欲しかった。「雪の進軍」はあんこうチームより,作中通り秋山殿とエルヴィンの2人に歌って欲しかった。もしくはこれも両方収録して欲しかったかな。さらにあえて言うなら歴女チームに歌わせてもおもしろかったのではないか。これをあんこうチームが歌う意味はあまりなかったように思う。
→ そして作中の戦闘の名シーンの,BGMや台詞抜き。要するに戦車の駆動音と砲撃音しかないというマニアックな仕様だが,正直タイトルを見ないとどのシーンがわからない。
→ 総合して2000円分の価値があったかと言われると微妙なラインだが,まあファンアイテムと割り切ることにしたい。


『DIVB スレッジハマーの追憶』2巻。つなぎの話なので感想を書くのが難しいが,まず思っていたよりかなり早く出たなと思った。スレッジハマーがすぐに完結するとなると,これは第二部の開始もそう遠くないか。期待して待っておこう。


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