2014年03月15日
第10回東方シリーズ人気投票分析(音楽部門・投票者アンケート)
第10回の結果発表
第9回の分析。
<音楽部門>
こちらでも保守化が見られる,というよりもキャラ人気以上に動いていない印象さえある。もともと音楽部門はキャラ部門よりも動きが少なかったので,そう感じられるのだろう。その中でいくつかピックアップすると,「ハルトマンの妖怪少女」が5位に躍進し,「ラストリモート」も10位まで上がり,この2曲はキャラ人気に強く連動。「恋色マスタースパーク」の順位上昇も,魔理沙復権に連動しているのかも。「天空のグリニッジ」も秘封曲とするならキャラ人気に連動して上昇したものとして認めてよさそうだ。
逆に妙に順位を下げたのが「霊知の太陽信仰」と「幽霊楽団」で,確かに最近あまり聞かない曲かもしれない。「ネイティブフェイス」は前回からさらに続落。いい曲ではあるのだけれど7つには入らない,という人が多いのかも。「佐渡の二ッ岩」は43→67とすごく下がっており,これはマミゾウさんのキャラ人気が上昇しているのとは逆である。確かにマミゾウさんの活躍が見られるのは主に鈴奈庵であるので,曲のイメージはむしろ薄れていると言える。
新作からは「輝く針の小人族」が6位にランクイン。これはちょっと予想外であったが,さすがに6ボス曲は強い。しかも,前回の「聖徳伝説」が19位だったことを考えると,曲単体としてかなり評価されたことがうかがえる。私自身「輝く針の小人族」は投票した。本当にいい曲だと思う。長く上位に残るかどうかはちょっとわからないが,注目しておきたい。
作品別では変わらず風神録が強い。30位以内に6つ,50位以内に11曲とかなりの割合を占めている。50位以内では紅:5,妖:5,永:5,風:11,地:6,星:3,神:3,輝:4と,驚くほど偏りが少ない。これは大体前回も同じ。
<投票者アンケート>
まず平均年齢。約22.37歳だそうなので,第9回からの2年間で0.17歳老けた。これまでの経過から言えば一年で0.2歳ずつくらい老けていっていたので,2年でそれに見たないというのは老化が止まりかかっている。これは来年のアンケートでは完全に止まる可能性もあり,気になるところである。また,年齢別最多が15〜19歳という点は以前と変わっておらず,新規ファンの獲得には成功しているようだ。ただし,本格的な艦これの影響が出てくるとすると来年以降のアンケートであり,これも要注意事項である。それだけ新規ファンが増えているにもかかわらず平均年齢が多少なりとも老けているのは,単純にファンをやめないおっさんが多いからで,30代以降の投票者の割合は毎回じわりじわりと増えていっている。
一番の注目は作品別プレイ率で,どの作品もまんべんなくプレイ率がかなり下がっている。これはちょっと理由が考え付かない。一般に新規ファン層が多ければどうしてもプレイ率が下がるとは言えるが,今回はそう大きく入れ替わったわけでもないように思う。うーん。新規ファン層が書籍組を入り口に入ってきた人たちばかりで,全くプレイしていないとか? 各作品別クリア状況でも改善されたのは神霊廟のみ。というか神霊廟が改善されてなかったらひどい。
東方を知った時期については,やはり新参が多いことが確認される。これは平均年齢の老化が止まりかかっていることと合致する。つまり,今回投票数が減ったのは新規・古参関係なく,やはり周知の問題だったということの裏付けにもなるだろう。新参でも投票した人はとても多かったし,古参でも忘れていた奴は忘れていたということだ。
ところで,ニコニコ動画開設後の07年以降でファンが増えているのは疑い得ないものの,前にこのアンケートがあった第7回のときには07年8月から08年8月に知った人が全体の30%を占め,人数も約6700人であった。してみると,今回の07年8月から08年8月に知った人は約17%の2600人に過ぎない。アンケートに答えた人総数自体が減っていることを考慮してもすごい減り方である。差の4千人のうち,多くは投票忘れではなく投票する意志が無かった層であることを考えると,4年という歳月の長さを感じる。確かに4年前と同じように続けている趣味って案外多くないかもなぁ,と東方ファンを7年続けている自分が言うのもなんであるが。
第9回の分析。
<音楽部門>
こちらでも保守化が見られる,というよりもキャラ人気以上に動いていない印象さえある。もともと音楽部門はキャラ部門よりも動きが少なかったので,そう感じられるのだろう。その中でいくつかピックアップすると,「ハルトマンの妖怪少女」が5位に躍進し,「ラストリモート」も10位まで上がり,この2曲はキャラ人気に強く連動。「恋色マスタースパーク」の順位上昇も,魔理沙復権に連動しているのかも。「天空のグリニッジ」も秘封曲とするならキャラ人気に連動して上昇したものとして認めてよさそうだ。
逆に妙に順位を下げたのが「霊知の太陽信仰」と「幽霊楽団」で,確かに最近あまり聞かない曲かもしれない。「ネイティブフェイス」は前回からさらに続落。いい曲ではあるのだけれど7つには入らない,という人が多いのかも。「佐渡の二ッ岩」は43→67とすごく下がっており,これはマミゾウさんのキャラ人気が上昇しているのとは逆である。確かにマミゾウさんの活躍が見られるのは主に鈴奈庵であるので,曲のイメージはむしろ薄れていると言える。
新作からは「輝く針の小人族」が6位にランクイン。これはちょっと予想外であったが,さすがに6ボス曲は強い。しかも,前回の「聖徳伝説」が19位だったことを考えると,曲単体としてかなり評価されたことがうかがえる。私自身「輝く針の小人族」は投票した。本当にいい曲だと思う。長く上位に残るかどうかはちょっとわからないが,注目しておきたい。
作品別では変わらず風神録が強い。30位以内に6つ,50位以内に11曲とかなりの割合を占めている。50位以内では紅:5,妖:5,永:5,風:11,地:6,星:3,神:3,輝:4と,驚くほど偏りが少ない。これは大体前回も同じ。
<投票者アンケート>
まず平均年齢。約22.37歳だそうなので,第9回からの2年間で0.17歳老けた。これまでの経過から言えば一年で0.2歳ずつくらい老けていっていたので,2年でそれに見たないというのは老化が止まりかかっている。これは来年のアンケートでは完全に止まる可能性もあり,気になるところである。また,年齢別最多が15〜19歳という点は以前と変わっておらず,新規ファンの獲得には成功しているようだ。ただし,本格的な艦これの影響が出てくるとすると来年以降のアンケートであり,これも要注意事項である。それだけ新規ファンが増えているにもかかわらず平均年齢が多少なりとも老けているのは,単純にファンをやめないおっさんが多いからで,30代以降の投票者の割合は毎回じわりじわりと増えていっている。
一番の注目は作品別プレイ率で,どの作品もまんべんなくプレイ率がかなり下がっている。これはちょっと理由が考え付かない。一般に新規ファン層が多ければどうしてもプレイ率が下がるとは言えるが,今回はそう大きく入れ替わったわけでもないように思う。うーん。新規ファン層が書籍組を入り口に入ってきた人たちばかりで,全くプレイしていないとか? 各作品別クリア状況でも改善されたのは神霊廟のみ。というか神霊廟が改善されてなかったらひどい。
東方を知った時期については,やはり新参が多いことが確認される。これは平均年齢の老化が止まりかかっていることと合致する。つまり,今回投票数が減ったのは新規・古参関係なく,やはり周知の問題だったということの裏付けにもなるだろう。新参でも投票した人はとても多かったし,古参でも忘れていた奴は忘れていたということだ。
ところで,ニコニコ動画開設後の07年以降でファンが増えているのは疑い得ないものの,前にこのアンケートがあった第7回のときには07年8月から08年8月に知った人が全体の30%を占め,人数も約6700人であった。してみると,今回の07年8月から08年8月に知った人は約17%の2600人に過ぎない。アンケートに答えた人総数自体が減っていることを考慮してもすごい減り方である。差の4千人のうち,多くは投票忘れではなく投票する意志が無かった層であることを考えると,4年という歳月の長さを感じる。確かに4年前と同じように続けている趣味って案外多くないかもなぁ,と東方ファンを7年続けている自分が言うのもなんであるが。
Posted by dg_law at 23:12│Comments(0)│