2014年07月12日

2014春アニメ感想

あまり見てないので短く。

・ジョジョ第三部。恐ろしく作画が良く,かつ荒木飛呂彦の絵とうまいこと調和してるなと思う。すごく進行が遅いと思ったら,4クールだそうで。
→ ところが生粋のジョジョファンからの評判は必ずしも良くないらしく,何が悪いのか今ひとつわからない。私はちゃんと読み通したのは三部・五部・六部だけという,にわかもにわかなので,違和感を感じていないのはそういうことなのだろう。


・ご注文はうさぎですか?。普通の日常系ではあるのだけれど,ギャグがしっかりしてておもしろかった。千夜さんの天然ドSっぷりが原作よりも強かったが,いやらしいほどではなかったし,アニメではテンポよく刺激のあるギャグを挟む役割になってて良かったと思う。鬼畜和菓子なる風評被害も出てるけど,ご愛嬌の範囲と言えるかな。
→ また,これはどちらかというと原作に顕著だが,絵が綺麗な系統によってて,その意味では『ゆるゆり』に近い。さらに『ゆるゆり』との差異で言えば,絵にきっちり色気があるのがおもしろい。アニメでもちゃんと表現されていて,水着回は魅力にあふれていた。リゼさんスタイル良すぎです。


・悪魔のリドル。なんと言えば良いのやら。作画は良かったんですよね。あと晴ちゃんの異能生存体っぷりとか,その理由としての女王蜂設定あたりは素直におもしろかった。が,それ以外は全部ひどい。よくもまあこれだけの素材を脚本で全部ぶち壊しましたね,残念ながらアニメを見ているとよく起きる現象ではあるのだけれど。
→ ネタバレするが,別に全員生存してたこと自体には文句があるわけではない。そこに行き着くまでの描き方がひどかっただけで。何より各話の展開。ピンチの作り方が兎角さんの間抜けってのは本作のメインテーマから逆算して絶対に避けるべきであったが,あまりにもこの安直な展開に頼りすぎた。兎角と晴の二人で助けあって窮地を切り抜けていくのを描写したかったのだと思うが,そもそも窮地に陥る原因が兎角では助けあうもクソもないし,兎角が晴を守らないと女王蜂設定が崩壊する。結果的に「兎角さん必要ないんじゃ」と(ギャグとはいえ)言われてしまう程度に晴が強くなりすぎたのもマイナスだろう。10話で手榴弾ばら撒いたシーンでは大爆笑させられた。そんでもって晴が自立しすぎているので,兎角に惚れるのも説得力が今一つで,特にいきなり呼び捨てになったのは唐突感しかなかった。
→ 各話の終わり方もひどい。最終的に生存エンドになるのなら,各話の終わりもどう見ても死んでる描写は避けるべきだし,最低限なぜ生きてるのか説明すべきであった。6話の毒薬が一番ひどかった。いや,その説明も肋骨にチタンとか言われても困るのだが。(実は肋骨にチタンはマシな部類だと思うんだけど,あまりにも象徴的な説明だったので,今後明け瑠璃におけるキャベツ的な地位になっていきそうな気がする)
→ これらの結果として,ストーリー全体がどうのこうのを語る以前の問題として1話1話が茶番劇でしかなく,シリアスな笑い方向に無理やり転化して楽しむしかなかった。その上で11話や12話でまとめにかかられても,説得力が皆無である。まあ,シリアスな笑い的な意味では大いに楽しめたし,結果として12話まで見ることになったので,その意味では全力で楽しませてもらったのではあるけれども。ほら,愉快さと不快さが同時に襲ってくることってあるじゃないですか。愉快さに惹かれて毎回見に行くんだけど,結局不快さも得るので溜めこんでしまい,こうして全話見終わった後に爆発するというね。全部見ないと批判もしづらいし。


なお,今期はもともと『Free!』の二期しか見る予定のものがなく,かつ『Free!』の二期がニコニコ動画では2話以降有料という話を聞いてしまい,録画してまで見るべきかちょっと考えている。


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