2014年07月14日
テルマエ・ロマエ2
テルマエ・ロマエ1が好評だった理由を,そのまま2でも使った感じである。オペラ歌手のおっさんは相変わらずおもしろかったし,ウォシュレットはやっぱり出てきたし,ラテン語を話す日本人俳優に日本語字幕が付くカオスさ。電力を知らないので何でも奴隷がやってると思い込むオチは,原作だとルシウスが電力を知ってしまうのでできないギャグだ。
ストーリーは原作とかなり大きく違う。バイアエに温泉街を作れと言われるところまでは同じだが,原作ではルシウスの日本滞在時間が長く,最後にハドリアヌス帝が死ぬ(もちろんケイオニウスも死んでる)のに対し,劇場版ではルシウスの日本滞在時間は比較的短く,ローマでの陰謀劇に少しかかわっている。そしてハドリアヌスは最後まで健在で,死ぬのはケイオニウスだけである。ただ,死に際はかなりかっこいいので,見てない方はぜひ自分の目で確認して欲しい。
さて,好角家としては相撲の巡業が出てきたことや,力士の皆さんがグラディエーターとして出演していたことに言及せねばなるまい。思っていた以上にコロッセウムに溶け込んでて笑った。特に曙はかなり良い役を与えられていて,あんなにメジャー級の配役とは思ってもなかったので僥倖であった。グラディエーターではなく,本当に力士役として出演された方々としては富士東の演技が光っていたのでここに書いておく。力士というのは,完成された身体を見せるのが仕事という見方もできるので,曙にしろ琴欧洲にしろその他の力士たちにしろ,十全の役割を果たすことができたと言えるだろう。
一つだけ苦言を呈しておきたいのは,座布団を投げるのは禁止行為であるということ。作品中で,ローマのコロッセウムで観客たちが石を投げ込むのを危険な行為としてルシウスが不快に感じ,現代日本の相撲で座布団が投げ込まれるのを見て「これなら痛くない」と,座布団投げをコロッセウムに導入するシーンがある。別記事に書いた文章をそのまま再掲するが,座布団は勝利した力士に対する褒賞の意味合いで投げられるものであって敗北した力士へのブーイングではない。もともとは座布団ではなく,羽織を投げていた。その羽織には家紋が入っていたから,家紋を見て投げた観客を探し当て,後日羽織を返しに行くと,羽織と引き換えに祝儀を受け取った,という風習があった。しかし,普段着の洋装化により代わって座布団を投げるようになった。加えて言うと座布団投げは他の観客に当たると危険なので公式には禁止されている。館内アナウンスでも「大変危険ですから,座布団を投げないでください」と必ず流れる。風習だから黙認されているところがあるものの,国技館の側でも座布団を投げにくいものに変える計画があるし,すでに心ある観客は投げない。私自身投げない。
ストーリーは原作とかなり大きく違う。バイアエに温泉街を作れと言われるところまでは同じだが,原作ではルシウスの日本滞在時間が長く,最後にハドリアヌス帝が死ぬ(もちろんケイオニウスも死んでる)のに対し,劇場版ではルシウスの日本滞在時間は比較的短く,ローマでの陰謀劇に少しかかわっている。そしてハドリアヌスは最後まで健在で,死ぬのはケイオニウスだけである。ただ,死に際はかなりかっこいいので,見てない方はぜひ自分の目で確認して欲しい。
さて,好角家としては相撲の巡業が出てきたことや,力士の皆さんがグラディエーターとして出演していたことに言及せねばなるまい。思っていた以上にコロッセウムに溶け込んでて笑った。特に曙はかなり良い役を与えられていて,あんなにメジャー級の配役とは思ってもなかったので僥倖であった。グラディエーターではなく,本当に力士役として出演された方々としては富士東の演技が光っていたのでここに書いておく。力士というのは,完成された身体を見せるのが仕事という見方もできるので,曙にしろ琴欧洲にしろその他の力士たちにしろ,十全の役割を果たすことができたと言えるだろう。
一つだけ苦言を呈しておきたいのは,座布団を投げるのは禁止行為であるということ。作品中で,ローマのコロッセウムで観客たちが石を投げ込むのを危険な行為としてルシウスが不快に感じ,現代日本の相撲で座布団が投げ込まれるのを見て「これなら痛くない」と,座布団投げをコロッセウムに導入するシーンがある。別記事に書いた文章をそのまま再掲するが,座布団は勝利した力士に対する褒賞の意味合いで投げられるものであって敗北した力士へのブーイングではない。もともとは座布団ではなく,羽織を投げていた。その羽織には家紋が入っていたから,家紋を見て投げた観客を探し当て,後日羽織を返しに行くと,羽織と引き換えに祝儀を受け取った,という風習があった。しかし,普段着の洋装化により代わって座布団を投げるようになった。加えて言うと座布団投げは他の観客に当たると危険なので公式には禁止されている。館内アナウンスでも「大変危険ですから,座布団を投げないでください」と必ず流れる。風習だから黙認されているところがあるものの,国技館の側でも座布団を投げにくいものに変える計画があるし,すでに心ある観客は投げない。私自身投げない。
Posted by dg_law at 09:30│Comments(0)│