2014年10月10日

パノフスキーを引くまでもなく

・同性婚と憲法の関係(木村草太の力戦憲法)
→ なるほど,想定していないから存在しないのではなくて,禁止されていないと解釈すると。同性婚に対する適切な法整備さえすれば,憲法を変えなくても何とかなるようだ。
→ でもまあ,個人的な意見としては,法整備後でもいいので,改憲して憲法上の「両性」の文字を削ってしまうべきだと思う。絶対に既存の憲法解釈を無視して騒ぎ出す人は出てくるし,一般人からすればわかりづらいのは間違いないので。そこら辺のわかりやすさって大事で,法文の解釈からとんでもないことになった事例は歴史上枚挙に暇がなく。


・伊達政宗の眼帯は1942年の映画で初登場し、1987年にNHK大河ドラマで半歴史化(PE2HO)
→ これは労作。まさにというような文化史だなぁ。


・絶望の果てに希望は見出せるか──アフリカ遊牧民の紛争のフィールドワークから(SYNODOS)
→ すごくおもしろい。政治家も警察も軍も腐敗し,政治家の扇動で起きる部族間闘争。
→ 国際社会は目を向けてくれず,ようやく動いたと思ったら明後日の方向の政策をとる。メディアはなかなか報道せず,多くの研究者は全く外れた理由をつける。結局武具自弁して対抗するのが解決の糸口となった。極限的なやるせなさの漂う中の希望が「携帯電話による連絡網」というのもまた,今ひとつ救いがない。


・分裂とばら撒きがもたらした勝利――フセイン政権崩壊後の第3回イラク選挙(SYNODOS)
→ これも興味深い。これが5月30日の記事という。その後の「多数派形成ゲーム」の真っ最中に今の内戦が,と思うと。
イラクでもそうだが,部族社会に工夫なく民主主義を植え付けるのは逆効果ではないか,と最近思う。たとえばモーリシャスのような工夫は必要,という意味で。モーリシャス自体は部族社会ではないけれども。


・西之島の不思議:大陸の出現か? (2014<JAMSTECニュース<独立行政法人海洋研究開発機構)
→ やはりムー大陸は存在した(迫真)そして人類は西之島の拡大がムー大陸浮上の契機になるとは思いもよらなかったのだ……
→ 西ノ島,現在でもまだまだ面積が拡大しててすごい。もうすぐ1年経つんだよなぁ。


・ウナギを食べ続けたいなら、ワシントン条約を歓迎すべきである(勝川俊雄公式サイト )
→ ニホンウナギがワシントン条約の絶滅危惧種に認定されたが,当然そりゃそうだという認定。これで「安く」食べられなくなったら,今まで食ってたのは密漁品だったということ。来年の夏にはどうなっているやら。

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