2014年10月27日
解釈改憲の議論はもったいなかったなぁと
・何度聞いても分からない「解釈改憲」反対論(冷泉彰彦 | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト)
→ これはその通りであって,解釈改憲の閣議決定はなされても法的根拠にはならない。閣議決定に則った法律なり政令なりが成立して初めて解釈改憲がなされたということになるのでは,と騒動の最中で思っていた。騒ぐのは今ではなかろう,と。実際その後何か具体的に大きな法案でも通ったかというと,そうでもないわけで。
→ 仮に閣議決定の時点で解釈改憲が実質的な法的効力を持つのなら,指摘されている通り,我が国は官僚主義が法治主義を超える前近代国家であるか,三権分立の機能していない前近代国家であることが露呈する形になる。で,
>だったら、「立憲主義」を脆弱なものにしているのは、そちらの方であるわけです。例えば国会では首班指名以外の党議拘束をやめるとか、最高裁判事の国民審査には「罷免運動」を認めるとか、少なくとも各判事が2回の審査を受けるように初任年齢を下げるとか、「三権分立」を強化する方向での「解釈改憲」をやったらいいのです。このような改革であれば、条文改正をしないでも可能です。
というのは実にその通りとしか言えない。が,実は私の中で「我が国はその前近代国家なのではないか」という疑念もないわけではなく。あの騒動では,こちらを焦点として議論されるべきではなかったか,と今振り返ると思う。
・覆されたインド政治の常識――与野党逆転を果たしたモディBJP政権の展望(笠井亮平 / インド政治| SYNODOS)
→ 読めば読むほど,BJPが2009年の日本の民主党にだぶる。政権担当能力は似るのかどうか。似なければよいが。州政府の経験はあるだろうし。
→ あとまあ,ヒンドゥーナショナリズムの高揚は若干怖い。近年インドでも伝統的な女性蔑視に対する批判が強まっているようだが,その反動ということはなかろうな。
→ 特定カーストを基盤とした少数派政党が弱体化しているのは,判断が難しい。それにしても国民会議派の大敗っぷりがすごい。2009年の自民党よりダメージが大きいのではなかろうか。再起が難しそうだが,どうなるか。それこそ,再起した自民党のように右旋回してなければよいが。
・日本政治のセクハラ、子を持つ女性に世界最悪の賃金差別=男性のわずか39%、OECD30カ国平均の半分(井上伸)( - 個人 - Yahoo!ニュース)
→ フルタイムのパートタイムというものが存在し,非正規雇用の問題に帰するところも大きく,同一労働同一賃金が達成されれば大部分解消されるかもしれない,という話。無論,それだけで解決する話ではないが,「同一労働同一賃金」が達成されてもなお解消されていない部分があれば,それは本当に”女性”への社会的差別だろう。
→ 女性への賃金差別問題が筋道たどってくと日本の法的規制の緩さ,ブラック企業の問題に行き着くというのは何とも。問題は同根とも言えるし,それだけ根が深いとも言えるし。決して女性だけの問題ではないという認識は持っていたいところ。
・落合『漢字の成り立ち』:明解。白川静や藤堂について客観的に評価がわかって嬉しい。(山形浩生 の「経済のトリセツ」)
→ 白川静のファンではあるけども,危うい解釈であることは否定しない。バランスとるべくこういう本も読まないとなぁと思いつつ積み本だけが増えていく。
→ ところで,『二重影』は白川静ファンの増加に一役を買った,間違いないと思っている勢なんですが,実際のところどうなんだろう。
【東方】幻想郷の酒屋って一番儲かりそう(2ch東方スレ観測所)
→ 私は前から「幻想郷は外部経済とのつながりが,実はかなり強い」説を唱えているけど,「酒虫等がいるにせよ,酒の消費量に対して絶対米の生産量が追いついてない」はいい補強材料になるかも。これに限らず,外部から盗むか買うかしてないと絶対に供給を満たせていないものは多い。
→ これはその通りであって,解釈改憲の閣議決定はなされても法的根拠にはならない。閣議決定に則った法律なり政令なりが成立して初めて解釈改憲がなされたということになるのでは,と騒動の最中で思っていた。騒ぐのは今ではなかろう,と。実際その後何か具体的に大きな法案でも通ったかというと,そうでもないわけで。
→ 仮に閣議決定の時点で解釈改憲が実質的な法的効力を持つのなら,指摘されている通り,我が国は官僚主義が法治主義を超える前近代国家であるか,三権分立の機能していない前近代国家であることが露呈する形になる。で,
>だったら、「立憲主義」を脆弱なものにしているのは、そちらの方であるわけです。例えば国会では首班指名以外の党議拘束をやめるとか、最高裁判事の国民審査には「罷免運動」を認めるとか、少なくとも各判事が2回の審査を受けるように初任年齢を下げるとか、「三権分立」を強化する方向での「解釈改憲」をやったらいいのです。このような改革であれば、条文改正をしないでも可能です。
というのは実にその通りとしか言えない。が,実は私の中で「我が国はその前近代国家なのではないか」という疑念もないわけではなく。あの騒動では,こちらを焦点として議論されるべきではなかったか,と今振り返ると思う。
・覆されたインド政治の常識――与野党逆転を果たしたモディBJP政権の展望(笠井亮平 / インド政治| SYNODOS)
→ 読めば読むほど,BJPが2009年の日本の民主党にだぶる。政権担当能力は似るのかどうか。似なければよいが。州政府の経験はあるだろうし。
→ あとまあ,ヒンドゥーナショナリズムの高揚は若干怖い。近年インドでも伝統的な女性蔑視に対する批判が強まっているようだが,その反動ということはなかろうな。
→ 特定カーストを基盤とした少数派政党が弱体化しているのは,判断が難しい。それにしても国民会議派の大敗っぷりがすごい。2009年の自民党よりダメージが大きいのではなかろうか。再起が難しそうだが,どうなるか。それこそ,再起した自民党のように右旋回してなければよいが。
・日本政治のセクハラ、子を持つ女性に世界最悪の賃金差別=男性のわずか39%、OECD30カ国平均の半分(井上伸)( - 個人 - Yahoo!ニュース)
→ フルタイムのパートタイムというものが存在し,非正規雇用の問題に帰するところも大きく,同一労働同一賃金が達成されれば大部分解消されるかもしれない,という話。無論,それだけで解決する話ではないが,「同一労働同一賃金」が達成されてもなお解消されていない部分があれば,それは本当に”女性”への社会的差別だろう。
→ 女性への賃金差別問題が筋道たどってくと日本の法的規制の緩さ,ブラック企業の問題に行き着くというのは何とも。問題は同根とも言えるし,それだけ根が深いとも言えるし。決して女性だけの問題ではないという認識は持っていたいところ。
・落合『漢字の成り立ち』:明解。白川静や藤堂について客観的に評価がわかって嬉しい。(山形浩生 の「経済のトリセツ」)
→ 白川静のファンではあるけども,危うい解釈であることは否定しない。バランスとるべくこういう本も読まないとなぁと思いつつ積み本だけが増えていく。
→ ところで,『二重影』は白川静ファンの増加に一役を買った,間違いないと思っている勢なんですが,実際のところどうなんだろう。
【東方】幻想郷の酒屋って一番儲かりそう(2ch東方スレ観測所)
→ 私は前から「幻想郷は外部経済とのつながりが,実はかなり強い」説を唱えているけど,「酒虫等がいるにせよ,酒の消費量に対して絶対米の生産量が追いついてない」はいい補強材料になるかも。これに限らず,外部から盗むか買うかしてないと絶対に供給を満たせていないものは多い。
Posted by dg_law at 18:00│Comments(0)│