2015年10月16日

問題集から剽窃されると発見は困難ですね

・教員試験、市販の問題丸写し 熊本市(日経新聞)
→ こんなの当然絶対にやっちゃいけないわけだが,念のため市教委を擁護しておく。まず,試験問題の作成は慣れた人が作らないと,「試験」というものの性質がわかっていないので,悪問・超難問・出題ミスが乱発することになる。すなわち,事故になる可能性がとても高く,別の形で新聞で謝罪する羽目になる。その意味で外注は正解。内部で作成する能力がないとは情けない,というのはちょっとかわいそうな話で,試験を作り慣れている人なんて,実は世の中にそう多くない。「教員なら定期テスト作ってるんだから教採試験くらい作れるだろう」というのはおそらく通らない。よく言われる「教採試験は実はトンデモが多い」というのはこの辺にも原因があろうと思う。また,「担当者が不慣れで、多忙だった」という業者側の弁解は,とっさの言い訳ではなく真相である可能性が高い。担当者がスキルのない常習犯でいままで発見されてなかっただけか,担当者が新任で不慣れで多忙だったか。
→ 次に,市販の問題集を丸パクリされると,発見が非常に困難になる。世の中,教採用の問題なんてありふれているわけで,山のような市販問題集から全く同一の問題を探すとなると,これは試験を作り慣れている人以上に適性のある人は限られてくる。気づくことができる最大の候補者は受験生たちだろう。今回は違ったが同様の理屈で「別の教育委員会が実施した入試」からパクられると,さらに発見は困難になる。試験の作成は,作成者の良心に負うところが多いのだ。「発見できなかった」こと自体の責任を市教委に問うのはやや酷であると思う。その代わり,発注先の選定やそこに不正がなかったかという段階での責任なら問うてもよいだろう。
→ やはり試験をCBT-IRT(説明が難しいのでググってください)や論述問題のみで構成すると,作成側の不正行為は困難になる(それこそ今年の司法試験のような方向性でしか不正ができなくなる)。ただまあ,これらも万能ではないので,しばらくは剽窃に目を光らせる必要がありそうだ。(それはそれとして,世間のCBT-IRT万能論には一言書いておきたい気はするので,また何かの機会で。)


・オペちゃんの大洗巡礼記(Togetter)
・【ガルパン】オペちゃん、大洗を行く オペちゃんの大洗巡礼記( あんこうニュース)
→ オタク文化から日本語を学び,短期間で流暢な日本語を扱うようになったことで有名になったオペちゃんがコミケのサークル参加にあわせて来日し,大洗を楽しんでいったとのこと。堪能されたようで何よりです。躊躇なく刺身やウニに挑戦しているあたり,やはり好奇心は強いのだろう。ぜひとも冬コミの際にも立ち寄って,あんこう鍋をご賞味いただきたいところ。
→ 偶然杉山Pにも会ったようで,なんというか運命的な出会いである。
→ インタビューに出てくるズブロッカはウォッカの一種で,とても美味しい。意外なことに桜餅の味がする。
→ ポーランドは物価高いのか。ポーランドは今シェンゲン協定のせいで労働力の流出が社会の大問題になっているのだけれど(特に士業の)(ここ確実に今年のどっかの私大入試の地理で出ます),給料安いのに物価が高ければ流出は不可避だよなぁ。どうしてそんなねじれたことになっているのか。ユーロ圏でもないのに。


・コミックマーケット88の二次創作人気を調べてみた&pixivデータで次回予想も(ASCII1)
→ 今更夏コミの論評というのも遅すぎるのだけれども。
→ 東方が減ったのはよくわからない。例大祭は参加者増加で新作も発売され,明らかに復調気配なのに。サークルは新規というより出戻り・掛け持ちが多い印象。例大祭に出たからコミケは艦これ・ラブライブ・アイマスで,という人が多かったのかもしれない。例大祭の居心地がとても良いので,確かに東方で描くならそっちに出るのはわかる。それでコミケの申し込み数が減るというのは意外な副作用だ。
→ アイマスは思っていた以上の爆増。明らかにアニメの出来が良かったからだ。ラブライブは思ったほど伸びてない,というか横ばいだった。案外と東方と相性がいいのか,アイマスと客層がかぶってるのか,私の追っているところで描いている人が多い印象だが,世間的にはそこまでではないらしい。
→ 刀剣乱舞は次回が本番かなぁ。ジャンルコード創設されるし。その他の女性向けジャンルは大きな変動がない様子。


・福沢諭吉とジョージ・ワシントンの「子孫」等(Bureau de Saitoh, Avocat (弁護士 齊藤雅俊))
→ そんな真相だとは知らなかったので,とても勉強になった記事。
→ あまり意識されないけど,確かにアメリカ合衆国は世界史上初の“近代的”共和国なので,初期は相当な手探りであった。ワシントンが初代大統領に選出された理由の一つに,子がいなかったから=王朝になりえない,というのは,理由のうちでは小さいものではあろうが,要素としては確かにあったのだろう。
→ 「福沢諭吉のワシントンの「子孫」架空問答」はおもしろい。なるほど,南北戦争前夜のアメリカだ。場所によって問答も変わったであろう。




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