2015年11月01日

下町は今後も移動するのか

・市長って本当にシムシティが上手いの? 千葉市長とガチンコ勝負してみた(オモコロ)
→ 千葉市長は現実に反したことはできないというハンデ戦だったので,勝負の結果はまあよっぴーが勝つよねという予想された展開。むしろよっぴーがゲーム的な行動の限りを尽くしてくれたので,対比が明確になってよかったと思う。そういうテクニックの数々がまた懐かしかったしね。開幕即原発等とか,交通インフラは道路引かずに鉄道だけとか,病院の破壊とか,やったわーという。そういうゲーム的な行動を千葉市長も知っていたのはちょっとした感動で,当時スーファミでシムシティをプレイした層が市長になるような世代になってきたかと。いやまあ,千葉市長は市長としては非常に若いのではあるが。
→ 市長の千葉市PRが絶妙で,単純に市長としてこれだけ千葉市のことを知悉しているアピールとして本人のイメージ向上にもなっているという。出てくる情報は千葉市長なら知っていて当然のことばかりではあるが,一般人は知らない情報なので「さすが市長」という反応を引き出せている。
・千葉市長とシムシティで対決の記事、裏方の話(むつおちゃんブログ)
→ こちらは裏方の話。確かに,最後の本題であるシムシティの宣伝へのスムーズで良かった。
>1番の勝因は、それぞれが持っているコンテンツとしての潜在能力が高かったからです。
>無理やりPRの形にしたものって、どこかに無理が生じるから…。
→ これはマジでそうだよなと。ただ,無理にPRする必要があるものが出てくるのが,お仕事の辛いところで。


・つまずいた少年が1.8億円の名画に穴 台北の美術展(CNN)
→ 普通にけっこう良い絵だったので調べてみたところ,パオロ・ポルポラ(Paolo Porpora,1617〜73)はナポリ出身の典型的なバロックの画家で,静物画を得意としていたようだ。
→ 少年に悪意はないにせよ,CNNの映像を見る限り警備が杜撰で,そりゃこういう事故も起きる。主催者側は何を考えてこういう展示にしたのか。
穴開いた名画、偽物?=別人の作品か−台湾(時事通信)
→ その数日後,思わぬ展開が。もっとも絵画のお値段は完全に水物なので,真贋が変わるとこう下がることはある。しかし,前述のように良い絵ではあるので,3万4000ドル(約410万円)ならむしろ買い手がつくのでは。これで「実は17世紀の作品ですらありませんでした」とかいう展開になったら,さらにもう一桁値が下がりそう。


・東京の「下町」とはどこからどこまでが正しいの?(キニ速)
→ こういうスレにしては珍しく,けっこう実のある議論になってる。確かに定義によるところは大きく,この定義で言えばこう,としか言いようが無いだろう。
→ 個人的には昭和のイメージで言って,墨田区・江東区・台東区が下町という認識でいる。東・北は荒川区・足立区はただの荒っぽい所,葛飾区・江戸川区は微妙なライン。西は本郷台地を上ったら下町ではなくなるものの,町の雰囲気はさして変わりない。地元民として言わせてもらうと,町の雰囲気が完全に「あ,ここ山の手だ」となるのは,実際には後楽園・白山からじゃないかと思う。
→ 江戸時代の定義だと,昭和の定義よりもかなり西にずれる。上野や浅草すら入らないというのはやや驚きで,現在の行政区分だと完全に中央区になる。「下町」が東京の“半”周辺部というのはおそらく共通認識ではあり,東京の中心が拡大した結果が江戸から昭和への下町の移動になるのだろう。逆に言って昭和の定義は,江戸ならただの場末(周辺)になる。この移動は人文地理の観点から言って興味深い。

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