2015年11月05日
コンセプトとはいったい
先日高水三山なんぞに登ってみたわけですが,初めて登山装備を整えてみて思ったのは,冬コミと一緒だこれ。要求される要素は耐寒・耐久・運動性であるわけで。もう携行羊羹持ってビッグサイトに行けばいいんじゃないかな。ところで,冬コミ=登山とすると,ビッグサイトは霊峰なのでは。修験道ですわ。
→ 高水三山に登ったのはとある登山の予行演習なのだけれど,果たして本番はどこなのかは乞うご期待。けっこう意外なところに登ります。
・アメリカで流行ってる「アルコールすいか」がすごい(NAVER まとめ)
→ そこはメロン日本酒勢が数年前に通り過ぎた場所だ。しかしまあ,メロン日本酒とサングリアの間くらいにある物体ではあるかもしれない。多分これ,スイカの吸ったアルコール度数の割にアルコールの味がしないので,調子に乗って食べると昏倒すると思う。
→ これに伴い,メロン日本酒を普及させている人が果物と酒の相性一覧を作っていたので張っておく。
→ ウォッカの相性の良さよ……まあ,あれは純粋なアルコールに近いしなぁ。
・女子教育「コサイン教えて何になる」 鹿児島知事、撤回(朝日新聞)
→ これが単純に「高校教育に三角関数は必要なのか」なら反論の方向性がまた変わってくる。この発言のすごいところはテーマが「女子教育」だったところで,高校数学の有用性はある程度認めておきながら「女子には不要」と言っているのだから。釈明でご自身も「生涯1回しか使ったことがない」と付け加えているが,暗に「自分でさえそうなのだから,ましては女子が」という意味合いなのだから救いがない。
・県別・性別の大学進学率(2015年春)(データえっせい)
→ 関連して。こんなに開きがあるんだなと素直に驚いた。
→ しかし,都会/田舎という差でもなく,地方ごとの差というわけでもなく,都道府県単位で数字がかなり大きく違うというのは興味深い。東京の格差が小さい理由はわかりやすい。身近に大学が多く,偏差値帯もそろっている。ボーダーフリーの大学でも行くべきか,それなら就職すべきかという意識の違いは地域別に大きそうな気がする。その意味で,大阪の格差が小さくないのは奇妙かも。徳島県の格差が小さいのも含めて(こういう話があるそうで),各都道府県で複雑な要素により格差の大小が決まっていそうな様子である。
・え? じゃあエンブレムの「コンセプト」は原案にはなかったってこと?( 山形浩生の「経済のトリセツ」)
→ すでに撤回されてしまったエンブレムではあるが,これは全く同じ事を思った。原案がコンペで選ばれたのだとすると,オマージュに関連するコンセプトは後付ということになるわけで,盗作ではないことの証明は強くなってもコンペ自体への不信感は強まるような。コンセプトで選ばれたわけではなかった,というのはわかったが,とするとこのデザインの魅力は何だったのだろうか。
→ この問題に対する個人的な意見の推移を言えば,コンセプトはわかりやすいし見栄えも悪くなかったので,特に反対ではなかった。リエージュの劇場に近かったのは偶然であろうと。佐野事務所から発覚したデザインの盗作は,本人がかかわっていないという言い訳を最大限信頼してあげてもいいのではないか,と思っていた。しかし,こう説明が二転三転したのでは,信用できるものもできなくなるし,五輪のエンブレムでこれだけ揉めたこと自体が大きな失点ではあろう。
→ 高水三山に登ったのはとある登山の予行演習なのだけれど,果たして本番はどこなのかは乞うご期待。けっこう意外なところに登ります。
・アメリカで流行ってる「アルコールすいか」がすごい(NAVER まとめ)
→ そこはメロン日本酒勢が数年前に通り過ぎた場所だ。しかしまあ,メロン日本酒とサングリアの間くらいにある物体ではあるかもしれない。多分これ,スイカの吸ったアルコール度数の割にアルコールの味がしないので,調子に乗って食べると昏倒すると思う。
→ これに伴い,メロン日本酒を普及させている人が果物と酒の相性一覧を作っていたので張っておく。
果物×酒の関係、雑に言えばこんな感じ pic.twitter.com/c4cnNFhNmY
— petrovich (@petro_vich) 2015, 8月 27
→ ウォッカの相性の良さよ……まあ,あれは純粋なアルコールに近いしなぁ。
・女子教育「コサイン教えて何になる」 鹿児島知事、撤回(朝日新聞)
→ これが単純に「高校教育に三角関数は必要なのか」なら反論の方向性がまた変わってくる。この発言のすごいところはテーマが「女子教育」だったところで,高校数学の有用性はある程度認めておきながら「女子には不要」と言っているのだから。釈明でご自身も「生涯1回しか使ったことがない」と付け加えているが,暗に「自分でさえそうなのだから,ましては女子が」という意味合いなのだから救いがない。
・県別・性別の大学進学率(2015年春)(データえっせい)
→ 関連して。こんなに開きがあるんだなと素直に驚いた。
→ しかし,都会/田舎という差でもなく,地方ごとの差というわけでもなく,都道府県単位で数字がかなり大きく違うというのは興味深い。東京の格差が小さい理由はわかりやすい。身近に大学が多く,偏差値帯もそろっている。ボーダーフリーの大学でも行くべきか,それなら就職すべきかという意識の違いは地域別に大きそうな気がする。その意味で,大阪の格差が小さくないのは奇妙かも。徳島県の格差が小さいのも含めて(こういう話があるそうで),各都道府県で複雑な要素により格差の大小が決まっていそうな様子である。
・え? じゃあエンブレムの「コンセプト」は原案にはなかったってこと?( 山形浩生の「経済のトリセツ」)
→ すでに撤回されてしまったエンブレムではあるが,これは全く同じ事を思った。原案がコンペで選ばれたのだとすると,オマージュに関連するコンセプトは後付ということになるわけで,盗作ではないことの証明は強くなってもコンペ自体への不信感は強まるような。コンセプトで選ばれたわけではなかった,というのはわかったが,とするとこのデザインの魅力は何だったのだろうか。
→ この問題に対する個人的な意見の推移を言えば,コンセプトはわかりやすいし見栄えも悪くなかったので,特に反対ではなかった。リエージュの劇場に近かったのは偶然であろうと。佐野事務所から発覚したデザインの盗作は,本人がかかわっていないという言い訳を最大限信頼してあげてもいいのではないか,と思っていた。しかし,こう説明が二転三転したのでは,信用できるものもできなくなるし,五輪のエンブレムでこれだけ揉めたこと自体が大きな失点ではあろう。
Posted by dg_law at 12:00│Comments(2)│
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この記事へのコメント
ちなみに高校教育に三角関数が必要かどうかに関して言うと教科書的な回答から言えば「三角比(0°(0)≦θ≦180°(π))限定ならば必要。ただしそこから発展したいわゆる三角関数に関しては必要とまではいえない(もちろん不要ではないが)」でしょうね。
あくまでも必修は数学Iだけですから(まあ数学Aが準必修だろうけど)。
(三角比は数Iだが三角関数は数IIね)
ただし大学進学を希望するならば三角関数も大学の教養教育についていく意味でも必要ですが。
だいたいのイメージでいうと
数I…必修、数A…準必修、数II/B…進学希望者用、数III…理系進学希望者用でしょうか。
あくまでも必修は数学Iだけですから(まあ数学Aが準必修だろうけど)。
(三角比は数Iだが三角関数は数IIね)
ただし大学進学を希望するならば三角関数も大学の教養教育についていく意味でも必要ですが。
だいたいのイメージでいうと
数I…必修、数A…準必修、数II/B…進学希望者用、数III…理系進学希望者用でしょうか。
Posted by hts at 2015年11月05日 22:14
科目設置の意図で言えば,そういうことになるでしょうね。
実際の大学入試だと数学1A2Bを区別する必要がほとんどなくなってしまうので(センター試験だと1Aと2Bで分かれてますが),三角比と三角関数の区分をほとんど意識しないんですが。
しかも1A2Bは課程が変わるごとに単元組み替えてますしね。逆に言うと,どの単元を必修にすべきで,どの単元は大学教育に必要ということ自体が不安定・曖昧ではあるのでしょう。
実際の大学入試だと数学1A2Bを区別する必要がほとんどなくなってしまうので(センター試験だと1Aと2Bで分かれてますが),三角比と三角関数の区分をほとんど意識しないんですが。
しかも1A2Bは課程が変わるごとに単元組み替えてますしね。逆に言うと,どの単元を必修にすべきで,どの単元は大学教育に必要ということ自体が不安定・曖昧ではあるのでしょう。
Posted by DG-Law at 2015年11月11日 14:51