2015年11月15日

最近読んだもの・買ったもの

・『火ノ丸相撲』6巻。芝木山部屋特訓編,千葉県予選開始。
→ 天王寺咲さん,麻雀つよそう(名前つながり)。しかし天王寺戦が来るのはいつのことか。随分息の長いヒロインを出してきたなと思う。まあここらで相撲に詳しい同年代のヒロインが必要という発想は理解できるが。
→ 意外と相撲以外は普通にこなす火ノ丸が成績良いのはなんとなく予想できたが,佑真お前もかw。
→ 相撲の団体戦が次鋒ではなく二陣という呼び方なのは初めて知った。しかし,解説親方すら由来がわからないとは……きっちり判明したら真っ当な論文の材料になるのでは。ところで「解説親方にだって……わからないことくらい……ある……」はマガジンの漫画のパロディなので,ジャンプ漫画としてはどうなんだろうw


・『プリニウス』3巻。思っていたより刊行ペースが早い。エウクレスの奇行とケガ,プリニウスのローマからの出発,ウェスウィウス火山周囲の町の水道の枯渇,そして地震という展開。
→ 第15話,プリニウスとセネカの会話と,プリニウスがエピクロスを朗読させるシーンが出てくる。現在ではストア派の方が知名度が高く,歴史に深く残っているが,帝政初期の流行だけで言えばエピクロス派の方が優勢だったりする。そういうことを示唆させるシーンである。
→ 第16話,プリニウスが処女好きというのは知らなかった。なお,ここで妹夫婦が連れて来ている息子ガイウスは,後にプリニウスの養子となり,後世には小プリニウスと呼ばれるようになる人物である。17話,ブッルスは割りと早々に病死するはず。というよりも,本作は病死後だと思っていた。18話,古代ローマの教師は市民権を有しているが低賃金。この時代の教師にはなりたくならない職業だ……。そしてキリスト教の教えを聞くエウクレス。キリスト教の活動場所がばっちりカタコンベである。19話,プリニウスたちが移動しているのはかの有名なアッピア街道である。この漫画は本当に古代ローマの重要ポイントを受験用の参考書のごとく押さえて進んでいく。


・『ゴールデンカムイ』4巻。二瓶鉄造との決着,金塊の量の真相,大鷲猟,白石と土方勢の接触,辺見和雄の登場とニシン・クジラ漁編突入。
→ アイヌの罠猟に引っかかって重傷を負った谷垣をアイヌの村まで運ぶことについて,杉元はアシㇼパの判断を尊重した。2巻の頃との関係の違いが明白である。
→ 土方歳三とのっぺらぼうの目的が一致している(北海道の独立)というのは結構重要な情報。独立の目的が違うだけで,鶴見中尉(第七師団)と土方歳三一派の目的は同じといえば同じなのだよなぁ。主人公勢はともかく,この二派は真正面からぶつかるしかない。しかし,土方と主人公勢は利害が対立していないし,ここまで互いに正面から殺しあったわけではないので,そのうち共闘するのかも。今回白石が接触したのは伏線か。
→ キツネの味について「あんまり美味しくない。タヌキの方が脂が多くて美味い」と評価されているが,一般にタヌキも肉が硬くて臭いという話しか聞かない。どんだけひどいんだキツネ肉。ググってみると,確かにキツネ肉もタヌキ並の評価しか聞かないが,アイヌの中ではタヌキの方がマシという伝承があったのだろうか。
→ 杉元が「俺はべつに北海道の珍味を食べ尽くしに来たわけではないんだけどなぁ」と言っているが,杉元は実際そうだろうw。アシㇼパさんが杉元に食べさせたいのであり,アシㇼパさんが非常に楽しそうなんだよなぁ。楽しそうなアシㇼパさんが非常に良い。
→ なお,和泉守兼定が保管されていて土方勢に襲われた銀行は百十三銀行小樽支店とのこと。詳しくはこちらの記事から。
・徹底解剖!ゴールデンカムイに登場する小樽の風景を解説するよ!(小樽総合デザイン事務局)


・『U.Q.HOLDER』8巻。ダーナの登場と,過去のエヴァとの邂逅・刀太との交流。
→ 刀太くん主人公してるなぁ……『ネギま!』のエヴァを知っているからこそ,84話・85話は非常に良かった。85話のラストなんて,マガジンで読んでて泣きそうになった(昼飯食いながら泣いてる変なサラリーマンになるところだった)。