2016年01月04日

歴史漫画の名作は無数にあるから難しいよね

・東方はサブカルアングラ層が支えて大きくなったか(2ch東方スレ観測所)
→ 実際,今の東方界隈は新参の流入が多い割には,非常に落ち着いていると思う。理由は挙がっているとおり,古参側の事情として,歴史が長くなってきて新参・古参の区別をつける意味があまりなくなり,過去の新参たたきに対する反省があること。神主が新参たたきをとがめる態度だったのも,確かに影響ありそう。「輝の頃に少し人口減った影響で来る者は拒まない空気ができたのは怪我の功名だと思う 右肩上がり一直線だったらたぶんここまで平和にはならなかった」も多分ある。
→ 一方で新参側の事情として,昔よりも東方を特権化して暴れる人は確実に減ったと思う。あと原作未プレイに対する寛容度も上がったと思うが,これも「二次創作ひっくるめて東方」「できれば原作やってほしいけどね」と神主が随所で発言している成果かな。


・「ヒトラーを支持したドイツ国民」ロバート・ジェラテリー 著(Kousyoublog)
→ ファシズムは小市民的感情に支えられたとはしばしば言われるが,まさにその典型例を示した本であるのだなぁと。「全体主義は国家が市民社会を吸収し無化することによって成立する」。国家が社会の細部まで管理するのが全体主義国家ではあるが,細部まで管理することの最たるものが,くだらないケンカを「ヒトラーの悪口を言った」というでっち上げで裁くということになろうとは,当時のゲシュタポも思っていなかったのでは。それが実際に実行されていたというのは恐ろしい話でしかないが。


・会社員がスーツに望むこと(増田)
→ ぐうわかる。他はともかくとして,「家とクルマのカギを入れてもゴロゴロしたり鍵裂きが出来たりしないスーツが欲しい」のはマジである。スーツのポケットの内側はなぜにあんなに破れやすい素材なのか。
→ まあスーツを売る側からするとプライドで妥協できない一線というものがあって,たとえば革靴ならその妥協点がいわゆる「餃子靴」だったりするのだろう,とは思う。そういう意味合いでも,見えないところ・スーツの定型にかかわらないところこそせめて利便性を改善するべきで,ポケットの内側の素材なんてその典型だろうと思うのだが。


・これも学習マンガだ!〜世界発見プロジェクト〜
→ かなり考えられたラインナップだと思う。気になった分野にコメントをつけると,
→ 職業:『神の雫』を入れるのはやめてさしあげろ。前にワイン識者の友人に「あの漫画はどうなのか」と聞いたところ,「格闘技における『刃牙』と同じポジション」と返事をされて非常に納得したことがある。そういうポジションだと認識してて選出してるのならまだいいのだけれど,だとすると職業という区分はどうだろうかという話に。あと医者漫画3冊は多い。どうせかぶせるなら『コウノドリ』を入れるなりして医療分野別にした方がよかったと思う。
→ 歴史:ここは全体としてやや不満。まず,言われて気づいたが,『史記』『墨攻』『キングダム』で中国戦国時代が3つ入ってて,これはさすがに偏りすぎだと思う。同じ横山光輝なら『三国志』だろうと思うし。『大奥』は私が未読ながら,歴史漫画としては良い評価をあまり聞かない気が。『チェーザレ』選出は内容的には妥当ながら未完結もいいところで,「学習漫画」として考えるなら内容不足と思う,とは『チェーザレ』の大ファンだからこそ言っておく(同じ理由で『ヒストリエ』の選出も難しいが,それでも『チェーザレ』よりはよかろうとも)。同じモーニングなら『へうげもの』があり,日本の戦国時代が多すぎるという話になるのなら森薫の『乙嫁語り』もあろう。
→ 科学・学習:『ドラゴン桜』は意外なところ。あれは案外とちゃんとした受験指導にはなっている部分もあるので,読んで無駄ではないが,「これも学習漫画」かと言われると,ちょっと疑問かもしれぬ(一応,私は全巻読了済)。そしてこの項目の「週刊モーニング」の異様な強さ。まあそういう雑誌ですよな。『ハルロック』は雑誌でしか読んでなかったが,おもしろかった。

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