2016年09月20日

最近読んだもの・買ったもの・見たもの

・『planetarian〜星の人〜(劇場版)』。
→ 『planetarian』は原作(本編)プレイ済み,ドラマCDも視聴済み。原作の公開は2004年だが,アニメ化は今年である。本編は全4話のネット放映版として先行して公開され,その後にこの劇場版が公開された。
→ がっつり2時間の新作(小説・ドラマCD部分)かと思っていたら,半分以上は過去回想扱いのネット放映版の総集編だったので,拍子抜けではあった。劇場版は圧縮というほどのものではなく,むしろ若干の間延び感のあったネット放映版を上手くまとめていた。これなら別にネット放映版は不要だったのでは,というのが第一の率直な感想である。また,アニメ新作はサブタイトル通り「星の人」部分だけである。確かに屑屋(星の人)の生涯だけを追うなら,本編から直接「星の人」だけにつなげたほうがストレートである。この劇場版だけ見れば,足掛け12年かかった本コンテンツを2時間で大体押さえることができるかと思う。
→ あまり指摘されていないので,ここに書いておく。「星の人」のシェルター内の登場人物は,全て『旧約聖書』の登場人物の名前が付けられている。主人公格の少年はルツ・ヨブ,少女はレビと名付けられているが,なぜかルツが男性で,レビが女性になっている(『旧約』ではレビは男性,ルツは女性)。もっとも,女性の村長のエズラや村人のエレミヤやイザヤも元は男性名なので,あまり気にしてはいないのだろう。どうせなら全て性別をひっくり返すことにして,もう一人の少年もヨブではなくエステルかレアあたりにしておいたほうがおもしろかったのでは。
→ ついでに,チルシスとアマントは,私もよく知らなかったのだが,おそらく最初の引用元は中原中也で,中原自身はおそらくヴェルレーヌから引いていて(チルシスとアマントはフランス語読み),ヴェルレーヌもまたウェルギリウスの『田園詩(農事詩)』から引いているようだ。ここでも性別が入れ替わっており,諸引用元ではチルシスが女性でアマントが男性である。なので,よりヨブの例外がわからない。


・『がっこうぐらし』8巻。大学編,くるみの状況悪化と逃亡,武闘派の蜂起,穏健派を拘束。
→ つなぎの巻で,本筋はそれほど進展していない。単純に武闘派が蜂起して,穏健派が拘束され,それを逃れたくるみが病状を悪化させて逃亡しただけである。あと,るーちゃんがやっぱりぬいぐるみだったというのは,さすがに誰でも予想がついたからか,案外と早く明らかにされた。
→ 武闘派のトップ二人の思想が明らかになった。「非日常への憧れがあり,今の状況をむしろ楽しんでいる」……中二病かな? という茶化しは置いとくとして,高校生組が「非日常の中にも,全力で“日常”を作る」という意識であるから,ちょうど対局である。もっとも,二人のうち男の方は野心家で,非日常の中で自分だけがリーダーシップが取れると信じているだけだから,まだまとも。女の方は完全に理性のタガを外してしまっていて,危険である。最終的にどちらもゾンビに食われそう。


・『ダンジョン飯』3巻。
→ クラーケンはおろか,イカやタコがメジャーな食べ物ではないというのは現実を反映してか。この理屈で言えばマルシルはさしずめイタリアかスペイン出身になるw。そしてクラーケンを仕留めておいてそっちは食べず,ヤツメウナギっぽく見える巨大寄生虫の方を食すというますますもってマルシルへの嫌がらせがひどかったw
→ マルシルのダンジョン探検の目的が明らかに。と同時に,ファリンとのつながりも明らかに。ダンジョン探検自体が目的のライオス・ファリンの兄妹,ダンジョンに住んでいるセンシ,雇われ冒険者のチルチャックやナマリに対して,マルシルは今ひとつ目的不明であった。元仲間ではまだ出てきていない最後の一人,シュローがファリンに惚れていたことがわかったが,であれば彼はなぜ隊を離れたのか。あからさまに登場フラグなので,次巻あたりで明らかになるだろう。
→ 触手地獄回避のため大ガエルの皮をなめして急遽着ることになったが,普通に気持ち悪いw。なんだかんだおだてられて着てしまったあたり,マルシルもだいぶ判断が狂ってきてるのが良い。しかも脱げない。このダンジョンも最深部に来ているのに,この連中はどうなってしまうのか。いやほんとどうすんだこのカエルスーツ……w

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