2016年11月30日
稀勢の里が大相撲の歴史に名を残した場所
混戦になるかに見せかけて,さらっと鶴竜が優勝した場所であった。しかし,そこに鶴竜の成長が見られるとは思う。場所の雰囲気が混戦になったらそれに巻き込まれるのは,どんな力士でも割りとある現象である。鶴竜も稀勢の里に敗れて1敗に下がった時には,そうなりそうな雰囲気があった。しかし彼は踏みとどまって,最終的には抜きん出た成績を残すことになった。「自分は自分である」として相撲が崩れなかったのは立派であり,先場所の豪栄道のような独走とはまた違った強さであると思う。見どころが序盤から中盤にかけて変遷したが,最後は全て鶴竜が持っていったというのは,何か不思議な爽快感があり,一年の締めとしてもふさわしい場所になったのではないかと思う。
一方で,ある新聞記事で「今年の優勝者は全員30代で,世代交代が今ひとつ進んでいない」という指摘があったが,実際にその傾向は年々強まっている。横綱・大関陣どころか大関取りの面々まで長らく変わり映えがなく,栃煌山と隠岐の海も30代,宝富士と魁聖も29歳で,これからの大関取りはかなり難しかろう。若手も照ノ富士こそ大関になったが,高安は今場所失敗,遠藤と逸ノ城は前頭上位で定着できておらず,大砂嵐に至ってはケガに苦しんで幕内になかなか上がってこない。これから期待が持てそうなのは正代と御嶽海くらいか。実のところ,高齢化自体は力士寿命が伸びているということで悪いことだとは思わないし,なんだかんだでニューカマーが多くて話題は尽きない印象もあるが,一方で現在の幕内上位陣の年齢層が固まりすぎていて,2・3年後くらいにごっそり交代するのではないかという心配は割りとある。
個別評。鶴竜は飛び抜けて強かったという印象はないが,安定感はあった。そして,白鵬と日馬富士の次の実力者となると,やはり鶴竜が出てくるのであり,横綱という地位は伊達ではないというところを見せてもらった。あとはやはり,前述の通り,場所の雰囲気に流されず崩れなかった安定感は賞賛に値しよう。そういえば前に二度目の優勝をした時「自分は自分である」みたいなことを本人が言っていなかったか。白鵬はあからさまに相撲勘を失っていた相撲が多く,詰めの甘さが目立った。もう一歩踏み出すことは容易にできたのに踏み出さなかったせいで逆転負けを食らった相撲が遠藤戦と稀勢の里戦であり,この2敗でやる気を失ったようにも見えた。休場明けの試運転という意識が本人にもあったのかもしれない。今までよりも負けた後の表情が悔しそうではなく,落ち着いていたようにも見えた。日馬富士は,実は12日目に稀勢の里に負けて2敗目を喫するまで,優勝は固いと思っていた。あの相撲については稀勢の里が会心の相撲だったとしか言いようがないが,14日目の白鵬戦で負けたのは日馬富士側のスタミナ切れと言わざるをえない。
大関陣。稀勢の里は史上初の優勝なしの年間最多勝おめでとうございます。年間6場所制以後で初というのもさることながら,朝青龍と白鵬以外の最多勝は15年ぶり,日本人としては平成10年の若乃花以来18年ぶり,大関の最多勝は霧島以来25年ぶり,大関の最多勝自体が若嶋津・霧島に続く3人目という珍記録である。ほんとお前どうなんってんだよ。3横綱撃破後の13日目に栃ノ心戦は嫌な予感がしていたが,本当に負けるとは。ただまあ,あの一番について言えば栃ノ心の出来も良かった。そうそう,今場所の稀勢の里は,上半期のアルカイックスマイルでも,それ以前の無表情でもなく,何かを諦めたような悲しげで悟った表情だったのがとても印象的だった。彼自身,琴奨菊も豪栄道も優勝し,綱取り場所が途切れて思うところがあったのだろうか。
豪栄道は先場所ほどの好調さは無かったが,それ以前の8勝と負け越しを繰り返す相撲でもなく,まずまず悪くなかったように思う。星が9勝というのは意外ですらあり,平幕には全く落としていない。窮地の首投げも少なかった。照ノ富士は初日から2連敗した時には陥落かと思われたが,その後復調した。先場所までは組み方にあまりこだわりがなく,結果として外四つになって耐えられなくなって負けるというパターンが頻発していたが,今場所の照ノ富士は右でも左でもいいからまともな四つになろうという意識が見られ,それが勝ち越しの要因であろう。終盤再失速して8勝に終わったのは悲しい。琴奨菊はノーコメント。カド番がんばって。
三役。高安は,広い意味でのスタミナ切れではないかと。緊張の糸と言ったほうがよいか。人間半年も張り詰めているのは難しく,だからこそ大関取りの要件は「3場所」なのだろうけど。その意味で北の富士が「地力不足」と評していたのは正しい。その中で何とか7勝にまとめたのは,好材料ですらあるのかもしれない。先場所に「調子の波の変動が激しい人だが,何とか来場所まで持つか。」と書いたが,やっぱり持たなかった。御嶽海は上位挑戦二度目の場所だが,やはりまだまだ。玉鷲は突きの威力が異常に強かったが,前兆は先場所にもあって突発的な現象でもない。上位陣は対策をとってくるであろうし,大関取りまでは無理だろうが,まだしばらく楽しませてくれそう。
前頭上位。碧山はちょっと動きが重かった。太ったかな。遠藤は勝ち越せそうだったのに負け越してしまった。稀勢の里と白鵬を倒しておいて負け越しもなかろう……。しかし振り返ってみると,何かが致命的に欠けててどうにもならないというよりは,いろいろと足りないという様相なので,来場所で修正が効きそうな気も。正代は遠藤の後に出てきた世代(琴勇輝・御嶽海・錦木・輝)では完全に頭一つ抜けたか。何というか,頭のいい相撲を取っていて,その意味では鶴竜あたりに近いのかもしれない。琴勇輝は研究されていて,一時期に比べると相手にかわされているようにも見える。
前頭中盤。熱狂的なおじさんファンのいる栃ノ心は稀勢の里に勝ったのが今場所の全てです。貴方はよく頑張った。豪風は引き技の切れ味がすごかった。これはこれで1つの技術である。ところで,尾車親方がNHK解説に来るたびに「豪風には頭が下がる思い」と言っていて,もう何度も頭が下がっているので最近笑ってしまうようになってきた。それだけ親方が信頼しているというのはわかっているのだけれど。輝は先場所修正されたかに見えた相撲が元に戻っていて,相撲が縮こまっていた。腰も高い。荒鷲と千代翔馬は遠目から見ると本当によく似ていて,しかもどっちも取り口が技重視でよく似ているので余計に見分けが。荒鷲は右四つで左上手が生命線,千代翔馬は左四つで左下手が生命線という違いがある。あと荒鷲は実はスロー出世で現在30歳だが,千代翔馬はまだ25歳である。
前頭下位。新入幕の北勝富士は勝ち越し。突き押しがここまで通じているが,中盤に上がってどうなるか。逸ノ城はかなり痩せたが,不自然に痩せたため同時にパワーも失っていた。鍛え直しである。最後に石浦。低い重心と機敏な動きで,里山に近いというべきか嘉風に近いというべきか。特異な動きであるので周囲がまだ慣れておらず,勝ち星を稼いだところはあると思う。対策を立てられる来場所に真価が図られることになるだろうとはいえ,ひとまず今場所の10勝は見事であり,また見ていておもしろかった。今場所の17時より前の取組で,見ていておもしろかったのは石浦と千代翔馬・荒鷲であった。
一方で,ある新聞記事で「今年の優勝者は全員30代で,世代交代が今ひとつ進んでいない」という指摘があったが,実際にその傾向は年々強まっている。横綱・大関陣どころか大関取りの面々まで長らく変わり映えがなく,栃煌山と隠岐の海も30代,宝富士と魁聖も29歳で,これからの大関取りはかなり難しかろう。若手も照ノ富士こそ大関になったが,高安は今場所失敗,遠藤と逸ノ城は前頭上位で定着できておらず,大砂嵐に至ってはケガに苦しんで幕内になかなか上がってこない。これから期待が持てそうなのは正代と御嶽海くらいか。実のところ,高齢化自体は力士寿命が伸びているということで悪いことだとは思わないし,なんだかんだでニューカマーが多くて話題は尽きない印象もあるが,一方で現在の幕内上位陣の年齢層が固まりすぎていて,2・3年後くらいにごっそり交代するのではないかという心配は割りとある。
個別評。鶴竜は飛び抜けて強かったという印象はないが,安定感はあった。そして,白鵬と日馬富士の次の実力者となると,やはり鶴竜が出てくるのであり,横綱という地位は伊達ではないというところを見せてもらった。あとはやはり,前述の通り,場所の雰囲気に流されず崩れなかった安定感は賞賛に値しよう。そういえば前に二度目の優勝をした時「自分は自分である」みたいなことを本人が言っていなかったか。白鵬はあからさまに相撲勘を失っていた相撲が多く,詰めの甘さが目立った。もう一歩踏み出すことは容易にできたのに踏み出さなかったせいで逆転負けを食らった相撲が遠藤戦と稀勢の里戦であり,この2敗でやる気を失ったようにも見えた。休場明けの試運転という意識が本人にもあったのかもしれない。今までよりも負けた後の表情が悔しそうではなく,落ち着いていたようにも見えた。日馬富士は,実は12日目に稀勢の里に負けて2敗目を喫するまで,優勝は固いと思っていた。あの相撲については稀勢の里が会心の相撲だったとしか言いようがないが,14日目の白鵬戦で負けたのは日馬富士側のスタミナ切れと言わざるをえない。
大関陣。稀勢の里は史上初の優勝なしの年間最多勝おめでとうございます。年間6場所制以後で初というのもさることながら,朝青龍と白鵬以外の最多勝は15年ぶり,日本人としては平成10年の若乃花以来18年ぶり,大関の最多勝は霧島以来25年ぶり,大関の最多勝自体が若嶋津・霧島に続く3人目という珍記録である。ほんとお前どうなんってんだよ。3横綱撃破後の13日目に栃ノ心戦は嫌な予感がしていたが,本当に負けるとは。ただまあ,あの一番について言えば栃ノ心の出来も良かった。そうそう,今場所の稀勢の里は,上半期のアルカイックスマイルでも,それ以前の無表情でもなく,何かを諦めたような悲しげで悟った表情だったのがとても印象的だった。彼自身,琴奨菊も豪栄道も優勝し,綱取り場所が途切れて思うところがあったのだろうか。
豪栄道は先場所ほどの好調さは無かったが,それ以前の8勝と負け越しを繰り返す相撲でもなく,まずまず悪くなかったように思う。星が9勝というのは意外ですらあり,平幕には全く落としていない。窮地の首投げも少なかった。照ノ富士は初日から2連敗した時には陥落かと思われたが,その後復調した。先場所までは組み方にあまりこだわりがなく,結果として外四つになって耐えられなくなって負けるというパターンが頻発していたが,今場所の照ノ富士は右でも左でもいいからまともな四つになろうという意識が見られ,それが勝ち越しの要因であろう。終盤再失速して8勝に終わったのは悲しい。琴奨菊はノーコメント。カド番がんばって。
三役。高安は,広い意味でのスタミナ切れではないかと。緊張の糸と言ったほうがよいか。人間半年も張り詰めているのは難しく,だからこそ大関取りの要件は「3場所」なのだろうけど。その意味で北の富士が「地力不足」と評していたのは正しい。その中で何とか7勝にまとめたのは,好材料ですらあるのかもしれない。先場所に「調子の波の変動が激しい人だが,何とか来場所まで持つか。」と書いたが,やっぱり持たなかった。御嶽海は上位挑戦二度目の場所だが,やはりまだまだ。玉鷲は突きの威力が異常に強かったが,前兆は先場所にもあって突発的な現象でもない。上位陣は対策をとってくるであろうし,大関取りまでは無理だろうが,まだしばらく楽しませてくれそう。
前頭上位。碧山はちょっと動きが重かった。太ったかな。遠藤は勝ち越せそうだったのに負け越してしまった。稀勢の里と白鵬を倒しておいて負け越しもなかろう……。しかし振り返ってみると,何かが致命的に欠けててどうにもならないというよりは,いろいろと足りないという様相なので,来場所で修正が効きそうな気も。正代は遠藤の後に出てきた世代(琴勇輝・御嶽海・錦木・輝)では完全に頭一つ抜けたか。何というか,頭のいい相撲を取っていて,その意味では鶴竜あたりに近いのかもしれない。琴勇輝は研究されていて,一時期に比べると相手にかわされているようにも見える。
前頭中盤。熱狂的なおじさんファンのいる栃ノ心は稀勢の里に勝ったのが今場所の全てです。貴方はよく頑張った。豪風は引き技の切れ味がすごかった。これはこれで1つの技術である。ところで,尾車親方がNHK解説に来るたびに「豪風には頭が下がる思い」と言っていて,もう何度も頭が下がっているので最近笑ってしまうようになってきた。それだけ親方が信頼しているというのはわかっているのだけれど。輝は先場所修正されたかに見えた相撲が元に戻っていて,相撲が縮こまっていた。腰も高い。荒鷲と千代翔馬は遠目から見ると本当によく似ていて,しかもどっちも取り口が技重視でよく似ているので余計に見分けが。荒鷲は右四つで左上手が生命線,千代翔馬は左四つで左下手が生命線という違いがある。あと荒鷲は実はスロー出世で現在30歳だが,千代翔馬はまだ25歳である。
前頭下位。新入幕の北勝富士は勝ち越し。突き押しがここまで通じているが,中盤に上がってどうなるか。逸ノ城はかなり痩せたが,不自然に痩せたため同時にパワーも失っていた。鍛え直しである。最後に石浦。低い重心と機敏な動きで,里山に近いというべきか嘉風に近いというべきか。特異な動きであるので周囲がまだ慣れておらず,勝ち星を稼いだところはあると思う。対策を立てられる来場所に真価が図られることになるだろうとはいえ,ひとまず今場所の10勝は見事であり,また見ていておもしろかった。今場所の17時より前の取組で,見ていておもしろかったのは石浦と千代翔馬・荒鷲であった。
幕内に残留するには星が足りないはずの人が多かった一方で,十両上位で幕内に上がってこれるほどの星を稼いだ人が少なく,幕尻がスカスカでかなり苦慮させられた。佐田の海は完全にラッキー残留である。前頭16枚目は大砂嵐の再入幕に代えて豊響を残すというパターンもありそう。
![2017年初場所](https://livedoor.blogimg.jp/dg_law/imgs/f/a/fa42eba9.png)
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Posted by dg_law at 10:34│Comments(9)│
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この記事へのコメント
来場所の予想が先場所のものになっていませんか?
Posted by ななし at 2016年11月30日 14:03
すばやいご指摘ありがとうございます。助かります。
完全なうっかりミスです。直しました。
完全なうっかりミスです。直しました。
Posted by DG-Law at 2016年11月30日 15:53
今場所も乙でした。
思えば1年前と横綱大関陣の顔ぶれが変わらず平成29年に突入するんですね。私が1年前に予想した来年初場所の番付によると琴奨菊はとっくに陥落、もしかしたら豪栄道も陥落、稀勢の里さんは現状維持(笑)照ノ富士は膝の具合が良くなって横綱に上がるだろうと予想してたんですが番付的には全て現状維持でした。まぁそれでも、この1年で琴奨菊と豪栄道の優勝まで予想できた者は流石におるまい(笑)
ポツポツ面白そうな若手は出てきたんだけど檜舞台に上がってくるまで、まだ時間はかかりそうなんですよね・・・。
さて今場所は鶴竜がきっちりと締めてくれた場所でしたね。今場所の取口には今までに無かった貫禄みたいなもんが突然出てて安心して見れた場所でした。
日馬富士はいつも通り序盤に取りこぼしはあったものの中盤からは頑張って盛り返してくると言う、これもいつも通りのパターン。
白鵬の前半は隠岐やら魁聖やらリハビリに丁度いい相手に恵まれただけあって白星を重ねてはいたけど、動きはイマイチだなと思ってたらやはり後半は負けが込みましたね。照に譲ってやったのも今思えば大仕事。
前半の主役・豪栄道は9勝に終わったものの相撲自体は2場所前とは全く別人。前なら引いて墓穴掘ってる所も我慢して押し返してたし今後もこういう相撲が取れるなら2度目の優勝もその内来るかもしれません。
稀勢の里さんの表情は晩年の貴乃花を見ているようだったw
琴奨菊もついに陥落か・・・と思わせておいて来場所は何事もなく8勝しそう。
照ノ富士もせっかくだから、そろそろ休んで・・・毎場所同じような事書いてるあたり、やっぱり世代交代が進んでないのかなぁ。
思えば1年前と横綱大関陣の顔ぶれが変わらず平成29年に突入するんですね。私が1年前に予想した来年初場所の番付によると琴奨菊はとっくに陥落、もしかしたら豪栄道も陥落、稀勢の里さんは現状維持(笑)照ノ富士は膝の具合が良くなって横綱に上がるだろうと予想してたんですが番付的には全て現状維持でした。まぁそれでも、この1年で琴奨菊と豪栄道の優勝まで予想できた者は流石におるまい(笑)
ポツポツ面白そうな若手は出てきたんだけど檜舞台に上がってくるまで、まだ時間はかかりそうなんですよね・・・。
さて今場所は鶴竜がきっちりと締めてくれた場所でしたね。今場所の取口には今までに無かった貫禄みたいなもんが突然出てて安心して見れた場所でした。
日馬富士はいつも通り序盤に取りこぼしはあったものの中盤からは頑張って盛り返してくると言う、これもいつも通りのパターン。
白鵬の前半は隠岐やら魁聖やらリハビリに丁度いい相手に恵まれただけあって白星を重ねてはいたけど、動きはイマイチだなと思ってたらやはり後半は負けが込みましたね。照に譲ってやったのも今思えば大仕事。
前半の主役・豪栄道は9勝に終わったものの相撲自体は2場所前とは全く別人。前なら引いて墓穴掘ってる所も我慢して押し返してたし今後もこういう相撲が取れるなら2度目の優勝もその内来るかもしれません。
稀勢の里さんの表情は晩年の貴乃花を見ているようだったw
琴奨菊もついに陥落か・・・と思わせておいて来場所は何事もなく8勝しそう。
照ノ富士もせっかくだから、そろそろ休んで・・・毎場所同じような事書いてるあたり、やっぱり世代交代が進んでないのかなぁ。
Posted by ( д)゜゜ at 2016年12月01日 01:49
続き
高安は単に体づくりの失敗だと思われます。別の所でも書いたんですが動きが魁聖レベルの鈍重さ。ヤフコメみたいに「力士はもっと体重を落とした方が良い!」とか滅多矢鱈に言いたくは無いが今場所の高安を見ているとまぁそんな気にもなってしまいますわな。
もう片方の関脇隠岐の海は*の手術で休場も考えてたそうで、実は先場所中に手術自体はやったそうなのですが、その日にちがピッタリ連敗スタートと重なってるから相当キツかったんだろうなーと。これはちょっと気の毒だったのでとりあえず豪栄道戦だけは褒めてあげたいw
覚醒した玉鷲は見事でしたね。元々横からの攻めは強いものがあったと思うんですが今場所は手も伸び足も出て何か楽しそうに相撲取ってたのが印象的。しばらく嘉風ポジですかね。
御嶽海も結構頑張ってたとは思うけど、まだ一回り足りない感じ。
高安は単に体づくりの失敗だと思われます。別の所でも書いたんですが動きが魁聖レベルの鈍重さ。ヤフコメみたいに「力士はもっと体重を落とした方が良い!」とか滅多矢鱈に言いたくは無いが今場所の高安を見ているとまぁそんな気にもなってしまいますわな。
もう片方の関脇隠岐の海は*の手術で休場も考えてたそうで、実は先場所中に手術自体はやったそうなのですが、その日にちがピッタリ連敗スタートと重なってるから相当キツかったんだろうなーと。これはちょっと気の毒だったのでとりあえず豪栄道戦だけは褒めてあげたいw
覚醒した玉鷲は見事でしたね。元々横からの攻めは強いものがあったと思うんですが今場所は手も伸び足も出て何か楽しそうに相撲取ってたのが印象的。しばらく嘉風ポジですかね。
御嶽海も結構頑張ってたとは思うけど、まだ一回り足りない感じ。
Posted by ( д)゜゜ at 2016年12月01日 01:50
少し長くなってしまいましたが続き(汗)
他目についた力士。
【正代】
ついに話題のおばあちゃん正代正代さん登場。きっと今場所の活躍は喜んでくれた事でありましょう。相撲っぷり自体は相変わらずな気がしますが、それでも勝つんだからやっぱり強いんですよね。
【千代の国】
頑張ってたけど軽さが目立った。
【荒鷲】
今場所見てて実は一番面白かったかもしれないw
軽い印象だったのがまわしを取ると随分力を発揮するようになって、来場所は初の上位挑戦ですが、まず何とかまわしを取る方法を模索していけばそこそこ勝つんじゃないかとも。
【逸ノ城】
場所の途中で凄い良い相撲が続く日がここ何場所かあるんですけど、それが一貫して出せないんですよね。
【石浦】
スイマセン、正直3勝12敗ぐらいかと思ってました(汗)
ところで「とったり」と「ひっかけ」ですが分類上でも「ひねり手」と「特殊技」で区別されてるんですよね。やはり仰る通り極まってるか極まってないかの違いでしょうか。しかし立ち合いに決まれば「けたぐり」、そうでなければ「けかえし」と中々興味深い細分化がある一方「やぐらなげ」なんかは上手下手どちらで打っても現代は「やぐらなげ」という懐の深さもw
いっその事もっと細分化して全ての決まり手を復活させてみるのも良いかもしれませんね。200近くあるっぽいですけど(ぇ
あと「おくりがけ」とか結構無駄な動きっぽいですけど今後出る事もあるのでしょうか。。。
他目についた力士。
【正代】
ついに話題のおばあちゃん正代正代さん登場。きっと今場所の活躍は喜んでくれた事でありましょう。相撲っぷり自体は相変わらずな気がしますが、それでも勝つんだからやっぱり強いんですよね。
【千代の国】
頑張ってたけど軽さが目立った。
【荒鷲】
今場所見てて実は一番面白かったかもしれないw
軽い印象だったのがまわしを取ると随分力を発揮するようになって、来場所は初の上位挑戦ですが、まず何とかまわしを取る方法を模索していけばそこそこ勝つんじゃないかとも。
【逸ノ城】
場所の途中で凄い良い相撲が続く日がここ何場所かあるんですけど、それが一貫して出せないんですよね。
【石浦】
スイマセン、正直3勝12敗ぐらいかと思ってました(汗)
ところで「とったり」と「ひっかけ」ですが分類上でも「ひねり手」と「特殊技」で区別されてるんですよね。やはり仰る通り極まってるか極まってないかの違いでしょうか。しかし立ち合いに決まれば「けたぐり」、そうでなければ「けかえし」と中々興味深い細分化がある一方「やぐらなげ」なんかは上手下手どちらで打っても現代は「やぐらなげ」という懐の深さもw
いっその事もっと細分化して全ての決まり手を復活させてみるのも良いかもしれませんね。200近くあるっぽいですけど(ぇ
あと「おくりがけ」とか結構無駄な動きっぽいですけど今後出る事もあるのでしょうか。。。
Posted by ( д)゜゜ at 2016年12月01日 01:51
白鵬が調子を落としたものの、大関陣も調子を落としたので他の横綱が優勝したという場所でした。一人横綱が続いた頃だったら綱取りチャンス場所だったのでしょうが、三人では厳しい。
高安は踏みとどまったものの三役は入れ替わりが激しく、遠藤はあと1勝が遠かった。逸ノ城も万全の寄りであげた白星がいくつか見られたのですが、勝ち越せませんでした。闘志のある御嶽海は出直し、身体の大きな正代が三役に定着できるといいのですが……。
十両では、優勝を追いかける側だった佐藤が最終的には幕内昇進まで掴みました。大砂嵐は、先場所と違って、勝ち越してから休場に持ち込めたので、わずかながら良かったかなと。宇良は今場所も大いに楽しませてもらいました。
幕下陥落した玉飛鳥の引退、お疲れ様でした。三段目優勝の常幸龍はインタビューで久しぶりの笑顔、早く関取に戻ってもらいたいものです。
高安は踏みとどまったものの三役は入れ替わりが激しく、遠藤はあと1勝が遠かった。逸ノ城も万全の寄りであげた白星がいくつか見られたのですが、勝ち越せませんでした。闘志のある御嶽海は出直し、身体の大きな正代が三役に定着できるといいのですが……。
十両では、優勝を追いかける側だった佐藤が最終的には幕内昇進まで掴みました。大砂嵐は、先場所と違って、勝ち越してから休場に持ち込めたので、わずかながら良かったかなと。宇良は今場所も大いに楽しませてもらいました。
幕下陥落した玉飛鳥の引退、お疲れ様でした。三段目優勝の常幸龍はインタビューで久しぶりの笑顔、早く関取に戻ってもらいたいものです。
Posted by EN at 2016年12月01日 15:06
> ( д)゜゜ さん
今場所もお疲れ様です。
>私が1年前に予想した来年初場所の番付によると琴奨菊はとっくに陥落、もしかしたら豪栄道も陥落、稀勢の里さんは現状維持(笑)照ノ富士は膝の具合が良くなって横綱に上がるだろうと予想してたんですが
私を含めて大概の人の予想はこんなところだったと思いますよw
>動きはイマイチだなと思ってたらやはり後半は負けが込みましたね。照に譲ってやったのも今思えば大仕事。
前半も振り返るとイマイチだったような気はしますが,当時はほとんど気づきませんでした。まだまだ私も修行が足りません。
言われてみると照ノ富士はあそこで負けていたら陥落でしたね。
>豪栄道は9勝に終わったものの相撲自体は2場所前とは全く別人
やっぱりそうですよね。
おっしゃる通り,あの相撲が継続的に取れるなら,引退までに2度めの優勝はありうると思います。ほんと,今場所9勝で終わったのが意外です。
>稀勢の里さんの表情は晩年の貴乃花を見ているようだったw
なるほどwwwwww
>琴奨菊もついに陥落か・・・と思わせておいて来場所は何事もなく8勝しそう。
これも同感です。ギリギリ8勝あたりが一番ありえそう。
>高安
やっぱりそこですかね。今場所重すぎたのでは? とは随所で言われてますね。
>隠岐の海
実のところ,ちょっとかわいそうすぎる気がして,痔の手術は本文に書くかどうか迷ってやめた話題ではありました。そりゃ厳しいですよねぇ。
>玉鷲
あー,嘉風ポジはありえますね。しばらく三役と前頭上位をうろうろして引っかき回すという。
>正代
何なんでしょうね。脇がしまっているので差し手争いで負けにくい傾向はありそうですが。
今場所もお疲れ様です。
>私が1年前に予想した来年初場所の番付によると琴奨菊はとっくに陥落、もしかしたら豪栄道も陥落、稀勢の里さんは現状維持(笑)照ノ富士は膝の具合が良くなって横綱に上がるだろうと予想してたんですが
私を含めて大概の人の予想はこんなところだったと思いますよw
>動きはイマイチだなと思ってたらやはり後半は負けが込みましたね。照に譲ってやったのも今思えば大仕事。
前半も振り返るとイマイチだったような気はしますが,当時はほとんど気づきませんでした。まだまだ私も修行が足りません。
言われてみると照ノ富士はあそこで負けていたら陥落でしたね。
>豪栄道は9勝に終わったものの相撲自体は2場所前とは全く別人
やっぱりそうですよね。
おっしゃる通り,あの相撲が継続的に取れるなら,引退までに2度めの優勝はありうると思います。ほんと,今場所9勝で終わったのが意外です。
>稀勢の里さんの表情は晩年の貴乃花を見ているようだったw
なるほどwwwwww
>琴奨菊もついに陥落か・・・と思わせておいて来場所は何事もなく8勝しそう。
これも同感です。ギリギリ8勝あたりが一番ありえそう。
>高安
やっぱりそこですかね。今場所重すぎたのでは? とは随所で言われてますね。
>隠岐の海
実のところ,ちょっとかわいそうすぎる気がして,痔の手術は本文に書くかどうか迷ってやめた話題ではありました。そりゃ厳しいですよねぇ。
>玉鷲
あー,嘉風ポジはありえますね。しばらく三役と前頭上位をうろうろして引っかき回すという。
>正代
何なんでしょうね。脇がしまっているので差し手争いで負けにくい傾向はありそうですが。
Posted by DG-Law at 2016年12月02日 03:49
>【荒鷲】
>今場所見てて実は一番面白かったかもしれないw
ですよねー。やはり左のまわしが取れるかどうかが生命線で,取れれば上位陣でもけっこう出し投げで放り投げられるのではないかと見ています。
>石浦
今場所の二桁を予想できた人は,先場所の豪栄道優勝並に少ないかと思います。本文にも書きましたが,来場所続くかどうかは疑問視されるかも。
>決まり手
ありがとうございます。やっぱり極まってるか否かですかね。
いっそスッキリさせて減らしてもいいような気がします。200近くに戻すのはやめましょうw
櫓投げはあからさまに白鵬が狙っているゆえか,幻の割には最近よく見る気がする一方で,つかみ投げみたいな絶対に出ないし,出ても櫓投げと区別がつかないようなのもあるので……
まあ,反り技のように「使うやついないだろw」みたいに思われていたジャンルが宇良のおかげで脚光を浴びているので,用意しておけば使う人が出てくるのかもしれませんが。
>今場所見てて実は一番面白かったかもしれないw
ですよねー。やはり左のまわしが取れるかどうかが生命線で,取れれば上位陣でもけっこう出し投げで放り投げられるのではないかと見ています。
>石浦
今場所の二桁を予想できた人は,先場所の豪栄道優勝並に少ないかと思います。本文にも書きましたが,来場所続くかどうかは疑問視されるかも。
>決まり手
ありがとうございます。やっぱり極まってるか否かですかね。
いっそスッキリさせて減らしてもいいような気がします。200近くに戻すのはやめましょうw
櫓投げはあからさまに白鵬が狙っているゆえか,幻の割には最近よく見る気がする一方で,つかみ投げみたいな絶対に出ないし,出ても櫓投げと区別がつかないようなのもあるので……
まあ,反り技のように「使うやついないだろw」みたいに思われていたジャンルが宇良のおかげで脚光を浴びているので,用意しておけば使う人が出てくるのかもしれませんが。
Posted by DG-Law at 2016年12月02日 04:02
>ENさん
白鵬はやはり休場明けが厳しかったですかね。それにしても,こんな状況であっても優勝できない稀勢の里はどうしたらいいのでしょう……
正代はここまでを見ている限り,行けそうな気がしますね。御嶽海も追いついてほしいところです。遠藤は本当に惜しかったですね。
佐藤は四股名を上杉景勝にあやかって貴景勝に変えるそうですが,正直あまり縁起の良い名前ではないような……w。
>大砂嵐は、先場所と違って、勝ち越してから休場に持ち込めたので、わずかながら良かったかなと。
そこは本当に最低限の安心材料でしたね。無理せず休場したのは良かったと思いますが,完治しないのかなという不安も。
>三段目優勝の常幸龍はインタビューで久しぶりの笑顔
すっごい痩せたなという印象が強い映像でしたが,身体が回復すれば戻ってこられると思います。来場所も幕下優勝できるといいですね。
白鵬はやはり休場明けが厳しかったですかね。それにしても,こんな状況であっても優勝できない稀勢の里はどうしたらいいのでしょう……
正代はここまでを見ている限り,行けそうな気がしますね。御嶽海も追いついてほしいところです。遠藤は本当に惜しかったですね。
佐藤は四股名を上杉景勝にあやかって貴景勝に変えるそうですが,正直あまり縁起の良い名前ではないような……w。
>大砂嵐は、先場所と違って、勝ち越してから休場に持ち込めたので、わずかながら良かったかなと。
そこは本当に最低限の安心材料でしたね。無理せず休場したのは良かったと思いますが,完治しないのかなという不安も。
>三段目優勝の常幸龍はインタビューで久しぶりの笑顔
すっごい痩せたなという印象が強い映像でしたが,身体が回復すれば戻ってこられると思います。来場所も幕下優勝できるといいですね。
Posted by DG-Law at 2016年12月02日 04:16