2016年12月14日

ハンガリー系力士も躍進してほしいなぁ

・新弟子検査にポーランド系イケメンの露草…立大中退「相撲は男のロマン」と入門(スポーツ報知)
→ レスリングの伝統と接続しやすいらしく東欧・中欧ではしばらく前から相撲が盛んで,世界大会だとロシア勢やハンガリー勢が強い。そのうちロシアとチェコとブルガリア(と入れていいならグルジア)は幕内力士を輩出しているので,その延長線上にポーランド人が出てきてもおかしくはない。
→ 力士人口が多いのはロシアとハンガリーだが,ロシア出身力士はやたらと大麻騒動やら八百長騒動やらの不祥事を引き起こす・巻き込まれるパターンが多く(大半は自業自得だが),現役の阿夢露を最後に頭角を現す力士が出てこない。また阿夢露は「あむうる」の名前の通り沿海州出身であるから,東欧出身の文脈には乗らないかもしれない(現役で幕下の大露羅もブリヤート共和国出身)。ヨーロッパ=ロシア出身・レスリング出身最後の大物としては2010年に関脇まで上った阿覧が最後となるが,彼が引退後実業家に転身して相撲との縁が切れてしまったのが手痛い。別に大相撲協会とケンカ別れしたわけではなく,むしろ師匠の定年退職・部屋の閉鎖が原因での気力減退が引退理由なので,余計に。
→ ハンガリー出身力士は競技人口に比してパイプがないのか,パイプが無いせいで「1部屋1人縛り」に参入できずにいるのか,現在のところ舛東欧以外出てきておらず,舛東欧にしたって最高位は幕下である。
→ そして,かえって幕内力士を輩出しているのがチェコ・ブルガリア・グルジアという。この文脈だけで語るならポーランド出身力士も成功しそうなものだが,どうなるか。なお,さくっと調べてみたところ,先の九州場所は序の口で5勝2敗だったようだ。


・これからは「ペフボトル」 東洋紡、「ペット」を進化(朝日新聞)
→ 仮に素材が変わっても,あの形態を指す言葉としてペットボトルが残りそう。ほら,しばらくの間家庭用ゲーム機=ファミコンだったのと同じノリで。


・「なぜ金魚を川に放流してはいけないの?」から外来生物問題を考える(紺色のひと)
→ 挙げられているような説明がきっちりと容認派全体に伝わったとは考えられないことに加えて,やっぱり「金魚」だったから,なんでダメなのか感情的に理解できない(したくない)人が多かったので,訴えた側がクレーマーに見えたという点は大きいだろうと思う。「鯉が外来種」と言われて納得しづらい人が多いのと同じかな。鯉の方は井の頭公園のかいぼりの時に,鯉を戻すのかどうかで議論になっていた記憶が。
→ それはそれとして「無自覚な荒らし,記事本文を読まない」の法則が如実に表出されたコメント欄で,ブログ主さんにはお疲れ様ですとしか言えない……


・丸山政男『ソヴェートの市民生活』(紙屋研究所)
→ 確かによくある誤解かも。ただ,第一次5カ年計画の途中で方針転換したというのは私も知らなかった。
→ 「日本国憲法に勤労の義務が入った経緯(Kousyoublog)」を思い出す話。共産主義も突き詰めると能力主義・成果主義になって,「働かざる者食うべからず」で貧乏は罪になるというのは,そりゃそうだと思いつつも世知辛い話である。
→ ただまあ,丸山政男(真男ではない)の擁護自体はそれなりに説得力があろうかなと。あくまで純粋に共産主義的な考えをするのであれば,労働者から資本家に転身する奴が出てくるのを避ければよいのだから。まあ結局はその転身の許せなさが,ソ連を滅ぼしたとは言えるだろうが。

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