2016年12月17日
最近読んだもの・買ったもの
・『U.Q.HOLDER』12巻。
→ マガジン連載分最後の巻。私もここまでは雑誌で追っていた。本作は『ネギま!』の続編である一面と,不死者たちの物語であるという一面,バトル寄り・ラブコメ寄りの普通の少年漫画という一面があった。そして少なくとも10巻頃までは割りと良いバランスで進んできていたと思うのだが,ここに来て急速に『ネギま!』の続編という一面が濃くなってきている。この先バランスが崩れそうで少し怖いし,これが移籍が決まったことで巻に入っているのが原因ならかなり残念である。
→ もちろん,『U.Q.HOLDER』という連載自体の最大の目的が,『ネギま!』で果たされなかった伏線の回収にあると思うので,これをやり遂げないと終われない。不死者たちの物語という要素と,少年漫画という要素はあくまでも物語をおもしろくするための要素であって,物語の目的ではない(あるいは赤松健はその3つの全てを描きたかったから融合させたのだろうけども,現実が要求するのは『ネギま!』の完全完結だけだった)。その意味で,これはゆったり連載させてほしかったのだけれども,うーん。個人的には,確かに『ネギま!』が伏線を回収しきらずに終わったので残された謎をきっちりファンに明かしてほしいという気持ちと,『ネギま!』の終盤は物語がかなりだれていたのであれの繰り返しを見せられるのは勘弁願いたいという気持ちの両方あって,けっこう複雑な心境である。
・『球詠』1巻。
→ マウンテンプクイチ氏の女子高生野球漫画である。百合で有名な人ではあるが,氏は野球好きで同人誌を読んでいると時折野球観戦が趣味の女子が登場する。今回はその観戦するのが趣味の女子高生ではなく,プレイヤーの側の女子高生たちが活躍する。野球と百合という組合せ,氏としては完璧な組合せであり,むしろ今まで同人誌で出てこなかったのが意外なくらい。
→ 設定としては落ちぶれた古豪に,あれよあれよと有望な選手が集まり,素人を含めて9人(マネージャー除く)がそろってしまったので,いっそのこと全国を目指してがんばろう,というよくあるパターン。ピッチャーの主人公は幼少期にゴムボールで練習していた関係で異様に曲がるカーブが投げられるという設定で,野球漫画としてはこれがこの先どの程度生きてくるかによっておもしろさが変わってくるのだろう。あとピッチャーが主人公一人しかいないので,いかに高校野球といえども控えは必要になるだろうから,どこかで新キャラを増やすか,初年度はどこかで負けるか,が見どころだろうか。
→ ところで,野球で魔球というと探偵ナイトスクープのゴムボールで超鍛えた帰宅部VS金本知憲選手の超落ちるカーブなんだけど,同様の連想をした人はそこそこ多かろうと思う。
・『FAIRIES STORY』。作者得能正太郎による『NEW GAME!』の画集。各イラストにかなり細かく作者のコメントがついている。以下,メモ書き。
→ 1巻の絵がたまにぼやけている現象,自分の気のせいかとも思っていたけども,やはり実際にぼやけていて,作者も原因不明で苦しんでいたらしい。カラー原稿の描き方の問題だったようで,途中から修正されている。
→ ねねごん回は人気が高いらしいぞ?
→ ひふみの性格はやはり「そのままだとマンネリ化するから」ということで,いろいろ考えているらしい。
→ 「肉じゃがメッセ回」はやはり描いてて楽しく,作者としてもお気に入りらしい。
→ 水着絵は読者サービスというよりも「密度が低いから早く描ける」という理由で選ばれることが多い気がする,とのこと。なるほど。『NEW GAME!』の場合は服装が割りとおしゃれだしな……
→ 服装といえば,一品物のイラストでは思い切りおしゃれにして,作中では会社員だからおしゃれすぎないように(ゆんと大学生のねね以外)ということでやっているとのこと。確かに作中の青葉はほとんどスーツだし,りん・コウ・ひふみ・はじめの4人は服装が簡素。
→ 『PECO』のキービジュアルコンペの,コウと青葉の絵の大きなバージョンも載っている。青葉が下手に見えず,しかしちゃんと差は見えるというのは難しかったそうだが,実際に構図だけで二人の実力差がわかり,かつ青葉が下手には見えなかったので,これはすごいと思う。
→ ロングインタビューでここまでのキャリアも語っているが,それで調べてみると昔の作品と今の絵が全然違いすぎて驚いた。昔の絵は整ってはいるけど正直個性がない。前作(漫画デビュー作)『こもれびの国』のAmazonのレビューで散々「画集」って言われれて笑ってしまった。絵が整っていつつもわかりやすい方向に進化したのは意外にも『NEW GAME!』からで,なるほど,いろんな意味で“化けた”んだなと。
→ 青葉がうみこに薬莢を渡されて困惑するシーンは実話(実体験)だそうで……まじかよ……現実にアレやった人いるの……ゲーム会社ぱない。
→ マガジン連載分最後の巻。私もここまでは雑誌で追っていた。本作は『ネギま!』の続編である一面と,不死者たちの物語であるという一面,バトル寄り・ラブコメ寄りの普通の少年漫画という一面があった。そして少なくとも10巻頃までは割りと良いバランスで進んできていたと思うのだが,ここに来て急速に『ネギま!』の続編という一面が濃くなってきている。この先バランスが崩れそうで少し怖いし,これが移籍が決まったことで巻に入っているのが原因ならかなり残念である。
→ もちろん,『U.Q.HOLDER』という連載自体の最大の目的が,『ネギま!』で果たされなかった伏線の回収にあると思うので,これをやり遂げないと終われない。不死者たちの物語という要素と,少年漫画という要素はあくまでも物語をおもしろくするための要素であって,物語の目的ではない(あるいは赤松健はその3つの全てを描きたかったから融合させたのだろうけども,現実が要求するのは『ネギま!』の完全完結だけだった)。その意味で,これはゆったり連載させてほしかったのだけれども,うーん。個人的には,確かに『ネギま!』が伏線を回収しきらずに終わったので残された謎をきっちりファンに明かしてほしいという気持ちと,『ネギま!』の終盤は物語がかなりだれていたのであれの繰り返しを見せられるのは勘弁願いたいという気持ちの両方あって,けっこう複雑な心境である。
・『球詠』1巻。
→ マウンテンプクイチ氏の女子高生野球漫画である。百合で有名な人ではあるが,氏は野球好きで同人誌を読んでいると時折野球観戦が趣味の女子が登場する。今回はその観戦するのが趣味の女子高生ではなく,プレイヤーの側の女子高生たちが活躍する。野球と百合という組合せ,氏としては完璧な組合せであり,むしろ今まで同人誌で出てこなかったのが意外なくらい。
→ 設定としては落ちぶれた古豪に,あれよあれよと有望な選手が集まり,素人を含めて9人(マネージャー除く)がそろってしまったので,いっそのこと全国を目指してがんばろう,というよくあるパターン。ピッチャーの主人公は幼少期にゴムボールで練習していた関係で異様に曲がるカーブが投げられるという設定で,野球漫画としてはこれがこの先どの程度生きてくるかによっておもしろさが変わってくるのだろう。あとピッチャーが主人公一人しかいないので,いかに高校野球といえども控えは必要になるだろうから,どこかで新キャラを増やすか,初年度はどこかで負けるか,が見どころだろうか。
→ ところで,野球で魔球というと探偵ナイトスクープのゴムボールで超鍛えた帰宅部VS金本知憲選手の超落ちるカーブなんだけど,同様の連想をした人はそこそこ多かろうと思う。
・『FAIRIES STORY』。作者得能正太郎による『NEW GAME!』の画集。各イラストにかなり細かく作者のコメントがついている。以下,メモ書き。
→ 1巻の絵がたまにぼやけている現象,自分の気のせいかとも思っていたけども,やはり実際にぼやけていて,作者も原因不明で苦しんでいたらしい。カラー原稿の描き方の問題だったようで,途中から修正されている。
→ ねねごん回は人気が高いらしいぞ?
→ ひふみの性格はやはり「そのままだとマンネリ化するから」ということで,いろいろ考えているらしい。
→ 「肉じゃがメッセ回」はやはり描いてて楽しく,作者としてもお気に入りらしい。
→ 水着絵は読者サービスというよりも「密度が低いから早く描ける」という理由で選ばれることが多い気がする,とのこと。なるほど。『NEW GAME!』の場合は服装が割りとおしゃれだしな……
→ 服装といえば,一品物のイラストでは思い切りおしゃれにして,作中では会社員だからおしゃれすぎないように(ゆんと大学生のねね以外)ということでやっているとのこと。確かに作中の青葉はほとんどスーツだし,りん・コウ・ひふみ・はじめの4人は服装が簡素。
→ 『PECO』のキービジュアルコンペの,コウと青葉の絵の大きなバージョンも載っている。青葉が下手に見えず,しかしちゃんと差は見えるというのは難しかったそうだが,実際に構図だけで二人の実力差がわかり,かつ青葉が下手には見えなかったので,これはすごいと思う。
→ ロングインタビューでここまでのキャリアも語っているが,それで調べてみると昔の作品と今の絵が全然違いすぎて驚いた。昔の絵は整ってはいるけど正直個性がない。前作(漫画デビュー作)『こもれびの国』のAmazonのレビューで散々「画集」って言われれて笑ってしまった。絵が整っていつつもわかりやすい方向に進化したのは意外にも『NEW GAME!』からで,なるほど,いろんな意味で“化けた”んだなと。
→ 青葉がうみこに薬莢を渡されて困惑するシーンは実話(実体験)だそうで……まじかよ……現実にアレやった人いるの……ゲーム会社ぱない。
Posted by dg_law at 23:54│Comments(0)│