2018年03月24日
情熱のでどころ
・【東方】茨木華扇会発表会(2ch東方スレ観測所)
→ 華扇流という日本舞踊の流派があるとのこと。その茨木市での発表会ということだろう,確かに大阪を中心とした流派のようである。なんという偶然の一致。
→ ちなみに記事中にもあるが,画像検索してみると華扇流はセーフ,茨木華扇流だとアウトだった。まあそうなるよな。
・バナナみたいな珍魚『クララ(ウォーキングキャットフィッシュ)』を捕って食べる(デイリーポータルZ)
→ 肉の色までカラフルというのも珍しければ,味が良いというのも驚きである。平坂さんのレポート等で読む限り,こういうカラフルな魚はまずいのが相場なので。うなぎに近い味わいで養殖技術が確立されているなら,マジで代用できるのでは。
・非モテ男子のもとに人外美少女がやって来る物語は江戸の頃から「箱入娘面屋人魚」のマンガがかわいい(Togetter)
→ 作者は誰かと思ったら山東京伝である。天下の黄表紙作家はこんなものまで書いていた。高校日本史では『江戸生艶気樺焼』がよく出題されるが,こちらの方が現代的なインパクトは強い。
→ Togetter内にもリンクが張られているが,原作の絵面がこれまた強烈なインパクト。
ウィキペディア「地方病(日本住血吸虫症)」主筆者・小野渉さん /山梨(毎日新聞)
→ あの地方病(日本住血吸虫症)や,八丈小島のマレー糸状虫症等,山梨県を中心とする熱の入った秀逸な郷土史の記事を書いているWikipedianのさかおり氏がインタビューを受けていた。こういうインターネットの人が本名と顔を明かしてインタビューを受けるのは極めて珍しい。ネットとリアルが接近している一事例と言えよう。
→ このご時世,郷土史は担い手もアイデンティティも確保が難しいが,Wikipediaは案外相性が良いのかもしれない。資格不要で格式張らずに書けるし,秀逸であれば多くの人の目にも触れやすい。自分自身も「受験世界史悪問・難問・奇問集」という企画をやっているが,こうしたライフワークはその業界に貢献したい(そしてそれが回り回って社会全体に貢献する)という熱意がなければ,いかに収入があろうと絶対に続かないという感覚は前からあって,その意味で郷土史をやる人の思いはなんとなくわかるようになってきた自分がいる。
・追跡:「古事記ビジネス」に騙り継がれるトインビー「民族の神話」の系譜(ヤシロぶ)
→ チャーチルのアレとか,ゼークトのアレと並んで時々見る。よく調べたものだ。
→ 1959年までさかのぼれるとは案外古い捏造であるな,というのが率直な感想。こういうのは概ね90年代くらいにインターネットの普及とともに出回ったイメージがある。トインビーが亡くなったのは1975年だから,生前だったりする。 よく捏造する度胸があったものだ。
→ もっとも,根本的な話としてトインビーも引用されるような歴史家ではなくなってきていると思う。流行が去ったというか,史学史の検証に耐えられなくなったというか,どちらもあるか。ああいう文明論はもう流行らんだろう。
→ 華扇流という日本舞踊の流派があるとのこと。その茨木市での発表会ということだろう,確かに大阪を中心とした流派のようである。なんという偶然の一致。
→ ちなみに記事中にもあるが,画像検索してみると華扇流はセーフ,茨木華扇流だとアウトだった。まあそうなるよな。
・バナナみたいな珍魚『クララ(ウォーキングキャットフィッシュ)』を捕って食べる(デイリーポータルZ)
→ 肉の色までカラフルというのも珍しければ,味が良いというのも驚きである。平坂さんのレポート等で読む限り,こういうカラフルな魚はまずいのが相場なので。うなぎに近い味わいで養殖技術が確立されているなら,マジで代用できるのでは。
・非モテ男子のもとに人外美少女がやって来る物語は江戸の頃から「箱入娘面屋人魚」のマンガがかわいい(Togetter)
→ 作者は誰かと思ったら山東京伝である。天下の黄表紙作家はこんなものまで書いていた。高校日本史では『江戸生艶気樺焼』がよく出題されるが,こちらの方が現代的なインパクトは強い。
→ Togetter内にもリンクが張られているが,原作の絵面がこれまた強烈なインパクト。
ウィキペディア「地方病(日本住血吸虫症)」主筆者・小野渉さん /山梨(毎日新聞)
→ あの地方病(日本住血吸虫症)や,八丈小島のマレー糸状虫症等,山梨県を中心とする熱の入った秀逸な郷土史の記事を書いているWikipedianのさかおり氏がインタビューを受けていた。こういうインターネットの人が本名と顔を明かしてインタビューを受けるのは極めて珍しい。ネットとリアルが接近している一事例と言えよう。
→ このご時世,郷土史は担い手もアイデンティティも確保が難しいが,Wikipediaは案外相性が良いのかもしれない。資格不要で格式張らずに書けるし,秀逸であれば多くの人の目にも触れやすい。自分自身も「受験世界史悪問・難問・奇問集」という企画をやっているが,こうしたライフワークはその業界に貢献したい(そしてそれが回り回って社会全体に貢献する)という熱意がなければ,いかに収入があろうと絶対に続かないという感覚は前からあって,その意味で郷土史をやる人の思いはなんとなくわかるようになってきた自分がいる。
・追跡:「古事記ビジネス」に騙り継がれるトインビー「民族の神話」の系譜(ヤシロぶ)
→ チャーチルのアレとか,ゼークトのアレと並んで時々見る。よく調べたものだ。
→ 1959年までさかのぼれるとは案外古い捏造であるな,というのが率直な感想。こういうのは概ね90年代くらいにインターネットの普及とともに出回ったイメージがある。トインビーが亡くなったのは1975年だから,生前だったりする。 よく捏造する度胸があったものだ。
→ もっとも,根本的な話としてトインビーも引用されるような歴史家ではなくなってきていると思う。流行が去ったというか,史学史の検証に耐えられなくなったというか,どちらもあるか。ああいう文明論はもう流行らんだろう。
Posted by dg_law at 12:00│Comments(1)
この記事へのコメント
まあ日本のHENTAI文化はそれこそ平安時代以前からですからね。平安時代にTS文学の原点ともいうべきとりかえばや物語が刊行されるくらいですからね。別に江戸時代に人外美少女モノがあってもおかしくないかと。
Posted by hts at 2018年03月29日 22:39