2018年03月22日

最近読んだもの・買ったもの(『咲』関係)

新刊が出る前に。


・『怜-Toki-』2巻。
→ 怜さんは未来予知の前兆が。まだ病弱ではないなので,ひょっとしてあの未来予知は病気で生死の境をさまよった結果身についたものではなく,未来予知が病気を引き起こしたということなのかも。
→ そして竜華さんは複雑なご家庭の事情が。父親が出てこない・母親はずっと外で働いていて豪邸に竜華が一人暮らし(近所に祖母が住んでいてこっちが実質的な保護者)。これ明らかに父親が死んで精神に異常をきたしたパターンですやん……
→ そして敵として二条泉が登場。高校で知り合ったものだと思っていた。ちょっと世界が狭くなってしまった気はするなぁ。


・『シノハユ』8巻。市大会が終わって県大会の開催まで。
→ シノリチャの距離感がちょっと開いて,かえって自然な家族になった感じ。デートという叔父のギャグをちょっとだけ冷静じゃなく「正気ですか」と返す距離感,良いと思います。
→ 坂根先生に賛成です。部活は適当に休憩を入れましょう。本当はこうやって部活の顧問が率先してこれを言うべきなんだよね,と現実世界のことを思い返しつつ。
→ まだ明確な能力・オカルトが存在しているのかどうかプロですら曖昧な時代に,だからこそ慕の都合よくイーソーが手に入る特性が光っていた時代に,とうとう明確な能力者として椋千尋が登場。まだ麻雀を打つシーンは描かれていない。9巻を待とう。


・『咲-Saki-』17巻。宮永姉妹一瞬の邂逅,宮永照の回想:高1編,現在に戻って5決の次鋒戦決着から副将戦の開始まで。
→ 毎回書いている気がするが,単行本になってまとめて読むと一番おもしろいのはやっぱり本編である。なんなんでしょうね。各話の切れ目とリズムが良いんですかね。
→ 「親切な人」弘世菫と,異常者宮永照の出会いの物語。まだ明確にはわからないが,明らかに過去の事件で歪んでしまった照を,懐の深い菫が表に引っ張り出した。尊いですね。そして意外と重要な役回りだったルネ先輩。彼女が「もともとそういう負けがつきもんじゃねーのか,麻雀もいろんなことも」と言い出さなければ,今の宮永照は無かった。そして菫は当然,長野県大会での宮永咲を捕捉していた。個人戦のプラマイゼロがここで生きてくるとは。
→ まあそれはそれとしてルネ先輩は良い。お嬢様学校っぽい白糸台に明らかにあってないヤンキー風の風貌に三白眼というギャップよ。当然ルネしおというカップリングで見ても,この回想だけでいなくなるのはもったいない完成度。
→ 中堅戦は夢の南北大阪のエース対決。洋榎ちゃんはいつでも楽しそうでいい。自分の打ち筋をよくわかっててそれを行使することに喜びを見出しているし,それできっちりと勝ち切るから自信に満ちあふれている。まさに打たされている人ではなく打っている人。