2018年07月18日

やっぱり孫子・クラウゼヴィッツが多い印象

全ガンダム大投票 40th | NHK
→ 見ている作品が虫食い&00以降は見ていない勢だけども,結果も出ていることだしコメントしておこう。好きな作品1〜3位は出来レース感あるが,3つとも30代の票の割合が高くないのがおもしろい現象。一番ガンダム見ている世代だろうから,どうしても票が分散したか。総投票数の内訳を見ると20・30・40代の投票数はほぼ同じなので,票が分散すれば存在感は薄まる。結果的にGガンやWあたりが8・9位に落ち着いている。2002年放映のSEEDはもはやGガンやWと同じ枠かと思っていたが,まだ20代の人気が高い模様。私は何に投票したか,全然覚えていないが,0083と0080に投票したような気がする。
→ モビルスーツも納得のランキングだが,無印ガンダムが10位ぎりぎりというのはちょっと意外かもしれない。6・7・8位が百式・キュベレイ・サザビーというのは因縁じみたものを感じる。グフ・カスタムが14位とは渋い。15位のケンプファーは作中での活躍具合を考えると過剰評価だが,かっこいいもんな。ゴッドガンダムは異様に低い。Wのガンダム勢と比べても低いのでちょっと驚いた。私はデンドロビウムとゲルググと,あと何に入れたんだっけかな。割と重武装MS(MA)好きですわ。あとGジェネで活躍したMSにはどうしても愛着が湧く。
→ キャラは古い作品からの投票がシャアとアムロに集中したか,作品やモビルスーツ,ソングに比べると上位にSEED以降の作品のキャラが多い。そして全体的に女性キャラが弱い印象。ハマーン様の9位が最上位。また,作品別にするとシャアは無印が最上位に来るが,アムロは逆シャアが最上位になるのはちょっと不思議であり,興味深い。
→ ソングスは森口博子が強かったが,納得の結果である。こちらも若いファンの票が分散したか,古い作品が上位に来ているか。フリージアが強いのはキャラ部門の3位と同じ匂いがする……その次が10位のUCのRE:I AMまで無い。


・『儲かる歴史学』関連ツイートまとめ(Togetter)
→ 一人の市井の歴史好きとして言えば,通俗的な歴史本への歴史学からの指摘は行われるべきだと思う。たとえば「塩野七生はああ書いているが,近年の古代ローマ研究から言えばこう」というような指摘はそれ自体非常に面白いコンテンツである。正しい最新の研究の成果は知りたいし,それをチョイスしなかった塩野七生の思考もトレースしうるので(彼女の場合は最新の研究を追っていないという単純なオチが多そうだが)。有象無象の物はともかく,司馬遼太郎・塩野七生レベルの小説家なら,文学研究として十分に成り立つのでは。作者が亡くなっていたり,刊行からかなり経っている今であっても。
→ より学術的な側面から言えば,市井に司馬史観や,より通俗的な俗説孫子の兵法・クラウゼヴィッツのようなもの,さらにひどく南京虐殺否定論のようなものが蔓延して後から困るのは学者の側と思われるので,蔓延して困るものは有象無象だからと放置せずに批判しておいた方が学者のためであると思う。それが業績たりえないから誰も手を付けないなら,それは学者の世界の側の問題ではないか。無論,それでも通俗的な理解の需要・供給は絶えないだろうが,形に残る公的な指摘があるかないかは大きな違いであるように思われる。
→ ついでに。何度もこのブログ上では書いているが,本来であれば大学入試世界史へのツッコミも市井の歴史好きに過ぎない私がやるべきものではなくて学者の皆さんが各々の専門分野で分業してやるべきものであってですね……その意味で,東南アジア史・海域アジア史で延々とそれをやっている桃木先生はやっぱりすごいと思いますよ。他も続いてよ。


・頬付氏/哮りのゆるキャン
→ 作中に他のカップリングもあるのに,なでリンに漂うガチ感は,やっぱりキャラ造形の影響だろうなぁ。なでしこは対人距離が近すぎるし,リンちゃんはイケメンすぎて彼氏面してるし(※独善的な解釈によるものです)。
→ ポスト「リズと青い鳥」時代にこの件を振り返ると,どうしたって斉藤恵那のポジションと傘木希美のポジションはだぶるわけで,剣崎後輩がもっと(なでしこ張りに)ぐいぐい来る子だったら……とか考え出すと心がかきむしられるのでこの話やめよっか。