2019年01月15日

SIR(スーパーアイドルマスターランキング)のP名数を数えてみた in 2018



集計のルールは今までと全く同じ。長期は正式にカウントするが,ランキング動画に登場する上位10作品のみのカウント。合作の場合,3人くらいまでのものはバラバラにカウント。参加Pが多すぎて収拾がつかないものに関しては「合作」でカウントした。除外とシリーズ最上位以外は参考記録としてカウントで,シリーズ最上位以外については200位まで集計した。


総評
デレステ・ミリシタのノーマルPVと,ジャガm@s,ヴジョーPで大体全部,というようなランキングになりつつあるが,逆にその合間を縫って入ってきているそれ以外のPVやMAD作品は光るものがある,ということかもしれない。2016・2017年と連覇したBMBYの原作(?)はとうとう4位に下がり,その他のBMBY作品も目立たない存在になった……ジャガm@sに吸収されたという言い方のほうが正しいかもしれないが。もう一つ大きな特徴は,特に100位以下の範囲で2016年や2017年の作品が多かったということである。後述のptsが全体的に大幅に下がっていることを踏まえても,2018年のニコマス界隈は新作に活気が無く,皆過去作を見て楽しんでいた(過去作は再生数は伸びるが当然マイリストは伸びずptsが下がる)と言えよう。唯一例外と言えそうなのがSideMで,ここは新作も多くて活気があったかも。

ptsは大きく下がった。200位水準で約2200pts(昨年3430pts),100位で約3430pts(同6270pts),50位で約6130pts(同11820pts),20位で約10389pts(同19910pts)。全体的に水準が1つずつずれているのがわかると思う。昨年の200位を取るのに必要だったポイントで,今年は100位になれてしまうのである。とはいえ,実は2016・2017年はBMBYブームの影響を受けてか全体的にptsが高く,全盛期の2008・2009年頃には及ばずとも高い水準であった。今回の記録も最低記録というわけではまったくなく,例えば2014年の200位・100位・50位水準は1600・2800・4300ptsとびっくりするほど低い。これに比べると今年の方が高く,心配するような数字ではないことがわかる。ただし,端的に言って過去作の厚みの違いであって,新作だけで比べると,ちょっとわからないが。なお,2014年はデレステ発表前でBMBYやジャガm@sのようなネタもなく,今振り返ると危機的に沈滞していた時期ではあった。

ランクインしたPの数は151人(合作除く)。昨年の158人から微減したが,例年が150〜180人の範囲であるから正常範囲である。昨年の総評で「Pを襲名する文化が廃れつつあり,"氏"の表記が増えた」と書いたが,今年はそれに増して,かなりニコマスを見ているはずの私でも見覚えのない製作者が増え,「ニコマス界隈」という村もとうとう分解されつつあるのかなと思うとちょっと寂しい。週m@sの再生数もいよいよ伸びないし。これも時代の流れである。裏を返せば,アイドルマスターというジャンルにとらわれない,多種多様な製作者が流れ込んできているということでもあるが。


登場回数1回 102人

(投稿者名省略)

渡り鳥P,こんにゃくP,キャベツ氏らは長期作品でのランクイン。新作で目立ったところを挙げると,UNDERTALE風の動画で8位にランクインしたエイリアアアアアン氏,1作しかランクインしていないのが非常に意外な藤和P(15位),メタル桃子で久々にランクインした森キノコP(49位)など。「終身名誉そなた」ことたらひ氏が1回(96位)なのは意外。


登場回数1回+α 16人

林田氏,八倉うの氏,やーまP,十六夜P,蔭文氏,蝉丸P,potechiP,ストラビンスP,まきゃべら氏
ミュース氏,SacnoP 1回(+1回)
ポジどうP,Mochigin氏  1回(+2回)
pink氏,にゃむこ氏 1回(+3回)
まっちゃP 1回(+6回)

ゆかさえのヤバイ人ことやーまPはここにランクイン。ただ,あれを「歌ってみた」として除外扱いするのは不適当で,「映像がアイマス非メイン」という理由ならばまだしもわかるものの,それでもニコマスランキングの趣旨から言えば不満が残る。まっちゃPはデレステの2DPVの投稿者。ジャイロ氏やくらわんPが挙げないニッチを突いて登場回数を伸ばした。


登場回数2回 15人

ゆうまP,あ.氏,Ximco氏,影莉央氏,(る)氏,いろべシノン氏,足立沙羅氏,すけさだまる氏,倉桜氏,オノトモ氏,味噌煮氏,ぎょP,るぺあ氏,白苺P,LEO氏

ぎょPはここで登場。USAのPV最高でした。白苺Pはジャガm@sの人……というか「サチコマン」(2位)の人。LEO氏もBMBYとジャガm@sの人。倉桜氏の2回というのはイメージよりも少ない。足立沙羅氏とすけさだまる氏はUTAUでSideMの動画を作っている人。あれん氏もそうだが,こちらはもう1作ランクインしていて計3回であった。


登場回数2回+α 4人

MUMEI_ver.SP氏,maxup氏,亀井有馬氏 2回(+1回)
ジャイロ氏 2回(+97回)

maxup氏はhydeの人力ボーカロイドを駆使している人。MUMEI_ver.SP氏は新宝島の人。ジャイロ氏は合計99回のランクインで,自己最多の79回を更新。2019年は100回超えを目指してほしいところ。


登場回数3回 7人

象ちゃんですP,ぶらん氏,ミワのいぢ氏,あれん氏,シーバスP,taiga氏,mobiusP 3回

taiga氏は昨年5回だったが,今年は3回に落ち着く。いや,十分にすごいが。ぶらん氏は森久保の人。象ちゃんですPはシャニマスMADの人。


登場回数3回+α 1人

くらわんP 3回(+22回)

ここに来てミリシタのノーマルPV投稿で復活してきた印象。


登場回数4回以上 6人

ほたて氏,   氏,もちきんちゃく氏  4回
ヴジョーP 6回(+8回)
伯方氏 7回
メカP 7回(+1回)

実は最上位層に限ると昨年からかなり顔ぶれが変わっていて,2年連続で3回以上は伯方氏とメカPとヴジョーPの3人だけ。2016・2017年はあまり変わっていなかったことを考えると,BMBYブームの息の長さが感じられる。メカPは2年連続での正規ランキング最多登場。除夜m@sが強い上にその他の投稿作品も強い。私的には「また髪の話をしてる小早川」で大爆笑した。伯方氏はメカPと同率1位。ジャガm@sの製作者では一番伸びる人。実際,私自身も伯方氏のものが一番おもしろいと思う。なお,お二方とも長期作品を1つ含む。ヴジョーPはイヴ・サンタクロース合作がシリーズ作品除外扱いされているのがややかわいそうなところで,これを正規ランクインと認めるとメカPを抜いてダントツの1位になる。そもそも1位が圧倒的な大差でヴジョーPの陣内智則ネタであり,長期作品を1つも含んでいないのもすごいところ。

終わってみると,ヴジョーP・ジャイロ氏・メカP・伯方氏の4人で2018年の顔という印象であった。総評では暗いことも書いたが,こうして振り返るに2018年のニコマスにもずいぶん楽しませてもらった。2019年のニコマスはどんな面白い作品・名作が生まれてくるだろうか。期待して待ちたい。