2019年06月18日

半年ぐらい前に話題になった忠臣蔵のあれこれ

・気付けば「忠臣蔵」の人気や知名度が無くなってた(らしい)理由の考察など(Togetter)
→ まあそうだろうなと思う。忠臣蔵をどのジャンルに入れるのかという問題はあって,講談物として清水の次郎長とか,あるいは小説の旗本退屈男とかと同じジャンルに入れるなら,まとめて人気が無くなったあるいはそれらに比べれば生き残っているという話にはなろう。が,私はどちらかというと大規模な史劇として幕末物や三国志あたりと同じくくりにあったものだというイメージがあり,そこから時代の流れに耐えきれなくなって消えていったかなと。
→ そういえば,この間群馬県に遊びに行った際に,同行者の一人が国定忠治を全く知らなかったが,別に驚きは無かった。もっとも,私自身も忠臣蔵も国定忠治も概要しか知らないが。こういう話は全般的に消えていきそう。
→ 実のところ,『水滸伝』も危ないだろうと思っている。「三国志」は安泰だろうが,『正史』が復権していて『演義』一辺倒ではなくなってきた風潮は,これらとの関係があるだろうと思う。


・忠臣蔵の映画化・テレビドラマ化年表(増田)
→ 関連して。今でも作品自体は作られているわけだが,それを若年層のほとんどが見ていないと言ったほうが正しかろう。実際,この一覧を見ても「47RONIN」以外,全く知らない。N=1でこの場で語ってもしょうがないので,この話題はこの辺で。


・「忠臣蔵」のはてぶのコメ欄が車輪の再発明だらけ(増田)
→ さらに関連して。この増田の冒頭にある通り,むしろこれだけ工夫に工夫を重ねた歴史があって滅ぶんだったら,なおさらどうしようもないのでは。(元)エロゲーマーとして一言コメントしておくと,『ChuSinGura46+1 -忠臣蔵46+1』(2013年発売)はシナリオが評価されていて,私は未プレイだが,エロゲーマー界隈ではかなり話題になっていたことは証言しておきたい。その時も忠臣蔵の元のストーリー知らんけど面白かったという感想が多かったので,6年前の時点で手遅れだったのではという。一方で,まだまだこういうリメイクの手段はあるという一例でもあるかも。そしてこれを知っている増田は本当に忠臣蔵コンテンツをちゃんと全部追っているんだなとちょっと感動した。
→ 上記の増田2件とも,ブコメが「相変わらずはてブ民は適当なコメント書きやがって」的な自省・自虐の風潮になっていたが,個人的な感想は逆で,上述の通りかえって知名度が下がってきていることが証明されてしまう材料であると思う。安直な自省・自虐はかえって反省した振りにしかなってないのでは,と思ってしまう。「反省だけなら猿でもできる」ももうかなり古いネタか(1993年頃らしい)。