2019年07月05日

代わりに『ヤマノススメ』の聖地巡礼がんばってるから……

・流行りの学校教育プログラム「中学生が大学教授にインタビュー」に対して大学教員から「搾取やめて」の声。落とし所はどこにあるのか(Togetter)
→ こういうの,うちの中学では大学教員はなかったけど,どこかしらの企業なり官公庁に電話取材したり直接訪問したりするイベントがあったので,何十年か前から存在しているのだと思う。今考えると,この大学教員の方のおっしゃる通りであるなと。確かに中学生にとっては見知らぬ大人に電話をかけてアポを取るなり教えを乞うなりするのは良い経験ではあるのだが。ただ,うちの中学は教員が「こういうのが電話かけてくるのでよいですか」みたいなことを前もって言ってあったのではないかと思う。アンケートを取られていたし,これも今考えると明らかに向こう側の手際が良すぎたので。さすがにそれもなしに,いきなり中学生に電話かけさせるのは非常識と言われても仕方がないかな。


・センター試験「倫理」で出題ミス 家族のあり方への設問(朝日新聞)
→ これは解いた後に違和感があって,しかし倫理の専門家でもないのでまあいいかと思っていたら,一週間後にこんなことになっていた。去年のムーミン騒動の時によほどとんでもなくごまかしようがないもの,世間の関心が集まっているもの以外は認めない方針になっているものと把握していたが,まあ作題者にもよるか。あるいは,倫理は受験者が比較的少ないから通ったのかもしれない。
→ 核家族は戦後の高度経済成長以後に増加して主流になった(=大家族制が崩れた)という神話,否定されているはずなんだけども,教科書とかには残っちゃってるのかね。


・美術史のミソジニーと折り合いをつける(壺屋の店先)
→ これは「言うても昔の価値観に文句を言ってもしょうがないし,価値観の変化も含めての歴史性では」という方向性の話はしていなくて,記事最後の一文にある通り「一歩深い解決をするにはどうしたらいいのか」という話。実際に美術史上のパロディという有効活用がされているという提示はよいと思う。
→ 世界史上の侵略戦争でも「偉業と讃えられてるけど,今の感覚から言えばただの虐殺だよねぇ」って疑問を持つ子供は結構いて,意外と文化史限定の現象というわけでもないかもしれない。私自身,高校生の時にそういう困惑がなくはなかったので。
→ それはそれとして,このサイトの筆者の壺屋めりさんの著作,西洋美術史マニアなら大変おもしろいのでお勧め。と言いつつ,私も単著の『ルネサンスの世渡り術』が積読状態なのだが。


・よりもい聖地 南極の旅(1) 「中年にひゃくまんえん」(ろじっくぱらだいす)
→ ろじぱら懐かしい。エロゲーのレビューはよく読んでた……という話は置いといて。これは聖地巡礼勢としての敗北感しか感じない話。『よりもい』も大好きな作品ではあるが,さすがにこうも割り切ってぽんと200万円は出せない。すごいとしか言いようがない。