2020年01月27日
2020年初場所:本人すら予想しない優勝
初場所は5年連続で初優勝の力士が優勝する展開となった(琴奨菊・稀勢の里・栃ノ心・玉鷲・徳勝龍)。しかも,仮に「初優勝の力士が優勝する」と予言されていたとしても,初日の時点で徳勝龍の名を挙げられた人は皆無であろう。なにせ本人が「自分なんかが優勝していいんでしょうか」と言っていたほどである。全く予測のつかない優勝争いであったが,横綱二人が早々に休場,豪栄道はカド番なのに絶不調,10勝で大関復帰の高安も負け越しで上位陣で元気だったのが貴景勝一人であった。それに対して平幕は元気な力士が多く,今場所に限って言えば前半の方が良い相撲が多く,熱戦が多かったという意味では良い場所であったので,その結果として幕尻が優勝したというのは順当と言えるのかもしれない。
優勝争いした徳勝龍と正代は,奇しくも勝ち残っていた理由が似通っていて,今場所はどちらも腰が重く,打たれ強かった。受け将棋ならぬ受け相撲で,相撲は普通受けに回ると,”後の先”のような例外や実力差が著しい場合を除けば不利になる。しかし今場所の両者は腰の重さでまず受けてから次の一手で逆転するという相撲が多く,意外な逆転劇が多かった。特に徳勝龍は十日目から十四日目までの5日間は連続で決まり手が「突き落とし」であったが,これは引き技の中では比較的ポジティブな部類の技で,引くというよりも横に動く技になるという点で自らが後ろに下がったことにならない。逆転技としては自分が不利になりづらいという利点があり,今場所の徳勝龍はこの利点をよく生かしていたように思う。正代の場合はもともと上半身が柔らかく,突かれても残すことの多い力士だったが,今場所は腰も重かったので本当に相手の攻撃がびくともしなかった。今季のアニメに合わせていうなら「防御力全振り」状態だろうか。それだけに負けた2番,琴奨菊戦と徳勝龍戦は正代が攻めての逆転”負け”であったから惜しい。
ともあれ,徳勝龍の優勝は記録づくめとなった。33歳5ヶ月での初優勝は歴代3位のスロー記録(1・2位は旭天鵬と玉鷲)。3人とも直近10年であり,スポーツ科学発展の影響は大きい。結びの一番で平幕力士が登場するのは48年ぶり,幕尻力士が登場するのは史上初。徳勝龍の優勝は,奈良県出身力士として98年ぶり,幕尻優勝は20年ぶり。一方,豪栄道は33場所守った大関から陥落し,大関は1人となるが,これは38年ぶりのこと。1人横綱は珍しくもないが,1人大関は異常事態と言っていい。横綱不在であってもよいが,大関は不在となれば横綱が代理するという番付上必須の地位であり,東西があることも考えると2人はいないとバランスが悪い。これは早いところ朝乃山に上がってもらわないとなるまいが(豪栄道が10勝する可能性もあるが),彼(ら)への余計なプレッシャーにもなりそうである。
個別評。白鵬は二日目の遠藤に負けて歯車が狂った。しかし,それで四日目から休場するのはあまりにも見切りが早すぎる。思い切りが良いのは悪いことではないが,もうちょっと相撲を見せてほしかった。今場所の優勝争いの様相を見ても,出ていれば違ったのではないか。一方,鶴竜は本当に腰痛がひどそうで厳しい。ただ,来場所で進退というのは,去年の7月に優勝していることに鑑みればちょっと評価が厳しいのではないかと思う。少なくとも今年の7月までは見てもよいのではいか。貴景勝は可も不可もない出来で,突き押しきれずに引きを交えたり組もうとしたりしたところを見るに,他の上位陣が絶不調だったから11勝できただけで,実のところ貴景勝自身も不調だったのではないかと思われる。豪栄道は5勝に終わるとはさすがに思わなかった。ひたすらに脆く,攻撃力も欠いていて,いつもなら決まるところで決まらなかったのは,本人が一番悔しかろうと思う。千秋楽に,押し相撲の阿武咲相手に組んで負けてしまったのが象徴的な取組で,場内も静まり勝ってしまい,いたたまれなかった。(追記)豪栄道の引退が発表された。これは別記事にまとめた。
関脇。高安もまさかの負け越し。こちらも豪栄道に同じで,全く本調子ではなく,脆いし決まらない。かち上げの威力もなければ突き押しも効かず,組んでも寄れないのではどうしようもない。ただし,相撲内容を見ていると豪栄道よりはまだ復活の余地があるようには見えた。朝乃山はなんとか10勝に到達して来場所の大関取りにつなげたが,貴景勝に同じでこれだけ上位陣が不調だったのだから,むしろ12勝くらいしておきたかったところ。場所の中盤,中日に正代に負けたところで歯車が狂ってしまい,翌日の大栄翔には辛勝したが,十日目・十一日目は栃ノ心・炎鵬に為す術なく敗れてしまった。右四つになればほとんど負けないし,右四つになる技術も卓越しているのだから,多少ペースを乱されたくらいで連敗しないでほしいところ。そのハートの強さが大関取りの最後の砦なのかもしれない。その意味で十二日目以降は復調したのが好材料。
小結。阿炎は場所前に右膝を痛めてかばいながらの相撲となり,中盤ちょっと盛り返したように見えたが,終盤は再び失速した。休場すべきだったかは判断が難しいところ。大栄翔は負け越したが7−8だったから惜しい。引き続き押し相撲に見るべきところがあり,このまま上位に定着しそう。
前頭上位。遠藤は金星2つがお見事で,特に白鵬戦,張り差しからのかち上げコンボを遠藤が左に完全にかわし切り,最後は切り返しでとどめを差したのは近年稀に見る対白鵬の完勝相撲であった。その後の場所の主役が遠藤自身でなかったのは本人にとって悔しいところではあろうが,あれが白鵬休場,今場所のターニングポイントであったのは間違いなく,今場所を作ったのは遠藤であったと言える。遠藤は立ち合いに失敗することが少なくなく,当然失敗すれば相撲にならないのが玉に瑕で,それが今場所も9勝に終わった理由になる。もっと技巧が活きる相撲が見たいので,立ち合いで終わるのは減らしてほしい。もう一人の金星2つの妙義龍は,金星以外に見るところなく5勝に終わった。上位は甘くない。
北勝富士は11勝で技能賞ゲット。良い押し相撲を見せてくれたが,優勝争いという点では影が薄かったのがもったいない。御嶽海は7勝に終わって負け越し。相変わらず気分屋で,気持ちが切れるとずるずるといってしまうのが良くない。勝った相撲は強いのだが。正代についてはすでに触れた通りで,今場所の正代は突かれようが寄られようが崩れない鉄壁の防御で,柔らかい上体と重い腰が噛み合っていた。相手が疲れて隙ができたところで逆転できてしまう。それだけに自らが攻め急いだがために落とした星2つが惜しい。炎鵬は上位挑戦勝ち越し。どうせなら9勝して技能賞をとってほしかったところ。慣れて対策をとられたら苦しいとは言われているが,あの低さはなかなか慣れるものではあるまい。
前頭中盤。あまり触れる力士がいない。竜電は10勝だがこれは上りエレベーター。阿武咲も9勝だが相撲が変わったとは思われず。あとは11勝した豊山くらいだろうか。良い突きを見せていた。中途半端に組みに行かないほうがいいだろう。隆の勝は良い相撲をとっていた印象があるが7勝で負け越していた。良い低さで押していっていたのだが,土俵際でよく逆転されていた。詰めを大事に。石浦は6勝で負け越し。潜る相撲と押していく相撲を使い分けているのはよいのだが,どちらも中途半端になっている感じもする。
前頭下位。幕尻優勝した徳勝龍についてはすでに触れた通り。なんだったのかというくらいに腰が重かった。二日目にいともたやすく魁聖に押し出しで負けているのが,今となってはよくわからない。その魁聖は8勝でぎりぎりの勝ち越しである。不調な時のもっさりした動きで,番付が前頭下位だったから勝ち越せたという様子。前頭下位は徳勝龍と同じ17枚目,霧馬山が新入幕で11勝の敢闘賞であった。動きが軽やかで投げが鋭く,いかにもモンゴル勢である。趣味が絵を描くことだそうで,相撲の取り口も日馬富士の路線になるのだろうか。AbemaTVの解説で花田虎上氏に「左に回り込む癖がある」と指摘されていたので,自分の記録を見直してみると,霧馬山は確かに左からの突き落としや肩透かし,送り出しが多い。また,これだけ送り出しが多い力士も珍しく,いかによく動けているかの証拠にはなるだろう。
(追記)荒鷲が引退した。晩成の力士で新入幕まで所要68場所,すでに28歳であった。取り口はトリッキーで「何をしてくるかわからない」とまで評されたが,実のところそれは組むまでの話で,右下手を取ってからの強烈な下手投げが最大の持ち味であった。あるいは離れたまま相手の差し手をたぐってとったりという勝ちパターンもあった。一方で,体重が120〜130kgだったことを考慮したとしても幕内で取るには当たりが弱く,押し相撲は当然苦手で,組んだとしても投げる前に胸が合うとあっさり寄り切られて負けてしまった。そうした弱点もあって前頭2枚目が最高位であったが,ともかくインパクトの強い下手投げが印象に残った好角家は私を含めて多かろう。お疲れ様でした。
優勝争いした徳勝龍と正代は,奇しくも勝ち残っていた理由が似通っていて,今場所はどちらも腰が重く,打たれ強かった。受け将棋ならぬ受け相撲で,相撲は普通受けに回ると,”後の先”のような例外や実力差が著しい場合を除けば不利になる。しかし今場所の両者は腰の重さでまず受けてから次の一手で逆転するという相撲が多く,意外な逆転劇が多かった。特に徳勝龍は十日目から十四日目までの5日間は連続で決まり手が「突き落とし」であったが,これは引き技の中では比較的ポジティブな部類の技で,引くというよりも横に動く技になるという点で自らが後ろに下がったことにならない。逆転技としては自分が不利になりづらいという利点があり,今場所の徳勝龍はこの利点をよく生かしていたように思う。正代の場合はもともと上半身が柔らかく,突かれても残すことの多い力士だったが,今場所は腰も重かったので本当に相手の攻撃がびくともしなかった。今季のアニメに合わせていうなら「防御力全振り」状態だろうか。それだけに負けた2番,琴奨菊戦と徳勝龍戦は正代が攻めての逆転”負け”であったから惜しい。
ともあれ,徳勝龍の優勝は記録づくめとなった。33歳5ヶ月での初優勝は歴代3位のスロー記録(1・2位は旭天鵬と玉鷲)。3人とも直近10年であり,スポーツ科学発展の影響は大きい。結びの一番で平幕力士が登場するのは48年ぶり,幕尻力士が登場するのは史上初。徳勝龍の優勝は,奈良県出身力士として98年ぶり,幕尻優勝は20年ぶり。一方,豪栄道は33場所守った大関から陥落し,大関は1人となるが,これは38年ぶりのこと。1人横綱は珍しくもないが,1人大関は異常事態と言っていい。横綱不在であってもよいが,大関は不在となれば横綱が代理するという番付上必須の地位であり,東西があることも考えると2人はいないとバランスが悪い。これは早いところ朝乃山に上がってもらわないとなるまいが(豪栄道が10勝する可能性もあるが),彼(ら)への余計なプレッシャーにもなりそうである。
個別評。白鵬は二日目の遠藤に負けて歯車が狂った。しかし,それで四日目から休場するのはあまりにも見切りが早すぎる。思い切りが良いのは悪いことではないが,もうちょっと相撲を見せてほしかった。今場所の優勝争いの様相を見ても,出ていれば違ったのではないか。一方,鶴竜は本当に腰痛がひどそうで厳しい。ただ,来場所で進退というのは,去年の7月に優勝していることに鑑みればちょっと評価が厳しいのではないかと思う。少なくとも今年の7月までは見てもよいのではいか。貴景勝は可も不可もない出来で,突き押しきれずに引きを交えたり組もうとしたりしたところを見るに,他の上位陣が絶不調だったから11勝できただけで,実のところ貴景勝自身も不調だったのではないかと思われる。豪栄道は5勝に終わるとはさすがに思わなかった。ひたすらに脆く,攻撃力も欠いていて,いつもなら決まるところで決まらなかったのは,本人が一番悔しかろうと思う。千秋楽に,押し相撲の阿武咲相手に組んで負けてしまったのが象徴的な取組で,場内も静まり勝ってしまい,いたたまれなかった。(追記)豪栄道の引退が発表された。これは別記事にまとめた。
関脇。高安もまさかの負け越し。こちらも豪栄道に同じで,全く本調子ではなく,脆いし決まらない。かち上げの威力もなければ突き押しも効かず,組んでも寄れないのではどうしようもない。ただし,相撲内容を見ていると豪栄道よりはまだ復活の余地があるようには見えた。朝乃山はなんとか10勝に到達して来場所の大関取りにつなげたが,貴景勝に同じでこれだけ上位陣が不調だったのだから,むしろ12勝くらいしておきたかったところ。場所の中盤,中日に正代に負けたところで歯車が狂ってしまい,翌日の大栄翔には辛勝したが,十日目・十一日目は栃ノ心・炎鵬に為す術なく敗れてしまった。右四つになればほとんど負けないし,右四つになる技術も卓越しているのだから,多少ペースを乱されたくらいで連敗しないでほしいところ。そのハートの強さが大関取りの最後の砦なのかもしれない。その意味で十二日目以降は復調したのが好材料。
小結。阿炎は場所前に右膝を痛めてかばいながらの相撲となり,中盤ちょっと盛り返したように見えたが,終盤は再び失速した。休場すべきだったかは判断が難しいところ。大栄翔は負け越したが7−8だったから惜しい。引き続き押し相撲に見るべきところがあり,このまま上位に定着しそう。
前頭上位。遠藤は金星2つがお見事で,特に白鵬戦,張り差しからのかち上げコンボを遠藤が左に完全にかわし切り,最後は切り返しでとどめを差したのは近年稀に見る対白鵬の完勝相撲であった。その後の場所の主役が遠藤自身でなかったのは本人にとって悔しいところではあろうが,あれが白鵬休場,今場所のターニングポイントであったのは間違いなく,今場所を作ったのは遠藤であったと言える。遠藤は立ち合いに失敗することが少なくなく,当然失敗すれば相撲にならないのが玉に瑕で,それが今場所も9勝に終わった理由になる。もっと技巧が活きる相撲が見たいので,立ち合いで終わるのは減らしてほしい。もう一人の金星2つの妙義龍は,金星以外に見るところなく5勝に終わった。上位は甘くない。
北勝富士は11勝で技能賞ゲット。良い押し相撲を見せてくれたが,優勝争いという点では影が薄かったのがもったいない。御嶽海は7勝に終わって負け越し。相変わらず気分屋で,気持ちが切れるとずるずるといってしまうのが良くない。勝った相撲は強いのだが。正代についてはすでに触れた通りで,今場所の正代は突かれようが寄られようが崩れない鉄壁の防御で,柔らかい上体と重い腰が噛み合っていた。相手が疲れて隙ができたところで逆転できてしまう。それだけに自らが攻め急いだがために落とした星2つが惜しい。炎鵬は上位挑戦勝ち越し。どうせなら9勝して技能賞をとってほしかったところ。慣れて対策をとられたら苦しいとは言われているが,あの低さはなかなか慣れるものではあるまい。
前頭中盤。あまり触れる力士がいない。竜電は10勝だがこれは上りエレベーター。阿武咲も9勝だが相撲が変わったとは思われず。あとは11勝した豊山くらいだろうか。良い突きを見せていた。中途半端に組みに行かないほうがいいだろう。隆の勝は良い相撲をとっていた印象があるが7勝で負け越していた。良い低さで押していっていたのだが,土俵際でよく逆転されていた。詰めを大事に。石浦は6勝で負け越し。潜る相撲と押していく相撲を使い分けているのはよいのだが,どちらも中途半端になっている感じもする。
前頭下位。幕尻優勝した徳勝龍についてはすでに触れた通り。なんだったのかというくらいに腰が重かった。二日目にいともたやすく魁聖に押し出しで負けているのが,今となってはよくわからない。その魁聖は8勝でぎりぎりの勝ち越しである。不調な時のもっさりした動きで,番付が前頭下位だったから勝ち越せたという様子。前頭下位は徳勝龍と同じ17枚目,霧馬山が新入幕で11勝の敢闘賞であった。動きが軽やかで投げが鋭く,いかにもモンゴル勢である。趣味が絵を描くことだそうで,相撲の取り口も日馬富士の路線になるのだろうか。AbemaTVの解説で花田虎上氏に「左に回り込む癖がある」と指摘されていたので,自分の記録を見直してみると,霧馬山は確かに左からの突き落としや肩透かし,送り出しが多い。また,これだけ送り出しが多い力士も珍しく,いかによく動けているかの証拠にはなるだろう。
(追記)荒鷲が引退した。晩成の力士で新入幕まで所要68場所,すでに28歳であった。取り口はトリッキーで「何をしてくるかわからない」とまで評されたが,実のところそれは組むまでの話で,右下手を取ってからの強烈な下手投げが最大の持ち味であった。あるいは離れたまま相手の差し手をたぐってとったりという勝ちパターンもあった。一方で,体重が120〜130kgだったことを考慮したとしても幕内で取るには当たりが弱く,押し相撲は当然苦手で,組んだとしても投げる前に胸が合うとあっさり寄り切られて負けてしまった。そうした弱点もあって前頭2枚目が最高位であったが,ともかくインパクトの強い下手投げが印象に残った好角家は私を含めて多かろう。お疲れ様でした。
豪栄道が引退するため,正代・北勝富士・遠藤は全員三役に上がれそう。徳勝龍は意外と番付が上がらなそう。東の5枚目に置いてみたが,上がっても4枚目だろう。一方,霧馬山は11勝の割にかなり上がりそう。前頭9〜11枚目あたりがすかすかになるので,隆の勝・佐田の海・千代大龍は番付運よく,負け越したが全く下がらなそう。逆に幕尻付近が大渋滞で,十両上位で勝ち越した人が少ないために入れ替わりが少なく終わりそう。豪栄道引退で助かったのは明生か琴勇輝か。18枚目という設定を久しぶりに見た。また幕下と十両の入れ替えは,十両から落ちそうな人の数を数えると6人になるが,これまた幕下上位で勝ち越した人が少なく,どうなるか全く読めない。
Posted by dg_law at 19:00│Comments(3)
この記事へのコメント
横綱途中休場、三役も万全でなく、また平幕優勝が出てしまった場所でした。番付に関係なく実力伯仲の団子状態、たまたま好調で運も味方した幕尻の徳勝龍がまさかの優勝。正代はどうして今場所だけやる気に満ちて強かったのか。貴景勝は終盤でことごとく組まれて力及ばず、胸の怪我が回復してないのかもしれません。
高安は負ける時は力なく、大関復帰ならず。豪栄道は、栃ノ心戦で電車道を見せたのが最後の輝きで、ついにカド番を落としての引退。朝乃山は、両横綱休場で今場所も優勝かと思いきや、かろうじての二桁白星でむしろ不調。遠藤と妙義龍は横綱大関に勝ちまくったのにどうして失速してしまうのか。
十両は、照ノ富士があわや全勝優勝という勝ちっぷり。来場所にも大勝ちして幕内復帰してもらいたいものです。蒼国来は大負けして十両から陥落、帰化済みと親方が3月に定年退職だそうなので、こちらも引退して部屋を継ぎそうな気もします。豊昇龍は伸び悩み、思い切りのいい相撲も減ってきました。宇良の序二段優勝は嬉しいニュース。幕下でくすぶっていた常幸龍が久々の大勝、これで勢いづいて十両復帰まで駆け上がってくれると良いのですが。
年末年始に改修された相撲博物館を見てきました。薄暗かった以前と比べて、明るい照明で展示が見やすくなりました。館内入口からは奥に位置したショーケースが無くなり、空間が広く感じました。
高安は負ける時は力なく、大関復帰ならず。豪栄道は、栃ノ心戦で電車道を見せたのが最後の輝きで、ついにカド番を落としての引退。朝乃山は、両横綱休場で今場所も優勝かと思いきや、かろうじての二桁白星でむしろ不調。遠藤と妙義龍は横綱大関に勝ちまくったのにどうして失速してしまうのか。
十両は、照ノ富士があわや全勝優勝という勝ちっぷり。来場所にも大勝ちして幕内復帰してもらいたいものです。蒼国来は大負けして十両から陥落、帰化済みと親方が3月に定年退職だそうなので、こちらも引退して部屋を継ぎそうな気もします。豊昇龍は伸び悩み、思い切りのいい相撲も減ってきました。宇良の序二段優勝は嬉しいニュース。幕下でくすぶっていた常幸龍が久々の大勝、これで勢いづいて十両復帰まで駆け上がってくれると良いのですが。
年末年始に改修された相撲博物館を見てきました。薄暗かった以前と比べて、明るい照明で展示が見やすくなりました。館内入口からは奥に位置したショーケースが無くなり、空間が広く感じました。
Posted by EN at 2020年01月28日 16:01
今場所は12日目位まで相撲を見れていなかったのですが、職場でテレビから「一敗を守るのは徳勝龍・・・」みたいな音が聞こえてきて耳を疑いました
「いや、知らない力士でもないけど優勝するような力士じゃねえだろ」と思いつつも千秋楽を見てると堂々とした相撲で勝って優勝してしまいましたね・・・
改めて今場所の徳勝龍関の相撲を見返すとおっしゃるとおりやたらと防御力高いなと思ったのと、肩とか腕のあたりの筋肉見て「この人こんなデカかったっけ?」と疑問に思って協会のプロフィール見たら体重188kgになってました・・・
何年か前は174kgくらいだったと記憶しており、かなり体重増えている様子です
肩周りとかケツあたりを見ると、弛んだ様子はなく、脂肪だけでなく筋肉量もしっかり増えているように思えます。
もともと体重の割に動けるし器用な力士だと思っていましたが、
188kgのガタイからくる腰の重さ、好調故にいつも以上に機動力が発揮され優勝に繋がったのかなと
なんにせよ器用で動けるデカイ奴は脅威だなと思いました
とりあえずおめでとうございますと言いたいです
「いや、知らない力士でもないけど優勝するような力士じゃねえだろ」と思いつつも千秋楽を見てると堂々とした相撲で勝って優勝してしまいましたね・・・
改めて今場所の徳勝龍関の相撲を見返すとおっしゃるとおりやたらと防御力高いなと思ったのと、肩とか腕のあたりの筋肉見て「この人こんなデカかったっけ?」と疑問に思って協会のプロフィール見たら体重188kgになってました・・・
何年か前は174kgくらいだったと記憶しており、かなり体重増えている様子です
肩周りとかケツあたりを見ると、弛んだ様子はなく、脂肪だけでなく筋肉量もしっかり増えているように思えます。
もともと体重の割に動けるし器用な力士だと思っていましたが、
188kgのガタイからくる腰の重さ、好調故にいつも以上に機動力が発揮され優勝に繋がったのかなと
なんにせよ器用で動けるデカイ奴は脅威だなと思いました
とりあえずおめでとうございますと言いたいです
Posted by retokareman at 2020年01月29日 21:42
>ENさん
>正代はどうして今場所だけやる気に満ちて強かったのか。
正代と隠岐の海は,場所の前半は毎場所やる気あると思うんですよ。強い相手が連続したり負けが込むとやる気を失っていくだけで……
豪栄道は引退記事にも書きましたが,日毎に強さが大きく違うので,強い日だけ見るともったいない気はするんですよね。
>遠藤と妙義龍は横綱大関に勝ちまくったのにどうして失速してしまうのか。
遠藤は地力の差よりも合口の差の影響の方が大きいのでしょうね。
妙義龍はスタミナ切れ感がありました。
蒼国来は心配ですね。今のところニュースは何も入ってきていませんが,引退してもおかしくないですね。
相撲博物館のリニューアルの話はニュースで見ました。確かに随分変わっていましたね。
>retokaremanさん
おっしゃる通りで,事前にこの優勝予想をしていた人は極めて少ないと思いますよw。
そうですか,体重も大きく増えていましたか。そうすると確かに体重の割に機敏だったなと思います。
目に見えて大きくなった感じがしなかったのは,それこそ筋肉で増えたということかもしれません。
>正代はどうして今場所だけやる気に満ちて強かったのか。
正代と隠岐の海は,場所の前半は毎場所やる気あると思うんですよ。強い相手が連続したり負けが込むとやる気を失っていくだけで……
豪栄道は引退記事にも書きましたが,日毎に強さが大きく違うので,強い日だけ見るともったいない気はするんですよね。
>遠藤と妙義龍は横綱大関に勝ちまくったのにどうして失速してしまうのか。
遠藤は地力の差よりも合口の差の影響の方が大きいのでしょうね。
妙義龍はスタミナ切れ感がありました。
蒼国来は心配ですね。今のところニュースは何も入ってきていませんが,引退してもおかしくないですね。
相撲博物館のリニューアルの話はニュースで見ました。確かに随分変わっていましたね。
>retokaremanさん
おっしゃる通りで,事前にこの優勝予想をしていた人は極めて少ないと思いますよw。
そうですか,体重も大きく増えていましたか。そうすると確かに体重の割に機敏だったなと思います。
目に見えて大きくなった感じがしなかったのは,それこそ筋肉で増えたということかもしれません。
Posted by DG-Law at 2020年01月31日 20:09