2020年10月11日
絵画パロディは他にもありそうだが……
・ドラゴンクエスト2の地史政治 〜ローラ夫妻がラダトームを発ち三王国が動乱に見舞われるまで(Togetter)
→ 面白い考察。こういう「作者の人そこまで考えていない」ところに学知で無理やり補完するのは楽しい。
→ サマルトリアは地政学的な不利のせいで王子まで弱い説,けっこう好き。ローレシアは宗家,ムーンブルクがアレフガルドとのつながりがある祭祀王とすると,確かにローラの門の管理というだけでは役割自体が弱い。なお,ブコメで入っていた指摘によるとムーンブルクは元から存在した王国で,そこに1主人公の娘が輿入れしたという設定があるらしい。それも加味するなら,ローレシア建国後にアレフガルドとのつながりを絶たないため,婚姻による同盟を結んだということになろうか。1主人公(かローラ姫)も意外と政治家である。
→ 同じような妄想をドラクエ各シリーズでやるとけっこう面白い。ドラクエ5だとラインハットは北大陸の東半分が領土で,あっさりサンタローズを滅ぼしているところから見てもあの世界の大国だろう。オラクルベリーやアルカパは自治権を求めて抵抗してそう。アルカパは数百年前までレヌールの国土であったところ,モンスターに滅ぼされて自立せざるを得なくなったとか,そこからビスタ港を開いて西大陸のポートセルミとラインハットをつなぐ中継貿易に乗り出して発展したとか(だから巨大な宿屋がある),その辺の妄想は広げやすい。
→ ドラクエ4のマップは章ごとに違う主人公が途中で会わないようにするため海と山で地方が分断されていて,この世界の地域間交易は非常に困難であると予想される。だからトルネコのような冒険商人や,コナンベリーにいた貿易商が重宝される世界なのだろう……とか辻褄が合ってしまうとまた楽しい。
・アイルランドから米先住民へ、170年後の恩返し 感染対策支援に多額の寄付(CNN)
>チョクトー族はその16年前、強制移住させられた際の旅の途中で、飢えと病気のため数千人が命を落とす苦悩を経験していた。
→ これは年代から言って1830年の先住民強制移住法と「涙の旅路」。こんなところで1840年代のアイルランドのジャガイモ飢饉とつながりがあるとは思ってなかった。新聞か何かで「海の向こうで以前の自分たちと同じように飢えている」というニュースを知った先住民の人々が動き出したのだろう。世界史的には非常に面白い。
・『ゴールデンカムイ』にさり気なく登場する古今東西の映画や絵画のパロディがリプ欄に続々集まる「魔女の宅急便」「チャリで来た」など(Togetter)
→ これは『ゴールデンカムイ』の仕掛けが上手く,引用範囲が多岐に渡るので誰かが自分の特異範囲に引っかかって気づく,ネタが結構派手で隠しもしていないので読者が気づきやすい,作中では一切パロディ元に言及していないから読者のツッコミ待ちになっていて指摘しやすい風潮がある……等々,ネットで盛り上がる要素しかない。こんな感じで定期的に盛り上がる印象がある。
→ とはいえ映画が多めで,作者の趣味が出てる感じ。『意志の勝利』『ショーシャンクの空に』はあからさますぎて自分でもわかったが,やはり指摘されないとわからないものが多い。これからも有識者の指摘を頼りに読んでいきたい。
→ 今見ると《最後の晩餐》のユダのところにキロランケがいたんだな。見事な伏線だった。すると杉元はいつか「アシㇼパさんなんて知らない」と三回言わされる羽目になるのか。さすがにならなさそうだ。白石が最後まで殺されずに生き残る,は普通にありそう。
→ それはそれとして「パロディのあるコマだけ周りから浮いている」という指摘も散見され,わかりやすい分,本来の『ゴールデンカムイ』のコマ割とミスマッチであり,漫画の流れを途切れさせている一面は否定しがたい。
・レベルでステータスが決まるファンタジー作品で、加齢を扱った作品ある?(増田)
→ トラバやブコメで挙がっている『ウィザードリィ』や『ソーサリアン』は未プレイなので言及できないが,個人的にはやはり『サガフロンティア2』の印象が強い。厳密に言うとレベル制自体が無いが,元増田の趣旨には沿っていると思われるので挙げていいだろう。技PやHPは加齢で減少するが術Pは下がらないから術士の方が加齢に対応できるとか,技Pは減少してもスキルは下がらないから短期決戦なら老人でも前線で活躍できるとか,ストーリーが80年以上に渡るだけの工夫があった。
→ 面白い考察。こういう「作者の人そこまで考えていない」ところに学知で無理やり補完するのは楽しい。
→ サマルトリアは地政学的な不利のせいで王子まで弱い説,けっこう好き。ローレシアは宗家,ムーンブルクがアレフガルドとのつながりがある祭祀王とすると,確かにローラの門の管理というだけでは役割自体が弱い。なお,ブコメで入っていた指摘によるとムーンブルクは元から存在した王国で,そこに1主人公の娘が輿入れしたという設定があるらしい。それも加味するなら,ローレシア建国後にアレフガルドとのつながりを絶たないため,婚姻による同盟を結んだということになろうか。1主人公(かローラ姫)も意外と政治家である。
→ 同じような妄想をドラクエ各シリーズでやるとけっこう面白い。ドラクエ5だとラインハットは北大陸の東半分が領土で,あっさりサンタローズを滅ぼしているところから見てもあの世界の大国だろう。オラクルベリーやアルカパは自治権を求めて抵抗してそう。アルカパは数百年前までレヌールの国土であったところ,モンスターに滅ぼされて自立せざるを得なくなったとか,そこからビスタ港を開いて西大陸のポートセルミとラインハットをつなぐ中継貿易に乗り出して発展したとか(だから巨大な宿屋がある),その辺の妄想は広げやすい。
→ ドラクエ4のマップは章ごとに違う主人公が途中で会わないようにするため海と山で地方が分断されていて,この世界の地域間交易は非常に困難であると予想される。だからトルネコのような冒険商人や,コナンベリーにいた貿易商が重宝される世界なのだろう……とか辻褄が合ってしまうとまた楽しい。
・アイルランドから米先住民へ、170年後の恩返し 感染対策支援に多額の寄付(CNN)
>チョクトー族はその16年前、強制移住させられた際の旅の途中で、飢えと病気のため数千人が命を落とす苦悩を経験していた。
→ これは年代から言って1830年の先住民強制移住法と「涙の旅路」。こんなところで1840年代のアイルランドのジャガイモ飢饉とつながりがあるとは思ってなかった。新聞か何かで「海の向こうで以前の自分たちと同じように飢えている」というニュースを知った先住民の人々が動き出したのだろう。世界史的には非常に面白い。
・『ゴールデンカムイ』にさり気なく登場する古今東西の映画や絵画のパロディがリプ欄に続々集まる「魔女の宅急便」「チャリで来た」など(Togetter)
→ これは『ゴールデンカムイ』の仕掛けが上手く,引用範囲が多岐に渡るので誰かが自分の特異範囲に引っかかって気づく,ネタが結構派手で隠しもしていないので読者が気づきやすい,作中では一切パロディ元に言及していないから読者のツッコミ待ちになっていて指摘しやすい風潮がある……等々,ネットで盛り上がる要素しかない。こんな感じで定期的に盛り上がる印象がある。
→ とはいえ映画が多めで,作者の趣味が出てる感じ。『意志の勝利』『ショーシャンクの空に』はあからさますぎて自分でもわかったが,やはり指摘されないとわからないものが多い。これからも有識者の指摘を頼りに読んでいきたい。
→ 今見ると《最後の晩餐》のユダのところにキロランケがいたんだな。見事な伏線だった。すると杉元はいつか「アシㇼパさんなんて知らない」と三回言わされる羽目になるのか。さすがにならなさそうだ。白石が最後まで殺されずに生き残る,は普通にありそう。
→ それはそれとして「パロディのあるコマだけ周りから浮いている」という指摘も散見され,わかりやすい分,本来の『ゴールデンカムイ』のコマ割とミスマッチであり,漫画の流れを途切れさせている一面は否定しがたい。
・レベルでステータスが決まるファンタジー作品で、加齢を扱った作品ある?(増田)
→ トラバやブコメで挙がっている『ウィザードリィ』や『ソーサリアン』は未プレイなので言及できないが,個人的にはやはり『サガフロンティア2』の印象が強い。厳密に言うとレベル制自体が無いが,元増田の趣旨には沿っていると思われるので挙げていいだろう。技PやHPは加齢で減少するが術Pは下がらないから術士の方が加齢に対応できるとか,技Pは減少してもスキルは下がらないから短期決戦なら老人でも前線で活躍できるとか,ストーリーが80年以上に渡るだけの工夫があった。
Posted by dg_law at 21:00│Comments(0)