2020年12月06日
livedoorblogはまだサービス続けてくれるかな
・NAVERまとめ サービス終了のお知らせ
→ この発表が2020/7/1になされて,実際に10/1にNAVERまとめが消滅していた。PV数に応じてまとめの製作者に利益が入る構造上,役立たずのまとめが粗製乱造されたり,著作権侵害のまとめが作られたりしたためにサービス開始当初は多くの批判を浴びていたが,一方で自前のブログを持たない人や,自分の文章主体ではなく文字通りURLの集積での記事を書きたい人にとっては割と良いスペースになっていて,石が多めの玉石混交ながら,稀に良いまとめもあったのでアーカイブが無くなるのはもったいないなとも思った。華ロリのまとめや,美術史用語の後に地名つけると住むのを躊躇するマンションのまとめは傑作だったと思う。
→ もっとも,自分のはてブを振り返っても最後にブクマしていたのが2016年で,最近全く見なかったからまとめ製作者が過疎になっていたのだろう。サービス終了は順当な結果だったのだろうが,どこに客をとられたのか。多分Togetterなのだろうと思う。
→ なお,本当にlivedoorblogがサービス終了になったら,普通にはてなブログに移転すると思います。当面大丈夫だと思うけども。
・「きょうだい」表記が間抜けに見える(増田)
→ これはわかる。音の由来が結局兄弟なので,これで性別をぼかしたジェンダーレスな表現と言われても納得しかねる。しかも文章表現上はよいとしても発話では区別がつかないから,発話者の意図が「兄弟」なのか「きょうだい」なのかわからない。最近になって見るようになった表記で,これが定着するのは違和感が続きそう。
→ 性別がわかっているなら兄妹なり姉弟なりで別にいいわけで,いずれも読みは「きょうだい」なわけだから,発話時にも困惑しない。もっとも,そうすると姉妹だけ音が違うので浮いてしまうという批判はあろう。音が男の兄弟を基準にしてしまっているからジェンダーレスではないということになろうが,それを言うならひらがな表記の「きょうだい」はもってのほかということにならないか。ただしこれは,たとえば私がmanが「人間」と「男性」の両方の意味を持つことをほとんど気にしない考えを持っているので,人によって感覚は異なるだろう。また,そこまで気にするのであれば全く新しく言葉を作ってもよいと思われ,いずれにせよひらがな表記は浅知恵であろう。そもそも性別がわからない程度のつながりなら「兄弟姉妹」と全部書いてしまうのが自然ではなかろうか。
→ とはいえ,さほど関心が強い言葉でもなく,社会的に定着するなら強く反対するでもなく,違和感を抱えながら横目で眺めていることになるのだろうと思う。ともかく自分は使わないというだけの話といえばそうなるかな。
・民俗学っぽいマンガとは何か ——民俗学者が出てくるマンガまとめ(猫は太陽の夢を見るか:番外地)
→ 本記事末尾でも指摘されているように民俗学は別に妖怪・怪異・オカルトだけを扱う学問分野じゃないよ,という話は置いといて,この括りは現代のオタク文化の分析で重要な概念だと思う。「水木しげるや諸星大二郎に影響を受けた後続作品」でとかく便利に使われる。
→ 漫画については当該記事で挙げられてきっている感じがするが,エロ漫画とデジタルゲームの話題まで出ているのでエロゲについても考えてみた。抜きゲーについては本記事の指摘するエロ漫画と同じで,とりあえず民俗学者を主人公に立てておけば「淫らな風習の残る村を訪れ」させやすいから,そこそこ出演がある。こういう調査方法を挙げている人もいた。一方シナリオを売りにしたゲームだと,『水月』と『顔のない月』と『神樹の館』は挙げてもよさそう……と考えていったところで,思っていたよりも民俗学者が登場するエロゲが少ないことに気づいた。漫画の方でもそうであったように,民俗学者が登場する作品はほぼ伝奇作品だが,伝奇作品なら必ず民俗学者が登場するわけではないため,民俗学者が登場するか否かで判断するとかなりの伝奇作品が漏れることになる。民俗「学者」というところでかなりシチュエーションが固定されてしまうので,かえって動かしづらいのかもしれない。
→ この発表が2020/7/1になされて,実際に10/1にNAVERまとめが消滅していた。PV数に応じてまとめの製作者に利益が入る構造上,役立たずのまとめが粗製乱造されたり,著作権侵害のまとめが作られたりしたためにサービス開始当初は多くの批判を浴びていたが,一方で自前のブログを持たない人や,自分の文章主体ではなく文字通りURLの集積での記事を書きたい人にとっては割と良いスペースになっていて,石が多めの玉石混交ながら,稀に良いまとめもあったのでアーカイブが無くなるのはもったいないなとも思った。華ロリのまとめや,美術史用語の後に地名つけると住むのを躊躇するマンションのまとめは傑作だったと思う。
→ もっとも,自分のはてブを振り返っても最後にブクマしていたのが2016年で,最近全く見なかったからまとめ製作者が過疎になっていたのだろう。サービス終了は順当な結果だったのだろうが,どこに客をとられたのか。多分Togetterなのだろうと思う。
→ なお,本当にlivedoorblogがサービス終了になったら,普通にはてなブログに移転すると思います。当面大丈夫だと思うけども。
・「きょうだい」表記が間抜けに見える(増田)
→ これはわかる。音の由来が結局兄弟なので,これで性別をぼかしたジェンダーレスな表現と言われても納得しかねる。しかも文章表現上はよいとしても発話では区別がつかないから,発話者の意図が「兄弟」なのか「きょうだい」なのかわからない。最近になって見るようになった表記で,これが定着するのは違和感が続きそう。
→ 性別がわかっているなら兄妹なり姉弟なりで別にいいわけで,いずれも読みは「きょうだい」なわけだから,発話時にも困惑しない。もっとも,そうすると姉妹だけ音が違うので浮いてしまうという批判はあろう。音が男の兄弟を基準にしてしまっているからジェンダーレスではないということになろうが,それを言うならひらがな表記の「きょうだい」はもってのほかということにならないか。ただしこれは,たとえば私がmanが「人間」と「男性」の両方の意味を持つことをほとんど気にしない考えを持っているので,人によって感覚は異なるだろう。また,そこまで気にするのであれば全く新しく言葉を作ってもよいと思われ,いずれにせよひらがな表記は浅知恵であろう。そもそも性別がわからない程度のつながりなら「兄弟姉妹」と全部書いてしまうのが自然ではなかろうか。
→ とはいえ,さほど関心が強い言葉でもなく,社会的に定着するなら強く反対するでもなく,違和感を抱えながら横目で眺めていることになるのだろうと思う。ともかく自分は使わないというだけの話といえばそうなるかな。
・民俗学っぽいマンガとは何か ——民俗学者が出てくるマンガまとめ(猫は太陽の夢を見るか:番外地)
→ 本記事末尾でも指摘されているように民俗学は別に妖怪・怪異・オカルトだけを扱う学問分野じゃないよ,という話は置いといて,この括りは現代のオタク文化の分析で重要な概念だと思う。「水木しげるや諸星大二郎に影響を受けた後続作品」でとかく便利に使われる。
→ 漫画については当該記事で挙げられてきっている感じがするが,エロ漫画とデジタルゲームの話題まで出ているのでエロゲについても考えてみた。抜きゲーについては本記事の指摘するエロ漫画と同じで,とりあえず民俗学者を主人公に立てておけば「淫らな風習の残る村を訪れ」させやすいから,そこそこ出演がある。こういう調査方法を挙げている人もいた。一方シナリオを売りにしたゲームだと,『水月』と『顔のない月』と『神樹の館』は挙げてもよさそう……と考えていったところで,思っていたよりも民俗学者が登場するエロゲが少ないことに気づいた。漫画の方でもそうであったように,民俗学者が登場する作品はほぼ伝奇作品だが,伝奇作品なら必ず民俗学者が登場するわけではないため,民俗学者が登場するか否かで判断するとかなりの伝奇作品が漏れることになる。民俗「学者」というところでかなりシチュエーションが固定されてしまうので,かえって動かしづらいのかもしれない。
Posted by dg_law at 22:00│Comments(2)
この記事へのコメント
日本語には「はらから」という便利な和語がございますのに・・・
現代ではもはや兄弟姉妹の意味では使われてはおりませんけれど。
現代ではもはや兄弟姉妹の意味では使われてはおりませんけれど。
Posted by 納茄子 at 2022年07月28日 22:25
言われてみれば。ちょっと時代がかった表現になっちゃいますかね。
Posted by DG-Law at 2022年07月30日 23:24