2021年01月04日

SIR(スーパーアイドルマスターランキング)のP名数を数えてみた in 2020



集計ルールは昨年と同じ。長期は正式にカウントするが,ランキング動画に登場する上位5作品のみのカウント。合作の場合,3人くらいまでのものはバラバラにカウント。参加Pが多すぎて収拾がつかないものに関しては「合作」でカウントした。除外とシリーズ最上位以外は参考記録としてカウントで,シリーズ最上位以外については100位まで集計した。編集部がdskP一人になってしまったが,なんとか存続している。無理せずがんばってほしい。

総評
言うまでもなくたべるんごランキングだったわけだけれども,それ以外だとシャニマスMADが健闘していた。「シャニP頭おかしいよ……」と「シャニPはアイドルを楽器と勘違いしている」はニコマスの隠れ流行語大賞だったと思う。

ptsはたべるんご効果で大きく回復した……というよりも2020年の100位の8201ptsは去年の22位水準で,100位に必要なpts数としては2008年(8832pts)・2007年(8373pts)に次ぐ3位と完全に全盛期並である。ただし,あかりんご効果は底上げとしての機能が強く,2020年の50位の13258ptsは2017年の11820ptsや2016年の10853pts,2020年の20位の21932ptsも2017年の19910ptsや2016年の約21050ptsと大差が無い。2018・2019年の数値が低すぎで,上位のptsについて言えばむしろ平常値に戻ったという感じ。2021年はどうなるか全く読めない。

ランクインした人数は76人で,2019年の67人よりは多く,2018年の81人よりは少ない。これは例年の傾向で言えば2019年が例外的に少ない年で,76人は例年通りの人数といえる。ただし,たべるんご効果とシャニマスMADが流行したために新人プロデューサーが多く,顔ぶれがかなり変わっている。たべるんごブームを分析した動画で「初期は古参Pの復帰が目立ち,中期以降は他ジャンルからの流入が多い」とされていたが,それはランキングからも確認できる。以下,2020年にランクインした具体名一覧。


登場回数1回 56人

三色パーカー氏,だがしやだがしや氏,ぼんじゅ氏,背筋を鍛えたい氏,ですけ氏,ごまP,迷オタP,virgo cat氏,asari氏,ろんぐねぎ氏,maxup氏,しば氏,頭ハピリリ氏,kakkato氏,かいきょー氏,エッグ氏,上品氏,ONGN氏,ことぶき氏,瀕死の不死者氏,=miyako=氏,錦矢氏,シロノ白苺氏,黄金茸氏,がく氏,八倉うののの氏,5.U.氏,Liebkne氏,眠子氏,pikuto氏,lili氏,ローロー氏,零〜ゼロ〜氏,きじ0621氏,あゆp,束ねるこ氏,米びつマン氏,ヴジョーP,テープ糊氏,歹リ氏,sh@ll氏,もすもす氏,ギフト氏,ほいる氏,youtt6氏,浅丘ヒートン氏,MUMEI_ver_SP,マイス氏,おさしみ氏,にしぐま氏,tosuga氏,Nexperia氏,感想氏,んギョP,F-san氏,キャベツ氏

ヴジョーPやyoutt6氏,MUMEI_ver_SP,感想氏あたりはここで登場するのが意外で,もっとランクインしていそうなイメージだった。200位まで広げると登場回数が増えるのかも。F-san氏とキャベツ氏は長期動画によるランクイン。BMBY動画はMADこそあまり再生されなくなっているが,本家だけは再生され続けている模様。


登場回数1回+α 7人

ビリーバンバン菅原進氏,十六夜カズヤP,AoHalGraffiti氏,ガドルフ氏,nononoxa氏  1回+1回
くらわんP  1回+3回
ジャイロP  1回+4回

ビリーバンバン菅原進氏は「薄紅」を歌ってみたが除外扱い(7位相当),「たべるんごのうた」が正規ランクインで24位の2つ。十六夜カズヤP・くらわんP・ジャイロPの3人はいずれもノーマルPVが主体でのランクイン。くらわんPとジャイロPは例年だとシリーズ除外の数が数十回に及んでいたが,2020年はランクインに必要なptsが大きく伸びた影響でランクイン数が大きく減った。AoHalGraffiti氏はparty parrot動画によるランクインで,これは別にシリーズ除外にしなくても良かったと思われる。ガドルフ氏は「あんなにりんごくったのに」の調整後が正規ランクイン,調整前がシリーズ除外。nononoxa氏は「たべるんごのキャロル」。


登場回数2回 6人

taiga氏,いを氏,屋良斗氏,フラット計算機氏,アバゴーラ君,伯方氏

いを氏はシャニマスMAD,それ以外の方々はたべるんご勢。いを氏はもっと伸びていた印象だったが,89位と91位で2つというところに2020年のランクインの難しさを感じる。


登場回数3回 4人

るぺあ氏,ゲスト氏,わんさかP,バチP

4人とも全員たべるんご動画の投稿がある。そして,たべるんご動画の始祖がここに。わんさかPはカウントが難しかったが,「たべるんごのこのうた」と「りんごろうえかきうた」は実質的にバチPとの合作とみなしてカウントした。これらを除いた場合は登場回数1回となる。るぺあ氏は4人で唯一,非たべるんご動画を投稿しているが,それがシャニマスMAD2つというのが2020年を象徴しているように見える。


登場回数4回以上 2人

一匹狼くん氏   4回
象ちゃんですP  5回
メカP      8回

2020年の最多登場はメカPであった。「知ってた」という読者の声が聞こえてくる。メカPはたべるんご動画とそれ以外が4つずつだからバランスまで取れていて恐ろしい。なお,ランキング動画内で「2020年はメカPの年だった」というコメントが多く流れていたが,実は2019年の最多ランクインが象ちゃんですPの9回で,メカPが2位だったから順位が入れ替わっただけという。さらにさかのぼるとメカPは2018・2017年も最多登場であるので,むしろ2019年に陥落していた方が例外だったりする。メカPの最多登場3回めは史上最多。2021年もこの2人のデッドヒートになりそうな予感。

以下は完全に余談であるが,最多登場者をさかのぼっていくと2018年:伯方氏(メカPと同率),2016年:感想氏,2015年:狡猾全裸富竹P,2014年:フュージョンP,2013年:ハリアーP,2012年:ドリ音P(2回め),2011年:カイザートP,2010年:ドリ音P,2009年・2008年:わかむらP(連覇),2007年:とかち未来派氏となる。なんとなくニコマスの歴史が追える感じ。変態紳士からはじまって七夕革命によるPV全盛期,人力ボーカロイドの発展,ノベマス全盛期,MMDの発展,デレステ・ミリシタのサービス開始によるブランド多様化,そしてたべるんごへ。意外にもBMBY系のPが天下を取ったことがないのか。