2021年08月13日
『絶対に解けない受験世界史３（大学入試問題問題シリーズ3）』が出ます
出版社による告知記事はこちら。
すでにAmazon，honto等で発売中です。シリーズ存続のためにもご購入いただけると幸いです。
以下は２巻同様に，本書の紹介をFAQ形式で。
よくわかる！ 『絶対に解けない受験世界史３ ―悪問・難問・奇問・出題ミス集』FAQ
Q．目的や内容は前巻までと同じなの？
A．全く同じです。大学入試における悪問や超難問，出題ミスを収録・解説した本です。本気で難しくて解けない問題から，日本語の崩壊した問題，単なる誤植，笑える問題，珍しい問題など，多岐にわたって収録しています。
１．入試問題作成の杜撰さを世の中に訴えること
２．出題ミスの事例を集めて，出題者へ提供すること
３．悪問を笑い飛ばして当時の受験生の無念を供養すること
４．世の中の世界史マニアに難問を提供すること
を主な目的としています。以下，１・２巻と同じQ&Aは省略。
Q．収録範囲は？
A．2017年の私大その他，2018〜20年の全大学です。2017年の早慶上智・国公立大は２巻の収録です。また2021年度の問題は含まれていませんのでご注意を。
Q．本巻の収録範囲の印象は？
A．本シリーズでさんざん批判してきた成果が出ているのか，近年は日本語が崩壊していて文章の意味がとれない系統の悪問や，意味が二通りに解釈できるために解答が出せない系統の悪問，歴史の問題とは見なしがたい奇問は随分と減った印象です。一方で，超難問や杜撰な作問ミスは減っていないどころか再び増えていると思います。何なんでしょうね。共通テスト対応で余裕が無かったのかも。
Q．今回はどんな問題が収録されてるの？ 見どころは？
A．１・２巻同様に，帯に入れた例題は以下のような様子です。下の４つは悪問というわけではなく面白かったので〔番外編〕扱いで収録した問題です。やはり最大のヒット作はブレグジットですね。
・「ビ」が「ピ」になる等、頻発するOCRミス （該当複数）
・大学が発表した公式解答例が文字数オーバー（島根県立大 2020年）
・ブレグジット直後にイギリスを「EU現加盟国」（早稲田大・教育学部 2020年）
・正解が前の試験時間の英語の設問に書いてあった（慶應大・商学部 2019年）
・設問と無関係な事実誤認に基づく反原発運動を押し売り（専修大・全学統一日程 2020年）
・ヒット曲『デスパシート』出題するも歌詞覚えていれば解答可能（慶應大・商学部 2019年）
・解答選択肢で「アンコール＝ワットの修復・保存に上智大学は協力している」とPR（上智大 2019年）
その他ですと，以下のような問題が見どころかと思います。
・頻発する女性参政権獲得運動・女性解放運動に絡む難問＆出題ミス（該当多数）
・上智大の地図問題・正誤判定との最終決戦（2020年）
・「上京竜泉府」と「平城京」，広いのはどっち？（2020年 中京大）
・初の収録，東京大学（2019年）
・タイムスリップして歴史を書き換えないと解答が出せない論述問題（2019年 信州大）
・2001年9月11日，ハイジャックされた旅客機が墜落したのはニューヨークの貿易センタービルとペンタゴンと，他はどこ？（2019年 明治大・情コミュ）
・「赤十字の入った白衣」を着用した騎士団はどこ？（2019年 立教大・文学部）
こうして振り返ってみると新しい年度の方が目立つ問題が多かったような。大学・学部別で言うと明治大の情報コミュニケーション学部が毎年圧倒的にひどい。どのくらいひどいかというと収録数で慶應大・法学部に張ってしまう。あまりにもひどいので，宣伝を兼ねて一部ブログで扱ってもよいかなと考えています。大学・学部別という点で言えば，出題ミスが出た時にしっかり謝って訂正している大学とガン無視を決め込む大学がありますね。そこにも注目して読むと面白いかもしれません。
問題以外ではコラム２の「大学入学共通テストの導入騒動の記録」は割と広い人に興味を持ってもらえるかなと思います。共通テスト狂騒曲はすでに論文や新聞記事等で盛んに論じられていますが，当初の改革で挙がっていた全項目と，それぞれに対して誰がどういう理由で反対し，ほぼ全ての項目が頓挫していったのかを私なりにコンパクトにまとめてみました。英語四技能と記述式以外の項目にも触れているのはそれなりに珍しいのではないかと思います。世界史に興味がなくとも，共通テストの騒動に興味があれば，ここだけでも読んでもらえると幸いです。
Q．今回の書き下ろしの割合は？
A．３分の２くらいが書き下ろしです。ブログ版を熟読された方でも楽しめると思います。
Q．またしてもめちゃくちゃ分厚いんだけど……
A．ぶっちゃけた話をすると，本当は2019年か20年中に発売する予定でした。しかし，私や出版社のパブリブ側が忙しかったりして2019年を逃し，その段階でパブリブの濱崎さんと「2020年度はセンター試験が最後の年で，上智大の最後の年でもあって切れ目として良いので，2020年度まで入れて分厚い３巻を出しましょう」という話になりました。その矢先に2020年はCOVID-19でいろいろとそれどころではなくなり，時が流れていって2021年に突入。しかしこれ以上原稿を溜め込むわけにもいかず，いろいろな意味で割と無理して放出したのが本巻だったりします。時機を逃さなかったり切れ目を気にしたりしなければ，この３分の２くらいの厚さの３巻が2019年または2020年中に発売されていたのかも。
Q．間に日本史版とか現代文版とか挟めなかったの？
A．いやほんとどこかに他教科・他科目の著者いないですかね。
Q．電子書籍化の予定は？
A．パブリブさんに相談はしました。
Q．今回も正誤表を作るの？
A．作ります。この記事に正誤表を作る＆重版がかかった際に直す予定ですので，見つけたら教えていただけると幸いです。
＜訂正表＞
・p.43 上から11行目，「記載あるが」は「記載があるが」。「が」の脱字。
・p.51 解説の上から５行目，「選択肢３」は「選択肢２」の誤り。
・p.71 上から１行目 「予想していなったかところ」→「予想していなかったところ」
・p.102 ２０番の学習院大の(4)の選択肢�い痢嵒瓠廚蓮嵜検廚慮蹐蝓�
・p.146 下から６行目 「第３代カリフのウマル」は当然「第２代」の誤り。
・p.142 ５６番の解説の１行目 「タブリーズはアゼルバイジャン」は，地域名としては誤りではないが，現在の国境線で言えばアゼルバイジャンではなくイランの北西部に位置する。誤解を招く表現になっていたので訂正。
・p.147 上から２行目 「放棄」は「蜂起」の誤り。
・p.191 ９７番の解説の３行目「リマ」は「ラパス」の誤り。
・p.194 下から３行目 「月氏により滅ぼされた」は「大月氏により滅ぼされた」の誤り。
・p.202 ヒンディー語の項目のタイトル文 「ペルシア語にヒンディー語の語彙を取り入れたもの」ではない → 「ヒンディー語にペルシア語の語彙を取り入れたもの」ではない
・p.227 ５番の慶應大・法学部の問題の選択肢［02］国民の不滴が高まった → 国民の不満が高まった
・p.242 １７番の早稲田大・人間科学部の問題の選択肢a 議会では議会の請願が提出されたが → 議会では権利の請願が提出されたが
・p.260 高崎経済大の問題の「問２」は「問３」の誤り。
・p.291 ３３番の設問中の選択肢が漢字の「工」になってしまっているが，もちろんカタカナの「エ」が正しい
・p.434 ３４番の法政大2/12実施の問題の選択肢「i ジギスムント３世」は「l ジギスムント３世」（小文字のL）が正しい。
・p.505 ２９番の解説中： 『ヴィルヘルム＝マイスターの修行時代』→『ヴィルヘルム＝マイスターの修業時代』
・p.523 最後の行：「し。」の抜け。「指摘なし。」が正しい。
すでにAmazon，honto等で発売中です。シリーズ存続のためにもご購入いただけると幸いです。
以下は２巻同様に，本書の紹介をFAQ形式で。
よくわかる！ 『絶対に解けない受験世界史３ ―悪問・難問・奇問・出題ミス集』FAQ
Q．目的や内容は前巻までと同じなの？
A．全く同じです。大学入試における悪問や超難問，出題ミスを収録・解説した本です。本気で難しくて解けない問題から，日本語の崩壊した問題，単なる誤植，笑える問題，珍しい問題など，多岐にわたって収録しています。
１．入試問題作成の杜撰さを世の中に訴えること
２．出題ミスの事例を集めて，出題者へ提供すること
３．悪問を笑い飛ばして当時の受験生の無念を供養すること
４．世の中の世界史マニアに難問を提供すること
を主な目的としています。以下，１・２巻と同じQ&Aは省略。
Q．収録範囲は？
A．2017年の私大その他，2018〜20年の全大学です。2017年の早慶上智・国公立大は２巻の収録です。また2021年度の問題は含まれていませんのでご注意を。
Q．本巻の収録範囲の印象は？
A．本シリーズでさんざん批判してきた成果が出ているのか，近年は日本語が崩壊していて文章の意味がとれない系統の悪問や，意味が二通りに解釈できるために解答が出せない系統の悪問，歴史の問題とは見なしがたい奇問は随分と減った印象です。一方で，超難問や杜撰な作問ミスは減っていないどころか再び増えていると思います。何なんでしょうね。共通テスト対応で余裕が無かったのかも。
Q．今回はどんな問題が収録されてるの？ 見どころは？
A．１・２巻同様に，帯に入れた例題は以下のような様子です。下の４つは悪問というわけではなく面白かったので〔番外編〕扱いで収録した問題です。やはり最大のヒット作はブレグジットですね。
・「ビ」が「ピ」になる等、頻発するOCRミス （該当複数）
・大学が発表した公式解答例が文字数オーバー（島根県立大 2020年）
・ブレグジット直後にイギリスを「EU現加盟国」（早稲田大・教育学部 2020年）
・正解が前の試験時間の英語の設問に書いてあった（慶應大・商学部 2019年）
・設問と無関係な事実誤認に基づく反原発運動を押し売り（専修大・全学統一日程 2020年）
・ヒット曲『デスパシート』出題するも歌詞覚えていれば解答可能（慶應大・商学部 2019年）
・解答選択肢で「アンコール＝ワットの修復・保存に上智大学は協力している」とPR（上智大 2019年）
その他ですと，以下のような問題が見どころかと思います。
・頻発する女性参政権獲得運動・女性解放運動に絡む難問＆出題ミス（該当多数）
・上智大の地図問題・正誤判定との最終決戦（2020年）
・「上京竜泉府」と「平城京」，広いのはどっち？（2020年 中京大）
・初の収録，東京大学（2019年）
・タイムスリップして歴史を書き換えないと解答が出せない論述問題（2019年 信州大）
・2001年9月11日，ハイジャックされた旅客機が墜落したのはニューヨークの貿易センタービルとペンタゴンと，他はどこ？（2019年 明治大・情コミュ）
・「赤十字の入った白衣」を着用した騎士団はどこ？（2019年 立教大・文学部）
こうして振り返ってみると新しい年度の方が目立つ問題が多かったような。大学・学部別で言うと明治大の情報コミュニケーション学部が毎年圧倒的にひどい。どのくらいひどいかというと収録数で慶應大・法学部に張ってしまう。あまりにもひどいので，宣伝を兼ねて一部ブログで扱ってもよいかなと考えています。大学・学部別という点で言えば，出題ミスが出た時にしっかり謝って訂正している大学とガン無視を決め込む大学がありますね。そこにも注目して読むと面白いかもしれません。
問題以外ではコラム２の「大学入学共通テストの導入騒動の記録」は割と広い人に興味を持ってもらえるかなと思います。共通テスト狂騒曲はすでに論文や新聞記事等で盛んに論じられていますが，当初の改革で挙がっていた全項目と，それぞれに対して誰がどういう理由で反対し，ほぼ全ての項目が頓挫していったのかを私なりにコンパクトにまとめてみました。英語四技能と記述式以外の項目にも触れているのはそれなりに珍しいのではないかと思います。世界史に興味がなくとも，共通テストの騒動に興味があれば，ここだけでも読んでもらえると幸いです。
Q．今回の書き下ろしの割合は？
A．３分の２くらいが書き下ろしです。ブログ版を熟読された方でも楽しめると思います。
Q．またしてもめちゃくちゃ分厚いんだけど……
A．ぶっちゃけた話をすると，本当は2019年か20年中に発売する予定でした。しかし，私や出版社のパブリブ側が忙しかったりして2019年を逃し，その段階でパブリブの濱崎さんと「2020年度はセンター試験が最後の年で，上智大の最後の年でもあって切れ目として良いので，2020年度まで入れて分厚い３巻を出しましょう」という話になりました。その矢先に2020年はCOVID-19でいろいろとそれどころではなくなり，時が流れていって2021年に突入。しかしこれ以上原稿を溜め込むわけにもいかず，いろいろな意味で割と無理して放出したのが本巻だったりします。時機を逃さなかったり切れ目を気にしたりしなければ，この３分の２くらいの厚さの３巻が2019年または2020年中に発売されていたのかも。
Q．間に日本史版とか現代文版とか挟めなかったの？
A．いやほんとどこかに他教科・他科目の著者いないですかね。
Q．電子書籍化の予定は？
A．パブリブさんに相談はしました。
Q．今回も正誤表を作るの？
A．作ります。この記事に正誤表を作る＆重版がかかった際に直す予定ですので，見つけたら教えていただけると幸いです。
＜訂正表＞
・p.43 上から11行目，「記載あるが」は「記載があるが」。「が」の脱字。
・p.51 解説の上から５行目，「選択肢３」は「選択肢２」の誤り。
・p.71 上から１行目 「予想していなったかところ」→「予想していなかったところ」
・p.102 ２０番の学習院大の(4)の選択肢�い痢嵒瓠廚蓮嵜検廚慮蹐蝓�
・p.146 下から６行目 「第３代カリフのウマル」は当然「第２代」の誤り。
・p.142 ５６番の解説の１行目 「タブリーズはアゼルバイジャン」は，地域名としては誤りではないが，現在の国境線で言えばアゼルバイジャンではなくイランの北西部に位置する。誤解を招く表現になっていたので訂正。
・p.147 上から２行目 「放棄」は「蜂起」の誤り。
・p.191 ９７番の解説の３行目「リマ」は「ラパス」の誤り。
・p.194 下から３行目 「月氏により滅ぼされた」は「大月氏により滅ぼされた」の誤り。
・p.202 ヒンディー語の項目のタイトル文 「ペルシア語にヒンディー語の語彙を取り入れたもの」ではない → 「ヒンディー語にペルシア語の語彙を取り入れたもの」ではない
・p.227 ５番の慶應大・法学部の問題の選択肢［02］国民の不滴が高まった → 国民の不満が高まった
・p.242 １７番の早稲田大・人間科学部の問題の選択肢a 議会では議会の請願が提出されたが → 議会では権利の請願が提出されたが
・p.260 高崎経済大の問題の「問２」は「問３」の誤り。
・p.291 ３３番の設問中の選択肢が漢字の「工」になってしまっているが，もちろんカタカナの「エ」が正しい
・p.434 ３４番の法政大2/12実施の問題の選択肢「i ジギスムント３世」は「l ジギスムント３世」（小文字のL）が正しい。
・p.505 ２９番の解説中： 『ヴィルヘルム＝マイスターの修行時代』→『ヴィルヘルム＝マイスターの修業時代』
・p.523 最後の行：「し。」の抜け。「指摘なし。」が正しい。
Posted by dg_law at 18:00│Comments(40)
この記事へのコメント
１巻、2巻に引き続き、3巻を購入させていただきました。自粛生活の中での私の癒やしとして、いま夢中で読み進めています。面白いです。さて、校正的な指摘なのですが、147ページの上から2行目「放棄」→「蜂起」ではないでしょうか。ご確認お願いいたします。最後になりましたが、続編も楽しみにしております。
Posted by ps009025 at 2021年08月14日 21:01
初めてコメントします。『絶対に解けない受験世界史3』購入、途中まで読みました。（もちろん1.2巻も持ってます）2017神戸学院大学の件ですが、⑴秦漢代中国政治⑵パスタを通じてみる歴史⑶19世紀後半から20世紀前半のヨーロッパ政治⑷インド通史と、手持ちの赤本で見る限り漫画は無いようです。ご存知でしたらすみません。今後も続編期待してます。
Posted by NK細胞 at 2021年08月15日 11:56
＞ps009025さん
ご購入＆ご指摘ありがとうございます。確認しました。
変換ミスです。訂正表に載せておきます。
＞NK細胞さん
こちらもご購入＆情報ありがとうございます。
神戸学院大は一般入試の日程が複数あって，いずれかの日程で漫画を題材にした大問があるという感じなので，全日程調べてみるまでは2017年に出題が無かったとは言い切れないのですよね。
当時に大学から取り寄せておけばよかったかなと後悔しています。
ご購入＆ご指摘ありがとうございます。確認しました。
変換ミスです。訂正表に載せておきます。
＞NK細胞さん
こちらもご購入＆情報ありがとうございます。
神戸学院大は一般入試の日程が複数あって，いずれかの日程で漫画を題材にした大問があるという感じなので，全日程調べてみるまでは2017年に出題が無かったとは言い切れないのですよね。
当時に大学から取り寄せておけばよかったかなと後悔しています。
Posted by DG-Law at 2021年08月15日 19:54
面白く拝読しております。
p202のヒンディー語のタイトルは「ペルシア語にヒンディー語の語彙を取り入れた」ですが、本文中は「ヒンディー語にペルシア語の語彙が取り入れられて」となってますので、タイトルは逆かと思われます。ご確認お願いしたく存じます。
p202のヒンディー語のタイトルは「ペルシア語にヒンディー語の語彙を取り入れた」ですが、本文中は「ヒンディー語にペルシア語の語彙が取り入れられて」となってますので、タイトルは逆かと思われます。ご確認お願いしたく存じます。
Posted by あいたぬき at 2021年08月15日 21:30
>>3
そうですよね、不十分な情報になってしまい大変失礼致しました。わざわざコメント頂き恐縮です。すみません。
そうですよね、不十分な情報になってしまい大変失礼致しました。わざわざコメント頂き恐縮です。すみません。
Posted by NK細胞 at 2021年08月15日 22:02
＞あいたぬきさん
ご指摘ありがとうございます。確認しました。どう考えてもタイトルの側が逆です。これは校正段階で直したような記憶があったのですが，確認が漏れていたようで地味にショックです……訂正表に載せておきます。
＞NK細胞さん
いえいえ，お気になさらず。
ご指摘ありがとうございます。確認しました。どう考えてもタイトルの側が逆です。これは校正段階で直したような記憶があったのですが，確認が漏れていたようで地味にショックです……訂正表に載せておきます。
＞NK細胞さん
いえいえ，お気になさらず。
Posted by DG-Law at 2021年08月16日 19:32
お疲れ様です。
個人的に、「地理」であれば、このシリーズを書きたいな、と思っている所存です。もし可能ならば、以降どう執筆していけばよろしいでしょうか。
個人的に、「地理」であれば、このシリーズを書きたいな、と思っている所存です。もし可能ならば、以降どう執筆していけばよろしいでしょうか。
Posted by 伏見栄 at 2021年08月18日 12:39
Twitterのアカウントをお持ちなのであれば，ハマザキカク（@hamazakikaku）さんにDMで相談するのが最も手っ取り早いと思います。
あるいは何らかの手段でメールアドレス等何らかの連絡先を私に教えてくれれば，私の方でハマザキカクさんへの連絡を仲介できます。
あるいは何らかの手段でメールアドレス等何らかの連絡先を私に教えてくれれば，私の方でハマザキカクさんへの連絡を仲介できます。
Posted by DG-Law at 2021年08月18日 17:17
老婆心ながら
お気づきとは思いますが、地理は従前のA科目相当の地理総合には清水書院の検定教科書出版がありません。先日、別でまとめていましたら気が付きました。
また、他方、歴史総合は世界史A＋日本史A全部含めて新規参入しかありませんが・・・。（余談で、山川出版社から公共が出ていない事象も確認しておりますが。）
まあ、後続科目探究の検定教科書が出揃ってから改めて整理しますが。
私もよくコメントしますが、私はあくまでセンター日本史に限った研究のみですので、例えば一橋の高尚（むしろ魔境か？）な日本史にはとても手が出せません。
私の本当の専門分野である情報科が入試科目として設定されれば些少のお手伝いは可能かもしれませんが・・・。確約はしないこととします。（すでに高知とか通常考えうる情報科の範囲を逸脱している問題が散見されますし・・・）
お気づきとは思いますが、地理は従前のA科目相当の地理総合には清水書院の検定教科書出版がありません。先日、別でまとめていましたら気が付きました。
また、他方、歴史総合は世界史A＋日本史A全部含めて新規参入しかありませんが・・・。（余談で、山川出版社から公共が出ていない事象も確認しておりますが。）
まあ、後続科目探究の検定教科書が出揃ってから改めて整理しますが。
私もよくコメントしますが、私はあくまでセンター日本史に限った研究のみですので、例えば一橋の高尚（むしろ魔境か？）な日本史にはとても手が出せません。
私の本当の専門分野である情報科が入試科目として設定されれば些少のお手伝いは可能かもしれませんが・・・。確約はしないこととします。（すでに高知とか通常考えうる情報科の範囲を逸脱している問題が散見されますし・・・）
Posted by おおおんづけ at 2021年08月19日 08:55
お久しぶりです。
3巻読ませていただきました。
こんなときでないと山川出版以外の教科書に触れたりすらないので、世界史研究や詳説世界史がグダグダなのが衝撃的でした。
トップシェアだからといってベストとは限らないのですね。
要因について自分なりに分析してみたのですが、
・執筆者が東大名誉教授など一線から退いた(特に編者三名)人が多数で(少なくともド専門以外の地域の)最新の議論に追いついていない
・記述が継ぎ足し・削除の細部に留まる、紙幅や定説の流動で誤魔化すような書き方ができないので明解さが薄れる
・シェア率的に脅かすライバルがいない(し、入試も山川出版をベースに作問する→参考書も結果的に山川出版に準拠したものになる)ので抜本的に改訂するモチベーション(や体力)がない
ということを考えました。いかがでしょう。
山川出版をベースに世界史(や日本史)をこれから勉強していくぞって人にとっては、記述が簡素すぎて頭に残らない、したがって理解しにくく苦痛になっていくのかな、という感じがします(だからこそ用語資料集で補えという話だが苦痛な人はこれを避ける)。
3巻読ませていただきました。
こんなときでないと山川出版以外の教科書に触れたりすらないので、世界史研究や詳説世界史がグダグダなのが衝撃的でした。
トップシェアだからといってベストとは限らないのですね。
要因について自分なりに分析してみたのですが、
・執筆者が東大名誉教授など一線から退いた(特に編者三名)人が多数で(少なくともド専門以外の地域の)最新の議論に追いついていない
・記述が継ぎ足し・削除の細部に留まる、紙幅や定説の流動で誤魔化すような書き方ができないので明解さが薄れる
・シェア率的に脅かすライバルがいない(し、入試も山川出版をベースに作問する→参考書も結果的に山川出版に準拠したものになる)ので抜本的に改訂するモチベーション(や体力)がない
ということを考えました。いかがでしょう。
山川出版をベースに世界史(や日本史)をこれから勉強していくぞって人にとっては、記述が簡素すぎて頭に残らない、したがって理解しにくく苦痛になっていくのかな、という感じがします(だからこそ用語資料集で補えという話だが苦痛な人はこれを避ける)。
Posted by koshimax at 2021年08月19日 15:26
再度失礼いたします。
p434、問3の選択肢で、グズタブ1世のとジギスムント3世のが共にiなのですが、これは原文もそうなのでしょうか？
赤本か大学入試問題正解をあたればよいのでしょうが、家にはそれがないので、申し訳ございません。
p434、問3の選択肢で、グズタブ1世のとジギスムント3世のが共にiなのですが、これは原文もそうなのでしょうか？
赤本か大学入試問題正解をあたればよいのでしょうが、家にはそれがないので、申し訳ございません。
Posted by あいたぬき at 2021年08月20日 22:52
＞おおおんづけ さん
歴史総合は割と調べているのですが，地理総合と公共はそれほどまだ見てないです。これからですね。
山川は現行でも地理の教科書を出していませんが，二宮書店と組んだ関係で，地理も二宮書店で出していて山川では出していないですね。
公共はやや意外なところも出している印象です。
専門は情報なんですね。あれはまず共通テストの主要な受験科目になるかどうかが注目ですね。
＞koshimaxさん
山川出版社について，そうした推測はだいたい当たっていると思います。
堅実な記述に努めるために，かえって記述が抜本的に更新されず，継ぎ足し・細部の削除にとどまっている側面は大きかろうなと，私もじっくり読んでみて思いました。
シェアは，まだまだ50％を完全に超えていて強いですが，ちょっとずつ東京書籍や帝国書院に削られていて，山川さんにも危機感はあろうかなと思います。
＞あいたぬきさん
私の打ち間違えのような気はしますが，原文を確認してきます。確認後に再度コメントします。
歴史総合は割と調べているのですが，地理総合と公共はそれほどまだ見てないです。これからですね。
山川は現行でも地理の教科書を出していませんが，二宮書店と組んだ関係で，地理も二宮書店で出していて山川では出していないですね。
公共はやや意外なところも出している印象です。
専門は情報なんですね。あれはまず共通テストの主要な受験科目になるかどうかが注目ですね。
＞koshimaxさん
山川出版社について，そうした推測はだいたい当たっていると思います。
堅実な記述に努めるために，かえって記述が抜本的に更新されず，継ぎ足し・細部の削除にとどまっている側面は大きかろうなと，私もじっくり読んでみて思いました。
シェアは，まだまだ50％を完全に超えていて強いですが，ちょっとずつ東京書籍や帝国書院に削られていて，山川さんにも危機感はあろうかなと思います。
＞あいたぬきさん
私の打ち間違えのような気はしますが，原文を確認してきます。確認後に再度コメントします。
Posted by DG-Law at 2021年08月21日 01:57
読了しました。
逸脱した問題は減ったとはいえ、依然受験生泣かせの問題が多数あるのは厳しいですし、それらの問題に対して指摘している稲田様に敬意を表します。
重箱の隅で恐縮ですが、p523の最終行は、「し。」の抜けかと思われます。
逸脱した問題は減ったとはいえ、依然受験生泣かせの問題が多数あるのは厳しいですし、それらの問題に対して指摘している稲田様に敬意を表します。
重箱の隅で恐縮ですが、p523の最終行は、「し。」の抜けかと思われます。
Posted by あいたぬき at 2021年08月21日 22:19
はじめまして。新刊が出るたび読ませていただいております。
入試問題をこれだけ精緻に分析している本は他に類を見ません。また，教科書の比較や学説の変化のフォローもたいへん勉強になります。
さて，第３巻につきまして，精読したためついつい気がついてしまった誤植等について４点ご報告いたしますので，ご検討くだされば幸いです。
（1）p.227 ［02］国民の不滴が高まった → 国民の不満が高まった
（2）p.242 ａ 議会では議会の請願が提出されたが
→議会では権利の請願が提出されたが
（3）p.505 『ヴィルヘルム＝マイスターの修行時代』
→『ヴィルヘルム＝マイスターの修業時代』
（4）p.523 （最終行）どちらでも指摘な
→どちらでも指摘なし(?)
入試問題をこれだけ精緻に分析している本は他に類を見ません。また，教科書の比較や学説の変化のフォローもたいへん勉強になります。
さて，第３巻につきまして，精読したためついつい気がついてしまった誤植等について４点ご報告いたしますので，ご検討くだされば幸いです。
（1）p.227 ［02］国民の不滴が高まった → 国民の不満が高まった
（2）p.242 ａ 議会では議会の請願が提出されたが
→議会では権利の請願が提出されたが
（3）p.505 『ヴィルヘルム＝マイスターの修行時代』
→『ヴィルヘルム＝マイスターの修業時代』
（4）p.523 （最終行）どちらでも指摘な
→どちらでも指摘なし(?)
Posted by 望岳臨湖 at 2021年08月22日 00:45
＞あいたぬきさん
原文を確認しました。ジギスムント3世の方がlでした。p523の最終行ともども，訂正表に載せておきます。ご指摘ありがとうございます。
＞望岳臨湖さん
こちらも４点とも確認しました。ありがとうございます。
早慶のはブログ版も間違っていますね……慶應のは気づきにくい誤字とはいえ，大人数の視認をすり抜けたという点ですごい誤字でした。早稲田のはちょっとミスの要因がわかりませんでした。『ヴィルヘルムマイスター』はちゃんと読んだ作品なのに変換ミスをしていてショックが大きいです。
原文を確認しました。ジギスムント3世の方がlでした。p523の最終行ともども，訂正表に載せておきます。ご指摘ありがとうございます。
＞望岳臨湖さん
こちらも４点とも確認しました。ありがとうございます。
早慶のはブログ版も間違っていますね……慶應のは気づきにくい誤字とはいえ，大人数の視認をすり抜けたという点ですごい誤字でした。早稲田のはちょっとミスの要因がわかりませんでした。『ヴィルヘルムマイスター』はちゃんと読んだ作品なのに変換ミスをしていてショックが大きいです。
Posted by DG-Law at 2021年08月23日 02:19
第3巻楽しみにしていました。ブログと共にいつも楽しく拝見しております。
さて、前の方もコメントされているのですが、個人的に「政経」ならこのシリーズをかけるかなあ…と思っておりました。
が…よく考えたら、需要があるのかなあ…？と…(^^;)元々、受験者数が少ないうえに、受験政経の雄・一橋と早稲田の複数学部が2021年度入試までに、政経の出題を取りやめてしまったので、ますます需要が少なくなりそうです。
DG-Law様が第3巻の前書きでも「地歴公民が軽視」と述べられていらっしゃいますが、私も近年の出題取りやめが相次ぐのは、「軽視されがちなのでは？」と思うと同時にとても切なく感じています。
話がそれました。細部にわたる検討や、出展や根拠への緻密な言及、同業他社？との比較などとてもまねできません。
長くなりました。これからも応援致します。第4巻を引き続き楽しみにしております。
さて、前の方もコメントされているのですが、個人的に「政経」ならこのシリーズをかけるかなあ…と思っておりました。
が…よく考えたら、需要があるのかなあ…？と…(^^;)元々、受験者数が少ないうえに、受験政経の雄・一橋と早稲田の複数学部が2021年度入試までに、政経の出題を取りやめてしまったので、ますます需要が少なくなりそうです。
DG-Law様が第3巻の前書きでも「地歴公民が軽視」と述べられていらっしゃいますが、私も近年の出題取りやめが相次ぐのは、「軽視されがちなのでは？」と思うと同時にとても切なく感じています。
話がそれました。細部にわたる検討や、出展や根拠への緻密な言及、同業他社？との比較などとてもまねできません。
長くなりました。これからも応援致します。第4巻を引き続き楽しみにしております。
Posted by new-seaman at 2021年08月24日 18:23
コメントありがとうございます。
実は政経については何度か同人誌でコミケで頒布されていたことがあります。（一度は地理も）
需要はともかくとして，入試問題の収集・分析についてはやってやれないことはないかなと。
https://twitter.com/k1mtk/status/1156424770155507712
一橋大と早稲田大のいくつかで撤退したのは衝撃でしたね。一橋大は最後の年の倫政で新型コロナに関連した出題だったのが印象的でした。
全体的に，地歴公民で入試問題を作る労力が教員側に失われているのだと思われます。その意味で，実は入試問題作問の杜撰さの問題は大学行政にもかかわっているのですよね。
実は政経については何度か同人誌でコミケで頒布されていたことがあります。（一度は地理も）
需要はともかくとして，入試問題の収集・分析についてはやってやれないことはないかなと。
https://twitter.com/k1mtk/status/1156424770155507712
一橋大と早稲田大のいくつかで撤退したのは衝撃でしたね。一橋大は最後の年の倫政で新型コロナに関連した出題だったのが印象的でした。
全体的に，地歴公民で入試問題を作る労力が教員側に失われているのだと思われます。その意味で，実は入試問題作問の杜撰さの問題は大学行政にもかかわっているのですよね。
Posted by DG-Law at 2021年08月26日 07:15
本日、書店にふらっとやった際に発見しましたので購入しました。このシリーズのファンですので、新作発売が嬉しい反面、悪問等が依然減らないということでもあるため複雑な気持ちになります。
世界史の学習からは長らくはなれてしまっていますが、この土日を使い読ませていただきます。失礼いたします。
世界史の学習からは長らくはなれてしまっていますが、この土日を使い読ませていただきます。失礼いたします。
Posted by エカチェリーナ14世 at 2021年08月27日 22:40
ありがとうございます。
なるべく高校世界史から縁遠くなった人にも思い出しながら読んでもらえるように書いたつもりですので，楽しんで読んでもらえれば幸いです。
なるべく高校世界史から縁遠くなった人にも思い出しながら読んでもらえるように書いたつもりですので，楽しんで読んでもらえれば幸いです。
Posted by DG-Law at 2021年08月28日 23:36
本作も非常に興味深いもので楽しませていただきました。
ところで、老婆心ながら校正的なコメントを。
p51の解答解説5行目の「選択肢3」は「選択肢2」の誤記ではないでしょうか。
ところで、老婆心ながら校正的なコメントを。
p51の解答解説5行目の「選択肢3」は「選択肢2」の誤記ではないでしょうか。
Posted by エカチェリーナ14世 at 2021年08月29日 17:49
重ねてありがとうございます。確認しました。訂正表に載せておきます。
Posted by DG-Law at 2021年08月30日 23:55
歴史的知識のみならず、入試・高校教育などコラム面も興味深く拝読しております。
早稲田など有名大学でも世界史を入試科目から除くという試みがなされているようですが、その分の余力を他科目での公平性担保や入試問題内容の推敲など受験生に向けてあげてほしい気もします。
単に大学教員や運営目線によって「めんどくさい仕事がなくなってよかった」的なことですませないでほしいというのは高望みでしょうか。
ところで毛を吹いて疵を求むに類いすることですが、ご著書のp120の（4）の選択肢�い蓮嵒瓠廚任呂覆�「晋」ではないでしょうか。
早稲田など有名大学でも世界史を入試科目から除くという試みがなされているようですが、その分の余力を他科目での公平性担保や入試問題内容の推敲など受験生に向けてあげてほしい気もします。
単に大学教員や運営目線によって「めんどくさい仕事がなくなってよかった」的なことですませないでほしいというのは高望みでしょうか。
ところで毛を吹いて疵を求むに類いすることですが、ご著書のp120の（4）の選択肢�い蓮嵒瓠廚任呂覆�「晋」ではないでしょうか。
Posted by かぶにき at 2021年09月05日 15:54
3巻購入させていただきました
ここでは見られない私大もかなりやらかして（特に明治の情コミ）いて、文面からも情コミに対するいら立ちが沸き立つようで、笑ってはいけないんだろうけれども、大変面白かったです
あと、念のためながら
p.120 20.学習院大学 経済学部
（4）の「�ど瓠廚漏惱�院のもとの出題から普だったのでしょうか
それとも出版時に晋から誤植になったのでしょうか
誤植ではないのですが晋の話に付随して
pp.108-109 28.清泉女子大
漢字表記で解答を求めているので、早稲田のノーフォーク農法と同じ問題が生じますねｗ 晋文公と答えるか、それとも重耳でないと正解にならないか（白目
ここでは見られない私大もかなりやらかして（特に明治の情コミ）いて、文面からも情コミに対するいら立ちが沸き立つようで、笑ってはいけないんだろうけれども、大変面白かったです
あと、念のためながら
p.120 20.学習院大学 経済学部
（4）の「�ど瓠廚漏惱�院のもとの出題から普だったのでしょうか
それとも出版時に晋から誤植になったのでしょうか
誤植ではないのですが晋の話に付随して
pp.108-109 28.清泉女子大
漢字表記で解答を求めているので、早稲田のノーフォーク農法と同じ問題が生じますねｗ 晋文公と答えるか、それとも重耳でないと正解にならないか（白目
Posted by Sarmacki at 2021年09月05日 19:26
＞かぶにきさん
コメント返しが遅れてすみません。いろいろ済んでやっと時間がとれました。
＞その分の余力を他科目での公平性担保や入試問題内容の推敲など受験生に向けてあげてほしい気もします。
というのはおっしゃる通りで，世界史や日本史を削ったのだから，せめてその労力で残した科目で適正な試験を作る一層の努力をしてほしいところです。
（まあ，１年めの早稲田大の政経学部の総合問題は割とひどかったですが……）
上智大の科目別の問題は面白かったですね。高校生に解けるかどうかは別問題として。このネタはいつかブログで扱いたいと思っています。
＞ご著書のp120の（4）の選択肢�い蓮嵒瓠廚任呂覆�「晋」ではないでしょうか。
確認しました。p.102ですね。おっしゃる通りの誤植です。正誤表に入れておきます。
コメント返しが遅れてすみません。いろいろ済んでやっと時間がとれました。
＞その分の余力を他科目での公平性担保や入試問題内容の推敲など受験生に向けてあげてほしい気もします。
というのはおっしゃる通りで，世界史や日本史を削ったのだから，せめてその労力で残した科目で適正な試験を作る一層の努力をしてほしいところです。
（まあ，１年めの早稲田大の政経学部の総合問題は割とひどかったですが……）
上智大の科目別の問題は面白かったですね。高校生に解けるかどうかは別問題として。このネタはいつかブログで扱いたいと思っています。
＞ご著書のp120の（4）の選択肢�い蓮嵒瓠廚任呂覆�「晋」ではないでしょうか。
確認しました。p.102ですね。おっしゃる通りの誤植です。正誤表に入れておきます。
Posted by DG-Law at 2021年09月12日 01:05
＞Sarmackiさん
こちらもコメント返し遅れてすみません。
学習院大学・経済学部の誤植のご指摘，ありがとうございます。
原文は晋でした。
＞pp.108-109 28.清泉女子大
気づかなかったです。言われてみるとその通りで，「の」をどうするかという問題が浮上しますね。
「晋文公」または単に「文公」と書いてほしかった可能性はあるものの，私同様に出題者も気づいていない可能性が（つまり「晋の文公」でも○になる）。あとは正答率が低すぎて「の」の問題に気づかれないまま採点が終わった可能性も高そうです。
それゆえに「重耳」という解答は皆無だったと思われますが，知識も機転も良いので，仮にいたら配点の３倍くらい点数をあげたいところですねｗ
こちらもコメント返し遅れてすみません。
学習院大学・経済学部の誤植のご指摘，ありがとうございます。
原文は晋でした。
＞pp.108-109 28.清泉女子大
気づかなかったです。言われてみるとその通りで，「の」をどうするかという問題が浮上しますね。
「晋文公」または単に「文公」と書いてほしかった可能性はあるものの，私同様に出題者も気づいていない可能性が（つまり「晋の文公」でも○になる）。あとは正答率が低すぎて「の」の問題に気づかれないまま採点が終わった可能性も高そうです。
それゆえに「重耳」という解答は皆無だったと思われますが，知識も機転も良いので，仮にいたら配点の３倍くらい点数をあげたいところですねｗ
Posted by DG-Law at 2021年09月12日 01:14
3巻も購入しました
共通テスト導入騒動は一応高校生を教える立場なので
興味深く拝読しました
「正しいものの数」「該当がない場合」は
以前見られた「全て選べ」に通ずるものが
あるように思いました
ところでp129.2020年度43の選択肢4が
「ヘカトンビュロス」になっているのは
問題原本の誤植でしょうか
共通テスト導入騒動は一応高校生を教える立場なので
興味深く拝読しました
「正しいものの数」「該当がない場合」は
以前見られた「全て選べ」に通ずるものが
あるように思いました
ところでp129.2020年度43の選択肢4が
「ヘカトンビュロス」になっているのは
問題原本の誤植でしょうか
Posted by 11pm at 2021年10月08日 18:51
ありがとうございます。
＞共通テスト導入騒動は一応高校生を教える立場なので興味深く拝読しました
この章は一番調べるのに苦労したとも言えるところなので，とても嬉しいです。
「正しいものの数」や「該当がない場合」が「全て選べ」に通ずるものがあるのもおっしゃる通りで，「全て選べ」なのがダメなのと同じ理由で，やめてほしい出題形式ですね。
＞ところでp129.2020年度43の選択肢4が「ヘカトンビュロス」になっているのは問題原本の誤植でしょうか
一応原本を参照してきますが，おそらく私の方の打ちミスかOCRのミスだと思います。確認できたら正誤表に載せます。
＞共通テスト導入騒動は一応高校生を教える立場なので興味深く拝読しました
この章は一番調べるのに苦労したとも言えるところなので，とても嬉しいです。
「正しいものの数」や「該当がない場合」が「全て選べ」に通ずるものがあるのもおっしゃる通りで，「全て選べ」なのがダメなのと同じ理由で，やめてほしい出題形式ですね。
＞ところでp129.2020年度43の選択肢4が「ヘカトンビュロス」になっているのは問題原本の誤植でしょうか
一応原本を参照してきますが，おそらく私の方の打ちミスかOCRのミスだと思います。確認できたら正誤表に載せます。
Posted by DG-Law at 2021年10月09日 23:51
お久しぶりです。第三弾の発売おめでとうございます。受験生にとっては喜ばしいことではないかもしれませんけど。
p286のレバノンとシリアの独立についてですが、詳しくはは以下の英文で判断して下さい。出典はlonely planet のSyria&Lebanon 2008年第3判 とMiddle East 2009年第6版です。フランスがシリアの独立を認めなかった理由は影響力が低下するからとしか書かれてませんけど、もっと具体的に知りたいのですよね？ 個人的には石油利権かなと思いますけど、イランやイラクの。
認めなかった理由より英米の介入で認めざるを得なかったと考えた方が分かりやすいかもしれません。
英文長すぎたので編集したのを分割して送信します。
p286のレバノンとシリアの独立についてですが、詳しくはは以下の英文で判断して下さい。出典はlonely planet のSyria&Lebanon 2008年第3判 とMiddle East 2009年第6版です。フランスがシリアの独立を認めなかった理由は影響力が低下するからとしか書かれてませんけど、もっと具体的に知りたいのですよね？ 個人的には石油利権かなと思いますけど、イランやイラクの。
認めなかった理由より英米の介入で認めざるを得なかったと考えた方が分かりやすいかもしれません。
英文長すぎたので編集したのを分割して送信します。
Posted by Seiji at 2021年12月16日 18:42
英文送信は不可みたいなので拙いですが簡単に日本語訳しました。
シリアとレバノンはヴィシー傀儡政府の統治下に。1941年にイギリスと自由フランスがシリアに侵攻。自由フランスは独立を約束。
シリアにシュクリ・アル.クワットリ(Shoukri al-Quwatli )の下でナショナリストによる政府が1943年にできるもフランスは影響力の低下を危惧して新政府への行政・軍事サービスの最終的な引き渡しを支持するデモをダマスカスの空爆などで弾圧。イギリスの介入で独立を認める。1946年に英軍撤退。
レバノン
1943年 10月 ビシャラ・アル・コーリ(Bishara al-Khouri )大統領は憲法におけるフランス統治権への言及を全て削除する法律を議会で通過させるもフランスは大統領と閣僚を報復として逮捕して憲法を一時停止させた。英国、アメリカ合衆国とアラブ諸国はレバノンの独立を支持。1944年にフランスは全ての行政機能をレバノン政府に移管した後フランス軍を退去させた。1946年に独立を宣言。
シリアとレバノンはヴィシー傀儡政府の統治下に。1941年にイギリスと自由フランスがシリアに侵攻。自由フランスは独立を約束。
シリアにシュクリ・アル.クワットリ(Shoukri al-Quwatli )の下でナショナリストによる政府が1943年にできるもフランスは影響力の低下を危惧して新政府への行政・軍事サービスの最終的な引き渡しを支持するデモをダマスカスの空爆などで弾圧。イギリスの介入で独立を認める。1946年に英軍撤退。
レバノン
1943年 10月 ビシャラ・アル・コーリ(Bishara al-Khouri )大統領は憲法におけるフランス統治権への言及を全て削除する法律を議会で通過させるもフランスは大統領と閣僚を報復として逮捕して憲法を一時停止させた。英国、アメリカ合衆国とアラブ諸国はレバノンの独立を支持。1944年にフランスは全ての行政機能をレバノン政府に移管した後フランス軍を退去させた。1946年に独立を宣言。
Posted by Seiji F at 2021年12月17日 17:42
調査ありがとうございます。英語のみのコメントが弾かれるのはスパムコメント回避のためのlivedoorBlog側の設定ですね。お手数をおかけしました。
そうして細かい経緯を見ると，レバノンの1943年とシリアの1946年の違いに大した意味合いは無いですね。1945年をまたいでいるのでなにか意味があるのかと。しかしまあ，あの本土を占領されている状態でダマスクスを空爆するフランスは何やってるんだか。
この事情を加味すると，なおさら該当する問題の「そこを出題してどうするの」感が強いですね。
そうして細かい経緯を見ると，レバノンの1943年とシリアの1946年の違いに大した意味合いは無いですね。1945年をまたいでいるのでなにか意味があるのかと。しかしまあ，あの本土を占領されている状態でダマスクスを空爆するフランスは何やってるんだか。
この事情を加味すると，なおさら該当する問題の「そこを出題してどうするの」感が強いですね。
Posted by DG-Law at 2021年12月18日 19:22
確かに選択肢多くて意地悪そうな問題ですね。
数日前に古本屋でたまたま以下の本を見つけたので、せっかくなのでシリア・レバノンの独立時の状況について追加します。
「シリアとレバノン 小山茂樹 東洋経済新報社 1996年発行」
この本によると「フランスは、最後まで、シリア・レバノンの社会・文化・教育サービスと特別部隊の支配権を譲らなかったからである。ことに、この地域に対する自己の卓越した地位を確保するために、特別部隊にはこだわった。」「フランスは三度、首都ダマスカスを空爆し、激しい戦闘がハマ、ホムスにも広がった。この事態に、イギリスは部隊派遣の用意があると声明し、米国も重大な懸念を表明したため、全土に広がりはじめた無差別殺戮にようやくピリオドが打たれてた。」「1946年二月、国連はすべてのフランス軍隊の撤退を決議した。フランスは、四月十五日シリアから、四月十七日レバノンから、それぞれ軍隊を撤退させた。ここにようやくシリア・レバノン両国は名実ともに独立を達成したのである。」
P260 高崎経済大・前期 問題1 問2 ですが赤本では問3でした。
この問題の出題者は
シュリーヴィジャヤ =室利仏逝→唐代
シュリーヴィジャヤ=三仏斉→宋代
と思ったのでは?
数日前に古本屋でたまたま以下の本を見つけたので、せっかくなのでシリア・レバノンの独立時の状況について追加します。
「シリアとレバノン 小山茂樹 東洋経済新報社 1996年発行」
この本によると「フランスは、最後まで、シリア・レバノンの社会・文化・教育サービスと特別部隊の支配権を譲らなかったからである。ことに、この地域に対する自己の卓越した地位を確保するために、特別部隊にはこだわった。」「フランスは三度、首都ダマスカスを空爆し、激しい戦闘がハマ、ホムスにも広がった。この事態に、イギリスは部隊派遣の用意があると声明し、米国も重大な懸念を表明したため、全土に広がりはじめた無差別殺戮にようやくピリオドが打たれてた。」「1946年二月、国連はすべてのフランス軍隊の撤退を決議した。フランスは、四月十五日シリアから、四月十七日レバノンから、それぞれ軍隊を撤退させた。ここにようやくシリア・レバノン両国は名実ともに独立を達成したのである。」
P260 高崎経済大・前期 問題1 問2 ですが赤本では問3でした。
この問題の出題者は
シュリーヴィジャヤ =室利仏逝→唐代
シュリーヴィジャヤ=三仏斉→宋代
と思ったのでは?
Posted by Seiji F at 2021年12月25日 17:36
フランスはそんなことしてないでナチスと戦えや……と思ってしまいますね。そりゃ英米も切れますよ。
高崎経済大の問題番号は確認したら，私の番号の打ち間違いでした。訂正表に足しておきます。これもありがとうございます。
勘違いの要因としては，そういうことでしょうね。
高崎経済大の問題番号は確認したら，私の番号の打ち間違いでした。訂正表に足しておきます。これもありがとうございます。
勘違いの要因としては，そういうことでしょうね。
Posted by DG-Law at 2021年12月28日 23:28
今年の受験シーズンも終わりというところで、ようやく読み終えました。
大変軽微なところですが、気づいた誤植２件をご報告させていただきます。
p71 １行目 「予想していなったかところ」→「予想していなかったところ」
p291 設問中、選択肢「エ」の字が他のページと違っており、おそらく漢字の「工」かと。
20年度早慶の22番（「オバマの個人史」）は、出たのが今年の入試だったら時事問題として難問認定にはならなかったでしょうか。昨年夏にはアフガン駐留米軍の推移のグラフなんかが新聞に載って、「なるほどむしろオバマ１期目がピークだったんだな」と思ったりしたもので……
大変軽微なところですが、気づいた誤植２件をご報告させていただきます。
p71 １行目 「予想していなったかところ」→「予想していなかったところ」
p291 設問中、選択肢「エ」の字が他のページと違っており、おそらく漢字の「工」かと。
20年度早慶の22番（「オバマの個人史」）は、出たのが今年の入試だったら時事問題として難問認定にはならなかったでしょうか。昨年夏にはアフガン駐留米軍の推移のグラフなんかが新聞に載って、「なるほどむしろオバマ１期目がピークだったんだな」と思ったりしたもので……
Posted by 砂屋 at 2022年03月14日 18:45
ご指摘ありがとうございます。両方とも確認しました。正誤表を更新しておきます。
20年度早慶の22番については，確かにそうかもしれませんね。21年夏にやっと完全撤退して，直後にどうなったのかは，勉強に集中していたであろう受験生であってもさすがに知っているレベルなので，一般常識とみなされうると思います。
こういう「今これが出題されたら」と考えながら読むのも，本書の楽しみ方と言えそうです。
20年度早慶の22番については，確かにそうかもしれませんね。21年夏にやっと完全撤退して，直後にどうなったのかは，勉強に集中していたであろう受験生であってもさすがに知っているレベルなので，一般常識とみなされうると思います。
こういう「今これが出題されたら」と考えながら読むのも，本書の楽しみ方と言えそうです。
Posted by DG-Law at 2022年03月16日 01:41
はじめまして。
遅ればせながら3巻を購入させていただきました。まだ序盤しか読めていないのですが、あまり世界史に詳しくない私にも伝わってくる慶應法学部の鬼畜さには戦慄しています。
ところで、重箱の隅を突くようで申し訳ないのですが43頁の11行目に「記載あるが」という脱字があったので一応報告させていただきます。
遅ればせながら3巻を購入させていただきました。まだ序盤しか読めていないのですが、あまり世界史に詳しくない私にも伝わってくる慶應法学部の鬼畜さには戦慄しています。
ところで、重箱の隅を突くようで申し訳ないのですが43頁の11行目に「記載あるが」という脱字があったので一応報告させていただきます。
Posted by 東風 at 2022年04月07日 01:04
ありがとうございます。世界史に詳しくても楽しんでもらえると，非常に嬉しいです。
脱字は確認しました。全然気づいてなかったものですね。正誤表に載せておきます。
脱字は確認しました。全然気づいてなかったものですね。正誤表に載せておきます。
Posted by DG-Law at 2022年04月07日 22:06
以前コメントさせていただいた者です。
勝手ながら、2014年版の85ページの図表を、N予備校という所の掲示板に上げさせていただきました。事後報告で大変申し訳ございません。もちろん、引用という形であり、しかしキチンとした形で無いのですが、ご報告します。何を律儀にと、思われたなら幸いなのですが。もし、許可ならずという事であれば、N予備校側に報告し、消去願い出ます。申し訳ないです。すみません。
勝手ながら、2014年版の85ページの図表を、N予備校という所の掲示板に上げさせていただきました。事後報告で大変申し訳ございません。もちろん、引用という形であり、しかしキチンとした形で無いのですが、ご報告します。何を律儀にと、思われたなら幸いなのですが。もし、許可ならずという事であれば、N予備校側に報告し、消去願い出ます。申し訳ないです。すみません。
Posted by NK細胞 at 2023年06月21日 21:27
古すぎて実物を見るまで何の図表か思い出せなかったのですが，あれくらいなら問題ありません。
報告ありがとうございます。
報告ありがとうございます。
Posted by DG-Law at 2023年06月21日 22:37
p142の下から8行目の、タブリーズはアゼルバイジャン、に関してですが、
タブリーズはイラン西北部の東アゼルバイジャン州にあるので、「タブリーズはイラン西北部」にした方がいいと思います。アゼルバイジャンだとアゼルバイジャン共和国と思ってしまうので。
p194の下から3行目の用語集では「月氏により滅ぼされた」ですが、用語集では大月氏となってます。それよりもバクトリアが大月氏に滅ばされたと断定するのもどうかなぁと思っていて、前田耕作、 山根聡著の「アフガニスタン史」ではバクトリアはサカ族と大月氏に滅ぼされたと記述されていますが、2022年発行の「古代オリエント全史」小林登志子著のp270-271では「前120年代には遊牧民の侵入によって滅亡した。」とだけ記述している様に、敢えて民族名は書かないのが正解かもしれません。
タブリーズはイラン西北部の東アゼルバイジャン州にあるので、「タブリーズはイラン西北部」にした方がいいと思います。アゼルバイジャンだとアゼルバイジャン共和国と思ってしまうので。
p194の下から3行目の用語集では「月氏により滅ぼされた」ですが、用語集では大月氏となってます。それよりもバクトリアが大月氏に滅ばされたと断定するのもどうかなぁと思っていて、前田耕作、 山根聡著の「アフガニスタン史」ではバクトリアはサカ族と大月氏に滅ぼされたと記述されていますが、2022年発行の「古代オリエント全史」小林登志子著のp270-271では「前120年代には遊牧民の侵入によって滅亡した。」とだけ記述している様に、敢えて民族名は書かないのが正解かもしれません。
Posted by Seiji F at 2023年08月12日 16:21
ご指摘ありがとうございます。
＞タブリーズ
ご指摘の通りです。後ほど正誤表に追加しておきます。
＞大月氏
引用部分なので正確を期すべく，これも正誤表に載せておきます。
＞敢えて民族名は書かないのが正解かもしれません。
については同意見で，そのために「トハラ人（トカラ人）とは断定できず，諸説ある」としたつもりです。それはそれとしてトハラ人から大月氏に書き換えた用語集の編集者の論拠も知りたいところではあります。
＞タブリーズ
ご指摘の通りです。後ほど正誤表に追加しておきます。
＞大月氏
引用部分なので正確を期すべく，これも正誤表に載せておきます。
＞敢えて民族名は書かないのが正解かもしれません。
については同意見で，そのために「トハラ人（トカラ人）とは断定できず，諸説ある」としたつもりです。それはそれとしてトハラ人から大月氏に書き換えた用語集の編集者の論拠も知りたいところではあります。
Posted by DG-Law at 2023年08月13日 12:46
