2021年12月04日

登山記録2(霧ヶ峰・棒ノ嶺・地蔵岳・筑波山)

初回はこちら。各項目の説明は初回を参照のこと。

霧ヶ峰高原No.6 霧ヶ峰(車山)
〔標高〕1,925m
〔標高差〕車山の麓からで125m,八島ヶ原湿原からで約300m
〔百名山認定〕百名山
〔ヤマノススメ〕4巻・アニメ2期
〔県のグレーディング〕3A(一番長いコースの場合)
〔私的な難易度と感想〕3A
旅行記をすでに書いているので,詳しくはそちらで……と思ったら当時に登山的なことは何も書いていなかった。霧ヶ峰は高原であるので登山可能な領域はかなり広く,東西に長い。最西端は八島ヶ原湿原,最東端が最高地点の車山山頂である。八島ヶ原湿原から出発して車山の方向へ歩いていくか,車山の麓の車山肩駐車場から出発して先に山頂を制覇し,その後八島ヶ原湿原に向かって歩いていくか,どちらかが一般的なコースになるだろう。どちらのスタート地点へも豊富にバスが出ている。道はよく整備されていて難易度は高尾山以下だが,八島ヶ原湿原から車山山頂まで全部歩くと5時間超になり,かなり長いのでルート取りは注意が必要。景観は,ある年齢層以上の人なら思わずWindowsXPと言ってしまうこと請け合いの草原が広がっている。なお,景色を楽しむだけならヴィーナスラインで外周を車で走る方が良いというのは禁句である。


PIC000137No.7 棒ノ嶺(棒ノ折山)
〔標高〕969m
〔標高差〕白谷沢登山口からで640m,さわらびの湯からで700m
〔百名山認定〕無し
〔ヤマノススメ〕5巻
〔県のグレーディング〕無し
〔私的な難易度と感想〕2B
初めて他人を誘って登った山として,私的には印象深い。飯能駅からバスに乗って名栗湖まで,そこからが登山。名栗湖自体がなかなか景観が良い。登りは手軽に沢登りできるのが特徴で,登山道は涼やかである。白谷沢登山道の前半は沢登りになっていて,それほど滑って転ぶ危険無く沢登りが楽しめる。高尾山6号路の次はここだろう。一方,沢以外の登山道はけっこう荒れていてやや登りにくい。道中けっこう「ここは本当に道なのか?」というような場所があって困惑した。同行の埼玉県出身者に聞いたところ「埼玉県民は山梨県民や長野県民とはまた違った山の民なので,登山道が荒れていても大して気にしないところがある。『ヤマノススメ』見てればわかるでしょ?」という非常に説得力のある説明をされて納得するしかなかった。山頂からの眺望はそこまで良くない。棒ノ嶺で画像検索をすると道中の沢登りの写真ばかりで山頂からの眺望が少ないところからも察してほしい。ここはあくまで沢登りとちょっと荒れた登山道を楽しむ山なのであって,眺望を期待する山ではないのだろう。難易度はそこら辺を考慮してB,コースタイムは4時間40分。下山後は登山口付近にあるさわらびの湯で汗を流すのが鉄板。地元の特産品と『ヤマノススメ』グッズが売っている。



棒ノ折山から高水三山への縦走-2023-06-18 / 稲田義智さんの岩茸石山棒ノ折山(棒ノ嶺)逆川ノ丸の活動データ | YAMAP / ヤマップ



赤城山地蔵岳No.8 地蔵岳(赤城山)
〔標高〕1674m
〔標高差〕約310m
〔百名山認定〕無し(赤城山は百名山)
〔ヤマノススメ〕5巻・アニメ3期
〔県のグレーディング〕無し
〔私的な難易度と感想〕1A+
『ヤマノススメ』が表紙のMAPが限定配布されていたので,こういう機会でも無いと登らない山だと思って急遽登山に行った。取り立てて特徴は無い登山道で,登りやすくも登りづらくもなく。コースタイムは1時間45分ほど。本来は大沼が一望できて眺望が良いのだが,私が登った時は霧が出ていてあまり見えなかった。『ヤマノススメ』でも雨が降っていて眺望が死んでいたので,聖地巡礼としては正しかったのかもしれないが……。写真の通り,山頂には複数の電波塔が建っていて,これが特徴になっている。霧中の電波塔が意外と映えていたのが救いか。しかし,『ヤマノススメ』聖地巡礼目的ではないなら特にお勧めするような山ではなく,やはり普通に赤城山最高峰の黒檜山に登るべきだろう。そんなことよりも麓の駐車場のドリフト痕がとんでもないことになっていて,そちらの記憶の方が強い。まだまだそういう文化が残っていて,その聖地なのだなぁ。黒檜山もそのうち登りに行きたい。下山後,アニメ版でここながぐんまちゃんに出会う赤城神社にも行ったが,アニメ放映当時と異なり,名物らしき朱塗りの長い橋は通行禁止になっていたので少し残念である(2019年6月時点)。『ヤマノススメ』で同時にあおいとほのかが行っていた伊香保温泉については別記事参照。


筑波山夜景No.9 筑波山(ナイトハイク)
〔標高〕877m
〔標高差〕約350m(おたつ石コース,ロープウェー不使用)
〔百名山認定〕百名山
〔ヤマノススメ〕6巻・アニメ3期
〔県のグレーディング〕無し
〔私的な難易度と感想〕1A
『ヤマノススメ』での登場があおいとひなたのナイトデート……もといナイトハイクであったので,私も友人たちとナイトハイクを決行した。ライトは富士山の時に使用したかなり強いやつを持っていったので,暗くて困ることは特に無かった。登山道はよく整備されている上に,観光スポットが多く,コースタイムは女体山山頂までで70分。そこから男体山まで足を伸ばしても25分増えるだけとかなり短いため飽きずに登山を楽しむことができる。男体山よりも女体山の方が標高が高いのはあまり見ないと思われる。女体山山頂からの眺望は良く,ナイトハイクだったために関東平野の夜景が綺麗であった。スマホのカメラなので多分全然伝わっていないのが惜しい。これは確かにデートスポットになりますわ。ケーブルカーやロープウェーを使えば全く登山せずに済むという点でも勧めやすい。普通に登るにしても下山はケーブルカーかロープウェーでよいと思う。なお,我々もケーブルカーで下山したのだが,その後の時間調整をミスして長時間バス停で待ちぼうけを食らう羽目になるはずだったところ,ケーブルカー付近のお店にお勤めの方に声をかけていただいて駅に近いバス停まで送ってもらったということがあった。茨城県民の心は温かい。それはそれとして,ケーブルカーとバスの乗り換え時間がシビアなのは間違いなく,観光地の割りには注意して計画を立てた方が良さそう。乗り放題パスを作っているのだから,公共交通機関同士で少し調整してほしい。