2022年05月30日

食い意地の張った記事ばかりになってしまった……

・強権企業が島を支配、日本円すら流通せず…ナゾの離島「南大東島」のディープすぎる世界(文春オンライン)
→  面白い記事だった。沖縄系島民と八丈系島民の対立があったのはもろに分割統治の歴史で,バナナ共和国なところも含めて,日本にもあったのだなと。
→ 南大東島はサンゴ礁で出来た島なのでドリーネに水が溜まった池が多く,記事中に「島内に淡水がある」(からサトウキビ=プランテーションが広がった)とあるのはそういう理由である。この辺の話は水辺遍路の記事が詳しい。
・南大東島の池群(沖縄県南大東)(水辺遍路)
→ ドリーネを見てラム酒を飲み(バラムツを食べ)に行きたい気が無いわけではないものの,さすがにあまりにも遠い。天候が荒れて飛行機が飛ばないことを見越して前後に数日の余裕が必要というのが一番ハードルが高い。



・沖縄 魚の大量死も「軽石」影響 四国〜本州にも近づくおそれ(NHK)
・軽石の新島、海没 「流出ほぼなくなった」 福徳岡ノ場 専門家が確認(朝日新聞)
→ 2021年の8月に発生し,10〜11月にかけて沖縄や小笠原諸島を襲った軽石騒動は大きな自然災害であった。いつの間にかニュースを聞かなくなったなと思ったら,噴火元の福徳岡ノ場は明けた2022年1月頃,噴火でできた新島が海没して消滅し,軽石も発生しなくなっていたようだ。誕生した新島はかなり大きかったが,当初から専門家が「非常に脆いので長く持たない」とは言っていた。それでも消滅したのはちょっと残念である。西之島のように残ってくれれば面白かったのだが。


・「炒」「爆」「炸」…中華料理のメニューで使われる漢字を学ぶ(デイリーポータルZ)
→ 話者の認識に従って概念が細分化されていくという言語の特徴……は本ブログの読者であれば十中八九知っていそうなことであるが,それがよく出た結果であろう。漢民族の炒め物・煮物に対する解像度の高さが面白い。記事末尾に出てくる英語版だと逆に焼き物の語彙が豊富なのもまた良い。フランス語やドイツ語だとまた違うものなのだろうか(自分では調べる気力がないので他の人に丸投げ)。


・超ハイカロリー郷土料理、いももちの拡張レシピを考える(デイリーポータルZ)
→ いももちは好きなのだけど,都内だと今一つ売っていない印象。「どこで食べたか」という冒頭のアンケートで東京都が2位だったのには少し驚いた。もっとも,じゃあ北海道の料理のイメージがあったというと私的にはなくて,割りと東日本で普遍的な料理だと思っていた。そんなことないんだな……
→ 本記事の言う通り,いももちは拡張性が高いと思うし,もっと食べられていいと思う。それはそれとして,肉料理のつけあわせ等の本記事の使い方を見ていると,要するに和風ニョッキあるいはクヌーデルなのだなという印象。その意味では餅の代わりとしておしるこに入れるのが一番ニョッキではない使い方として特徴的と言えるのかもしれない。


・『カヌレは大量の余った卵黄を活用するために生まれたお菓子なので、こうなる』成り立ちやお菓子屋さんの卵白・卵黄のバランス管理が面白い(Togetter)
→ カヌレも大好きなお菓子で,カリカリの表面とモチモチの中身という対比はいかにも日本人受けしそうなものだが,そこまでメジャーでもない。お値段が高くなりがちという問題はあるのかもしれない。あと爆発的なカロリー。
→ この辺の話は前に読んだ『お菓子でたどるフランス史』に書いてあったような気はしつつ内容が思い出せない。混沌の極みにある本棚から発掘できたら読み返して探してみよう(という自分向けの備忘録)。