2022年08月23日
中国麻雀にリーチだけ入れるとフリテン無いのが強すぎるか……とかは考えたりした
・ゼロから学ぶ! 麻雀漫画を楽しむため”だけ”の麻雀講座(銀河孤児亭)
→ 「最後に」でご自身で白状しているように,麻雀漫画を楽しむ"だけ"の知識を入れるには本記事は長すぎるが,真の狙いである日本麻雀のゲーム性についての説明としては非常に良い記事だった。麻雀漫画を楽しむということは自然と麻雀のゲーム性を成り立たせる要素の分析になる。確かに日本の麻雀の特徴はフリテンと放銃一人払いとリーチによって形成された対人戦要素・心理戦にあると思う。このうちリーチが毛色がちょっと違うというのもわかる。基本的に上がることよりも振り込まないことの方が重要なゲームであるので,リーチは無防備になると同時に「攻撃は最大の防御」とも捉えられる行動であり,リーチの多義性は麻雀の行動選択,しいてはプレイヤー心理描写に深みを与えている。
→ 中国麻雀はフリテンが無い代わりに,順子の食い替えや必須牌の残枚数確認・競合回避・速度比較のため捨て牌の確認が必要なところは対人戦要素だと思う。 そのために結局捨て牌は注視するし,プレイヤー同士の相性とかが出るなというのは何度か打ってみて思ったところ。
・「ぐるぐる巻きのネコにおかゆを与える様子」を描いた絵画はたくさんあるけど、どういう意味があるのか?(Togetter)
→ 多様に解釈できる寓意で難しいが,面白い。出自が低俗な喜劇で何かしらを揶揄しているのはそうらしい。後段の専門に近い歴史家の指摘にあるように,時代が下るに連れてそうした黒い風刺的な意味合いが薄れて,別のものを揶揄していたり,猫っ可愛がりを揶揄していたり,単に猫がかわいいという要素の方が前に出てきたりしているっぽい絵も増えているらしい。であれば尚更個々の解釈には慎重になるべきだろう。
→ それにしても出てくる範囲が広い。16世紀のイタリアから19世紀前半のフランスやアメリカまで。ほとんど知らないネタだったけど,ここまで広範囲に観測できるならけっこう流行していたネタだったと思ってよさそう。
・「勉強以外、なんの取り柄もない」東大卒&京大卒のアイドル『学歴の暴力』が歌う高学歴の苦悩 (fumufumu news -フムフムニュース)
→ 「処理能力は比較的あるほうだったので、特にパズルのように解ける数学は得意でした。だから東大に入るのは、そんなに大変ではなかったです」という発言に東大生の情念を感じて笑ってしまった。頭が良いとはどういうことかを考えてしまうことがあり,自分の脳が偶然大学入試に適性があっただけで実は汎用性が無いのではないかという疑念や,その中でも情報処理能力に異常に偏っている東大二次に特化した脳なのは自分の能力に対する過剰ブランディングになるのではないかという葛藤,私は割とわかるし,東大OBにはそこそこ普遍的に理解されそう。そこを逆手に取って過剰ブランディングされた自分をセルフプロデュースしていこうという発想は割りと好き。
→ それにしても東大女子は,大学当局の増やそうという必死の努力に反して学部生の女性比率が20%前後から増加しないという悲しい状況も含めて,いろいろと他者から視線をぶつけられてしんどそうな感じはある。だからこそ増加しないという悪循環も多少はありそう。自分がいた文科三類・文学部だとそういう雰囲気も薄かったのでそういうのに気づいたのは卒業してからだったりするのだが,他の科類・学部だとまた雰囲気が違ったのだろうか(というようなことを過去の記事で書いたような気がしていたが見つからなかった)。
→ 当人たちのキャラが立っていて,歌詞は面白いんだけど,曲が残念な感じはする。良い作曲家がついたら伸びるのかも。当人たちが伸ばしたいと思っているかはまた別問題として。
→ 「最後に」でご自身で白状しているように,麻雀漫画を楽しむ"だけ"の知識を入れるには本記事は長すぎるが,真の狙いである日本麻雀のゲーム性についての説明としては非常に良い記事だった。麻雀漫画を楽しむということは自然と麻雀のゲーム性を成り立たせる要素の分析になる。確かに日本の麻雀の特徴はフリテンと放銃一人払いとリーチによって形成された対人戦要素・心理戦にあると思う。このうちリーチが毛色がちょっと違うというのもわかる。基本的に上がることよりも振り込まないことの方が重要なゲームであるので,リーチは無防備になると同時に「攻撃は最大の防御」とも捉えられる行動であり,リーチの多義性は麻雀の行動選択,しいてはプレイヤー心理描写に深みを与えている。
→ 中国麻雀はフリテンが無い代わりに,順子の食い替えや必須牌の残枚数確認・競合回避・速度比較のため捨て牌の確認が必要なところは対人戦要素だと思う。 そのために結局捨て牌は注視するし,プレイヤー同士の相性とかが出るなというのは何度か打ってみて思ったところ。
・「ぐるぐる巻きのネコにおかゆを与える様子」を描いた絵画はたくさんあるけど、どういう意味があるのか?(Togetter)
→ 多様に解釈できる寓意で難しいが,面白い。出自が低俗な喜劇で何かしらを揶揄しているのはそうらしい。後段の専門に近い歴史家の指摘にあるように,時代が下るに連れてそうした黒い風刺的な意味合いが薄れて,別のものを揶揄していたり,猫っ可愛がりを揶揄していたり,単に猫がかわいいという要素の方が前に出てきたりしているっぽい絵も増えているらしい。であれば尚更個々の解釈には慎重になるべきだろう。
→ それにしても出てくる範囲が広い。16世紀のイタリアから19世紀前半のフランスやアメリカまで。ほとんど知らないネタだったけど,ここまで広範囲に観測できるならけっこう流行していたネタだったと思ってよさそう。
・「勉強以外、なんの取り柄もない」東大卒&京大卒のアイドル『学歴の暴力』が歌う高学歴の苦悩 (fumufumu news -フムフムニュース)
→ 「処理能力は比較的あるほうだったので、特にパズルのように解ける数学は得意でした。だから東大に入るのは、そんなに大変ではなかったです」という発言に東大生の情念を感じて笑ってしまった。頭が良いとはどういうことかを考えてしまうことがあり,自分の脳が偶然大学入試に適性があっただけで実は汎用性が無いのではないかという疑念や,その中でも情報処理能力に異常に偏っている東大二次に特化した脳なのは自分の能力に対する過剰ブランディングになるのではないかという葛藤,私は割とわかるし,東大OBにはそこそこ普遍的に理解されそう。そこを逆手に取って過剰ブランディングされた自分をセルフプロデュースしていこうという発想は割りと好き。
→ それにしても東大女子は,大学当局の増やそうという必死の努力に反して学部生の女性比率が20%前後から増加しないという悲しい状況も含めて,いろいろと他者から視線をぶつけられてしんどそうな感じはある。だからこそ増加しないという悪循環も多少はありそう。自分がいた文科三類・文学部だとそういう雰囲気も薄かったのでそういうのに気づいたのは卒業してからだったりするのだが,他の科類・学部だとまた雰囲気が違ったのだろうか(というようなことを過去の記事で書いたような気がしていたが見つからなかった)。
→ 当人たちのキャラが立っていて,歌詞は面白いんだけど,曲が残念な感じはする。良い作曲家がついたら伸びるのかも。当人たちが伸ばしたいと思っているかはまた別問題として。
Posted by dg_law at 00:00│Comments(2)
この記事へのコメント
東大文学部卒の20代女性です。私の専修は女子1割と文学部の中ではトップクラスに女子が少ない専修でした。在学中は同期と没交渉でしたので特段性別を意識することもなく、バイト先も予備校での個別指導でしたので東大女子というと重宝されました(教員と生徒を同性にするという規則があった為)。
卒業後民間企業に勤めていますが、東大卒が多い環境からか、東大卒の女性という点で不都合を感じたことはありません。自分が学歴を言っていない人にも学歴を知られていたり、飲んでいるときに「彼女は東大出身なんだよ」と会社の人がバーのマスターに言ったりするのはびっくりしますが…(そうおっしゃる御本人も京大院卒なのでなおさら。東大卒の珍しい地方都市なので、言いたくなるのでしょうか?)
総じて東大に進学したことに後悔はありません。ただ、私はいわゆる「女性の幸せ(結婚、出産、子育て)」を諦めているからそう思うだけであって、婚活市場に参戦する場合は苦労するのかな…と思っています。一例として参考になれば幸いです。
卒業後民間企業に勤めていますが、東大卒が多い環境からか、東大卒の女性という点で不都合を感じたことはありません。自分が学歴を言っていない人にも学歴を知られていたり、飲んでいるときに「彼女は東大出身なんだよ」と会社の人がバーのマスターに言ったりするのはびっくりしますが…(そうおっしゃる御本人も京大院卒なのでなおさら。東大卒の珍しい地方都市なので、言いたくなるのでしょうか?)
総じて東大に進学したことに後悔はありません。ただ、私はいわゆる「女性の幸せ(結婚、出産、子育て)」を諦めているからそう思うだけであって、婚活市場に参戦する場合は苦労するのかな…と思っています。一例として参考になれば幸いです。
Posted by hr at 2022年08月25日 10:08
貴重な事例ありがとうございます。女子1割は文学部だと珍しそうですね。
文学部という環境自体が割りとそういう雰囲気を薄くするところはあるんですかね。(知っている事例が少なすぎるので深いことは何も言えませんが)
文学部という環境自体が割りとそういう雰囲気を薄くするところはあるんですかね。(知っている事例が少なすぎるので深いことは何も言えませんが)
Posted by DG-Law at 2022年08月27日 22:09