2023年01月24日
2023年大相撲初場所の感想
本命がそのまま優勝し,引き締まった場所になった。土俵も充実しており,中日から10日目頃に少しだれたかなという感じもしたが,それ以外は熱戦が多くて面白かった。妙な誤審もなく,外の話題もなくて良かったと思う。
先場所の優勝同点で貴景勝は綱取りが名言されており,ハードルが高め,すなわち14勝以上での優勝が期待された。結果的に優勝ながら12勝ということで,綱取りは継続となる。来場所は勝ち星によらずの優勝または13勝以上の優勝同点以上ならあっさり横綱昇進が認められるのではないかと思われるが,12勝で優勝同点とか13勝で優勝次点だとかなり揉めそう。その貴景勝の相撲ぶりは,組んでもある程度相撲になるようになったところが明確な進化で,特に小手投げでの逆転はかなり強い。玉鷲も同じような特徴があるが,突き押しの力士でも小手投げは習得しやすいのだろうか。稽古論としては興味深いテーマかもしれない。一方で,どうも場所の中盤から終盤の入り口でスタミナが一度切れて突き押しが鈍るという弱点がある。終盤にはなぜか気合がもう一度入って回復するのだが,その中盤で星を落とすのでなかなか14勝といかない。今場所もそれで11・12日めに星を落とした。これを改善しないと来場所も12勝か13勝に終わり,上述の通り,揉めそうな星数になってしまうのではないかと危惧している。逆に言って,もはやここくらいしか明確な弱点はなく,スタミナが持ちさえすれば連続優勝は十分にありうる。
個別評。大関の貴景勝は上述の通り。三役,豊昇龍は投げに自信がありすぎて強引に投げにいって自滅する悪癖があり,今場所はそれがもろに出て左足の負傷につながった。再出場して勝ち越したのは良かったのか悪かったのか,とは今場所の好角家が皆思っていそう。大関取りは振り出しに戻ってしまった。彼自身のみならず多くの人が早く大関になって関脇を卒業してほしいと思っていただけに残念である。メンタル的にも血気盛んで強そうに見え,緊張する場面では脆いところがあり,そこも鍛えないと大関取りにはならないかもしれない。
今場所の三役で最も活躍したのは霧馬山である。右膝のケガがあって本来の実力が出ていないとは前から言われていたが,それが治ったか,今場所は存分に暴れていた。モンゴル人らしく投げが強烈なのが特徴であったが,今場所は普通に寄り切っても強く,巻き替えやとったりも上手かった。突き押しの相撲にやや弱いのが今後の課題か。若隆景・豊昇龍に次ぐ大関候補に名乗りを挙げたのは間違いない。若隆景は本格的に序盤に脆いのをなんとかしないと,豊昇龍や霧馬山に先を越されそう。将来的に大関になるのは間違いなさそうなのだが。高安はなんでこうも不運なのか。正代はどうも右足を痛めていて踏ん張りがきかないようだ。あののけぞって耐える独特の姿勢は足が健在でこそなのだな。
前頭上位。大栄翔は優勝した時のような相撲ぶりで好調であった。立ち合いの一気の出足から突き込んで持っていく相撲は見ていて気持ちが良い。御嶽海も立ち合いの出足勝負なのは同じで,今場所は日ごとに出足が異なった。まさか負け越すとは。当たり負けたらそこで終わるのでは相撲があまりにも脆い。阿炎は,平幕優勝の翌場所は負け越すの法則に負けずに勝ち越したが8勝止まりで,ややはたいて呼び込むパターンが多かったか。竜電は謹慎休場前よりも調子が良かったかもしれない。前傾姿勢で前進する豊真将のような相撲で9勝をあげた。錦木も好調で,左四つや外四つになると膂力を発揮して強かった。対照的に不調だったのが翠富士で,彼の得意技の肩透かしはけっこう深く差してから思い切って引くことに要点があるが,今場所は差し手があまり深く差さらず,肩透かしを決めるタイミングが無かった。それも含めて動きが読まれていたようにも見えた。
前頭中盤。好調だったのは阿武咲で,これまで長らく出足の圧力不足で伸び悩んでいたが,やっと少し貴景勝や大栄翔の出足に追いついたのかもしれない。1場所ではよくわからなかったので,来場所も様子を見たいところ。平戸海は8勝止まりであったが,印象は良い。突き押し相撲に見えて実は右四つの相撲であり,すくい投げが強烈でよく決まっていた。宇良は,九日目の錦富士戦で見せたはたき込み後の不思議な腕の動きがエアーはたき込みとして笑いを誘い,話題になっていた。こういうところでキャラが立つのもまた宇良という力士なのだろう。
前頭下位。琴勝峰は11勝と大きく勝ち越した。立ち合いでの当たり負けや引いての呼び込みが少なくなり,突き押しまたは右四つの寄りで勝負できている。これで上位に通じるかどうか。千代翔馬は強引な投げがあまり見られなくなった。それで勝ち星が増えたわけではなく,むしろ大きく負け越してしまったので,結局はあの投げに頼らざるを得ないのかもしれない。一山本は好調で二桁の勝利となった。突き放してからはたくか四つに組む相撲で,独特の間合いやリズムがあり,見ていて面白い。東龍は新入幕から約10年,所要58場所で初めて勝ち越した。右四つになればかなり強いが,左四つでも相撲がとれる。一方で体重の割にやや鈍重なところがあり,そこが今まで勝ち越せなかった原因なのだろう。同様に鈍重さを感じたのが水戸龍で,十両と幕内の違いは立ち合いの早さと言われるが,まさにそうなのだろうと思わせられる。
隠岐の海が引退した。名前の通り,隠岐の島出身の力士であり,その珍しさから新入幕で大きくわ台になった。2005年初土俵であるからちょうど18年実働し,ケガが少なくて休場も少なかった。大柄で頑丈な肉体であり,取り口もそれを活かしたスケールの大きなものとなった。懐が深く,四つに組んでからの引き技・投げ技は見応えがあった。もろ差しにこだわって相撲が小さくなって自滅するところがあったものの,2019年頃から,すなわちキャリアの終盤になって改善が見られたのも,キャリアが長引いた理由として挙げていいだろう。一方で飄々としており,自らの強さにこだわりがあまり無いことはインタビュー等でも垣間見られ,上位挑戦の場所でもあまり闘志をむき出しにすることが無かった。結果的に四つの地力が違う格上力士にはめっぽう勝てず,また出足があったわけでもないので押し相撲の力士にも弱かった。その辺りが体格の割に大成しなかった理由になろうが,そもそも本人が大成を望んでいなかった節がある以上は責めるべきことではない。これもまた人生である。にもかかわらず北の富士の孫弟子であるがために,NHKの解説でやたらと批判されていたのは同情する。いかにも面倒良さそうで,稽古嫌いの弟子の気持ちがわかるのは良いことで,良い親方になれるかもしれない。お疲れ様でした。
先場所の優勝同点で貴景勝は綱取りが名言されており,ハードルが高め,すなわち14勝以上での優勝が期待された。結果的に優勝ながら12勝ということで,綱取りは継続となる。来場所は勝ち星によらずの優勝または13勝以上の優勝同点以上ならあっさり横綱昇進が認められるのではないかと思われるが,12勝で優勝同点とか13勝で優勝次点だとかなり揉めそう。その貴景勝の相撲ぶりは,組んでもある程度相撲になるようになったところが明確な進化で,特に小手投げでの逆転はかなり強い。玉鷲も同じような特徴があるが,突き押しの力士でも小手投げは習得しやすいのだろうか。稽古論としては興味深いテーマかもしれない。一方で,どうも場所の中盤から終盤の入り口でスタミナが一度切れて突き押しが鈍るという弱点がある。終盤にはなぜか気合がもう一度入って回復するのだが,その中盤で星を落とすのでなかなか14勝といかない。今場所もそれで11・12日めに星を落とした。これを改善しないと来場所も12勝か13勝に終わり,上述の通り,揉めそうな星数になってしまうのではないかと危惧している。逆に言って,もはやここくらいしか明確な弱点はなく,スタミナが持ちさえすれば連続優勝は十分にありうる。
個別評。大関の貴景勝は上述の通り。三役,豊昇龍は投げに自信がありすぎて強引に投げにいって自滅する悪癖があり,今場所はそれがもろに出て左足の負傷につながった。再出場して勝ち越したのは良かったのか悪かったのか,とは今場所の好角家が皆思っていそう。大関取りは振り出しに戻ってしまった。彼自身のみならず多くの人が早く大関になって関脇を卒業してほしいと思っていただけに残念である。メンタル的にも血気盛んで強そうに見え,緊張する場面では脆いところがあり,そこも鍛えないと大関取りにはならないかもしれない。
今場所の三役で最も活躍したのは霧馬山である。右膝のケガがあって本来の実力が出ていないとは前から言われていたが,それが治ったか,今場所は存分に暴れていた。モンゴル人らしく投げが強烈なのが特徴であったが,今場所は普通に寄り切っても強く,巻き替えやとったりも上手かった。突き押しの相撲にやや弱いのが今後の課題か。若隆景・豊昇龍に次ぐ大関候補に名乗りを挙げたのは間違いない。若隆景は本格的に序盤に脆いのをなんとかしないと,豊昇龍や霧馬山に先を越されそう。将来的に大関になるのは間違いなさそうなのだが。高安はなんでこうも不運なのか。正代はどうも右足を痛めていて踏ん張りがきかないようだ。あののけぞって耐える独特の姿勢は足が健在でこそなのだな。
前頭上位。大栄翔は優勝した時のような相撲ぶりで好調であった。立ち合いの一気の出足から突き込んで持っていく相撲は見ていて気持ちが良い。御嶽海も立ち合いの出足勝負なのは同じで,今場所は日ごとに出足が異なった。まさか負け越すとは。当たり負けたらそこで終わるのでは相撲があまりにも脆い。阿炎は,平幕優勝の翌場所は負け越すの法則に負けずに勝ち越したが8勝止まりで,ややはたいて呼び込むパターンが多かったか。竜電は謹慎休場前よりも調子が良かったかもしれない。前傾姿勢で前進する豊真将のような相撲で9勝をあげた。錦木も好調で,左四つや外四つになると膂力を発揮して強かった。対照的に不調だったのが翠富士で,彼の得意技の肩透かしはけっこう深く差してから思い切って引くことに要点があるが,今場所は差し手があまり深く差さらず,肩透かしを決めるタイミングが無かった。それも含めて動きが読まれていたようにも見えた。
前頭中盤。好調だったのは阿武咲で,これまで長らく出足の圧力不足で伸び悩んでいたが,やっと少し貴景勝や大栄翔の出足に追いついたのかもしれない。1場所ではよくわからなかったので,来場所も様子を見たいところ。平戸海は8勝止まりであったが,印象は良い。突き押し相撲に見えて実は右四つの相撲であり,すくい投げが強烈でよく決まっていた。宇良は,九日目の錦富士戦で見せたはたき込み後の不思議な腕の動きがエアーはたき込みとして笑いを誘い,話題になっていた。こういうところでキャラが立つのもまた宇良という力士なのだろう。
【注目!宇良の “手の動き” 】
— NHK大相撲(公式) (@NhkSumo) January 16, 2023
#錦富士 − #宇良 (スロー映像)#大相撲 #初場所 九日目
きょうの宇良の取組動画は👇https://t.co/YSBQhrV5n0
宇良の今場所の全取組動画と
特集記事は👇https://t.co/x3sy4usVU6#NHK大相撲 #sumo #nhksumo pic.twitter.com/OzW5mUh8XI
前頭下位。琴勝峰は11勝と大きく勝ち越した。立ち合いでの当たり負けや引いての呼び込みが少なくなり,突き押しまたは右四つの寄りで勝負できている。これで上位に通じるかどうか。千代翔馬は強引な投げがあまり見られなくなった。それで勝ち星が増えたわけではなく,むしろ大きく負け越してしまったので,結局はあの投げに頼らざるを得ないのかもしれない。一山本は好調で二桁の勝利となった。突き放してからはたくか四つに組む相撲で,独特の間合いやリズムがあり,見ていて面白い。東龍は新入幕から約10年,所要58場所で初めて勝ち越した。右四つになればかなり強いが,左四つでも相撲がとれる。一方で体重の割にやや鈍重なところがあり,そこが今まで勝ち越せなかった原因なのだろう。同様に鈍重さを感じたのが水戸龍で,十両と幕内の違いは立ち合いの早さと言われるが,まさにそうなのだろうと思わせられる。
隠岐の海が引退した。名前の通り,隠岐の島出身の力士であり,その珍しさから新入幕で大きくわ台になった。2005年初土俵であるからちょうど18年実働し,ケガが少なくて休場も少なかった。大柄で頑丈な肉体であり,取り口もそれを活かしたスケールの大きなものとなった。懐が深く,四つに組んでからの引き技・投げ技は見応えがあった。もろ差しにこだわって相撲が小さくなって自滅するところがあったものの,2019年頃から,すなわちキャリアの終盤になって改善が見られたのも,キャリアが長引いた理由として挙げていいだろう。一方で飄々としており,自らの強さにこだわりがあまり無いことはインタビュー等でも垣間見られ,上位挑戦の場所でもあまり闘志をむき出しにすることが無かった。結果的に四つの地力が違う格上力士にはめっぽう勝てず,また出足があったわけでもないので押し相撲の力士にも弱かった。その辺りが体格の割に大成しなかった理由になろうが,そもそも本人が大成を望んでいなかった節がある以上は責めるべきことではない。これもまた人生である。にもかかわらず北の富士の孫弟子であるがために,NHKの解説でやたらと批判されていたのは同情する。いかにも面倒良さそうで,稽古嫌いの弟子の気持ちがわかるのは良いことで,良い親方になれるかもしれない。お疲れ様でした。
幕内から十両に下がるのは逸ノ城,栃ノ心,千代丸で確定,これに隠岐の海の引退を加えて4つ席が空く。上がってくるのは大翔鵬,金峰山,北青鵬,武将山までは確定で,朝乃山をどうするか。朝乃山を再昇進させる場合は本来なら幕内に残れる星勘定の水戸龍に涙をのんでもらう形になる。実際に朝乃山は今場所十両優勝で実力が隔絶しており,また6場所休場が厳罰すぎたという負い目が協会にあるので,それらを考慮した裁定がなされる可能性もある。十両と幕下の入れ替えは,下がるのが魁勝,千代栄,照強までが確定であるからやはり4つ空く。上がってくるのは玉正鳳,塚原,藤青雲の3人までがほぼ確実。残り1席は落合,友風,徳勝龍,時疾風での争いになるが,全勝優勝で史上初の1場所昇進がかかる落合が有力か。
Posted by dg_law at 12:00│Comments(4)
この記事へのコメント
更新おつかれさまです。
貴景勝が無事に優勝できた場所といったところでした。3場所連続の平幕優勝はなんとか回避。
貴景勝は一気に相手を押し込む相撲が減りましたが、差された際の小手投げや相手と膠着状態になっても抜群のタイミングで繰り出す張り手といったテクニックを魅せてくれた印象。
私も先場所の感想で「小手投げは成功したためしがないから別の方法考えた方がいい」と書いたのですが、これは謝罪する必要がありました。
白星の数は昨年後半からおおむね安定している一方、大勝できるかが未知数な面と、場所後に語られた首の怪我もあるので、来場所どうなるかはやってみないといったところ。
最近の角界だと、再び12勝で優勝も十分ありえそうなので、そうなったら困るだろうなと。
霧馬山は新入幕以来の三賞。千秋楽の霧馬山戦は見事でした。四つ相撲の技能が各段のパワーアップしており、来場所も期待します。
当面の大関候補は霧馬山、若隆景、豊昇龍の3人でしょうか。
豊昇龍は反則により勝ち越し。投げに頼りすぎない相撲の模索が必要なのかなと
若隆景は不調に見えても終わってみれば9勝6敗。これで上位で9場所連続勝越。何気に勝ち越しまでいけるのはさすがですが。あと2番ぐらいは勝てただろうと思っちゃいます。
朝乃山を入幕させるかどうかであちこちのブログ掲示板が荒れているのがあれですが、十両筆頭が有力でしょうか。こればかりは番付発表を待たないといけませんね。地元紙の表現が優勝決定後は「14勝すれば幕内昇進有力」から、千秋楽後「昇進期待」とシレーッと変えていましたね。
貴景勝が無事に優勝できた場所といったところでした。3場所連続の平幕優勝はなんとか回避。
貴景勝は一気に相手を押し込む相撲が減りましたが、差された際の小手投げや相手と膠着状態になっても抜群のタイミングで繰り出す張り手といったテクニックを魅せてくれた印象。
私も先場所の感想で「小手投げは成功したためしがないから別の方法考えた方がいい」と書いたのですが、これは謝罪する必要がありました。
白星の数は昨年後半からおおむね安定している一方、大勝できるかが未知数な面と、場所後に語られた首の怪我もあるので、来場所どうなるかはやってみないといったところ。
最近の角界だと、再び12勝で優勝も十分ありえそうなので、そうなったら困るだろうなと。
霧馬山は新入幕以来の三賞。千秋楽の霧馬山戦は見事でした。四つ相撲の技能が各段のパワーアップしており、来場所も期待します。
当面の大関候補は霧馬山、若隆景、豊昇龍の3人でしょうか。
豊昇龍は反則により勝ち越し。投げに頼りすぎない相撲の模索が必要なのかなと
若隆景は不調に見えても終わってみれば9勝6敗。これで上位で9場所連続勝越。何気に勝ち越しまでいけるのはさすがですが。あと2番ぐらいは勝てただろうと思っちゃいます。
朝乃山を入幕させるかどうかであちこちのブログ掲示板が荒れているのがあれですが、十両筆頭が有力でしょうか。こればかりは番付発表を待たないといけませんね。地元紙の表現が優勝決定後は「14勝すれば幕内昇進有力」から、千秋楽後「昇進期待」とシレーッと変えていましたね。
Posted by gallery at 2023年01月24日 21:47
先場所優勝の阿炎は引く癖が出て連続優勝ならず、大栄翔も良かったものの終盤で脱落、先々が楽しみな琴勝峰に今場所の勢いがあって、終わってみれば一人大関の貴景勝の優勝。先場所と同じく、最後までもつれました。横綱不在が続けば、優勝に必要な白星は毎場所このあたりに落ち着きそうです。
正代は、何日かは強さを見せることがあったものの、10勝には遠く及ばず。御嶽海も力ない相撲が目立ちました。遠藤が変化をしてでも勝ち越しにこだわるのは、あるいは体力の衰えかと心配になります。
一山本が終盤にスタミナ切れにならず二桁の白星は初なのでは。平戸海も気迫あふれる相撲が魅力的。宇良のあの一番は、勢対白鵬の決まり手命乞いを思い出して笑ってしまいました。来場所は勝ち越してほしいものです。
隠岐の海は十両に落ちたら引退と話していたそうで、特別強い印象が無いかわりに大崩れの印象もなく、いつでもずっとそこにいるようなイメージの力士でした。先場所で引退した豊山は、両腕の怪我が決定打となってしまい、隠岐の海ほど長く活躍できなかったのが惜しまれます。
正代は、何日かは強さを見せることがあったものの、10勝には遠く及ばず。御嶽海も力ない相撲が目立ちました。遠藤が変化をしてでも勝ち越しにこだわるのは、あるいは体力の衰えかと心配になります。
一山本が終盤にスタミナ切れにならず二桁の白星は初なのでは。平戸海も気迫あふれる相撲が魅力的。宇良のあの一番は、勢対白鵬の決まり手命乞いを思い出して笑ってしまいました。来場所は勝ち越してほしいものです。
隠岐の海は十両に落ちたら引退と話していたそうで、特別強い印象が無いかわりに大崩れの印象もなく、いつでもずっとそこにいるようなイメージの力士でした。先場所で引退した豊山は、両腕の怪我が決定打となってしまい、隠岐の海ほど長く活躍できなかったのが惜しまれます。
Posted by EN at 2023年01月25日 19:47
>galleryさん
ありがとうございます。
貴景勝はおそらく組まれた時の脱出方法を練習してきたのでしょうね。
あれだけ小手投げが上手くなっていたのを予見できていた人は少ないでしょう。
>大勝できるかが未知数な面と、場所後に語られた首の怪我もあるので、
そこなんですよね。優勝3度なんですが最高が13勝というのがやはりネックで,しかも横綱が皆勤した場所での優勝が無い。首のケガはすでに長いですし容易に治るものでもなく。
照ノ富士が出場しない限りは明確な対抗馬がいるわけではないので,13勝でもいいからさくっと優勝してほしいところですが,12勝だと揉めそうですよね(昇進するとは思います)。
若隆景と豊昇龍は周囲がさっさと大関になってほしいと思っているだけに,本人たちへのプレッシャーが強くてかえって負けている感じかもしれません。それに打ち勝つメンタルが欲しい。ほんと「あと2番ぐらいは勝てただろう」と思っちゃうんですよね。
霧馬山はどうでしょうね。
>朝乃山を入幕させるかどうかであちこちのブログ掲示板が荒れているのがあれですが
ああ,そうなんですね。個人的には審判部の判断に興味はありつつもどちらでもいいかなというところなんですが,記事中に書いた通り水戸龍がかわいそうかなとは思います。
ありがとうございます。
貴景勝はおそらく組まれた時の脱出方法を練習してきたのでしょうね。
あれだけ小手投げが上手くなっていたのを予見できていた人は少ないでしょう。
>大勝できるかが未知数な面と、場所後に語られた首の怪我もあるので、
そこなんですよね。優勝3度なんですが最高が13勝というのがやはりネックで,しかも横綱が皆勤した場所での優勝が無い。首のケガはすでに長いですし容易に治るものでもなく。
照ノ富士が出場しない限りは明確な対抗馬がいるわけではないので,13勝でもいいからさくっと優勝してほしいところですが,12勝だと揉めそうですよね(昇進するとは思います)。
若隆景と豊昇龍は周囲がさっさと大関になってほしいと思っているだけに,本人たちへのプレッシャーが強くてかえって負けている感じかもしれません。それに打ち勝つメンタルが欲しい。ほんと「あと2番ぐらいは勝てただろう」と思っちゃうんですよね。
霧馬山はどうでしょうね。
>朝乃山を入幕させるかどうかであちこちのブログ掲示板が荒れているのがあれですが
ああ,そうなんですね。個人的には審判部の判断に興味はありつつもどちらでもいいかなというところなんですが,記事中に書いた通り水戸龍がかわいそうかなとは思います。
Posted by DG-Law at 2023年01月29日 01:56
>ENさん
>横綱不在が続けば、優勝に必要な白星は毎場所このあたりに落ち着きそうです。
照ノ富士も不安定なので,彼が出場しても12-13勝の優勝ラインが続きそうですね。貴景勝を除くと次の横綱候補もいないですし,貴景勝も綱取りに成功したところで安定するとは思えないので,年単位で続きそうな感じはします。数年後に「14勝以上の優勝が連続するのは○○年ぶり」というような場所が出てくるかもしれません。
>遠藤が変化をしてでも勝ち越しにこだわるのは、あるいは体力の衰えかと心配になります。
気づけば32歳ですからね。スタートが遅いので選手生命が短くなりがちなのは大卒関取の宿命ではあります。
一山本と平戸海は良かったですね。一山本はおっしゃる通り,スタミナが切れなかったのが要因でしょう。
>勢対白鵬の決まり手命乞い
ありましたねそんなの。私は今思い出しましたが,確かにこれを思い出した人はけっこういるのかも。
>隠岐の海は十両に落ちたら引退と話していたそうで
ああ,そうなんですね。引き際を決めていて,すぱっと引退したのは彼らしくはあります。
>横綱不在が続けば、優勝に必要な白星は毎場所このあたりに落ち着きそうです。
照ノ富士も不安定なので,彼が出場しても12-13勝の優勝ラインが続きそうですね。貴景勝を除くと次の横綱候補もいないですし,貴景勝も綱取りに成功したところで安定するとは思えないので,年単位で続きそうな感じはします。数年後に「14勝以上の優勝が連続するのは○○年ぶり」というような場所が出てくるかもしれません。
>遠藤が変化をしてでも勝ち越しにこだわるのは、あるいは体力の衰えかと心配になります。
気づけば32歳ですからね。スタートが遅いので選手生命が短くなりがちなのは大卒関取の宿命ではあります。
一山本と平戸海は良かったですね。一山本はおっしゃる通り,スタミナが切れなかったのが要因でしょう。
>勢対白鵬の決まり手命乞い
ありましたねそんなの。私は今思い出しましたが,確かにこれを思い出した人はけっこういるのかも。
>隠岐の海は十両に落ちたら引退と話していたそうで
ああ,そうなんですね。引き際を決めていて,すぱっと引退したのは彼らしくはあります。
Posted by DG-Law at 2023年01月29日 01:56