2024年02月25日

KOTYを潰したと考えるとゲー無はすごいジャンル(?)なのではないか

・「ゆっくり」の元ネタ「東方Project」って何だ? 原作者にいろいろ聞いてきた(ミライのアイデア)
→ この記事の「立ち絵が存在する男性キャラクターも2人いますが、どちらも戦闘しないタイプです。」が微妙に物議を醸し,界隈で霖之助ともう一人誰だという議論があった。
・【東方】ZUN「立ち絵が存在する男性キャラクターも2人います」(2ch東方スレ観測所)
→ 易者は二次創作で盛り上がってしまっただけで神主は存在自体を忘れてそうだから絶対に違う(そもそも漫画での登場は立ち絵があると言えるのかが怪しい),雲山は可能性が高いが「戦闘しないタイプ」には該当しないだろう,旧作キャラもありなら玄爺というのもあるが神主がカウントしているかあやしいと削っていくと立ち絵が無いキャラしか残らない。でもまあ玄爺なのかな。


・『ぼっち・ざ・ろっく』感想 何故ぼっちちゃんの髪はピンク色なのか?(LWのサイゼリヤ)
→ 面白い考察。髪の色に限定して言えば,作者が「髪がピンクになったのは、『こみっくがーるず』のかおすちゃんの影響」「元々きらら作品のキャラはピンク髪の主人公が多い」と言っているので深い意味はなさそう。しかし,作者の仕掛けかどうかは別にして,実際にそのように機能しているように思われる。この記事はピンクジャージの考察記事として読んだ方が良い。
→ 付け加えるなら,きらら作品の主人公にピンク髪が多いからという実際の理由を重ねることで,むしろピンクジャージと奇行がきらら主人公の枠を壊すメタネタになったとすら言えそうである。ピンク髪なのに普通のきらら主人公の言動じゃないというのは印象に残る。
・リコリス・リコイル大反省会 申し訳ないけどちさたきは浅い(LWのサイゼリヤ)
→ 同ブログのリコリコ評,こちらも面白い。錦木千束というキャラの特異性,「ちさまじ」の面白さは同意できるし,リアリティラインの粒度も説得的であった。千束が一人で真島と向き合えてしまうキャラなのは「ちさたき」というカップリングから考えると欠陥で,でも千束にはたきなが必要という弱さを描いてしまうと千束の特異性が薄まってしまう。やっぱりその辺の設定の散らかり具合,どうにもならなさが『リコリコ』という作品なのだろう(私自身の評はこちら)。
→ (ついでに言うと「一線を超えて賢いロリキャラ」としてのくるみも既存のテンプレっぽく見えて少し外れていて,その意味で主要三人娘でたきなだけが割りと普通でひねりに欠ける気はした。)


・「クソゲーオブザイヤー2022」大賞なし、2023年は「活動休止」へ ゲーム界“裏の祭り”がいったん幕を閉じる(ねとらぼ)
・「クソゲーオブザイヤー」は、なぜ休止することになったのか?“KOTYベテラン観測者”2人が分析する、一時代が終わる理由(AUTOMATON)
→ これはけっこう衝撃的なニュースだった。理由はいろいろと挙げられているが,販路の多様化による「フルプライスのパッケージゲーム」という枠組みの崩壊と,5ch(2ch)という場の衰退,スレの荒廃による住人の疲弊という三点にまとめられよう。AUTOMATONの記事に出ている「『ファイナルソード』が5chのスレでは盛り上がらなかった」というのが示唆的で,5chがクソゲーを語る場ではなくなっている。ゲーム界隈というよりも日本のインターネット風土の移り変わりを象徴する出来事とも言えそうだ。
→ またAUTOMATONの記事に,衰退の契機が2012年の『太平洋の嵐』や2015年の『アジノコ』で,検証する人が少なくなるとスレが成り立たなくなるという話を読むと,KOTYはゲー無に押しつぶされたのではという感じもする。
→ 義賊的・概念としてのKOTYはインターネットに残留し続けると思う。極論を言えばうちの企画も世界史のクソ問オブザイヤーと言えてしまうので,影響範囲下である。スレ住民だった方々,お疲れ様でした。