2024年06月20日
登山記録17(日光白根山,丸山)
No.43 日光白根山
〔標高〕2578m
〔標高差〕約590m(ロープウェー山頂駅から)
〔百名山認定〕百名山
〔ヤマノススメ〕18巻
〔県のグレーディング〕3B
〔私的な難易度と感想〕3B-
群馬県と栃木県の県境にあり,両県の最高峰である。また,あまり強調されないが北関東以北の最高峰でもある。名前からすると栃木県の山のようなイメージになるが,実はロープウェーが引かれている群馬県側(丸沼高原)からの登山の方がメジャーで,あとは金精峠から登るか,日光湯元から登るかである。私はロープウェー利用で登った。難易度については,自治体の評価は3Bだが,丸沼高原から登るとそこまで難度が高くない。一応,日光湯元側の道はもう少し岩場が多いらしい。私が登ったのは11月初旬ですでに積雪があり,お守りで持っていったチェーンスパイクが大いに役に立つ状況であったが,それでもあまり苦も無く登頂できた。一方,カルデラのために山域が広く,眺望の良い場所をちゃんと回ろうとすると,ロープウェーを使っていてもかなり時間がかかる。最終便には注意してほしい。
山容は火山であるが山肌は緑が多く,巨大なカルデラと五色沼の存在で火山と気づく。眺望は抜群,北関東以北の最高峰は伊達ではなく,山頂からは360度で日本百名山が20座くらい目に入る。しかし,もっとも目を引かれるのはお隣の百名山,男体山だろう。男体山と中禅寺湖の組み合わせがあまりにも美しい。
これだけの名山であるのに,『ヤマノススメ』では非常に目立たない登場の仕方をしているので,未登場だと思っている読者も多かろう。18巻に登場し,あおいが父と二人で行って,山頂駅の足湯にだけ浸かって帰ったという回だった。再登場を願う。
『日本百名山』では,驚いたことに,深田が日光白根山について「注目する人は極めて少ない」と書いていた。当時は人気が無かったのか。また「日光側から登る人が大部分であるが」と書いているのも現代とは異なる。深田は上野(群馬)側に史跡が多いことに注目して,こちらが表口だったのだろうが,現在では廃れてしまったと指摘している。それがスキー場ができてロープウェーができて,すっかり群馬側から登るのが主流になろうとは,深田も想像していなかった。
深田自身は日光側から登っていて,珍しくも山行記録が4ページ中2ページと長い。山頂付近について「どこを最高点とすべきか判じ難い」とし,火口跡が多く,「岩石の小丘が複雑に錯綜している」。「その丘の一つに貧弱な小祠があって,白根権現が祀ってある」とあり,山頂の様相もこの小祠も,私も見覚えがある。下山は群馬側に進み,「七味平という気持ちのいい小草原まで下ると」という記述があるが,七味平は現在では七色平と呼ばれている。名前が変わったのか誤植か判断がつかないが,なんとなく誤植ではないかと思う。しかも現在は言うほど平でもなくほぼ樹林帯になっているから,日光白根山の群馬側は深田が登った時とは相当景色が違うのではないか。
余談になるが,自分が初めて『日本百名山』を読んだのは日光白根山登山の際に泊まった丸沼高原のペンションの蔵書であった。ワインで酔った頭でも意外と気楽に読めたことで,日光白根山登山とともに印象に残った。
No.44 小丸山
〔標高〕1601m
〔標高差〕約250m(霧降高原から)
〔百名山認定〕ー
〔ヤマノススメ〕ー
〔県のグレーディング〕ー
〔私的な難易度と感想〕1A-
2016年の日光旅行時に登った。霧降高原から階段だけで登れる山。階段数は1,445段。登った先にあるキーワードを覚えて霧降高原レストハウスに戻ると記念品がもらえる。今ならそれほど苦労しないかもしれないが,当時は登山を本格的に始める前だったので息も絶え絶えになりながら登った記憶がある。YAMAPのコースタイムは40分となっているが,当時は1時間以上かかったような。山頂の眺望はまずまずよく,雲海が綺麗だったが,霧降高原レストハウスからの眺望とさして変わらない気もする。なお,小丸山からは二百名山の女峰山への登山道が続いていて,登頂を目指す人にとっては「ここからが本当の地獄」とのこと。
〔標高〕2578m
〔標高差〕約590m(ロープウェー山頂駅から)
〔百名山認定〕百名山
〔ヤマノススメ〕18巻
〔県のグレーディング〕3B
〔私的な難易度と感想〕3B-
群馬県と栃木県の県境にあり,両県の最高峰である。また,あまり強調されないが北関東以北の最高峰でもある。名前からすると栃木県の山のようなイメージになるが,実はロープウェーが引かれている群馬県側(丸沼高原)からの登山の方がメジャーで,あとは金精峠から登るか,日光湯元から登るかである。私はロープウェー利用で登った。難易度については,自治体の評価は3Bだが,丸沼高原から登るとそこまで難度が高くない。一応,日光湯元側の道はもう少し岩場が多いらしい。私が登ったのは11月初旬ですでに積雪があり,お守りで持っていったチェーンスパイクが大いに役に立つ状況であったが,それでもあまり苦も無く登頂できた。一方,カルデラのために山域が広く,眺望の良い場所をちゃんと回ろうとすると,ロープウェーを使っていてもかなり時間がかかる。最終便には注意してほしい。
山容は火山であるが山肌は緑が多く,巨大なカルデラと五色沼の存在で火山と気づく。眺望は抜群,北関東以北の最高峰は伊達ではなく,山頂からは360度で日本百名山が20座くらい目に入る。しかし,もっとも目を引かれるのはお隣の百名山,男体山だろう。男体山と中禅寺湖の組み合わせがあまりにも美しい。
これだけの名山であるのに,『ヤマノススメ』では非常に目立たない登場の仕方をしているので,未登場だと思っている読者も多かろう。18巻に登場し,あおいが父と二人で行って,山頂駅の足湯にだけ浸かって帰ったという回だった。再登場を願う。
『日本百名山』では,驚いたことに,深田が日光白根山について「注目する人は極めて少ない」と書いていた。当時は人気が無かったのか。また「日光側から登る人が大部分であるが」と書いているのも現代とは異なる。深田は上野(群馬)側に史跡が多いことに注目して,こちらが表口だったのだろうが,現在では廃れてしまったと指摘している。それがスキー場ができてロープウェーができて,すっかり群馬側から登るのが主流になろうとは,深田も想像していなかった。
深田自身は日光側から登っていて,珍しくも山行記録が4ページ中2ページと長い。山頂付近について「どこを最高点とすべきか判じ難い」とし,火口跡が多く,「岩石の小丘が複雑に錯綜している」。「その丘の一つに貧弱な小祠があって,白根権現が祀ってある」とあり,山頂の様相もこの小祠も,私も見覚えがある。下山は群馬側に進み,「七味平という気持ちのいい小草原まで下ると」という記述があるが,七味平は現在では七色平と呼ばれている。名前が変わったのか誤植か判断がつかないが,なんとなく誤植ではないかと思う。しかも現在は言うほど平でもなくほぼ樹林帯になっているから,日光白根山の群馬側は深田が登った時とは相当景色が違うのではないか。
余談になるが,自分が初めて『日本百名山』を読んだのは日光白根山登山の際に泊まった丸沼高原のペンションの蔵書であった。ワインで酔った頭でも意外と気楽に読めたことで,日光白根山登山とともに印象に残った。
この前登った日光白根山。群馬県側の丸沼高原のロープウェイを降りると、武尊、至仏、燧ヶ岳などの尾瀬周辺の山々が一望できる。そこから山頂まで上がれば、栃木県側の男体山、中禅寺湖、戦場ヶ原といった日光の風景も一面に広がる。この前の谷川岳もいい山だと思っていたけど、色々と上位互換だった。 pic.twitter.com/I0MLMNKXEE
— しいかあ (@c_shiika) November 8, 2022
日光白根山 / 稲田義智さんの日光白根山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
No.44 小丸山
〔標高〕1601m
〔標高差〕約250m(霧降高原から)
〔百名山認定〕ー
〔ヤマノススメ〕ー
〔県のグレーディング〕ー
〔私的な難易度と感想〕1A-
2016年の日光旅行時に登った。霧降高原から階段だけで登れる山。階段数は1,445段。登った先にあるキーワードを覚えて霧降高原レストハウスに戻ると記念品がもらえる。今ならそれほど苦労しないかもしれないが,当時は登山を本格的に始める前だったので息も絶え絶えになりながら登った記憶がある。YAMAPのコースタイムは40分となっているが,当時は1時間以上かかったような。山頂の眺望はまずまずよく,雲海が綺麗だったが,霧降高原レストハウスからの眺望とさして変わらない気もする。なお,小丸山からは二百名山の女峰山への登山道が続いていて,登頂を目指す人にとっては「ここからが本当の地獄」とのこと。
Posted by dg_law at 12:00│Comments(0)