2024年06月23日

登山記録18(赤城山,榛名山)

No.45 長七郎山(赤城山)
〔標高〕1579m
〔標高差〕約110m(小沼から)
〔百名山認定〕ー(赤城山としては百名山)
〔ヤマノススメ〕アニメNS(4期)
〔県のグレーディング〕ー
〔私的な難易度と感想〕1A+
 『ヤマノススメ』でもスノーシューハイクでの登山だった山。私は小沼の真ん中を突っ切ってから赤城の氷瀑を見に行き,その後に長七郎山に登った。氷結する小沼はスノーシューハイクの名所であり,よく晴れていて人出が多く,『鬼滅の刃』の竈門炭治郎や『葬送のフリーレン』のフリーレンといったコスプレの撮影を見かけた。確かに冬の景色を撮るには絶好のスポットである。また,大型犬の散歩も複数見かけた。テンションが極限まで高まった大型犬たちがここぞとばかりにはしゃぎ倒し,飼い主を引きずり回す様子は実にかわいい。
 赤城の氷瀑はGoogleマップに観光名所として登録されていなかったので,帰宅後に登録しておいた。こちらもスノーシューハイクを楽しむ人が多く,頻繁にすれ違った。小沼から歩いて1時間弱、滑落するような箇所もなく気軽に行けるため、多数の観光客がいる隠れた名所だった。氷爆の規模はまずまず。日射量が多く急速に溶けていたが,見応えは十分であった。その後は長七郎山へ。ふかふかの雪原で歩きやすく,こちらも手軽な雪山登山で,他の赤城山やがよく見えるビュースポットだった。夏山登山だったとしても1A+というくらいの難易度で,赤城山の中でも最も登りやすいと思われる。
 下山後は名物ワカサギのフライとおっ切り込みうどんを食べた。大沼は小沼と違い完全には氷結しておらず,盛況な雪遊びに比してワカサギ釣りは廉価な機材貸出価格でも低調な様子だった。赤城神社に参拝して撤収。『ヤマノススメ』では,原作では地蔵岳に登っていたところ,アニメでは小沼と長七郎山に変わっていた。映えの問題だろうか。あるいは地蔵岳はアニメ3期で登っているから,アニメで同じ山を二度というのは避けたか。



小沼・赤城の氷瀑・長七郎山 / 稲田義智さんの活動データ | YAMAP / ヤマップ



No.46 黒檜山(赤城山)
〔標高〕1827m
〔標高差〕約480m(赤城神社から)
〔百名山認定〕百名山
〔ヤマノススメ〕ー
〔県のグレーディング〕2B
〔私的な難易度と感想〕2B-(A+)
 地蔵岳・長七郎山と登っていながら,登りそびれていた黒檜山へ。赤城神社から出発して直登,黒檜山のピークに登頂した後は見晴らしの良い場所に出て休憩。その後,折り返して駒ヶ岳に向かい,駒ケ岳から下山。難易度は黒檜山への直登ルートのみそれなりに険しい岩場があってB-。それ以外はA+。部分的には階段が多く,よく整備されている。黒檜山への直登ルートを避ければ初心者を連れていっても問題ないだろう。もっとも,直登ルートを避けると歩行時間がかなり伸びるのだが。
 登り道も稜線上も樹木が多いものの伐採箇所も多く,終始眺望が良い。黒檜山山頂は眺望が全く無いが,山頂に案内が出ており,少し北に進むと展望所がある。道中の展望所では秩父山塊と富士山が見えた。富士山はかなり遠いが,黒檜山の位置ならまだ見えるらしい。黒檜山山頂北の展望所からは谷川岳や白砂山と沼田市街の河岸段丘が見えた。河岸段丘はわかりやすく,地理の知識があると楽しい眺望だろう。駒ヶ岳からは前橋市街がよく見えたが,意外なことに,その奥は霞んでしまっていて榛名山が見えなかった。行ったのが春であったから多少霞んでいたかもしれない。秋冬なら榛名山まで見えるだろうか。また,駒ケ岳からの下山道では小沼が非常に綺麗に見えた。大沼よりも標高が高く,水量は少ないが威厳をもって大沼を見下ろしていた。
 赤城山は黒檜山単体ではともかく,山域が非常に広く,駒ヶ岳・地蔵岳・大沼・長七郎山・小沼と合わせての魅力が十分に高く,百名山らしい百名山と言っていい。『ヤマノススメ』では不思議と登場していない。赤城山が三度目の登場でもよいだろう。そのうち登ってほしいところ。
 『日本百名山』では,深田は赤城を「暖かく我々を包容してくれるもの」の代表格としている。登るための厳しさはないが,近代的なレジャーとして親しみやすい。事実,赤城山は21世紀の現在でも登山以外に大沼を使ったレジャーも盛んで,冬はスキー場があってワカサギ釣りもできる。ついでに走り屋の聖地でもある(深田の頃に走り屋はいなかったと思われるが)。少し面白いのは,深田は小沼について「あまりに明るく,あまりに静かなので,却って底気味の悪い気のした」と評していることである。確かに小沼は,大沼に比べると少し標高が高く,他の山々からも孤立気味で,孤高の雰囲気がある。



黒檜山・駒ヶ岳(赤城山) / 稲田義智さんの活動データ | YAMAP / ヤマップ



No.47 榛名山(榛名富士)
〔標高〕1390m
〔標高差〕約30m(ロープウェー山頂駅から)
〔百名山認定〕二百名山
〔ヤマノススメ〕ー
〔県のグレーディング〕2A
〔私的な難易度と感想〕ー
 ロープウェーのあるところはロープウェーを使っていいと思っている,と『ヤマノススメ」のしろ先生が言っていた。私も同感であるが,榛名山はロープウェーを使うと標高差30mまで縮んでしまうため,実質的に登山ではなくなってしまう。私の場合は行った日も悪く,山頂はガスっていて何も見えなかった。山頂の場所が曖昧で,山頂の標識すら無い体たらくであるから,そもそも榛名山側もピークハントの達成感を感じさせようとしていないと思われる。県のグレーディングも2Aなので,いずれにせよ難しい山ではない。あくまで伊香保温泉に付随する,また『頭文字D』の聖地としての観光地ということなのだろう。眺望を楽しめなかったのは少し残念なので,外輪山に挑戦する際にでも再度行ってみたい。
 『ヤマノススメ』でも榛名外輪山は登場しているが,榛名富士自体は登場していない。しろ先生ならロープウェーであおいたちを登らせそうなものなので意外である。