2024年09月24日
大銀杏を結えない大関の誕生劇
とある方がTwitterで書いていたが,稀勢の里の引退の翌場所に貴景勝が大関昇進を決め,貴景勝が引退した場所に大の里が優勝して大関昇進を決めた。運命的である。貴景勝が引退した件は明らかに長くなるので別記事に書く。大の里の昇進と優勝は記録ラッシュで,初土俵から所要9場所で大関昇進となり,もちろん史上最速。幕下十五枚目付出格が廃止されたので,現行制度が続くようなら更新が極めて難しい記録になる。負け越し無しでの大関昇進は6場所制以降で史上初。意外なところでは小結・関脇で各1回の優勝が史上初のようだ。
大の里は12勝・9勝の計21勝であったから12勝必要とされ,先場所が9勝であったからある程度は不安視されていたが,それを覆す13勝である。先々場所までは立ち合いで強く当たって押すか右四つで攻め込む相撲で白星を量産していたところ,左腕の使い方に問題があるために,立ち合いの威力をなんとか削いだ後は右から攻めれば上位陣には攻略できてしまうという弱点を突かれ,場所のうちにそれなりに修正したものの,9勝にとどまった。今場所は見事にその弱点を修正し,立ち合いで当たれなかったら左からおっつけるという工夫が見られ,割りとなすすべが無くなった。優勝インタビューで師匠の胸を借りたと言っていたが,とすると相撲界ではけっこう珍しい直接的な技能の伝授かもしれない。その優勝インタビューは2回目にして落ち着いていて,相撲ぶりを見ていてもメンタルも強い。稀勢の里の弟子とは思えない。
大の里が今場所負けた2つは,おっつけの威力で上回った若隆景と,往年の千代大海スペシャルを見せた阿炎だけである。千代大海スペシャル,いわゆる立ち合いからうわづっぱりで突き込んで,突き倒さずに相手の足だけ止め,十分に間合いをとったら機敏に引き落とす(突き落とす)技は,意外と今後の大の里攻略の鍵になるかもしれない。大の里は押し相撲には強いが,突きが得意というわけではないし,相撲勘は良いが隙が無いわけではない。とはいえ,照ノ富士が戻ってこないならば来場所も優勝争いの中心は大の里になるはずで,これに先輩大関二人と霧島がついていく形になるか。大の里がすぐに綱取りになる可能性は高いものの,そろそろ琴櫻の優勝を見たい。
個別評。大関陣。豊昇龍はたまにこういうボタンの掛け違いのような相撲勘の狂いが生じて勝てなくなる場所がある。後半戦は根性の投げ技で勝ち越しをもぎ取ったが,ケガを誘発しかねないので見ていて怖い。大関昇進前からそうだが,突然調子を落とす頻度が少し多いように思われ,相撲ぶりが意外と繊細なのかもしれない。琴櫻は調子の割りに8勝終戦で,攻めに転じると脆い。五月場所の評にも書いたが,やはり周囲になんと言われようとも受け相撲でよいのでは。
関脇・小結。優勝した大の里は上述の通り。阿炎は周りの好調に押しつぶされた感じだが,豊昇龍と大の里に勝って目立ってはいた。霧島は完全復調の12勝で,根拠はないが来場所も調子が持続しそう。再大関は近いのではないか。大栄翔は可も不可もなく。平戸海は残念ながら7勝で負け越しだが,阿炎同様に持ち前の技能は見せて存在感はあった。あまり番付も下がらないだろうから,来場所も調子良く前まわしをねらってがんばってほしい。
前頭上位陣。隆の勝はなぜか連日激しい相撲が多く,見ている方は楽しかったが,当人は疲弊していったに違いない。4勝に終わったのは少しかわいそうである。翔猿も変わらぬ曲芸相撲で面白い取組が多かったものの,上位陣にはやや慣れられてきている感じはした。それでもまだまだ上位で見たい力士だ。熱海富士は3場所連続で7勝の負け越しとのことであるから,安定はしている。今場所もやや鈍重で横に動かれると弱いところが突かれていた。王鵬はしれっと9勝していた。少し前までは上位では家賃が重い様子であったが,押し相撲だけでなく四つ相撲もとれるようになっていて,四つに組んでも右四つならすぐには負けなくなったのが大きい。御嶽海は久々の上位挑戦となったが返り討ちとなった。大関在位時や優勝時の馬力が無い。逆に調子が良かったのが正代と若元春で,正代は「のけぞって耐える」独特の相撲が戻ってきた。若元春も足腰の強さ,左四つで寄る力が戻ってきており,来場所も期待できる。若隆景とともに活躍してほしい。
前頭中盤。何と言っても若隆景の12勝である。大関取りをうかがっていた頃に完全に戻っていて,とにかく両側からのおっつけが強く,大の里にも通用していた。霧島の次はやはりこの人かもしれない。10勝した美ノ海も良かった。二場所連続で10勝をあげ,四つでも離れても上手く相撲をとっているのに技能賞にならないのはなぜなのか,理解に苦しむ。来場所は上位挑戦となるが,平戸海との前まわし取り対決が気になる。欧勝馬も10勝しているが,あまり記憶がない。玉鷲は連続出場記録がとうとう史上1位となった。相撲ぶりを見るとさすがに衰えてきているが,衰えがあまりにも緩やかなので,まだまだ前頭中盤では取れそうである。2026年の九月場所で幕内で相撲をとっていても驚かない。幕内連続出場回数や単純な出場回数の記録更新もねらってほしい。
前頭下位。錦木・高安・宝富士が大勝しているが上りエレベーターだろう。高安は終盤3連敗していて,優勝争いで体が固くなったかと思われたが,どうも膝か腰かを故障したようだった。まずは治療ということになると,来場所は苦しいかもしれない。新入幕は二人とも負け越しとなった。阿武剋は4−8で負け越して全然ダメかと思われたが,最後3日間に3連勝して7−8まで戻し,どうやら十両への陥落は避けられそうである。勝ち越しへのプレッシャーで弱かったのかもしれない。右四つになれば十分相撲になり,幕内下位ではとれそうであった。白熊の方はまだ家賃が高そうであった。
妙義龍が引退した。前傾姿勢のまま当たってすっと右四つかもろ差しとなり形をつくる動きが素早くかつ美しく,体格の割りには右四つの本格派という呼び声が高かった。前傾姿勢で当たると当たりが強かったので,そのまま押して勝負を決めてしまうことも多かった。三賞は技能賞6度と際立っている。2012年からケガによる休場での十両陥落を挟みつつ2023年まで11年間にわたり幕内に在位し,長く活躍した。本格派の四つ相撲であることに加えて大卒であったため,当初からベテランの風格が漂っていたが,実際にベテランと呼ばれる年齢まで円熟味を増しながら幕内に残り続けたのは,容姿に実態が追いついたという感があった。一方で腰が軽いところがあり,上位では途端に脆くなって守勢に回ると弱かった。また寄り一辺倒で投げ技を打たない単調さもあり,幕内上位に定着というわけにはいかず,大関候補まであと一歩という辺りでとどまった。体脂肪率が22%と関取としては低く,小兵というわけではないから筋肉質だったのだろう。その縁でサントリーのCMに出たことでも有名である。
碧山が引退した。ブルガリア出身で,巨漢らしい巨漢である。「丸太のように太い腕」としばしば賞賛され,実際に突き押しが強く,回転は遅いが一発が重かった。こちらも押し相撲の力士にしては(エレベーターながら)成績が安定しており,上位挑戦しては跳ね返され,下位では大勝しを繰り返して,2012年から幕内に定着し,十両に落ちたのは1回だけで,2023年九月場所まで幕内に在位し続けた。太い腕から繰り出されるはたきもまた強力であったが,不用意に引く悪癖があり,その割りにケガが少なかったのは身体の頑強さ故か。また巨漢であるが故に鈍重で四つになると相撲にならなかった。これだけ欠点があって10年以上も幕内に在位した辺り,やはり突きの威力がそれだけ強かった証であろう。ご両名とも,お疲れ様でした。
大の里は12勝・9勝の計21勝であったから12勝必要とされ,先場所が9勝であったからある程度は不安視されていたが,それを覆す13勝である。先々場所までは立ち合いで強く当たって押すか右四つで攻め込む相撲で白星を量産していたところ,左腕の使い方に問題があるために,立ち合いの威力をなんとか削いだ後は右から攻めれば上位陣には攻略できてしまうという弱点を突かれ,場所のうちにそれなりに修正したものの,9勝にとどまった。今場所は見事にその弱点を修正し,立ち合いで当たれなかったら左からおっつけるという工夫が見られ,割りとなすすべが無くなった。優勝インタビューで師匠の胸を借りたと言っていたが,とすると相撲界ではけっこう珍しい直接的な技能の伝授かもしれない。その優勝インタビューは2回目にして落ち着いていて,相撲ぶりを見ていてもメンタルも強い。
大の里が今場所負けた2つは,おっつけの威力で上回った若隆景と,往年の千代大海スペシャルを見せた阿炎だけである。千代大海スペシャル,いわゆる立ち合いからうわづっぱりで突き込んで,突き倒さずに相手の足だけ止め,十分に間合いをとったら機敏に引き落とす(突き落とす)技は,意外と今後の大の里攻略の鍵になるかもしれない。大の里は押し相撲には強いが,突きが得意というわけではないし,相撲勘は良いが隙が無いわけではない。とはいえ,照ノ富士が戻ってこないならば来場所も優勝争いの中心は大の里になるはずで,これに先輩大関二人と霧島がついていく形になるか。大の里がすぐに綱取りになる可能性は高いものの,そろそろ琴櫻の優勝を見たい。
個別評。大関陣。豊昇龍はたまにこういうボタンの掛け違いのような相撲勘の狂いが生じて勝てなくなる場所がある。後半戦は根性の投げ技で勝ち越しをもぎ取ったが,ケガを誘発しかねないので見ていて怖い。大関昇進前からそうだが,突然調子を落とす頻度が少し多いように思われ,相撲ぶりが意外と繊細なのかもしれない。琴櫻は調子の割りに8勝終戦で,攻めに転じると脆い。五月場所の評にも書いたが,やはり周囲になんと言われようとも受け相撲でよいのでは。
関脇・小結。優勝した大の里は上述の通り。阿炎は周りの好調に押しつぶされた感じだが,豊昇龍と大の里に勝って目立ってはいた。霧島は完全復調の12勝で,根拠はないが来場所も調子が持続しそう。再大関は近いのではないか。大栄翔は可も不可もなく。平戸海は残念ながら7勝で負け越しだが,阿炎同様に持ち前の技能は見せて存在感はあった。あまり番付も下がらないだろうから,来場所も調子良く前まわしをねらってがんばってほしい。
前頭上位陣。隆の勝はなぜか連日激しい相撲が多く,見ている方は楽しかったが,当人は疲弊していったに違いない。4勝に終わったのは少しかわいそうである。翔猿も変わらぬ曲芸相撲で面白い取組が多かったものの,上位陣にはやや慣れられてきている感じはした。それでもまだまだ上位で見たい力士だ。熱海富士は3場所連続で7勝の負け越しとのことであるから,安定はしている。今場所もやや鈍重で横に動かれると弱いところが突かれていた。王鵬はしれっと9勝していた。少し前までは上位では家賃が重い様子であったが,押し相撲だけでなく四つ相撲もとれるようになっていて,四つに組んでも右四つならすぐには負けなくなったのが大きい。御嶽海は久々の上位挑戦となったが返り討ちとなった。大関在位時や優勝時の馬力が無い。逆に調子が良かったのが正代と若元春で,正代は「のけぞって耐える」独特の相撲が戻ってきた。若元春も足腰の強さ,左四つで寄る力が戻ってきており,来場所も期待できる。若隆景とともに活躍してほしい。
前頭中盤。何と言っても若隆景の12勝である。大関取りをうかがっていた頃に完全に戻っていて,とにかく両側からのおっつけが強く,大の里にも通用していた。霧島の次はやはりこの人かもしれない。10勝した美ノ海も良かった。二場所連続で10勝をあげ,四つでも離れても上手く相撲をとっているのに技能賞にならないのはなぜなのか,理解に苦しむ。来場所は上位挑戦となるが,平戸海との前まわし取り対決が気になる。欧勝馬も10勝しているが,あまり記憶がない。玉鷲は連続出場記録がとうとう史上1位となった。相撲ぶりを見るとさすがに衰えてきているが,衰えがあまりにも緩やかなので,まだまだ前頭中盤では取れそうである。2026年の九月場所で幕内で相撲をとっていても驚かない。幕内連続出場回数や単純な出場回数の記録更新もねらってほしい。
前頭下位。錦木・高安・宝富士が大勝しているが上りエレベーターだろう。高安は終盤3連敗していて,優勝争いで体が固くなったかと思われたが,どうも膝か腰かを故障したようだった。まずは治療ということになると,来場所は苦しいかもしれない。新入幕は二人とも負け越しとなった。阿武剋は4−8で負け越して全然ダメかと思われたが,最後3日間に3連勝して7−8まで戻し,どうやら十両への陥落は避けられそうである。勝ち越しへのプレッシャーで弱かったのかもしれない。右四つになれば十分相撲になり,幕内下位ではとれそうであった。白熊の方はまだ家賃が高そうであった。
妙義龍が引退した。前傾姿勢のまま当たってすっと右四つかもろ差しとなり形をつくる動きが素早くかつ美しく,体格の割りには右四つの本格派という呼び声が高かった。前傾姿勢で当たると当たりが強かったので,そのまま押して勝負を決めてしまうことも多かった。三賞は技能賞6度と際立っている。2012年からケガによる休場での十両陥落を挟みつつ2023年まで11年間にわたり幕内に在位し,長く活躍した。本格派の四つ相撲であることに加えて大卒であったため,当初からベテランの風格が漂っていたが,実際にベテランと呼ばれる年齢まで円熟味を増しながら幕内に残り続けたのは,容姿に実態が追いついたという感があった。一方で腰が軽いところがあり,上位では途端に脆くなって守勢に回ると弱かった。また寄り一辺倒で投げ技を打たない単調さもあり,幕内上位に定着というわけにはいかず,大関候補まであと一歩という辺りでとどまった。体脂肪率が22%と関取としては低く,小兵というわけではないから筋肉質だったのだろう。その縁でサントリーのCMに出たことでも有名である。
碧山が引退した。ブルガリア出身で,巨漢らしい巨漢である。「丸太のように太い腕」としばしば賞賛され,実際に突き押しが強く,回転は遅いが一発が重かった。こちらも押し相撲の力士にしては(エレベーターながら)成績が安定しており,上位挑戦しては跳ね返され,下位では大勝しを繰り返して,2012年から幕内に定着し,十両に落ちたのは1回だけで,2023年九月場所まで幕内に在位し続けた。太い腕から繰り出されるはたきもまた強力であったが,不用意に引く悪癖があり,その割りにケガが少なかったのは身体の頑強さ故か。また巨漢であるが故に鈍重で四つになると相撲にならなかった。これだけ欠点があって10年以上も幕内に在位した辺り,やはり突きの威力がそれだけ強かった証であろう。ご両名とも,お疲れ様でした。
幕内と十両の入れ替えは比較的単純で,貴景勝の引退と金峰山・北の若・輝・白熊が下がる成績。本来であれば武将山も残れない成績だが,十両からの勝ち越し人数が5人しかいないので残留できそう。十両から上がるのは千代翔馬・時疾風・獅司・尊富士・朝紅龍。朝紅龍はかなり番付運が良い。獅司が幕内で見られるのは嬉しい。十両から幕下に下がる成績なのは朝乃山,木竜皇,千代栄,欧勝海の4人。妙義龍と碧山が引退したので枠は6つ空く。幕下から十両に上がれる成績なのは栃大海,千代丸,安青錦,若碇,琴手計の5人で,おそらく東16枚目で全勝した羽出山は東筆頭に据え置かれるだろう。とすると十両から幕下に下がらなくて済む人が1人出てくるが,全休の朝乃山に温情措置をとるか,単純な計算では1枚分有利な欧勝海を残すか,判断が難しい。
Posted by dg_law at 01:36│Comments(6)
この記事へのコメント
更新おつかれ様です。
大の里が中日勝ち越し。敗れることはあっても、荒れることなく強さを魅せ優勝をした場所でした。割と久々の無風場所だった気もします。
大の里は、元々の立ち合いの圧力に、左おっつけが加わり、手が付けられなくなりました。廻しをつかめれば太刀打ちできた力士も、左おっつけで万事休す。大型タイプには手こずりましたが、そこは四つ相撲技能がこれから加われば、対応可能でしょう。熱海富士や琴櫻相手にはその方が安定しそう。
大関陣は不振。序盤は琴櫻の場所になるのかなと思いましたが、5日以降、結びでは全敗。巡業中の腰の負傷もあり、防御力が落ちてる印象がありました。
豊昇龍はムラがありすぎる印象。序盤の黒星は合口の悪い相手が連なっただけにも思えますが、終盤の宇良阿炎への連敗はなんと言うべきか。大関優勝がない本年ですが、ここまでの4場所、誰かしら存在感を見せていただけに、今場所は残念だったなという印象です。
若隆景は復調。大の里を破った一番は値千金。来場所も楽しみです。
高安は無理しないリハビリ場所感がありましたが、地力により星を集めすぎたために、大栄翔・霧島と対戦する羽目になったのは、ある意味悲劇。患部を悪化させてしまいました。
霧島も復調。頭を付ける相撲は少ないあたり、首が完治したというわけではなさそうですが、積極的に攻める相撲が目立ち、相撲スタイルそのものの変化も良い具合になったのではないかと。12勝で何もないのは、ちょっと前まで大関だったというのもありそうですが、大の里戦の変化が印象悪かったのだろうかと。
次期大関候補は平戸海・熱海富士・王鵬あたりと予測すると、彼らが実際に上がるのに、1・2年はかかりそうなので、霧島の再昇進はその前に起きそうにも思えます。
大の里が中日勝ち越し。敗れることはあっても、荒れることなく強さを魅せ優勝をした場所でした。割と久々の無風場所だった気もします。
大の里は、元々の立ち合いの圧力に、左おっつけが加わり、手が付けられなくなりました。廻しをつかめれば太刀打ちできた力士も、左おっつけで万事休す。大型タイプには手こずりましたが、そこは四つ相撲技能がこれから加われば、対応可能でしょう。熱海富士や琴櫻相手にはその方が安定しそう。
大関陣は不振。序盤は琴櫻の場所になるのかなと思いましたが、5日以降、結びでは全敗。巡業中の腰の負傷もあり、防御力が落ちてる印象がありました。
豊昇龍はムラがありすぎる印象。序盤の黒星は合口の悪い相手が連なっただけにも思えますが、終盤の宇良阿炎への連敗はなんと言うべきか。大関優勝がない本年ですが、ここまでの4場所、誰かしら存在感を見せていただけに、今場所は残念だったなという印象です。
若隆景は復調。大の里を破った一番は値千金。来場所も楽しみです。
高安は無理しないリハビリ場所感がありましたが、地力により星を集めすぎたために、大栄翔・霧島と対戦する羽目になったのは、ある意味悲劇。患部を悪化させてしまいました。
霧島も復調。頭を付ける相撲は少ないあたり、首が完治したというわけではなさそうですが、積極的に攻める相撲が目立ち、相撲スタイルそのものの変化も良い具合になったのではないかと。12勝で何もないのは、ちょっと前まで大関だったというのもありそうですが、大の里戦の変化が印象悪かったのだろうかと。
次期大関候補は平戸海・熱海富士・王鵬あたりと予測すると、彼らが実際に上がるのに、1・2年はかかりそうなので、霧島の再昇進はその前に起きそうにも思えます。
Posted by gallery at 2024年09月24日 08:46
* 貴景勝は本当に大功労者だった。あの弾むような押し相撲は魅力的だった。
(「弱いのに大関在位」の期間がほとんどなかったのもかっこよかった
(いや、そういう期間があった力士を批判するわけではなくて…))
* 大の里は過去の力士の誰とも相撲のタイプが違う。逸ノ城、曙、北の湖と思い出してみたが、ちょっと思いつかない。ものすごく強くなる可能性があるけれど、他の力士はしっかりついていってほしい
* 琴櫻と宝生流はいつもと同じ…
* 私は切り返しという決まり手が好きで、それで朝青龍も大好きだったので、宝生流が見せたときはうれしかった。あの調子でいつもやってほしい。
* 霧島は先々場所までの異常な不調が残念だったが、やはり大関にふさわしい力士。来場所か再来場所にチャンスを生かしてほしい
* 時間前立ち合いは平成初期には普通に見られたのだが、近年はめっきり減った(白鵬がたまにやってたぐらい)。十四日目のはよくわからないが、とにかくもっとやってほしい
* 今場所のベストバウトは若隆景-大の里。若隆景の驚異的な粘り。さらに上がり、大関まで行ってほしい。
(でも大の里に勝ったから殊勲賞って本来的には少し変だけれど)
(「弱いのに大関在位」の期間がほとんどなかったのもかっこよかった
(いや、そういう期間があった力士を批判するわけではなくて…))
* 大の里は過去の力士の誰とも相撲のタイプが違う。逸ノ城、曙、北の湖と思い出してみたが、ちょっと思いつかない。ものすごく強くなる可能性があるけれど、他の力士はしっかりついていってほしい
* 琴櫻と宝生流はいつもと同じ…
* 私は切り返しという決まり手が好きで、それで朝青龍も大好きだったので、宝生流が見せたときはうれしかった。あの調子でいつもやってほしい。
* 霧島は先々場所までの異常な不調が残念だったが、やはり大関にふさわしい力士。来場所か再来場所にチャンスを生かしてほしい
* 時間前立ち合いは平成初期には普通に見られたのだが、近年はめっきり減った(白鵬がたまにやってたぐらい)。十四日目のはよくわからないが、とにかくもっとやってほしい
* 今場所のベストバウトは若隆景-大の里。若隆景の驚異的な粘り。さらに上がり、大関まで行ってほしい。
(でも大の里に勝ったから殊勲賞って本来的には少し変だけれど)
Posted by acsusk at 2024年09月24日 12:32
横綱休場で大関陣が不甲斐なく、これで大の里が優勝したなら、今後は大の里の好成績が長く続くのではと思わせる場所でした。今場所も休場力士が多かった。琴櫻は、翔猿との怪しい一番を含めての8勝なので、まだまだ安定感が足りません。
王鵬は、両大関を倒したのに三賞まで届かなくて残念。宇良も、同じく9勝で両大関を倒したのに、白星が足りませんでした。来場所も活躍を期待したいところですが、家賃が上がって隆の勝のように黒星が増えてしまうかもしれません。
引退力士では、十両在位が短かった大成龍が腰ヘルニア悪化で残念でした。いつかは四股名の候補にあった大成双(ダイナソー)を名乗ってほしいと密かに願っていたのですが。
王鵬は、両大関を倒したのに三賞まで届かなくて残念。宇良も、同じく9勝で両大関を倒したのに、白星が足りませんでした。来場所も活躍を期待したいところですが、家賃が上がって隆の勝のように黒星が増えてしまうかもしれません。
引退力士では、十両在位が短かった大成龍が腰ヘルニア悪化で残念でした。いつかは四股名の候補にあった大成双(ダイナソー)を名乗ってほしいと密かに願っていたのですが。
Posted by EN at 2024年09月25日 22:59
皆様ありがとうございます。やっと貴景勝の引退記事も書きました。
galleryさん
大の里はやはり左おっつけが光ってましたよね。これほど明確な進化を見せるとは驚きました。
琴櫻は巡業中に腰を痛めてましたか。それは防御力が下がっても仕方がないかも。
豊昇龍は安定しませんねぇ。気負いすぎているんでしょうか。
高安は確かにそういう見方ができますね。「勝ちすぎた」と言ってしまうのは喜ばしくないでしょうが。
霧島と若隆景の復調は嬉しいですね。どちらも大関になってほしい。おっしゃる通り,霧島の再昇進は若手の昇進よりも早いと思います。
acsuskさん
貴景勝は別記事にしました。魅力的な押し相撲でしたよね。
大の里はまだ相撲が未完成な感じで,今後どうなるのか楽しみです。他の力士が立ち合いの当たりをなんとかするようになってから,大の里がどうするのか,というところでしょうか。
琴櫻と豊昇龍は不調だったと言っていいと思います。別コメントにありますが,琴櫻は腰を痛めていたならあの相撲ぶりでも仕方がないかも。
そういえば十四日目の琴櫻・阿炎戦は,気合十分だったのか何かの勘違いだったのか,あまり報道が無かったかも。どっちだったんでしょうね。
ベストバウト,同意です。
ENさん
大の里の試練は照ノ富士が出てきても優勝できるかどうかになるかもしれませんね。名勝負を期待です。
最近は10勝しないと絶対に三賞がもらえない風潮なので,王鵬は9勝でダメだったのでしょう。今場所は良い活躍だったので,来場所に10勝できるといいですね。
galleryさん
大の里はやはり左おっつけが光ってましたよね。これほど明確な進化を見せるとは驚きました。
琴櫻は巡業中に腰を痛めてましたか。それは防御力が下がっても仕方がないかも。
豊昇龍は安定しませんねぇ。気負いすぎているんでしょうか。
高安は確かにそういう見方ができますね。「勝ちすぎた」と言ってしまうのは喜ばしくないでしょうが。
霧島と若隆景の復調は嬉しいですね。どちらも大関になってほしい。おっしゃる通り,霧島の再昇進は若手の昇進よりも早いと思います。
acsuskさん
貴景勝は別記事にしました。魅力的な押し相撲でしたよね。
大の里はまだ相撲が未完成な感じで,今後どうなるのか楽しみです。他の力士が立ち合いの当たりをなんとかするようになってから,大の里がどうするのか,というところでしょうか。
琴櫻と豊昇龍は不調だったと言っていいと思います。別コメントにありますが,琴櫻は腰を痛めていたならあの相撲ぶりでも仕方がないかも。
そういえば十四日目の琴櫻・阿炎戦は,気合十分だったのか何かの勘違いだったのか,あまり報道が無かったかも。どっちだったんでしょうね。
ベストバウト,同意です。
ENさん
大の里の試練は照ノ富士が出てきても優勝できるかどうかになるかもしれませんね。名勝負を期待です。
最近は10勝しないと絶対に三賞がもらえない風潮なので,王鵬は9勝でダメだったのでしょう。今場所は良い活躍だったので,来場所に10勝できるといいですね。
Posted by DG-Law at 2024年09月29日 01:44
http://ma214.starfree.jp/
移転して復活させました。
ご愛顧のほどよろしくお願いします。
移転して復活させました。
ご愛顧のほどよろしくお願いします。
Posted by おつかれマツェラート at 2024年09月30日 18:59
復活,また連絡大変に嬉しいです。ありがとうございます。
Posted by DG-Law at 2024年09月30日 22:25