2024年10月22日

都道府県ごとに「地歴はこれをやるべき」という指導に特色があったりするのだろうか

・「野蚕」死なせずに糸をとる方法考案 小学生が文部科学大臣賞(NHK)
→ 単なる小学生がすごい発明をしたニュースかと思いきや,ブコメに「通常のシルクは蛹を殺すのでヴィーガンNG。蚕を殺さない倫理的なシルクとしてプレミアを付けて売れるかもしれない。」とあり,なるほどと。実用化できればビジネスチャンスなのかもしれない。


・“世界一クールな独裁者”が取り戻した“平和” 中米エルサルバドル現地ルポ(NHK)
→ 中米の治安維持の困難さを考えるとギャングを鎮圧した成果は大きいが,それだけに報復の危険で辞めづらいし国民の人気も高すぎる,さりとて長期政権を敷くには本人が若すぎる。現状は良いが将来的には独裁政権になっていかざるを得なさそうなのが,本人にも国民にも不幸なポイントかもしれない。腐敗しない長期政権・独裁政権はほぼ存在しない。それはこの大統領自身も聡いのでわかっていそうではあり,この先の軟着陸を考えていそうな気はするが,一方でそれが失敗した時は数十年指導者をやり続ける覚悟もありそうに見えた。
→ なお,エルサルバドルの民主主義指数は2023年で4.71で混合政体という評価。2018年頃までは6.5前後を行き来する欠陥のある民主主義という評価であったので,大幅に独裁方向に触れたと評価されている。民主主義指数を維持したまま治安の強化はできなかったのか,それは誰にもわからない。


・ローマ字表記、ルール改定へ 実態そぐわず、約70年ぶり(共同通信)
→ 訓令式という言葉自体を久しく聞いた気が。ヘボン式の方が普及しているのはそうだが,これはこれで違和感がある表記になる語があったり,長母音・短母音の区別が無いといった問題点はあるので,ヘボン式を基盤に新しい表記法を作るということなら歓迎したい。
→ あくまで個人的な意見として。撥音便のb,p,mの前だけnではなくmを使うルールも,この際なので撤廃してはどうか。もはや皆理屈がわからないまま規則として丸暗記しているか,気にせずnを使っている気がするので。その他も含めて,完全一致にはしないにせよ,キーボードのローマ字入力に近い形をとるのが現代人には合う気がする。


・駿台ベネッセが出している2023年の共通テスト5教科平均全国ランキングがかなりエグいことになっていた(Togetter)
→ 純粋な都道府県間の学力差データではないから意味がないという意見があるが,逆に 越境進学や志望動向の違いによって純粋ではないランキングになっているからこそ,分析要素が多くて面白いものになっていると思う。Togetter内で触れられているように奈良県なんかは典型例で,強い私立が所在しているから優位に平均点が高くなっている。私にこの分析に必要な知識がないので全然何も言えないが,沖縄県がイメージより高い理由や,岩手県・宮崎県辺りが異常に低い理由(他の東北・九州の県や人口密度が低い県と比較しても低い)等も,ちゃんと分析できる人が分析したら面白いのではないか。
→ Togetter内にリンクのある元ソースにある地歴公民や理科の科目間の差も面白い。たとえば受験生全体では日本史・世界史の受験者数は9:5くらいの割合だが,北海道では3:1と日本史優位が強まる。これが日本史・地理だと全体の受験者数は1:1に近いが,地方ほど地理が優位で都会ほど日本史が優位である。日本史・地理の割合差は都会の方が私大専願層や記念受験者層が厚く,彼らは日本史を選択しがちという理由が想像できるが,世界史・日本史の偏りは他の都道府県も含めて考えたところで理由が全く見えない。こういうのは誰か調べてないだろうか(他力本願)。

この記事へのコメント
地歴の履修状況の都道府県別の違いとして、以下の研究があります。都道府県ごとの教科書需要数から推定しているようです。
「高等学校地理歴史科の科目選択に関する地理学的研究」
https://tcue.repo.nii.ac.jp/records/1027

そもそもこのあたりの履修状況の違いが受験者数にも影響を与えているかも知れませんね。
Posted by Arot at 2024年10月30日 23:03
コメントありがとうございます。やはり履修自体に偏りがありますね。
一歩進んで,なぜそのような地域差が生まれたのかまでわかるとさらに面白いと思うのですが,ご教示いただいた論文でも理由探しに苦労しているようで,意外と困難なのでしょうね。
Posted by DG-Law at 2024年11月07日 22:52