2025年10月26日
登山記録44（白馬岳，神久山）
No.109・110 小蓮華岳・白馬岳
〔標高〕2932m（白馬岳），2763m（小蓮華岳）
〔標高差〕約1100m（栂池自然園から）
〔獲得標高差〕約1700m
〔百名山認定〕百名山
〔ヤマノススメ〕ー
〔県のグレーディング〕5B
〔私的な難易度と感想〕5B
一泊二日で白馬岳へ。朝７時にゴンドラ乗り場に着いて乗る。実は我々が乗った前日にゴンドラ同士が接触する事故を起こしていたということを後から知った。８時に栂池高原に到着して出発。天狗原に向けての最初の１時間が一番きつい登り。天狗原は高原植物が豊富で花が綺麗だった。さらに１時間で白馬乗鞍岳へ。途中で雪渓があったが，持ってきたチェーンスパイクを使うことなく登れた。大池小屋で昼飯（チャーハン）を食べて船越ノ頭へ。後は美しい稜線を歩いて山頂へ。小蓮華山を過ぎた辺りからガスってきて眺望が無くなったのは残念であったが，代わって雷鳥を見ることができたのと，高山植物は綺麗だったので良しとしたい。小蓮華岳は新潟県最高峰であり，風切地蔵の鉄剣というオブジェクトが山頂を飾っている。名前も形状も格好良いが，由来が今ひとつわからない。調べれば出てきそうだが，調べる気力がちょっとない。小蓮華山という山名自体は白馬岳の越後側からの古名が「大蓮華山」であったことに由来するようだ（白馬岳は信州側からの呼称）。
小蓮華岳を過ぎて白馬岳に向かうとその次にある地点が「三国境」である。長野県・新潟県・富山県の三点県境である。三国境で休憩をしていたら他の登山者の集団の一人が「足がつった」という話をしていたので，同行者が芍薬甘草湯を分けてあげていた。登山は助け合い。山頂には新田次郎の『強力伝』に登場する風景指示盤が設置されている。山頂を過ぎて14時頃に白馬山荘に到着。同行者と個室で宿泊，環境はかなり良い。夕食は生姜の効いた独特の味噌汁が非常に美味しい。白馬山荘の歴史を展示する一室があり，今上天皇陛下が皇太子時代に訪れた記録も残っていて面白かった。
翌日も晴れず，ひたすら下山。途中で再び雷鳥を発見。最後に栂池植物園を見てロープウェーへ。難易度は長野県のグレーディング5Bちょうどというところ。標高が高い稜線が続いて空気の薄さを感じるのと，白馬乗鞍岳から白馬大池にかけて岩場が続く点は注意が必要だが，全般的には危ない箇所が少ない。北アルプスは焼岳についで二座目であった。来年は唐松岳に登ってみたい。また，今回の登山の前後は黒部ダムと木崎湖と仁科神明宮，長野五輪のスキージャンプ台を観光したが，まだ重伝建など行っていない観光地があるのも来年の楽しみである。
『日本百名山』では，名前の由来（大蓮華山・代馬岳）に触れた後，山頂に祠がないことを指摘し，実はウェストン以降によって開拓された地味な山だったことを指摘している。言われてみるとその通りで，深田自身は「僻遠の地にあったからだろう」としているが，他の高山に比べて著しく深いわけではないので不思議である。なお，深田にしては珍しく，スキーへの言及がわずかである。
No.111 神久山（飯能）
〔標高〕168m
〔標高差〕約50m（天覧山登山口から）
〔獲得標高差〕約50m
〔百名山認定〕ー
〔ヤマノススメ〕20巻
〔県のグレーディング〕ー
〔私的な難易度と感想〕1A
10月頭に巾着田の彼岸花を見に行ったついでに山頂を踏んできた。どこの山だ聞いたことがないと思った人は正しいし，知っている人はよほど埼玉県の山に詳しいか飯能市民か重度の『ヤマノススメ』オタクのいずれかだろう。『ヤマノススメ』は作者のしろ先生の取材を元に描かれているが，コロナ禍により遠征ができなくなったため，20巻から数巻はネタ切れとなり，飯能百名山という非常にマイナーなネタを頻繁に取り上げていた。その一座がこの神久山で，実質的には天覧山の一部というべき山である。眺望は全く無い。重度の『ヤマノススメ』オタクか飯能百名山に関心がある人でなければ行く意味はないだろう。なお，以前の神久山はあまりにもマイナーすぎて登山道が不明瞭で，ルートファインディングの意味で高難易度だったようだが，私が行った時には踏み跡が明瞭になっていて特に困ることはなかった。YAMAPにもきちんと記載がある。意外と飯能百名山に選ばれた効果や『ヤマノススメ』効果で登る人が増えているのだろうか。ついでに確認してみたところ，私は『ヤマノススメ』聖地巡礼をけっこうマメにやっているので，飯能百名山を現時点で23座くらいは登っていそうだった。
〔標高〕2932m（白馬岳），2763m（小蓮華岳）
〔標高差〕約1100m（栂池自然園から）
〔獲得標高差〕約1700m
〔百名山認定〕百名山
〔ヤマノススメ〕ー
〔県のグレーディング〕5B
〔私的な難易度と感想〕5B
一泊二日で白馬岳へ。朝７時にゴンドラ乗り場に着いて乗る。実は我々が乗った前日にゴンドラ同士が接触する事故を起こしていたということを後から知った。８時に栂池高原に到着して出発。天狗原に向けての最初の１時間が一番きつい登り。天狗原は高原植物が豊富で花が綺麗だった。さらに１時間で白馬乗鞍岳へ。途中で雪渓があったが，持ってきたチェーンスパイクを使うことなく登れた。大池小屋で昼飯（チャーハン）を食べて船越ノ頭へ。後は美しい稜線を歩いて山頂へ。小蓮華山を過ぎた辺りからガスってきて眺望が無くなったのは残念であったが，代わって雷鳥を見ることができたのと，高山植物は綺麗だったので良しとしたい。小蓮華岳は新潟県最高峰であり，風切地蔵の鉄剣というオブジェクトが山頂を飾っている。名前も形状も格好良いが，由来が今ひとつわからない。調べれば出てきそうだが，調べる気力がちょっとない。小蓮華山という山名自体は白馬岳の越後側からの古名が「大蓮華山」であったことに由来するようだ（白馬岳は信州側からの呼称）。
小蓮華岳を過ぎて白馬岳に向かうとその次にある地点が「三国境」である。長野県・新潟県・富山県の三点県境である。三国境で休憩をしていたら他の登山者の集団の一人が「足がつった」という話をしていたので，同行者が芍薬甘草湯を分けてあげていた。登山は助け合い。山頂には新田次郎の『強力伝』に登場する風景指示盤が設置されている。山頂を過ぎて14時頃に白馬山荘に到着。同行者と個室で宿泊，環境はかなり良い。夕食は生姜の効いた独特の味噌汁が非常に美味しい。白馬山荘の歴史を展示する一室があり，今上天皇陛下が皇太子時代に訪れた記録も残っていて面白かった。
翌日も晴れず，ひたすら下山。途中で再び雷鳥を発見。最後に栂池植物園を見てロープウェーへ。難易度は長野県のグレーディング5Bちょうどというところ。標高が高い稜線が続いて空気の薄さを感じるのと，白馬乗鞍岳から白馬大池にかけて岩場が続く点は注意が必要だが，全般的には危ない箇所が少ない。北アルプスは焼岳についで二座目であった。来年は唐松岳に登ってみたい。また，今回の登山の前後は黒部ダムと木崎湖と仁科神明宮，長野五輪のスキージャンプ台を観光したが，まだ重伝建など行っていない観光地があるのも来年の楽しみである。
『日本百名山』では，名前の由来（大蓮華山・代馬岳）に触れた後，山頂に祠がないことを指摘し，実はウェストン以降によって開拓された地味な山だったことを指摘している。言われてみるとその通りで，深田自身は「僻遠の地にあったからだろう」としているが，他の高山に比べて著しく深いわけではないので不思議である。なお，深田にしては珍しく，スキーへの言及がわずかである。
白馬岳・白馬乗鞍岳 / 稲田義智さんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
No.111 神久山（飯能）
〔標高〕168m
〔標高差〕約50m（天覧山登山口から）
〔獲得標高差〕約50m
〔百名山認定〕ー
〔ヤマノススメ〕20巻
〔県のグレーディング〕ー
〔私的な難易度と感想〕1A
10月頭に巾着田の彼岸花を見に行ったついでに山頂を踏んできた。どこの山だ聞いたことがないと思った人は正しいし，知っている人はよほど埼玉県の山に詳しいか飯能市民か重度の『ヤマノススメ』オタクのいずれかだろう。『ヤマノススメ』は作者のしろ先生の取材を元に描かれているが，コロナ禍により遠征ができなくなったため，20巻から数巻はネタ切れとなり，飯能百名山という非常にマイナーなネタを頻繁に取り上げていた。その一座がこの神久山で，実質的には天覧山の一部というべき山である。眺望は全く無い。重度の『ヤマノススメ』オタクか飯能百名山に関心がある人でなければ行く意味はないだろう。なお，以前の神久山はあまりにもマイナーすぎて登山道が不明瞭で，ルートファインディングの意味で高難易度だったようだが，私が行った時には踏み跡が明瞭になっていて特に困ることはなかった。YAMAPにもきちんと記載がある。意外と飯能百名山に選ばれた効果や『ヤマノススメ』効果で登る人が増えているのだろうか。ついでに確認してみたところ，私は『ヤマノススメ』聖地巡礼をけっこうマメにやっているので，飯能百名山を現時点で23座くらいは登っていそうだった。
彼岸花の巾着田から神久山・多峯主山・天覧山 / 稲田義智さんの活動データ | YAMAP / ヤマップ
Posted by dg_law at 02:22│Comments(0)
