2025年08月31日

「芒に月」の芒はちゃんとしてた

・心の欧米とタコとデビルフィッシュ(赤坂パトリシア )
→ これは心の欧米でしたわ。デビルフィッシュは死語だったとは。ただ,自分が聞いた理由は原義(?)に割と近く,大西洋岸のヨーロッパや北米のニューイングランドでは頭足類が見慣れない食べ物だったのでそういう俗称が生まれたというものだった。ついでに言えば,だからこそクトゥルフはタコの形状をしているとも説明された。宗教由来という俗説はこの記事で初めて見たかもしれない。欧米人と日本でタコを食べる機会があったら「日本では『欧米人はタコのことをデビルフィッシュと読んでいる』という俗説があってね……」という話をすると受けるかもしれない。残念ながら,私自身はそういう機会を得ることは無さそうだが。


・「フレンチトースト」はフランス生まれ?(日仏文化協会 公式ブログ )
→ もう一つ言葉のネタ。私は甘いものが好きなので当然フレンチトーストも好きだが,お前和製英語かよという衝撃。まあ食べ物にせよ疫病にせよ他国の名前が勝手につくことはよくあるパターンではあるが,まさかフレンチトーストまで。しかし,ジャーマントーストだとジャガイモが入っているトーストにしか思えないので(あるいはホットドッグのような食べ物),フレンチトーストという名前で伝わって正解かもしれない。
→ アメリカでジャーマントーストがフレンチトーストに改名したタイミングが第一次世界大戦期だとすると,それ以前には日本に伝わっていて,日本でもジャーマントーストと呼ばれていたのでは? という疑問がわくが,同様の疑問を抱いた友人がNDLデジタルコレクションで調べていたので,自分でも同じことをしてみた。すると確かに1960年代まではジャーマン・フレンチが併用されていて,何なら1980年代の本でもジャーマントーストの名前で現在のフレンチトーストの説明をしている料理本があった。意外と最近までジャーマントーストの名前が使われていたので二度驚いた次第である。


・今までススキだと思っていたものは『オギ』かもしれない「河原にあるのはほとんどオギ」「市街地の植え込みとかはほとんどススキ」(Togetter)
→ さらに言葉ネタ。人生で今までススキ(芒)とオギ(荻)を区別していなかったことが発覚して動揺した。しかもこれがハギ(萩)でもなくてオギという。ハギはオギともススキとも全く似ても似つかないということを知らされて追撃を受けた。ススキとオギはイネ科だが,ハギはマメ科である。言われてみると「萩に猪」の植物,どう見てもイネ科ではない。何百回とこいこいで遊んでいるが気にしたことがなかった。
→ 何なら「ハギの方が植物だからけものへんではなくのぎへん」と覚えて区別していたので,オギという植物があるならこの覚え方にも問題があるということになる。オギも植物ならなんでお前はけものへんなんだ。どうしたらいいんだ。恨むぞ古代の中国人か日本人。どうしてこんな漢字の付け方をしたんだ。
→ もののついでで「ヤハギ」は「矢作」,矢を作る集団ないし集落が由来である。そもそも「おぎやはぎ」のおぎは「小木」なので,どちらも植物とは一切関係ない。


・見えてるのに行けない場所 (デイリーポータルZ)
→ トマソン大好きなのでこういうのも好きだ。そうなった経緯を想像するのが楽しい。最後にまとめられているように,後からの工事で出入り口が塞がってしまった場所や導流島(交通島)が多いのだろう。
→ ところで,トマソンという呼び名は由来から言って不適切と言ったほうが良いご時世になってきたので呼び替えたいところだが,言い換え候補がいまいち無い。ここで私がなにか代替案を考えたところで定着しないだろうし,どなたか影響力のありそうな人が考えてもらえないだろうか。


・土佐市「南風」交付金9300万円自主返還へ 施設使途、国の「縛り」取り払い「自由に活用」(高知新聞)
→ こういうネットで話題になった事件はあまり続報が出なかったり,出ても広まらなかったりしてもやもやするのだが,本件は幸運にも見つけることができた。結局カフェとNPOにかけた迷惑については何の賠償もしていないのもでもやっとするところはあるが,補助金のもらいっぱなしは国に対する詐欺でしかなかったので,返還したことで少しはまともなオチになったと言えるかもしれない。