2025年08月25日

『mono』の山梨県かき氷聖地巡礼の旅



 『mono』の原作3巻34話と35話・アニメ11話で山梨県のかき氷を食べに行く話があったので,登場するかき氷屋の8軒のうち3軒を回ってみた。なお,最近は乗鞍岳に登ったり(スケボーはやっていない)黒部ダムに行ったり長野五輪のスキージャンプ会場に行ったりしていたので,気づくと『mono』の聖地巡礼ばかりしている。個人的にはキャンプに寄っている『ゆるキャン△』よりも,行動が多岐に渡っている『mono』の方が好きで,今回のかき氷のような山梨県密着型の企画も良い。しかし,今回の我々も3軒に絞ったように,かき氷屋が甲府盆地に散っている上に公共交通機関が利用しにくい土地であるため難易度が高く,原作での登場からは3年も経っているのに,旧称Twitter等で探してもかき氷聖地巡礼の記録は少ない。私自身も過去の巡礼者の記録を参考にしようと思って検索して見つからず,少し困ったので,せめて私は書き残しておきたい。

 1軒目に選んだのは土方洋蘭店付属のいちごカフェ。『mono』では2日目の1軒目(累計4軒目)に登場する(アニメでは10:57地点)。『mono』では農園カフェを3軒か回っているので,同行者とそのうち1軒は回ろうという話になった。このうち甲府駅からバスで比較的早く着けるのが土方洋蘭店であった。電車なら南甲府駅が最寄りだが,かなり距離がある。このためGoogleマップで甲府駅からの行き方を検索するとバスしか推奨されない。『mono』では南甲府駅で電車に乗っているので,彼女ら(というよりも作者とアニメスタッフ)は歩いたのだろう。また,身延線は本数が割と少ないので注意が必要(概ね40分に1本)。身延線はJR東日本ではなくJR東海の管轄で,JR東海の在来線への興味の無さをもろに食らっている。やはりJR東海は悪の組織では。もっとも,バスもかなり本数が少なく,土方洋蘭店は公共交通機関ではアクセス難の店である。
 名前の通り本職は胡蝶蘭の栽培で,カフェの奥に大規模な胡蝶蘭のビニールハウス栽培が見える。またカフェの名前の通り果物の中ではいちごの栽培が盛んなようで,春にはいちご狩りもやっている。後は桃の栽培も盛んで,このためかき氷としては桃が売りになっているようだ。『mono』では霧山が桃かき氷を食べようとしたが,あえなく完売,代わりにいちごを食べていたが,私は桃を注文できた。霧山,お前の仇はとってやったぞ……と言いたいところだが,実は桃以外のかき氷が全て完売しており,桃しか選択肢がなかったのである。我々以外には舞台探訪者らしき人はいなかったが,客は多く,元からの人気店であるから,『mono』とは関係なく桃以外が完売したのだろう。

『mono』でも3人娘に「さっきから全然量が減っていないような」「お腹にずっしり来る」「さすが果物農園をやっている店フルーツの使い方に容赦がない」「このかき氷,実体があるぞ!」と言われていたが,実際にここのかき氷は実体があるし,本当に食っても食っても減らない。果汁を凍らせたかき氷というよりは果肉を凍らせたかき氷になっていて,重量がある。お腹がいっぱいになったという意味では1軒目にしておいて正解だった。味は美味この上なく,3軒で最も良かった。凍った果肉は甘みが凝縮されている。腹持ち(?)もよく,この後は当分お腹の辺りが涼しかった。挙げた写真の通り,店内は『mono』の聖地巡礼仕様になっているのも嬉しい。

 ここで予定していた2軒目に向かうべくGoogleマップにおうかがいを建てたところ,公共交通機関でも1時間半,徒歩でも1時間半,タクシーなら20分という検索結果が出て,同行者とタクシーを呼ぶのもためらわれたので歩いていこうという話になった。無計画な旅行である。『mono』でも同じ接続をしているはずなのだが,あの子たちはちゃんと電車に乗っていた。前述の通り,これはけっこう無理があるつなぎ方で,ここは1日で5軒も回らせるためのフィクションということだろう。我々は普段から登山をしているので1時間半くらいは歩いても苦にならず,むしろ思っていたよりも腹を占領した1軒目のかき氷がちょうどよく消化されたので,結果的に良かったのかもしれない。この徒歩では甲府盆地の住宅街を横断する形になったのだが,典型的なスプロール現象に襲われている一帯で,住宅街が迷路になっていたのには閉口した。途中で艱難辛苦の末に区画整理に成功したという石碑が立っていて,それは苦労しただろうなという同情と,これでも区画整理後なのかという悲しみが湧いてしまった。一度スプロール現象が起きると軌道修正は難しい。一方,丸石道祖神を発見したときはちょっと感動した。これもまた聖地巡礼。とはいえ,これもまた現実的なルート取りとは思えないので,後追いをする方にはタクシーの利用か別の行程をお勧めしたい。

 
 2軒目は麩の岡田屋。『mono』では2日目の2軒目(累計5軒目)に登場する(アニメでは12:38地点)。麩のお店なのにかき氷があるのかと驚かせるかもしれないが,ちゃんとある。かき氷に生麩が乗っている。

見ての通り,めまいがするほどのインスタ映え。これは芸術点が高い。夏に生麩のきらびやかさを活かす手法をよく思いついたものだ。冷えた生麩のふにゃっとした食感がよく,これまた非常に美味しい。こちらの店舗も店内が聖地巡礼仕様になっていて,実際に同業者が我々以外にもいた。ホームページ上にも「先日のアニメmono放映の影響でファンの方が生麩かき氷をお求めにたくさんご来店されております」とあるから恩恵を受けているようだ。麩の岡田屋は身延線の常永駅から徒歩5分ほどの好立地なので,他のかき氷屋に比べるとアクセスしやすい。ただし,前述の通り身延線の本数は少ないので,あまり当てにしない方がよい。今回の我々はかき氷を食べ終わったところでちょうどいい甲府行きの電車があったので,あまり待たずに常永駅で乗車し,甲府駅に戻ることができた。

 3軒目は甲府駅前の黒蜜庵きなこ亭。桔梗信玄餅の入ったかき氷がある。『mono』では1軒目に桔梗信玄餅工場テーマパーク内にあるカフェで桔梗信玄餅入りのかき氷を食べていたが,これがまた笛吹市で甲府駅からは遠く,優に片道1時間かかる。しかし,同じものはこの黒蜜庵きなこ亭で食べられる。

 冷えた信玄餅もまた美味しいが,流石に生麩ほどのインパクトはない。かき氷としてはオーソドックスで,これはこれで悪くないというところ。というよりも果肉を凍らせたかき氷や生麩が載っているかき氷が異常なので……

 我々はここで16時くらいになったので切り上げたが,他のお店の情報も載せておく。『mono』では2軒目に訪れているのが甲州カステラ槌や。『mono』ではキャラメルエスプーマかき氷が食べられていたが,現在はかき氷休業中。原作が2022年なので,ずれているのは仕方がない。石和温泉駅から近くてアクセスが容易であるため,復活したら食べに行きたい。3軒目がペスカショップのかき氷。東山梨駅から歩いて20分なのでやや遠いが,中央線沿線なので電車の本数があるのは救いかもしれない。ただし,完全予約制なので注意が必要。『mono』では3人娘がどう見ても予約していないが,完全予約制になったのは2025年からとのことで,作中時間が2022年だから予約不要だったという違いがある。農園カフェの1つでここも行く候補に入っていたが,他のかき氷店のアクセス難に鑑み,予約してたどり着かないのでは店に迷惑と考えて外した。ここのカフェはかなりメニューが凝っていて,かき氷以外を食べに行くのもいいかもしれない。6軒目(2日目の3軒目)は三好堂。『mono』では和菓子のお店として登場。今回の8軒では最もオーソドックスなかき氷だろう。電車が通っていないので交通手段がバスに限られ,やはり甲府駅から片道1時間かかるため今回は外した。7軒目(2日目の4軒目)は南ぷすカキ氷やさん(小野洋蘭店)。『mono』では3軒目の農園カフェにしてやっと霧山が桃かき氷を食べられた店。ここもバスでしか行けないアクセス難の店で今回は外した。三好堂からは比較的近いので,最悪歩く覚悟があるならまとめて行きやすいかもしれない。『mono』では気合でバスに乗っていた。最後の8軒目(2日目の5軒目)は蔵元八義の道の駅はくしゅう店。ここの名物はアボカドかき氷だが,アボカドの仕入れ状況により販売しない。今回はランダム性のあるかき氷は避けることにして外した。また甲府駅からは非常に遠く,実際にはここを含めて2日目の5軒全てを1日で回るのは無理があると思われる。以上,聖地巡礼の参考になれば幸い。

この記事へのコメント
地図で明らかに未成道路っぽいところを探してはイライラするのが好きな俺としては、
https://www.its-mo.com/z-128238617-498822268-15.htm
https://www.its-mo.com/z-128186960-498768198-12.htm
https://www.its-mo.com/z-128353074-498899764-12.htm
https://www.its-mo.com/z-128236871-498777918-12.htm
https://www.its-mo.com/z-128154405-498774898-12.htm
ほんまストレスたまるわ…。
(このへん多すぎてまだまだある)
Posted by acsusk at 2025年09月06日 11:55
スプロール現象にはありがちな道路ですね。
Posted by DG-Law at 2025年09月12日 17:39