2026年02月15日

登山記録47(秩父丸山,狭山丘陵,浅間嶺)

No.116・117 秩父丸山・日向山
〔標高〕960m(丸山),633m(日向山)
〔標高差〕約660m(芦ヶ久保駅から)
〔獲得標高差〕約890m(縦走)
〔百名山認定〕ー
〔ヤマノススメ〕21巻(丸山),26巻(日向山)
〔県のグレーディング〕ー
〔私的な難易度と感想〕2A+
 丸山は埼玉県民の森であり,流石に他の埼玉県の山よりも登山道が整備されていたが,斜度はかなり急であった。これでも県民の森を名乗って万人が登れる山だと思っているのならば整備の方向性を間違えているような気はする。丸山は評判通り抜群の眺望で,飯能・横瀬の山としては最高だろう。芦ヶ久保駅から序盤はずっと武甲山が見え,少しずつ見える角度が違うのが良い。中盤は樹林帯に埋もれてしまう上に,前述の通り急登が厳しい。山頂は大きな展望台が設置されていて,秩父市街と武甲山が両方入る眺望は意外と珍しく,反対側を向けば高崎市街と赤城山等の群馬県の山々が広がる。秩父はもう群馬県が近いのは知識としては知っていても,実際にこうして見ると実感がわいて感動する。
 そのまま芦ヶ久保駅に戻るのが一般的なコース設定ではあるが,ゴールを武甲温泉にしたかったので隣の日向山へ。日向山は芦ヶ久保の果樹公園村がある山で,こちらは整備されている上に緩い斜度で非常に登りやすい。眺望は武甲山を眺めることに秀でているが,流石に丸山には見劣りする。手軽に武甲山を眺められ,帰りにフルーツを買って帰ることができる里山としては魅力がある。
 下山路は西に進んで秩父観音三十四札所を二つ巡り,武甲温泉で汗を流してから横瀬駅に向かった。良い登り初めとなった。それはそれとして芦ヶ久保の氷柱を見そびれたので,これは別の機会に見に行きたい。
 『ヤマノススメ』では21巻と26巻に登場する。丸山は21巻,小春とゆうかという珍しい組み合わせで登山。夏の受験勉強の息抜きに雲海を見に行くが,登山中に雲海を見てしまい,反対に山頂では雲海を見れずという展開。ゆうかという初心者に登らせるには確かに危険がなくて良い山かもしれない(なお斜度)。26巻ではあおひなの二人が日向山に登り,登り足りないのでついでに丸山に登るという展開。確かにその順番で登った方が日向山を残念に感じないで良かったかもしれない。



丸山・日向山(秩父) / 稲田義智さんの活動データ | YAMAP / ヤマップ



No.118 狭山丘陵(八国山,荒幡の富士,狭山富士,比良の丘)
〔標高〕89m(八国山),119m(荒幡の富士),151m(狭山富士),155m(比良の丘)
〔標高差〕約30m(八国山),約40m(荒幡の富士),約50m(狭山富士),約40m(比良の丘)
〔獲得標高差〕ー
〔百名山認定〕ー
〔ヤマノススメ〕14巻(荒幡の富士),22巻(狭山富士),20巻(比良の丘)
〔県のグレーディング〕ー
〔私的な難易度と感想〕各1A(全部歩くと3A)
 狭山丘陵の有名スポットを一気に巡る大きめの散歩を決行。まず八国山,かの『となりのトトロ』の七国山病院のモデルになった八国山緑地の麓にあり,この付近が物語の舞台ということになる。八国山緑地は住宅街に取り残されたかのような小高い丘にある緑地で,いくつか入口があるが,いずれも住宅街に突然出現する。登りは短くすぐに丘の上に出るが,緑地自体はなかなか広い。山頂には将軍塚が立っており,由来は新田義貞が鎌倉幕府との戦いである分倍河原の戦いの際に逗留したことによるとのこと。史実かは疑わしく,分倍河原から八国山緑地までかなり距離があるが,確かに間に目立った丘陵が無い。山頂自体は樹林に埋もれていて眺望がないが,緑地内は樹林の切れ目がいくつかあって,所沢市街を一望できる。所沢は思っていたよりも都会だった。
 続いて荒幡の富士。明治初期に神道統制で近隣の神社が統合され,そこでどうせならバカでかい築山にしようという発想になって建てられたとのこと。結果として見事な築山になった。山頂に生垣を作ってお鉢に見立てているのもセンスがあって良い。山頂からの眺望はやや周囲の樹林に邪魔されているものの,遠方に富士山が見えたのは良かった。『ヤマノススメ』ではあおいがバイト仲間のひかりさんと西武遊園地の観覧車が見えるスポットということで訪れていたが,実際には観覧車が見えなかった。他に『ヤマノススメ』の聖地巡礼をしている方の写真と自分が撮った写真を見比べてみると,麓の樹木が成長して観覧車への視線を遮っていることがわかった。一本の木というわけではなく森林が覆っているので,あれを切り倒すのは難しかろうから,荒幡の富士から西武遊園地の観覧車を見るのは二度とできなくなってしまった。聖地巡礼とは状況が変わってしまう前になるべく訪れるべきものかもしれない。
 そこから多摩湖沿いを進む。倉上ひなたさんが熱烈に応援している西武ライオンズの本拠地ベルーナドームを初めて見たが,本当に壁がなくて隙間が空いている。そして多摩湖と狭山湖の間にある狭山富士へ。ほとんど面白みがない残念スポットであったが,それも行ってみなければわからないものである。これも『ヤマノススメ』原作の描写や先人の聖地巡礼者の記録を見るに,まず以前は麓の玉湖神社の奥から狭山富士に行けたようだが,現在は封鎖されていて,別の登山口になっている。加えて荒幡の富士と同様に近年に周辺の樹木が成長していて,元から乏しい眺望をさらに覆ったようだ。荒幡の富士ほど観光地化されているわけでもないからこのままになるだろう。『ヤマノススメ』の聖地巡礼以外で登る価値はほとんどない。
 狭山富士を下りたら狭山湖の堰堤を通って北へ。この狭山湖の堰堤からの眺望は素晴らしい。南側から西方向に見ると左に三頭山,右に大岳山のピークが見え,奥多摩の山々がよく見える。そして北側から南西方向を見ると今度は巨大な富士山が見え,かなり迫力があった。これだけを見に来る価値がある。
 狭山湖をずっと西に向かって,トトロの森を抜けて,最後に比良の丘。あおひなが手作り弁当と紅茶を持ってきていちゃつきあう『ヤマノススメ』でも珍しい純然たるデート回の舞台。良い感じのベンチに遠景はさいたま新都心、近景は茶畑(ついでに早稲田大学所沢キャンパス)と確かに雰囲気が良い。なお,比良の丘だけは場所が少し離れており,道中の狭山湖周遊路が面白くなかったので,聖地巡礼する際は別に行った方が良いだろう。また比良の丘は公共交通機関のアクセスが(埼玉県にしては)良くないので,ちゃんと計画を立てて行った方がいいかもしれない。




八国山・荒幡の富士・狭山富士・比良の丘 / 稲田義智さんの活動データ | YAMAP / ヤマップ



No.119 浅間嶺
〔標高〕903m
〔標高差〕約230m(数馬バス停から),約620m(払沢の滝から)
〔獲得標高差〕約850m(数馬バス停から払沢の滝まで,逆向きは約1200m)
〔百名山認定〕ー
〔ヤマノススメ〕ー
〔県のグレーディング〕ー
〔私的な難易度と感想〕3A+
 数馬のバス停から竜神の滝を見て浅間尾根に入り,浅間嶺を通って払沢の滝へ。神の滝は払沢の滝に比べるとちょっと見劣りがするので行かなくてよいかもしれない。浅間尾根は南側斜面が杉林ながら林業をちゃんとやっていて手が入っている。北側斜面は雑木林で,よく整備されていたこともあって歩きやすい良い森歩きが楽しめる道であった。浅間嶺のピーク自体は眺望は全く無いが,尾根道はところどころが伐採されていて,御前山と大岳山がよく見えた。改めて大岳山は形が良く,東京都で唯一の二百名山たる風格があるなと感じ入った。麓の檜原村の里山の風景も良い。なお,浅間嶺は秋川渓谷一帯の交通路になっていたそうで,なぜ谷筋ではなく尾根筋を交通路にしていたかというのはこの地域を通ってみるとわかる。秋川「渓谷」というだけあって秋川がV字谷を形成しており,険しすぎて交通に適さないためである。これなら確かに尾根道を通るしかなく,幸いにして浅間尾根は緩やかで登りやすい。檜原村の歴史を感じるという意味でも良い登山であった。
 払沢の滝は氷結率60%でまずまずの氷爆になっていた(払沢の滝の結氷状況はここで確認できる)。これは見に行く価値があるものだ。数日前は完全に結氷していたらしいので惜しい。払沢の滝から下りた後は地元で有名という豆腐屋ちとせ屋に行き卯の花ドーナツと豆乳を購入。卯の花ドーナツはしっとりしていて,豆乳はかなり濃く,どちらも美味しかった。



浅間嶺(小岩浅間)・払沢の滝 / 稲田義智さんの活動データ | YAMAP / ヤマップ