2026年04月05日

2026年1-2月に行った美術館・博物館(ガラ森,スウェーデン美術展)

 箱根ガラスの森美術館のガラスと貝細工展。二度目の儒烏風亭らでんの音声ガイド企画である。初回は香水瓶の企画展であったが,今回はより儒烏風亭らでんに寄せてきており,螺鈿を展示し,かつガラスと結びつけるために「構造色」というテーマを設定したと思われる。展示は非常に素晴らしく,様々な素材による構造色を見ることができた。古代・中世の作品では銀化した作品が美しく,近代に再現を目指したのもわかる。近代の作品では銀化を目指した作品の他,オパールガラスも良かった。現代アートしては橋本千毅さんの作品が良く,まさに構造色に注目した作品群だったので本展に合っていたのでは。ガラスの森美術館は美術史を辿りつつ現代美術にも目を向けるのが上手い美術館だと思う。
 ランチはうかいの経営ではなくなったうかいのレストランで食べたが,味は特に変わっていなかった。あまり知られていないようで某所で驚かれたので,ここでも少し説明を加えておく。箱根ガラスの森美術館はうかいグループが所有していて,うかい亭系列のレストランを付設していた。ところが2025年,うかいグループが箱根ガラスの森美術館をレストランごと売却したので,うかい亭を名乗っているのにうかいグループの経営ではないという摩訶不思議なレストランができてしまった。うかいグループのホームページを見ると当該レストランは正式なレストラン一覧からは外されていて「提携ブランド」扱いになっており,ガラスの森美術館側のホームページでも「うかいグループ監修」になっている。




 都美のスウェーデン絵画展。SOMPO美術館で北欧絵画展をやっていたのは一昨年だったか。今回の展覧会はスウェーデンに絞られている。写実主義から印象派くらいまで。おそらくそれ以前となるとスウェーデン人のめぼしい画家が減ってしまうのだろう。ロマン主義や象徴主義の作品が少なめで,これは数年前にSOMPOでやっていた北欧絵画展との差別化か。自然風景という点では,デンマークもそうだがスウェーデンも基本的に地形が平らで,荒々しいのに山ではないのは日本人にはやや目新しい。スウェーデン美術で写実主義が中心となれば当然にしてカール・ラーションの作品が多かったが,その他では女性画家や王族の作品が来ていたのが良かった。
 なお,都美の企画展は付設のレストランでそれに沿ったメニューが企画されることが多く,今回も北欧のメニューが出てきた。お値段が張るだけあって毎回美味しいが,今回は特別に良かったので記録しておく。かなり肉厚なサーモンのマリネが出てきて,3か月ほど経った今でもまだ味を覚えている。




 國學院大學博物館の性別越境展。原始から昭和初期までの異性装や性別にかかわる造形物を展示。日本武尊の伝説がある記紀神話の影響があり,異性装が力の源泉になる逸話や神事が日本にはあるという紹介で面白かった。一方,その話題から微妙に外れる原始の展示(石棒や土偶)は必要だったのかやや疑問ではあった。 写真撮影可の展示物がその原始に集中していて,どれをTwitterに載せようか困った(結果として下記の通り1点のみ掲載にした)。